頭の片隅においてほしい!近くて安全で面白い国ありますよ!ブルネイの旅☆

頭の片隅においてほしい!近くて安全で面白い国ありますよ!ブルネイの旅☆

日本から近くてちょっと変わったところに行きたいな~と思い、選んだ今回の旅先はブルネイ。
日本人にはあまり馴染みのない国で、どこ?と聞かれることも多いけれども、実は週に3便(今後4便に増えるという噂)も直行便が飛んでいます。
なんと、ブルネイには世界遺産がない…それだけで行きたい国リストの中から除外してしまう人がいるかもしれませんが、ちょっと耳を傾けてもらえれば幸いです。


ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク

ブルネイの魅力・・・まずは観光地についてご紹介します。
ブルネイに行って何をするのか?私の一番のおすすめはウル・トゥンブロン国立公園です。
世界で3番目に大きな島、ボルネオ島にあり、広大な熱帯雨林の広がる国立公園です。ここでは高さ43mのキャノピーウォークと呼ばれる、鉄パイプの塔を登り絶景を楽しむというのが一番の見どころです。でもトゥンブロンまでの生き方は少々複雑…。


スピードボートに乗り込む

まず、市内からスピードボートに乗り込み、ブルネイ川のジャングルを走ること約1時間。バンガーという街に到着した後は、車に乗り換えて約20分のドライブでトゥンブロン川沿いにあるロッジに到着します。


フレーミーロッジに到着

さて、ここからが冒険の始まり。ロングボートに乗り換えてまたまた川をひた走ります。公園の事務所に到着し、名前を登録した後はここから約700段(ガイドは1000段と言っていた笑)の階段を登りながらキャノピーウォークを目指します。


イバン族伝統のロングボート


ロングボートで川を爆走


ここからトレッキングの始まり

途中、見たこともない大きさの蟻や植物を観察しながら頂上を目指す…湿気も高く暑さがまとわりつくようです。息を切らしてようやく頂上にたどり着いた先に、高くそびえるキャノピーウォーク!


高さ43mのキャノピーウォーク

この鉄パイプの階段を登るのは想像以上に怖かった…。一度に最大5人までしか上ることができません。おっかなびっくり階段を踏みしめる私に対して、ガイドさんはビーチサンダル&ハイスペースでどんどん進んでいきます。さすが慣れてる人は違うぜ。


キャノピーウォークからの絶景


キャノピーウォークからの絶景

キャノピーウォークを楽しんだ後は、滝壺へ!ここには自然のドクターフィッシュ(しかも大きい!)がいて、角質だらけの私の足は瞬く間に魚の餌食に。かなりくすぐったかったです。


汗だくになった後の水遊び、サイコー

ウル・トゥンブロンに行く多くの人は日帰りで帰っていくのですが、私はここで1泊する予定。1泊するとかなり盛沢山のアクティビティーが楽しめます。
翌朝、イバン族と呼ばれる原住民のお宅訪問へ。イバン族はロングハウスという長屋に住んでいます。いまは徐々に近代化してきているものの、かつては長さ150m、幅10メートルというお家もあったのだとか。そんな伝統がまだ残っているご自宅にお邪魔しました。


ロングボート内部

中は電気も通っているし、想像以上に幅が広い!現代では長さを出すことが難しいので、改築の際は奥行きを伸ばすことが多いのだそうです。
ちょうどグループのお客さんと重なったので、ラッキーなことに伝統舞踊も見ることができました。

ロングハウス


戦いから戻ってきた男の人を迎える踊り


女の子がメイクアップ中


戦いのときの踊り


戦いから戻ってきた男の人を迎える踊り


みんなかわいい~

そしてこの後は、ジップラインと言われるターザンロープ?で遊んだり、カヤックをしたりと大自然の中、アクティビティーを楽しみました。

ジップライン楽しすぎて2回やりました


カヤック初体験

こんなにずぶぬれになって遊んだのは子供の頃以来な気がする…。
1泊してこそ充実のアクティビティーが楽しめるので、是非トゥンブロンにお越しの際はロッジに泊まっていただきたいものです。虫が苦手なので、部屋に虫がいたらどうしようとおびえていましたが、その心配は杞憂でした。
とはいえ、廊下に大きな蛾がいて多少ビビりましたが。


きれいな蛾

そしてブルネイの市内観光へ。
ブルネイの観光といったらモスク。国内に1000を超えるモスクがあるそうですが、有名なのがスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクと、ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスクです。・・・はい、覚えられません。前者はオールドモスク、後者をニューモスクで覚えましょう。


オールドモスク


ニューモスク

ニューモスクは現国王の即位25周年を記念して建てられ、ドームは純金、床や柱は大理石、5000人収容可能な礼拝所と、豪華絢爛なことこの上ない。そしてなんと、ブルネイのモスクはすべて冷房が付いているのだそうです。さすがバブリーな国、ブルネイ。
そう、ここブルネイは原油と天然ガスという豊富な資源を持つお金持ちの国なのです。
医療費、教育は無料、所得税などの税金もありません。人口より車の数の方が多く、平均すると一人当たりの2台の車所有数なんだそうです。自然災害も少なく、治安も極めて安全。現地在住の人に聞いたところ、殺人事件は年に1回あるかどうか。もし起きたら大事件だとのこと。ブルネイの正式名称をブルネイ・ダルサラームと言いますが、これは「永遠に平和な国」を意味しています。その名に偽りなしですね。
また、ブルネイの民家、商店、ホテルどこでも目にしたのが国王夫妻の写真です。
ガイドさんも国王の事を THE MAJESTY と呼び、国民からの絶大な信頼と尊敬を集めているんだなぁと実感しました。
そしてブルネイ観光もう一つの目玉はカンポン・アイールという600年の歴史を持つ水上集落です。アジアで水上集落というとお金がない人が住んでいるイメージですが、水道・電気はもちろん、クーラー、学校、病院、モスクもあり生活水準がとても高い。政府が陸地に住むよう奨励しているにもかかわらず、ここに住み続ける人が多いのだそうです。


水上集落


水上集落のお家


水上集落のモスク

でも~、水の上で虫も湧きそうだし水回り気になるし、メンテナンスが大変だというし、陸に住みたくない?って思わずにはいられません。きっと彼らはここの暮らしを誇りに思っているのでしょうね。

イスラム国家のブルネイはお酒が飲めません。そして夜は8時頃に静まり返っています。そんな中で観光客が楽しむ夜遊びとしては、2つのモスクのライトアップとナイトマーケットでしょうか。夕方5時頃から徐々にナイトマーケットが賑やかになり始めます。
サテー、焼き魚、春巻き、チキンライス、麺類、フルーツ、スイーツとバラエティー豊かで、値段もとても安い。そしてなんといっても清潔!アジアにありがちな生臭さや汚さとは無縁の屋台に驚きを隠せません。本当にここは東南アジアなのでしょうか。


ナイトマーケット


ナイトマーケット


ナイトマーケット


ナイトマーケット


ナイトマーケット

ただ、一つ問題が。それはナイトマーケットまでの交通手段です。私の泊まっていたブルネイホテルからはとても歩ける距離じゃない…。
公共交通機関が乏しいブルネイではい、観光客の足はもっぱらタクシーです。ただし、前述の通り国民の一人につき2台の車保有率なので、地元民の移動はほとんどがマイカー。流しのタクシーにはめったに出会えません。そして国内に40台くらいしかタクシーはないそうです。タクシーを呼んで待つこと10分、ようやくタクシーが来ました。約10分少々の移動ですが、行き1500円位かかりました。そして19時くらいに変える際は、この時間が既に夜間料金になるようでだいたい1800円位でした。これは東南アジアにしたら破格の金額!屋台はとても安かったものの、タクシー代は日本より高いんじゃないかな…
バスも出ているようですが、本数が少なくてあまり実用的ではありません。
ちなみにお酒ですが、入国の時にきちんと申請をすれば問題なく持ち込めます。公共の場所では飲めませんが、ホテルのお部屋ではお酒も飲めるのでご安心を。タバコも同様です。

あっという間の3泊でしたが、観光だけではなく、豊かな生活や、国王と国民の関係など知れば知るほど面白い国でした。短い休みが取れた時、ちょっとユニークな国に行きたいとき、ブルネイが選択肢の中に入れば幸いです。

2019年4月 久保井

スタッフおすすめ度
バンダルスリブガワン ★★★★★
モスクや水上集落など見所たくさん。交通手段が少ないので、ツアーに参加して効率よく周ることをお勧めします。

ウル・トゥンブロン国立公園 ★★★★★
熱帯雨林でエコツアーが最高に楽しい!ずぶ濡れになって童心に戻って遊びましょう!!

マレーシア・シンガポール・ブルネイカテゴリの最新記事