ケニアで癒される、サファリ三昧の旅

ケニアで癒される、サファリ三昧の旅




とうとうケニアを訪れる機会がやってきました。これまでは北アフリカまでだったので、初めてのサハラ砂漠以南、ザ・アフリカです。ケニアは一生に一度は訪れたいと思っていた国。言わずと知れた動物王国で私たちが動物を見る意味で使っている「サファリ」はスワヒリ語の「旅」に由来しています。どんな「サファリ」になるのか、テンションがあがります。
今回はアンボセリ→ナイバシャ→マサイマラ→ナクル→ケニア山というルートで行ってまいりました。
エミレーツ航空でナイロビに到着後ドライバーガイドさんと合流し、一路アンボセリへ。空港からアンボセリは約4時間半ほどです。飛行機の到着が遅れたのでこの日は宿泊のみ、翌日の朝一番からサファリ開始です。


アンボセリ国立公園はアフリカ最高峰キリマンジャロ山の麓に広がっています。かつてアーネスト・へミングウェイはこの地でハンティングを楽しみ、「キリマンジャロの雪」を執筆しました。実は昨年の春に行ったキューバのヘミングウェイ博物館(元ヘミングウェイ自宅)でたくさんの動物の剥製を見て複雑な気になったのですが、ここだったのか~、としみじみ。もちろん今はハンティング禁止です。でもライオンなど肉食動物によるハンティングは自然の営み。今回の旅をとおしてハンティング自体は見られませんでしたが、ハンティング後ライオンが獲物を咥えて去っていく姿を見ることができました。その堂々とした姿は百獣の王の名の通り。また乾期には干上がってしまう湖には今回は見られないと思っていたフラミンゴが彼方に見えました。

ガゼルとヒヒがお出迎え

キリマンジャロ山とシマウマ

ケンカ中


彼方にフラミンゴ

公園内には観光客が徒歩で歩けるオブザーベーションヒルという展望台もあります。丘の上からは公園が一望でき、かわいい野鳥が出迎えてくれました。





湖以外にもアンボセリには湿地帯がいくつかあり、まわりにはいろいろな動物が集まっていましたがここでタイムアップ。まだまだ見たりませんが、後ろ髪を引かれながら次の目的地へ。ナイバシャへは7時間ほどかかるのです。

ガゼルの親子



マサイの売り子さん

ナイバシャはバードウォッチングでも有名で、世界各地から愛好家が集まります。ここではボートで湖をサファリするのですが、それは翌朝にすることにして、夕方はロッジ周辺だけ案内してもらうことにしました。周辺にもシマウマやウォーターバック、アビシニアコロブスというテナガザルの一種が見られることも。







ナイバシャでの宿泊はナイバシャ・サウェラ・ロッジです。お部屋はコテージ風で内装もかわいい雰囲気。
次にきたときはロッジでゆっくり過ごしたいものです。



朝は苦手なのですがケニアでは目覚めると鳥たちのさえずりが心地よい毎日でした。この日は早朝ボートサファリに出発です。さまざまな野鳥を見ることができましたが、残念ながらカバは少し顔を出しただけ。
でもガイドさんはがんばっていろいろ教えてくれます。








希望すれば三日月島に上陸してウォーキングサファリもできます。車ではなく動物と同じ目線で歩いて動物に近づけるなんて貴重な体験。上陸するといきなりキリンに出会えました(キリンと同じ目線は無理ですが・・・)。






カモの親子

ボートサファリのあとはマサイマラへ移動です。約5時間ですが、マサイマラに近づくと舗装がなくなりオフロードに。車には私とドライバーガイドさんの二人で車体が軽いためかなり揺れました。そして対向車がくると砂ほこりが・・・マサイマラは国立公園ではなく保護区なので国ではなく地域が道路の舗装など管轄しているのですが、道がきれいになったらなったで、不審者の流入やマサイの家畜を盗む輩など問題もあるようで、難しいところなのです。
マサイマラでの宿泊はセントリーム・テンティッド・キャンプです。アンボセリでも同系列でしたので内装は少し変わりますが、配置はほぼ同じ。部屋の入口はアンボセリがジッパーでしたが、マサイマラはドアに鍵がかかるタイプでした。




休憩した後夕方のサファリに出発。マサイマラ国立保護区は大阪府とほぼ同じ面積という広大なエリア。心なしかマサイマラの動物は筋肉質のような気がしました。







もう夕方なのにライオンはまだ昼寝中でした。ライオンはかなり見たのですが、ほとんど昼寝中。それでもあまり近づくのは危険。ドライバーガイドさんは「危ないので早く撮って!」を繰り返していました。やはり野生なのだと改めて思わされる言葉でした。

足あげて寝てる

あ、起きた

また寝る

あくびをする別のライオン

雌ライオンに集まるサファリカー

座っちゃった

何も遮るものがない大地で見る夕焼けはまた格別。でも日があるうちにキャンプに戻ります。
この日は満月でした。



マサイマラ2日目は1日サファリに出発。動物を探しながらマラ川まででかけます。昨夜雨が少し降ったのですが朝には快晴になりました。





ヌーの群れを見ていた時、急に走り出しました。何かあったのかと思うと向こうからチーターがやってきたのです。でもチーターはすでに食事後でお腹いっぱいの様子。襲う気は全くないのですがヌーは注意深くみていました。まさに弱肉強食の世界です。








そしていろいろな親子連れにも出会えました。




キリンにかこまれたシマウマも。

水浴びするハイエナも。


眠いライオンシリーズ




この日の最後はマサイ村に訪問して歓迎の儀式を受け、暮らしぶりも垣間見ました。外に出て働く人もいる中暮らしを守っています。




この日は本当にクタクタで、キャンプに戻ったとたん寝に入ってしまったのでした。
旅はいよいよ終盤、ナクルへ向かいます。
かつてはフラミンゴの大群で有名だったナクル湖には現在その姿は見られません。水位上昇で捕食条件が悪化したため他の湖に移動してしまったのです。道は水没しかつての公園ゲートも水没の危機で今後が心配です。



ナクル湖国立公園にはケニアでも珍しいロスチャイルドキリン、サイが住んでいます。そしてサファリ最後のこの日ビッグ5のうち唯一見ていなかったヒョウも見ることができました。









ナクル湖での宿泊はフラミンゴ・ヒル・テンテッド・キャンプでした。これまでのテントキャンプより少しリゾートな気分です。



普段の食事はビュッフェなのですが、この日は私を含めて2組だったので食事はコースメニューでした。ランチは優雅に中庭で。これでまたリゾート気分が盛り上がりました。


そして最終地のケニア山国立公園に向かいます。ケニア山での宿泊はフェアモント・マウントケニア・サファリ・クラブです。ラグジュアリー感満載のこのホテルは赤道にあり、北半球と南半球の境の印もあります。すべてに行き届いたサービスで本当に落ち着きました。






敷地内にはアニマル・オーファネージュ(動物孤児院)があり動物とのふれあうこともできます。実は動物を触ることは苦手だったのですが(犬、猫でも)、思い切ってやってみるとできるもので(もちろん人に慣れている子たちに触らせてもらっています)、これから日本でもできるかもと新たな発見ができたのでした。




ゾウガメは150歳!!







出発前の野生の暮らしはテレビにも出てきそうな緊迫感のイメージだったのですが、印象に残ったのはのんびり草を食む動物たち。その姿を見てとても癒された気持ちでサファリ(旅)を終えました。
お勧め度
アンボセリ ★★★★  キリマンジャロを見るなら!
ナイバシャ ★★★★★ 野鳥好きにはお勧め!
マサイマラ ★★★★★ ここは外せない!
ナクル   ★★★★  貴重な動物が見られます!
ケニア山  ★★★★★ 動物との触れあいができる!
(2016年10月 平田真美)
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