2つのゴールデンロック、あなたはどっち?

2つのゴールデンロック、あなたはどっち?


ゴールデンロック「チャイティーヨー」


もう一つのゴールデンロック「ノアラボー・パヤー」

2つのゴールデンロック、あなたはどっち?


博物館の蒸気機関車


泰緬鉄道の起点となったタンヴェザヤ

ビルマの竪琴で知られる「ミャンマー」のあまりなじみのない東南部を中心に回ってきました。前日夜着でしたが、2日目は遠く離れたミャンマー最大の寝釈迦仏「ウィンセントーヤ」に行くため06:00の出発です。約6時間をかけモウラミャインに到着。先ずは映画「戦場にかける橋」でも有名な泰緬鉄道の起点となったタンヴェザヤを訪問。ここはモウラミャインからさらに南へ64㎞に位置している。第2次世界大戦さなか1942~3年、タイとミャンマーを結ぶ鉄道建設がこの地で始まった。工事の様子が博物館に残されているが、英語名「DEATH RAILING MUSEUM」とある通り、凄惨を極めたものだった工事だったことが想像できる。日本から運ばれて使用されていた蒸気機関車がジャングルから見つけ出され展示されている。隣には日本軍が建てた慰霊塔も残されている。歴史の1ページに記す証拠が確かに残されている。


ミャンマー最大の寝釈迦仏「ウィンセントーヤ」
次に訪れたミャンマー最大の寝釈迦仏「ウィンセントーヤ」はとにかく大きい。全長183m、頭の幅23m。写真に収めるのも大変。よく言えばおおらかな、堂々とした仏様だ。反対側にはもう一つ寝釈迦仏を建設中。ただ完成にはほど遠そうだ。


もう一つのゴールデンロック「ノアラボー・パヤー」


ヤンゴンから参拝にきた家族と一緒に

3日目はもう一つのゴールデンロック「ノアラボー・パヤー」を訪れた。ゴールデンロックは有名なチャイティーヨーだけでなく、「ノアラボー・パヤー」もあるのです。場所はモウラミャインから北へ22㎞。参道からは一般車は通行禁止のため、トラックが満車になり次第発車する。細い道にゆられて約1時間、580mの山頂には不思議なバランスで鎮座している黄金の岩がある。この岩も仏像の毛髪の力によってバランスが保たれていると信じられています。この霊力にあやかろうと多くの参拝客が訪れます。チャイティーヨーと違って、この岩は女性も触ることができるので、女性には大人気のスポットになっています。大きさは小ぶりでも神秘性は負けていません。


幻想的な寺院「チャウカラッ」


4幻想的な寺院「チャウカラッ」

4日目は幻想的な寺院「チャウカラッ」を訪れた。パアンの郊外にヅウェカビン山を背に、湖の中に、まるで浮かび上がるようにチャウカラッ寺院はたたずんでいる。桃源郷の中に寺院を作ったらこんな姿になるに違いないと思うほど美しすぎる姿がそこにあるのです。湖の中に不思議な形の石灰石が、チャウ(石という意味)カラッ(供え物の台という意味)、すなわち石の供え物のごとくそびえ、その上に僧院が供えらえているように建てられているのです。途切れなく熱心な仏教徒が訪れ、静かに温かく聖なる寺院を見守っています。


サダン宮内部


サダン宮から出てボート乗船


サダン宮から出てボート乗船

午後は洞窟寺院巡り。パアンには30を超える巨大な鍾乳洞に造られた洞窟寺院があるが、なかでも人気なのが「サダン寺院」だ。大きな洞窟の中にこんなところにまでと数々の仏像が置かれている。小一時間ほど歩くと、出口の外にボート乗り場があり、ジャングルの中と洞窟の下をくぐり、田畑の中の川を漕ぎ進んでいく。暗闇から光の中に解き放たれた解放感は感動的だ。まさに自然の中に作られたテーマパークと言える。


コーグン洞窟寺院


コーグン洞窟寺院

もう一つのおすすめは、コーグン洞窟寺院だ。岩面一杯に彫られた仏像の洞窟を見ながら進んで行くと、奥には大小様々な涅槃像が待ち構えている。鮮やかな色彩と景観の良さ、歩くのにちょうどよい距離が人気の秘密だろう。


ゴールデンロック「チャイティーヨー」


ゴールデンロック「チャイティーヨー」


ゴールデンロック「チャイティーヨー」

5日目は当初予定に入っていなかった「チャイティーヨー」へ行くことができた。ゴールデンロックと云えば、本家本元は「チャイティーヨー」。ヤンゴンから北東約210㎞、車で約4時間のところにある。標高1100mの頂上にある大岩の上に、落ちそうで落ちない様子で岩が鎮座している。この岩の上に7mの小さな仏塔が建てられていて、その中に納められている仏陀の頭髪が落ちないようバランスを取っていると云われている。参道の入り口からは全部で150台の乗合バスならぬ乗合トラックが47人の満車になると次々に発車して行く。ミャンマーの人たちの聖地であることを実感させられる。


パガン遺跡


パガン遺跡


ライトアップのパガン遺跡


パガン遺跡の気球

6日目はミャンマー最大の観光ポイント「パガン遺跡」を訪問。ミャンマーのイワラジ川中流の東岸、約40㎞の平野に世界三大仏教遺跡の一つ「パガン遺跡」がある。11世紀から作られ、3,300超のパゴダ(仏塔)や寺院が現存している。緑の林の中にぽっかり姿を見せるおびただしい数のパゴダは、何時間見ていても飽きさせない心落ち着く光景です。夕陽を見るには、いくつか登れるパゴダがあるので是非行ってみたい。ビュータワーからはパガン遺跡の全景が見ることができ、日没後のライトアップされたパゴダには感動すること間違いなし。数多くの寺院の中でも、アーナンダ寺院、タビニュ寺院、スマラニ寺院はおすすめです。

シュエダゴーン・パゴダ


シュエダゴーン・パゴダ

いよいよ最終日。ヤンゴンに戻ってミャンマー最大の聖地「シュエダゴーン・パゴダ」を訪れた。ヤンゴン市街の北、シングッダヤの丘に金色に輝くパゴダ「シュエダゴーン・パゴダ」は圧倒的なインパクトを放っている。46ヘクタール(東京ドーム約10個分)の広さの丘の中に、高さ99.4m、基底部の周囲433mのパゴダが、全て善男善女の寄進による8,688枚の金箔と5,451個のダイヤモンド、1383個のルビーなどがちりばめられ、昼は黄金の光を放ち、夜はまばゆいばかりにライトアップされ24時間ヤンゴンの街を見守っている。国内外から引きも切らず参拝に、観光に沢山の人が訪れている。ミャンマーに来たら絶対見逃せない最大の聖地だ。
初めてのミャンマーの旅は想定外続きの驚きの旅だった。豊富な観光資源に溢れ、その不思議さに感動し、またミャンマーの人々の優しさに触れたいい旅でした。次に行くならミャンマーへ。心からおすすめします。

2018年6月 本山泰久

スタッフおすすめ度
*ゴールデンロック「チャイティーヨー」 ★★★★★ ミャンマー人にとって一生に一度は行ってみたい聖地
*もう一つのゴールデンロック「ノアラボー・パヤー」★★★★ 女性も岩に触れます。
*パアン ★★★★★ 不思議さに溢れた町です。
*パガン ★★★★★ 3000を超えるパゴダは本当に絶景です。
*シュエダゴーン・パゴダ ★★★★ ミャンマー最大の聖地

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