豪華リゾートだけがモルディブじゃない!ほんとうのモルディブを探しに行く旅 ~ローカル島&首都マーレでモルディブおもしろ文化体験紀行~

豪華リゾートだけがモルディブじゃない!ほんとうのモルディブを探しに行く旅 ~ローカル島&首都マーレでモルディブおもしろ文化体験紀行~

上空から見たモルディブの島々は絶景!フライトはぜひ窓側席を!

まともに巡ると1日は必要なエルミタージュ美術館。効率よく見学したいならぜひガイド手配を

どこの街でもあるスシバー。ヴォルゴグラードでは姉妹都市にちなみ広島という謎のカクテルが・・・。

モルディブとはサンスクリット語で「島々の花輪」との意味だそうで、古くは「真珠の首飾り」とも呼ばれていたそうです。ずっと気になっていたこのインド洋の楽園。しかし豪華ホテルに無縁な「自称最も弊社でリゾートが似合わない男」一人で行ってもしかたないし・・・。
そう思っていたところ、近年地元民が暮らすローカル島への外国人の上陸が解禁され、モルディブの独特な文化や素朴なモルディブ人の暮らしにふれたい旅行者に人気になっているとのこと。そうだ、豪華リゾートに行かなくてもローカル島に行けばいいのだ!海の綺麗さはリゾート島と変わらないだろうし、シュノーケリングツアーやフィッシングツアー等アクティビティも盛りだくさんとのこと。リゾート島の滞在だけでは見られないであろうモルディブの「真の姿」に迫れそうなのがうれしい。これで「自称最も弊社でリゾートが似合わない男」もちゃんと楽しめる・・・はず。


<のどかな島の素朴な村 南国タイムが流れるグラドゥ島>
今回のモルディブ旅行は2つの島に滞在する2泊3日の旅。首都マーレに夕方に着く予定だった便が遅れ、到着は夜になってしまった。最初マーレから遠いティナドゥ島に滞在する予定だったが、もう船が無いとのことで急きょ後回しにしていた南マーレ環礁のグラドゥ島へ先に向かうことに。
グラドゥ島への船も最終の直行便(終電ならぬ終船?)が行ってしまったとのことで、途中のマーフシ島まで行きそこから別の船をチャーターすることに。今回はスピードボートを利用したが、もっと遠くの島へは「ドーニ」とよばれるボートで一晩かけて(しかも雑魚寝!)行ったりするらしい。私たちのバスや電車と同じ感覚で船に乗り、街から街へと同じ感覚で島から島へ移動しているのだろう。人口たった40万なのに対し有人島だけでも約200、インド洋に散らばる島嶼国家だから当然だが、どれだけモルディブ人にとって海と船が大切な存在なのかこの時点で分かった気がする。大海原とともに暮らしている、といっても過言ではないのだろう。

深夜グラドゥ島についたが、港では謎の屋台が賑わう。モルディブ人は夜更かし性?

この日は島に数軒あるゲストハウスの一つに泊まり、翌日早速島の散策へ。
グラドゥ島は人口2000人ほどののどかな島。おもな産業は漁業というなんでもない島だったが、最近観光にも力を入れ始め長期滞在のヨーロッパ人も訪れるようになったとのこと。ただ、本当に静かだな、というのが島の第一印象。舗装道路もなく、車やバイクもほとんど見当たらない。結局徒歩40分ぐらいで島を一周してしまった。

モルディブでよく見かける、漁網を使ったハンモック。いかにも南国らしい!

古い家はサンゴでできている

意外と何でも揃う商店。ココナッツのお菓子やモルディブ版鰹節「モルディブフィッシュ」等この国ならではのものも!

街角(といっても数ブロックしか島にないのだが・・・)でよく見かけるのがこの謎の文字と数字。ときどき顔写真も。

これは選挙の結果告知で、当選者の顔写真とナンバーが街角にデカデカ貼りだされているわけだ。2000人ぐらいしか住んでいないし全員顔見知りみたいなものだろうに、、、と思うが、選挙や政治運動が激しい国なのだろうか。そういえば去年行った同じ南の島であるパプアニューギニアも、死人が出るほど選挙がアツい国として有名だった。
そしてこの文字はモルディブ独自の言語ディベヒ語をあらわすターナ文字。この酔っ払いか幼稚園児が書きなぐったような字体は、アラビア文字の数字やインド数字をもとにつくられたからとのこと。「世界の文字フェチ」である私にとって、モルディブに興味を持つようになった最初の理由はこの激レアな起源を持つ文字からだった。
ディベヒ語もまた独特の言語で、あいさつはアラビア語と同じ「アッサラーム・アレイクム」、ありがとうはパキスタンのウルドゥー語と同じ「シュクリヤ」という。中東とアジアの接点、インド洋の十字路という地理的・歴史的背景が凝縮された言語なのだ。
国民のほとんどが熱心なイスラム教徒で、グラドゥ島を含めリゾート島を除くどの島にもモスクがある。今までローカル島への外国人の上陸が許されなかったのも、「国民が異教徒に感化されてしまうのを避けなければ!」という政府の方針によるものだった。
それはそれで興味深いけれど、やっぱりモルディブといったら海!やはりローカル島でも海の綺麗さはリゾート島に負けていない!

男一人でジャンプしてもインスタ映えとは程遠い、イタすぎる構図・・・

その綺麗な海でシュノーケリングツアーに参加することに。漁港から船に乗って早速スタート。

モルディブ人男性はチャラい、もといお洒落っぽいロン毛男子が多し

モルディブの海といえばサンゴと色とりどりの熱帯魚!
写真を撮るのはむずかしいものの、日本ではなかなか見られないサンゴや南国ならではの魚(ニモでおなじみのカクレクマノミも!)を見ることができ大満足。

漁港に帰ると船の上で魚がさばかれ、なんとエイが悠々とえさを待っていた

盛りだくさんのグラドゥ島の旅。今度はゲストハウスで料理レッスン。

シェフ、お願いします!

日本と同じく魚をよく使うモルディブ料理。魚フレークとココナッツを混ぜ、ライムを絞った素朴な料理「マスフニ」を作ることに。

このココナッツ削り器(?)、去年バヌアツでも発見!離れていても南の島文化は共通?

モルディブと同じ魚食大国の国民としてしっかり料理を作りたいところだったがヘマの連続で、挙句の果てに付け合わせの何でもない目玉焼きも失敗するというさんざんな出来。けれどそんな私を見捨てなかったシェフのおかげでおいしい料理にありつけた。

日本人にはちょっとキケンな味、噛みたばこにもチャレンジ

やることいっぱい、魅力いっぱいで全く飽きなかった、ローカルな島グラドゥ島の旅。けれど全然せわしなさを感じないのは南の島ならではの南国タイムが流れているから?広い広いモルディブの海域にはあといくつこんな島があるのだろう、そう考えただけでもわくわくする。
<ローカル島でリゾートに泊まる!一石二鳥なティナドゥ島>
一旦首都マーレに戻って、グラドゥ島よりさらに遠いヴァーヴ環礁にあるティナドゥ島へ。
この日の午後から急に天気が荒れ、ティナドゥ島への船は上下左右もれなく揺れるジェットコースター船になっていた。慣れっこのはずのモルディブ人でも実は酔いやすい人もいて、今回の旅でも一度だけゲロゲロしているモルディブ人を見かけた。
海が荒れると船も徐行せざるを得ず、目的地への到着時間が遅れることもしばしば。初日のトラブルといい、なかなか思い通りの移動が難しい国だと感じた。
ティナドゥ島はグラドゥ島よりさらに小さい島で、島のメインロードは一瞬で終わってしまう。けれどこの島最大の魅力はリゾートホテル「プルメリア・モルディブ」で豪華滞在ができること。ローカル島なのにリゾートに泊まれる一石二鳥な島なのだ。

広々した客室

フィットネス器具は使い放題

豊富なアクティビティ

モルディブでお酒を飲めるのはリゾート島や空港近くのホテルに限られており、「プルメリア・モルディブ」でも一切お酒は置いていないが、それを補って余りあるのがローカル島ならではの居心地の良さと値段のお手ごろさ。人気の証拠にこの日の稼働率は9割を越えていたそうで、この国では実は珍しいモルディブ資本ホテルのためかゲストの国籍も様々だった。
夕食は豪華ビュッフェで、この日の夕食は「スリランカ・ナイト」。実は今回モルディブの前にスリランカも訪れており、「ここでもスリランカ料理かよ!」と思わず突っ込んでしまったが洗練されていてとてもおいしかった。しかも親切なスタッフが私たちのために寿司を作ってくれるというおまけつき。



ディナー後に行われるエイ餌付けツアー。ケガしないでね。。

夕食の後はローカル島ならではの体験、ホテルからすぐのローカルカフェで地元モルディブ人とともにティータイム。今まで政府が必死にモルディブ国民と外国人との接触を避けてきたというのに、ここでは当たり前のように両者混じってお茶を飲んでいるというのが笑える。
翌日は早朝からモーニングフィッシングツアー。
・・・のはずだったが、出航はしたものの引き続き海が荒く船を止めることができず、素人が釣りをするのは危ないということで「モルディブ人の魚釣りを見学するツアー」になってしまった。
けれど大きい魚が次々と釣りあげられ大歓声!

自分が釣ったわけではないのに魚とともにドヤ顔

沖の方へ行くと巨大カジキやGT(ロウニンアジ)などがかかるため、世界中の釣り人憧れの地になっており、ゲームフィッシングツアーもよく開催されるとか。また世界でも珍しい何百匹ものマンタが乱舞する光景が見られる島などもあり、モルディブの海は本当に奥が深そう。

船から見たティナドゥ島

港でもこの海の色!

陸へ上がったあとはまたまたシュノーケリングツアー。通常ローカル島のビーチではビキニ等が禁止だが、ティナドゥ島にはビキニでも入れるビーチがありプルメリアホテルに滞在するヨーロッパ人たちがのんびりくつろいでいる。もちろんシュノーケリングにも最適!
この島はハウスリーフ(島に群生するサンゴ礁)とラグーン(サンゴがない浅瀬)の両方があり、がっつり魚を見たい方も安全に楽しみたいファミリーでもシュノーケリングを楽しめるとのこと。

やっぱりこんなきれいな海、自分にはもったいない!

最後にコースメニューのランチをいただき、チェックアウト。

「モルディブのリゾート=高い!」というイメージを持たれがち。でもこんなに楽しめるのにリーズナブルなリゾートもありますよ!
<モルディブの文化が息づく首都マーレは世界一の過密都市>
モルディブの首都であり最大(というより唯一?)の都市マーレ。といっても南国の島国なんだから首都らしくないのんびりした街なんでしょ、と思っていた方は、機内や空港から摩天楼のビル群を見て驚いたに違いありません。私も空港からマーレに向かう船で「なんだこの香港みたいなネオン高層ビル群は!?」とぼうぜんとしていました。それもそのはず、マーレは皇居ほどの面積に10万人以上が住み、東京をもはるかに超える世界最大の過密都市とのこと。リゾートのイメージをもってマーレに降りたてば、人とバイクの波に唖然とすること間違いなし。
そんなマーレの最大の見どころは、イスラム国家らしくモスク。まずは港からほど近い国内最大のモスク、イスラミックセンターへ。


マーレのシンボルにもなっているこのモスクは1984年に建造され、比較的新しいもの。けれどマーレに現存する国内最古の建物もやはりモスク。イスラミックセンターにほど近い、フクル・ミスキーがそれで、なんと17世紀に建てられたもの。


建物はサンゴでできている。ミナレット(尖塔)は他に国ではなかなか見ない独特なかたちで、まるで灯台のようでここでも何となく海洋国家のモルディブらしさを感じる。
その他大小含めて沢山のモスクがあり、礼拝を呼びかけるアザーンの時は島じゅうのモスクから鳴り響いているようで圧巻!

カラフルなモスク

マーレ市民の台所、市場にも行ってみましょう。やはり一番気になるのは魚市場。シュノーケリングツアーで見たような色とりどりの魚が並んでいたかと思うと、、、

なんと巨大マグロの解体も!思わずここは築地かよ、とつぶやいてしまう。

ひたすら黙々とマグロをさばいているところも日本人と同じ職人気質を感じてしまう

さて、私がモルディブの旅で一番楽しみにしていたことは2つ。最初に出たディベヒ語とターナ文字、そしてモルディブ版鰹節「モルディブフィッシュ」。日本人が誇る食材鰹節がなんと遠く離れたモルディブでも作られているとは!しかもこの国の料理に欠かせない超重要食材になっているという。なんだか妙な親近感を感じませんか?
そんなわけで、ガイドさんにリクエストしてモルディブフィッシュ市場へ。入った瞬間日本人にはおなじみの、魚の燻製のムッとした匂い。これはまぎれもなく鰹節だ!
モルディブフィッシュは思ったよりも種類が多く、真空パックに丸ごと入ったものもあれば細かく刻んだフレーク状のものまで。ここも日本に似ている。変わったところではモルディブフィッシュを生産した後に残った煮汁を煮詰めた「リハークル」というペーストまで。

「リハークル」を試食してみたが、濃厚な味でお酒のつまみにぴったり!飲めない国なのが残念・・・。

このモルディブフィッシュ、お隣スリランカのカレー料理などでもよく使われ、モルディブの主な輸出品にもなっているとのこと。うーん、ただの鰹節なのに奥が深い!と濃密な燻製臭の中でただただ感動したのだった。海外に行ったときは必ず市場に行くようにしているが、こんなに市場で衝撃を受けたのは初めてかも!
輸出品といえばツナ缶も有名。東日本大震災の際には、日本へ国営ツナ缶メーカーが60万個も贈ってくれたとのことだった。

スーパーマーケットはツナ缶だらけ

せっかく市場見学に行ったのだから、その食材を使ったモルディブ料理をいただかなくては。これまたリクエストで地元の人しか出入りしないローカル食堂に案内して頂いた。

すぐに食べられる作り置きのスナックも多い。パン生地のロティに魚フレークが入った「マスロシ」等

典型的なモルディブの食事、白米と「ガルディア」(カツオの角切りで作る澄まし汁)と市場で見たペースト「リハークル」、えびせんのような「パーパル」。

米にガルディアとリハークルをかけて混ぜ、自国で生産できる数少ない青果というライムを絞っていただく。

初めて食べた料理のはずなのにどこかで食べたことがあるような、日本人にとって馴染み深い味だった。やはり同じ海洋国家どうし、味覚も似たところがあるのかもしれない。

空港から見るマーレの夕暮れ。大海原まっただ中にこんな都会があるとは!

そんなわけで、リゾート島に泊まるだけではなかなか見えてこないモルディブのほんとうの姿、特に料理や言語などなど他の国とは全く違うこの国ならではの文化にふれられて大満足の旅でした。遠い遠い高嶺の花のような存在だったモルディブも、実際行ってみると日本との意外な共通点もありぐっと近く感じられました。秘境が好き、リゾート?うーん、、という方にこそ行ってほしいおすすめの国ですよ!
【スタッフおススメ度】
●グラドゥ島 ★★★★★
絵に描いたような、のどかな南国の島。安く滞在できるので、できるだけ長く泊まってゆったり南国タイムを楽しみたい。
●ティナドゥ島 ★★★★
ローカル島ながらリゾートの滞在が楽しめる穴場の島。首都マーレから遠く離れているため静かな環境で、海の綺麗さもピカイチ!
●マーレ ★★★★★
首都だけあってモスクや市場など興味深い見どころがいっぱい。リゾート島に行くときもマーレを素通りするのはもったいない! ぜひ立ち寄って観光を!
【おすすめツアー】
<極上ビーチでシュノーケリングやナイトフィッシングを体験!☆星空観察やモルディブ朝ご飯作りも楽しみ!ローカル島に宿泊!☆昔ながらのモルディブ文化を楽しめるグラドゥ島滞在6日間>
http://www.fivestar-club.jp/tour/?tcd=MCR21
<穴場ローカルリゾート利用!終日シュノーケリング付き!☆リーズナブルにラグジュアリー?!プルメリアホテル滞在☆美しいサンゴ囲まれたヴァーヴ環礁・ティナドゥ島に宿泊!>
http://www.fivestar-club.jp/tour/?tcd=MCR22
(2018年2月 伊藤卓巳)
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