だんだん活発度が増していくマレーシア4都市の旅

だんだん活発度が増していくマレーシア4都市の旅

今回、マレーシアへ出張に行ってまいりました。
国教としてイスラム教を信仰している国に行くのは初めて。
モスクを訪ねる機会も今までそこまでなかったので、モスク行きたいな!と思いつつ、
もう一つの初めてとしてリゾート!
いままで全くリゾート地に興味が湧かず、海外リゾート初挑戦でしたので果たして楽しめるのかと大きな不安を抱えつつ、
しかしマレーシア随一の海を持つとも言われる「レダン島」に行けるということでミーハーな心がざわつく中、いざマレーシア7泊9日の旅へ。

★下記、行程です。
【1日目:クアラルンプール泊】
関空→クアラルンプール
【2日目:レダン島泊】
クアラルンプール→クアラトレンガヌ
ボートにてレダン島へ
【3日目:レダン島泊】
フリータイム
【4日目:ランカウイ島泊】
ボートにてクアラトレンガヌへ
クアラトレンガヌ→(クアラルンプール乗継ぎ)→ランカウイ島
【5日目:ランカウイ島泊】
ランカウイ島観光とホテルインスペクション
【6日目:マラッカ泊】
ランカウイ島→クアラルンプール
バスにてマラッカへ
【7日目:クアラルンプール泊】
バスにてクアラルンプールへ
【8日目:機中泊】
クアラルンプール市内観光
クアラルンプール→関空・・・
【9日目】
朝:関空到着

今回のたくさん飛行機に乗りましたが2日目を除き、すべてマレーシア航空利用。
こちらも初めてでした。
関空からクアラルンプールまでは約7時間の直行便。
すごく眠かったのでウトウトしながらご飯を食べて、後半に出てきたアイスにテンションがあがり、
またウトウトしていたらあっという間にクアラルンプールに到着。

到着後、ドライバーと合流してクアラルンプール市内へ行く途中プトラジャヤに寄り道して頂きました。
プトラジャヤはクアラルンプール、ラブアンとともに直轄地に指定されるマレーシア行政上の首都。
観光地としてはプトラモスク、通称「ピンクモスク」で有名です。

本当に外観だけでなく、内装・カーペット・女性が中に入るために着用するローブまですべてピンクでした。





とっても細部まで美しくて、是非外観だけでなく中まで入って見て欲しい立派なモスクでした。

そしてやっぱり写真映えします。
クアラルンプール近郊にはピンクモスクの他にブルーモスクもあります。
今回は行けませんでしたが、いつか行ってみたい所です。

プトラジャヤを後にし、クアラルンプールのホテルへ。
1日目のホテルはSWISS GARDEN KUALA LUMPUR。

落ち着く色合いの内装かつ静かなホテルで居心地がとても良かったです。
また、明日の出発が早いのでちょっと夜ご飯を食べに行って早く寝たいなという要望にぴったりの立地で、
クアラルンプールの繁華街ブキッビンタンの屋台通りがあるアロー通りまで徒歩5分ほど。


屋台の熱気に包まれながら一通り歩いても特に何が食べたいかわからなかったので
適当に勧誘にのってみたらニッポンTシャツを着たお兄さんに出会いました。


このお兄さん、ニッポンTシャツ着ているのにニッポンが何なのか知らないらしい。
ニッポンがJAPANだと教えたところでナシゴレン。


多すぎて食べきれませんでしたが、美味しかったです。

アロー通りの近くに欧米人に人気のパブストリートもあります。

私はお酒をあまり飲みませんが、この雰囲気は好きです。

さくっと歩いてご飯も食べたところで1日目は終了。
2日目はホテルを4時半頃に出発しクアラルンプールのもう一つの空港、通称スバン空港へ。
早すぎて営業していませんでしたが、お店もたくさんありました。
マレーシアのLCC、ファイヤーフライ利用でクアラトレンガヌへ。
約1時間でクアラトレンガヌ空港に到着し、ホテルスタッフと合流し空港ラウンジへ。

レダン島でのホテルはTHE TAARAS BEACH RESORT&SPA。
こちらのホテル、唯一クアラトレンガヌ空港にラウンジを持っています。
空港に到着したのは、8時半頃。ボートが出発するのが12時半の為ここで時間を潰します。
ラウンジには紅茶・珈琲・水・クッキーなどがあります。
ラウンジはWi-Fiも使えて快適。空港が冷蔵庫並みに冷えているので長袖の上着が必ず要ります。
私はカーディガンを着ていましたがそれでも寒かったので、外とラウンジをたまに行き来していました。

空港からムラン船着場まではホテルの車で約40分なので、11時45分に空港を出て船着場へ。
到着後、レダン島の海洋公園環境費MYR30とムラン船着場利用料MYR5、計MYR35を支払いいざボートへ。

想像していたものと結構違ったオープンさ。
ボートに乗ったらライフジャケットを着用します。

空港から送迎してくれたいかつめのおじさんにさよならをして船旅へ。

最近、跳ねて落ちるボート率高い私、かなりこれが好きなのとクアラトレンガヌ空港付近が大雨だったのにも関わらず、
船着場は雨が止んでいたので特に問題はなし。しかし、乗り物酔いしやすい方は薬をあらかじめ服用することをおすすめします。
その時の海の状況にもよりますが、乗船時間約40分。
バナナボートに乗っているような、跳ねて落ちる振動が強風とともに続きます。

ボートに乗っている間、帽子を被っていたのですがこれも危険。強風で飛んでいく可能性はかなり高いと思います。
また、ボートが跳ねて落ちた瞬間、水がバッシャーンとなるのですが、このバッシャーンが中にきてしまうことはないのだろうか、
と思いホテルスタッフに尋ねてみたところ、やはり波が荒い日にはありえるそうです。(モンスーンシーズンでなければ確率は低いそうです)
念の為、カメラなどはビニール袋などに入れておくといいかもしれません。

楽しい高速ボート旅が終わり、レダン島の船着場に到着後はホテルの車に再度乗換え10分ほどでついにホテルへ到着!

ジンジャーライムのさっぱりしたウェルカムドリンクを頂きながらチェックイン手続き。
1泊1室あたりMYR200のデポジットをお支払いします。

私の滞在したお部屋はガーデンスイートでロビーから近かったので徒歩で移動しましたが、丘の斜面にあるお部屋の方は電気カートにて送迎して頂けます。


ガーデンスイート外観


リビングルーム


ベッドルーム


バスルーム


アメニティ

THE TAARAS BEACH RESORT&SPAでの滞在はプライベートビーチでの静かでまったりした時間とともに、
シュノーケリング・ダイビング・タートルウォッチングなどの有料アクティビティ、他にもお子様対象と大人の方対象に分かれた様々な無料レクリエーションがございます。
レストランは2種類。1つは朝食会場としても使用されるマレー料理から西洋料理まで揃えるもの。もう1つは西洋料理で席数が少ないためあらかじめの予約が必要となります。

白砂のビーチ。ビーチの砂は非常に細かく、砂粒が丸くないのかついた砂は払い落とすのが難しい。





夜のホテルプール付近


朝焼け


海の中に魚がいるのが見えるほどの透明度

朝食ビュッフェはたくさん種類があり、選び放題。



無料レクリエーションのイーグルロックトレッキングに参加しました。
10分ほど足場の悪い道を歩くと綺麗な景色。

私のレダン島でのハイライトは夜の満点の星空!
毎晩ビーチで寝転びながら、波のザーッという音とともに眺めるたくさんの星は最高でした。
2泊3日のターラスでの滞在は、ホテルに1人で来ている人間がとても珍しいようで、何回かスタッフに1人!?と驚かれましたが、そのおかげなのか?いろんな方と関わり、人が温かいホテルでの滞在は会話が絶えず毎日とても楽しかったです。
その後の旅行で少し寂しく感じるくらい、人との関わりが多くて充実しました。

寂しく思いながら、次の目的地ランカウイ島へ。
クアラルンプール乗継ぎの時点でクアラルンプールは数秒間隔の雷とスコール。
飛行機大丈夫かな、と心配していると普通に搭乗がスタート。
あ、こんなんでも大丈夫なんだ、と思いながら席につくと飛行機が出ない。
やっぱだめなのかと思いながら気長に待ち約1時間遅れでランカウイ島へ。
遅れたおかげで、ラマダン中の方の為に日の入り時刻の案内が飛行機内でかかるという少々レアな場面に遭遇しました。
また、軽食としてピーナッツが配られるのですが、一緒にデーツも配られました。
このデーツはラマダン中の方が、日が沈んで食事をする時に空っぽのお腹をびっくりさせない為に、まず最初に食べるものだそうです。
ラマダンの時期にだけ、スーパーでも大々的に販売されるとのことです。

ランカウイ島でのホテルはFAVE HOTEL CENANG BEACH。
お部屋の窓から見える緑いっぱいの景色と水牛の存在はなんとものどかでした。

着後、パンタイチェナン通りを端から端まで往復してみました。片道30分ほど。
ツアーデスクやスパ、お土産屋さん、レストラン、服屋さんなど繁華街は遅くまで賑やかです。



翌日は簡単な観光とホテルインスペクション。

ランカウイ島のシンボル「鷲」。
ランカウイのランは「鷲」、カウイは「大理石」を意味します。
正面から写真を撮ると可愛く、横から撮ると凛々しくなります。

そういえば、ランカウイ島にてマレーシア上陸以来気になっていた100PLUSを飲みました。

ポカリスエットの炭酸バージョンみたいな味、だとガイドさんに伝えたところ
本当にその通りだそうで、日本で風邪ひいた時にポカリを飲むことがありますが、マレーシアでもその用途で飲むことがあるそうです。
マレーシアで体調が悪くなった時は是非。

すべての用事を終え、ビーチで夕陽を見ることができました。
サンセット・パラセーリングをしている方がたくさんいました。

翌朝、ランカウイ島をあとにして飛行機で再びクアラルンプールへ。
空港着後、バスターミナルへ移動しマラッカ行きのバスを探します。

ここにあるいくつかのカウンターのどこかでバウチャーからチケットに引換えてもらう予定だったのですが、
マラッカ行きのバスを出している会社のカウンターが1つしかない。
聞いてみると「俺のところじゃない。知らない。」の1点張り。
ただ、他の人に聞くとそのカウンターへ誘導される。
堂々巡りになり、だんだんイライラしてきたので強めに聞いてみたら新たな情報が出てきました。
「ターミナル9。バウチャーで乗れる。」とのこと。
バウチャーで乗れるのか半信半疑でしたが、どうしようもないので諦めて待っていると乗れました。
マラッカから帰る際は、カウンターがありバウチャーからチケットに引換えないと乗れないようでした。

バスのチケットはあらかじめ時間指定で購入しておりましたが、万が一乗り遅れた場合の振り替え、返金などはできないそうです。

行きはTRANSNATIONALというバス会社。
3列シートの広い座席幅かつふかふかの椅子でゆったりでした。

帰りはDELIMAというバス会社。
4列シートで一般的なバスの座席幅でしたが、座席の凹凸が程よく座りやすかった気がします。
ドライバーさんが映画を流してくれたのですが、2時間で着いたのですごい良い所で終わってかなり心残りでした。

マラッカセントラルというバスターミナルに到着。

お店がたくさんあります。加えて、タクシーの呼び込みが激しい。

ここから市内へはローカルバスに乗るか、タクシーに乗るかになります。
バスはMYR2、タクシーはMYR20(目安)です。
バスはオランダ広場付近のホテルに滞在する方には安いのでおすすめですが、それ以外の方は恐らくタクシーの方が便利だと思います。

ローカルバス

マラッカでのホテルはSWISS GARDEN HOTEL&RESIDENCES MALACCA。
デラックスルーム


お部屋からの景色も綺麗です。

ホテルよりマラッカ川沿いからオランダ広場へ向かうと様々なウォールアートに出会います。


ピカチュウバージョンのトライショー。
爆音と夜はキラキラがなんともうるさい。


針金アートも1件発見。


ジョンカーストリートには可愛いデザインの建物が。

いよいよオランダ広場へ到着。

広場を起点にすると観光がしやすいです。
マラッカでは「最後の晩餐」のステンドグラスやタイル画などをいろんな所で見ました。



フランシスコ・ザビエル像

ファモサ

マラッカではオランダ広場付近は大変混んでいますが、博物館は割とガラガラでじっくり見て回ることができるのでおすすめです。

マラッカのモスクは建物の形がモスクっぽくありませんでした。

マラッカからクアラルンプールへ戻る際は空港着でなくTBSバスターミナル着で戻りました。かなり広いバスターミナルで驚きました。


電光掲示板は空港もしくは大きな鉄道駅にいるような雰囲気。

最終日のクアラルンプールのホテルはTHE REGENCY HOTEL KUALA LUMPUR。

最寄り駅からホテルまでの道でショートカットした道が異常に臭くて、その時は我慢したのですがホテルについてから臭いがスーツケースと靴に移って部屋が臭くて大変でした。
排水やゴミが集まっているマーケットの裏は通らない方がいいです。

お部屋からはツインタワーにKLタワー、そしてマーケットが見えました。
ラマダン中の日の入り前の数時間は大混雑。

ライトアップされたスルタン・アブドゥル・サマド・ビルが見たくて外出。


昼とは雰囲気が異なります。

翌日、マレーシアでの最終日は市内観光をしました。
5月頭の選挙での政権交代の影響で最近は王宮に近づくこともできなかったそうですが、ラッキーなことにその日は近づくことができました。



馬がいる日も珍しいようです。ラッキー!


マレーシアの国章。王のいる9州と王のいない4州を象徴するイラスト。
国の花のハイビスカス。イスラム教を象徴する月。13州と首都クアラルンプールを表す星。
意味を聞くと面白いので国章好きです。


こんなところにもイスラム教国ならではの文章が。
MAY THE BLESSING OF ALLAH BE UPON THEM

郊外にあるバトゥ洞窟

猿の多さにビビっていましたが、それ以上に鳥(特にハト)嫌いな私には辛いハトの数。

バレないようにガイドさんを盾にして歩きました。


猿はこのように一見とても可愛いですが、手を近づけたり攻撃だとみなされる行動を起こすと噛み付かれます。危険です。近づかない方が良いと思います。


最後にものすごく関係ありませんが、バトゥ洞窟で一番記憶に残ったのが、建設に携わるおじさんと猿の戦い。
足場を崩していく猿とそれに怒って反撃を試みるおじさんですが、猿が本当に賢くて挑発しながらうまいこと逃げ回る。
5分くらい見ていましたが、本当に面白かったです。

最後になりましたが、レダン島→ランカウイ島→マラッカ→クアラルンプールと4都市でとても充実した時間を過ごすことができました。
雨は移動中にかなり降っていましたが、外にいるときには降られずとてもラッキーでした。
マレーシアといっても都市によって全く雰囲気が異なるので、是非違う都市も含めて再来したいなと思いました。

おすすめ度
・レダン島・・・★★★★★
海が綺麗なのは言うまでもなく、時間の流れ・景色・人間、すべてが最高。
・ランカウイ島・・・★★★☆☆
マングローブツアーなど自然アクティビティに参加してみたい。
・マラッカ・・・★★★★☆
歩ける距離にいろいろあり、街歩きが楽しい。なにげなく曲がった道の先で思わぬ発見。
・クアラルンプール・・・★★★☆☆
エリアによって雰囲気が大きく違うのが面白い。

(2018年5月 東 美希)

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