小さい頃、学校で習ったタージマハルのイメージが強すぎるインドに行ってきました!
興味はあるけど、行くほどの勇気はない国だったのでいろいろなことに不安を抱き、日に日に憂鬱になりながら行きましたが、結果楽しかったです。
帰国後暫くは、今回行ったどこの都市でもずっと鳴り続けていた乗り物のクラクションの音が耳に残って仕方がありませんでした。
ご飯はスパイス系の辛さがとても苦手、好き嫌いが多いのでとにかく心配しましたが、意外とレストランで「辛いのダメ!」と伝えると少しマイルドにしてくださるのでなんとかなってしまった今回の旅でした。
さて、旅の行程は下記となります。
・1日目 デリー泊
関空出発→(香港経由)→デリー
・2日目 ベナレス泊
国内線にてベナレスへ
着後、サルナート観光
夕方:プージャ(お祈り)の見学
・3日目 列車泊
早朝のガンガの沐浴風景、ヴィシュヴァナート寺院観光
・4日目 アグラ泊
寝台列車にてアグラ到着後、アグラ城観光
・5日目 ジャイプール泊
サリーを着てタージマハル観光
車にてジャイプールへ
途中、ファティプールシクリと階段井戸チャンドバオリ観光
・6日目 デリー泊
象のタクシーに乗ってアンバー城観光
ジャイプール観光(風の宮殿、シティパレス、天文台)
車でデリーへ
・7日目 機中泊
デリー観光(ジャーマ・マスジット、チャンドニー・チョワク、レッドフォート、ラージガード、フマユーン廟、インド門、階段井戸アグラセン・キー・バオリ、クトゥブ・ミナール)
デリー→(香港経由)→関空
・8日目
帰国
飛行機はエアインディアを利用しました。
関空発着のエアインディアは途中、香港経由となり1時間ほど停まります。
デリーやムンバイに行くお客様は機内で待機し、航空券の半券の確認と持ち込んだ荷物すべてにシールを貼られます。
デリーに到着した際も飛行機はまだムンバイへ向かいますので、降りたところで航空券の半券の確認を受けます。
機内持ち込み荷物に貼られたシール
★サルナート
ベナレスから車で20~30分くらいにある都市。
ブッダが初めて説法した場所(初転法輪の地)として有名な仏教徒の聖地です。
その説法がされたとされる場所が「ダメーク・ストゥーパ」の建つ場所です。
他にも「ムールガンダ・クティ寺院」などがあり、特にこの寺院はブッダの生涯を描いた壁画で有名です。
公園っぽいエリアにそれぞれ位置しますので、歩いているとリスに出会いついついリスに夢中になってしまいました。鹿のいる鹿公園もあります。
ストゥーパのあるモニュメントサイトを出ると、観光客向けの売店や、チャイのお店があります。
ガイドさんに勧められ、飲むか飲まぬかの究極の選択。
こんな序盤におなかを下すのは嫌でしたが、チャイがすごく熱かったのでちゃんと沸騰しているだろうと、恐る恐る飲んでみました。
ここのチャイはスパイスが効いてなくて飲みやすい。おなかも大丈夫。
しばらく回りをウロウロしているとウシに出会いました。
ウシに近づける私の限界距離
インドにいるとウシによく遭遇しますが、たまにご機嫌斜めらしいのであまり近寄りすぎるのはよくないそうです。
★ベナレス
夜のプージャ(お祈り)の見学
何かの儀式を見続けることなんてなかなかないので、不思議な感覚でした。
冬の川沿いはすごく冷えるので、着込むことをお勧めします。
こんな感じでボートにある椅子に座ってお祈りの儀式を見学しました。
翌日、日の出前から夜のお祈りが行われたダシャーシュワメード・ガートよりボートに乗って沐浴風景の観光へ。ボートに乗る前にお祈り用のお花を買いました。
早朝なのに人がたくさん!
いざガンジス川、ボートの旅へ!
沐浴風景も見つつ、あとはボートの旅をひたすらエンジョイ。
だんだんと日が昇ってきます。
一緒のボートに乗っていた南インドからのとにかく面白いこと大好き!といった感じのお客さんがカモメを集めたかったので、エサを買った結果ボートがカモメに襲われました。
事前に買ったお花もお祈りしながら流しました。
他、ラームナガル城にも行きました。
ムガール時代の武具や服飾品などが展示されているので、興味がある人は面白いと思います。
また、敷地内からガンジス川を見渡せる場所があります。
このポイントにお祈りする為?の小さな建物があるのですが、呼ばれるがままに入るとお金をせびられました。要注意。とりあえず逃げて回避しました。
★アグラ
今回、ベナレスからアグラへ寝台列車にて移動しました。
ベナレスの駅に早めに着くと、電車がすでに来ていたのでこれはいい感じにいけるのではないかと期待しましたが、乗って出発時刻になっても出ない出ないで結局1時間。
しかしその間、席の近くにいたファミリーのちびっこと遊んで楽しく過ごせました。
出発したのは20時くらいでしたが、想像より全然快適な車内ですぐに寝てしまい、起きると予定到着時刻。
しかしそこから全然到着せずで、結局5時間半ほど遅れて到着。
アグラに着くころになると、近くにいたインド人のおばちゃんがアグラだよ~と教えてくれました。アグラに行くって一言もいってないのに笑
駅を出るとすぐ近くにアグラ城!
アグラ城はムガール帝国の権力の象徴となる建物のひとつで、タージマハルを建てたシャー・ジャハーンが幽閉され生涯を閉じた場所です。
赤砂岩の色が美しい!
アマルスィン門から入って歩を進めていくと塀の高い1本道があり、そこで手をたたくと音が響くので是非試してみてください。
1本道をすぎると現れるジャハーンギール宮殿!
掘られたデザインがとっても綺麗
ジャハーンギール宮殿をあとにし、そのまま横のエリアへ移動するとこれまでの赤から一変して白基調の建物に変わります。
シャー・ジャハーンが幽閉された場所
遠くに奥様のために建てたお墓タージマハルが見えるのを見ると、なんとも悲しい気持ちになりました。
そして、待ちに待ったタージマハル!!
ちょこちょこ写真を撮るためにストップしつつも、だんだん大きくなっていくタージマハルに大興奮!
サリーを着て、タージマハル背景にナマステしてきました!
白の建物に色のついた宝石がはめられてデザインが作られていて、とても綺麗でした。
やっぱり左右対称、四面から同じように見える建物なんて完成度が高すぎて、どこから見ても美しい!と終始テンションがあがりっぱなしでした。
興奮冷めやらぬ中、ジャイプールへ向かう途中「ファティプールシクリ」に行きました。
こちらはアグラに都が遷る前の14年だけの都。
ジャイプールから運ばれた赤砂岩をメインに建てられているので赤基調の建物。
イスラムの奥様方とヒンドゥの奥様方がおり宗教的・嗜好的にデザインに特徴がみられます。
・イスラムの奥様サイド
ザクロやブドウのデザインの柱
イスラムの奥様が好きなチェス盤が描かれている地面
・ヒンドゥの奥様サイド
耳飾りの彫刻
ヒンドゥの奥様が好きなかくれんぼに使われた建物
★ジャイプール
こちらもアグラとジャイプール間にある階段井戸チャンドバオリ。
深い!全く降りれないのが残念。。。
勝手に四面とも階段だと思っていたので、住む場所が1面に作られていたことにびっくり。
インド人の姉弟たちと写真を撮ってもらいました。
アンバー城
象に乗って行きました。混んでいるとすごく待つそうですが、この日はすごく空いていてすぐに乗れました。
象の道
私はこのおじさんとの逃げ場のない空間・時間が苦痛で仕方なかったのですが、象乗り自体は楽しかったです。
アンバー城のハイライト!「ガネーシャ門」
デザインが綺麗すぎて通り過ぎるのが勿体ないくらいでした。
遠くから眺めていても美しいですが、近寄るとさらなる美しさにうっとり。
ガネーシャ門にうっとりしつつ中に入ると、鏡の間に再びうっとり。
最後に出口にいるカレーシェフのおじさん像に別れを告げて市内へ。
風の宮殿
窓の数は953個だとか。
毎日違う窓から顔をだしても2年半くらい過ごせますね。
天文台(ジャンタル・マンタル)
ぱっと見の印象はでっかい公園。
説明を聞きながら見てみると、確かに陰が落ちている。
そういうことか、ふむふむ。となります。
小さい子には公園遊具にしかやはり見えないようで、登ったりしてセキュリティによく怒られていました笑
シティパレス
現マハラジャの住居で、一部が博物館になっています。
彫刻がとても綺麗。
7階建ての住居。てっぺんの旗が2本立っていると中にいますよ、ということらしいです。
敷地内に4つの扉があり、なかでもクジャクの扉が大人気。
★デリー
インド最大のイスラム教モスク「ジャーマ・マスジット」
一人一マス使ってお祈りをするそうです。
建物前の空間もマス目状になっていて、一人二マス使ってお祈りをするそうです。
カオスな下町通り「チャンドニーチョウク」
週明けの月曜日は閉まっているお店が多いそうで、ぽつぽつ営業している店があるという感じでしたが、人・乗り物・動物が行き交って、すごい数の電線が絡まってたるんで触れそうな高さにある感じなど、ごちゃっとした通りでした。
レッドフォート
月曜日でしたので中には入れず、外観のみ。
ラージガード
フマユーン廟
タージマハルに影響を与えたと言われている建築物で、こちらは妻が亡くなった夫のために建てたお墓です。
中に入ると4つの部屋に通じており、棺のレプリカが置いてあります。
女性のお墓は小さく、側面にコーランが彫られています。
角から写真を撮るのがおすすめです!
また、敷地内にもう一つお墓の建物があり、外観はかなり寂れてますが、天井がとても綺麗でした。
インド門
第一次世界大戦で戦死したインド兵士の慰霊碑で、壁面に1万3,500人の名前が刻まれています。
門の周りには公園のような空間で、ピクニックをしている地元民などがみられました。
アグラセン・キ・バオリ
階段井戸の規模としては負けますが、チャンドバオリよりも個人的にぐっと来た場所です。
小さな入り口を入るとすぐ左に階段井戸が広がっていて、その瞬間の圧倒される感じがとっても記憶に残る場所でした。
この階段井戸は階段の上り下りができます。
クトゥブ・ミナール
遠くからみると高い塔だな~くらいにしか思っていませんでしたが、
近づくと彫刻がとても綺麗に見えます。そして、やっぱり高い!
他にも建物跡などが見られ、中でも好きだったのが柱がたくさんあるエリア。
映画に出てきそうな感じがなんともワクワクしました。
☆ホテル
・SURYA UDAY HAVELI (ベナレス)
ガンガの傍に建つホテル。
アルコールは提供せず、持ち込みもダメ。ガンガの傍にあるということで、宗教を大事にしているホテル。
・GATEWAY HOTEL(ベナレス)
ガンガから離れた、駅側にあるホテル
↑EXECUTIVE ROOM
↑EXECUTIVE SUITE
・AMARVILAS(アグラ)
ロビーに入った時からタージマハルが見える全室タージビューのホテル
↑PREMIER ROOM とPREMIER ROOM WITH BALCONY
・JAYPEE PALACE(アグラ)
350室もあるホテル。歩いていると迷子になりそうな広さ。
↑DELUXE ROOM
↑EXECUTIVE ROOM
違いはバルコニーの有無。バルコニーがない分お部屋が広くなります。
・ITC MUGHAL(アグラ)
アジア最大級のスパを持つホテル
・RAMBAGH PALACE(ジャイプール)
お部屋のデザインがどれも異なるホテル。
ホテル内を馬車やクラシックカーが走り、電車のレストランなどもあります。
↑ROYAL SUITE
・JAIMAHAL PALACE(ジャイプール)
広大なムガール庭園を持つホテル
↑LUXURY ROOM
・RAJ PALACE(ジャイプール)
アンティーク好きに最適。エレベーターから歴史を感じ、多くの部屋に展示されているアンティークの数々、部屋の鍵ですらお洒落に感じます。
↑HERITAGE ROOM
↑PRESIDENTIAL SUITE
インドで一番大きなシャンデリアを持つレストランとして、宿泊客でない方も来店するレストランSWAPNA MAHAL
今回いくつかホテルをインスペクションしてみて、少なくとも半日フリータイムを作ってちょっと贅沢して良いホテルでゆったり過ごすという滞在もいいなと思いました。
*おすすめ度*
・アンバー城 ★★★★☆
ガネーシャ門と鏡の間の美しさに感動!屈折を使って写真遊びもできます。
・アグラセン・キ・バオリー ★★★★☆
通常ツアーで行かない階段井戸。しかし、時間があれば是非行っていただきたいインパクトのある場所。
・タージマハル ★★★★★
インドに初めて行くなら絶対行きたいどこから見ても美しいお墓。期待を裏切らないスポット。
2018年12月 東 美希