広い海と大自然が織りなす美しい景観と素朴な人々が魅力的なインドネシアの島、バリ島。”神々の国”と呼ばれるバリ島はその信仰対象に多様な神を持つ崇高なヒンドゥー教を大切に生きる国です。
今回そんなバリ島へキャセイパシフィック航空、エムエムインターナショナル(株)及びチャンディビーチリゾート&スパ共催の2泊4日という弾丸ファムツアーに参加しました。
クタやレギャンといった代表的なビーチリゾート、中部はウブドの森林地帯が有名なバリ島ですが、この度訪れたのはまだ知名度の低い南海岸東部のチャンディダサ。
観光地化が進む南部とは異なり、手付かずの自然が残ったままです。
*1日目(10/14)*
香港乗継ぎでデンパサール国際空港へ到着。ホテルの送迎車でチャンディダサまで約1時間半の道のりを走ります。近年車やバイクの通りが多くなり、特に夕方は空港から市内へ出る際に渋滞に巻き込まれやすいので時間に余裕を持っての行動がおすすめです。
夕方にホテル到着のため、観光はせずにホテルで夕食を食べそのまま就寝。食後はちゃっかり夜のプールに入りました。途中から水深が深くなるのでご注意を。
*2日目(10/15)*
朝からホテル自慢の美味しいブッフェを食べ。取り過ぎ食べ過ぎ、苦しいお腹をかかえながら近くの村までトレッキングに出発です。
ホテルの近くには素敵な石鹸屋さんが!こちらは日本人の方が経営しているそうです。色んな種類の可愛らしい石鹸が並びます。
お店に立ち寄り、いよいよ森の中へ・・・
しばらく歩くと突然、牛に遭遇!こちらを凝視しております。こんなことも度々あります。鶏たちもコッココッコ雛鳥を連れながら周辺を歩いています。どうやら近くの民家の家畜のようですが、随分自由に放牧されているようです。
途中、森の中のコーヒー農園で休憩もはさみつつ・・・
1時間ほど山道を歩き、ついに力尽きた私達は車に乗り込み、バリアガの人々が住むトゥガナン村へ到着です。もちろんトレッキングで行く事も出来ますがチャンディダサ中心部からこの村まで歩くと約2時間かかるそうですので、脚力に自信がありましたら是非お試し下さい!
“バリアガ”とは、現在広く信仰されているジャワ島からバリ島へ16世紀頃に伝えられたヒンドゥー文化よりも以前の、バリ島土着のヒンドゥー文化を引き継ぎ守って生きる人々のことです。
トゥガナン村は、世界でも有数の縦横絣のグリンシンと呼ばれる美しい織物や、アタというツルで作る工芸品の製作を後世に受け継ぎながら暮らしています。
村の中ではピンク色に染まった鶏や
空飛ぶカエルの工芸品も見つけ、独特な雰囲気が漂います。
今も歴史を胸に古くからの伝統を静かに守り続ける村の人々は温かく素朴で、ここに居ると別の時代にタイムスリップしたかのようです。
トゥガナン村を後にし、バリの地酒アラックの製作過程を見に村はずれの民家へお邪魔しました。
採ったばかりの樹液を飲んでみると、マッコリのようなまろやかな味がします。
これを蒸留させてアラックというお酒が出来上がります。蒸留させると、味はウイスキーのような濃く強いものに変わります。
アラックの製作過程を見学したあと、昼食は丘の上のガゼボで!
緑のヤシの木や青々とした稲、青い空に海と美しい色で彩られた絶景が広がります。
メニューは、玉子に包まれた珍しいナシゴレン!サテも美味しく頂きました。
お腹を満たしたあとはシュノーケリングへ出発です。
泳ぐことに必死で写真をあまり撮れなかったことが悔やまれます。
ブルーラグーンというシュノーケリングにおすすめのスポットで、ボートに乗って出発!
海に入るとすぐ珊瑚礁の周りをくるくるとしている沢山の魚たちに囲まれ、青い世界を満喫しました。私は泳ぎが得意ではありませんが、そういった場合でもライフジャケットを着せてくれるのですっかり安心して潜り込んで行けます!
このあとはホテルに戻り釣り体験をすることに。
しかし私は釣り初心者中の初心者です。とりあえず竿を借り、ビーチへ。ルアーのつけ方がわからずあたふたしていると近くにいた現地の釣り少年が餌をつけてくれました!
夕暮れの海でのんびり釣ります。しかしやはり初心者、うまく餌だけ持って逃げられます。バリの魚は手ごわそうです。
そうこうしているうちに日も暮れ暗くなってきました。少年も帰る時間です。結果は案の定・・・何も釣れません!それでも言葉も通じない少年と一緒に釣りが出来てとても充実した時間でした!
この旅行でお気に入りの写真第1位です。本当に頼もしくて可愛らしい少年でした!
夜は街歩きも兼ねて大人の雰囲気漂うレストラン”VINCENT’S”でビールを1杯。
店内は広く、屋外の席も備えてあり地元でも人気なようで賑わっていました。内装も美しく落ち着ける場所です。
「”VINCENT’S”店内の様子」
*3日目(10/16)*
この日は早朝4:45出発です。目覚まし時計、刻みました。
朝日を見に山へ登ります。
しかし、残念ながら雲がたちこめてサンライズはお目にかかれませんでした…
が、バリ島で最も標高の高い山、アグン山を目の前に見ることができました!雲に覆われておりますが標高3031mと富士山より数百mほど低い山です。山を崇拝するバリの人々にとって大事な存在です。
それから山を下り、ランプヤン寺院へ。個人的に今回の行程で一番楽しみにしていた場所です。もうわくわくが止まりません。
ふもとに着き、ヒンドゥー教では不浄とされる人間の下半身を隠すため、腰にサロンを巻いていざ入域です。
ランプヤン寺院とは、光の神を祀るヒンドゥー教寺院です。標高の高い山の上に位置し、その門からの景色は”天国への入り口”と形容される神秘的な場所となっています。
そしていざ、天国へ!
門への階段を登り振り向くと、向こう側は満面の空!向こう側に吸い込まれてしまいそうな息を呑む景色です!まさに天国への入り口。
それからさらに上へ登ります。真ん中の階段は神様の通る道なので、今回は左から。登りきった所で振り向くとこの景色。
標高の高さが窺えます。聳える山々を見下ろし、今にも飛べるのではないかと錯覚します。
チャナンと呼ばれる供物から花を摘み、手を額の前で合わせながら私も祈りに参加します。聖水を頭にかけられ、右手で水を受け3口飲み、最後にお米を手にとって飲みこみ、額と首にはりつけます。善い思考、善い言葉、善い心を持てるようにとの意味があるそうです。
祈り終わって階段を下る際、その目は長い間ここで何もかもを見てきたのだというように真っ直ぐ前を見据え静かに佇む像たちの横を通ると、改めてこの地の古い歴史がひしひしと伝わってくるようでした。
ここから塩の製作で有名なクンサバという村へ寄り、サヌール地区の5つ星ホテルマヤサヌールにて昼食です。
海から汲み上げた海水を砂浜に撒き、海水を含んだ砂ごと濾過をしてそこから抽出された水を天日干しすることによって塩を取り出すというのが、クンサバの塩の製作過程です。
このクンサバの天然塩はミネラルたっぷりで味も濃厚と人気の産物となっています。
見学が終わり、旅の行程最後のマヤサヌールホテルへ向かいます。
ホテル”マヤサヌール”は人気のサヌール地区に広大な敷地を構える豪華な5つ星ホテル。のびのびと寛げる客室に、海へと伸びる長いラグーンプールが独特な美しい内装のホテルです。レストランやバーも充実しており、日本食レストランも併設しています。
昼食後は近くのマーケットに寄って空港へ・・・
*4日目(10/17)帰国*
テリマカシ~!
*観光おすすめ度*
ランプヤン寺院 ★★★★★
トゥガナン村 ★★★★
ブルーラグーン ★★★★
*宿泊ホテル*
チャンディビーチヴィラズ、チャンディビーチリゾート&スパ
空港から車で1時間半ほどの場所に位置するチャンディダサのビーチフロントホテルです。スタッフの皆さんとても親切で気さくな方々ばかりで、すれ違う度に笑顔で挨拶をして下さいました。フロントをくぐりぬけるとガーデンは緑いっぱいに彩られ、プールは2つ完備されておりジャグジーもついています。お部屋も可愛らしく清潔で、併設のレストランやスパも居心地良く素敵なチャンディダサの海を目の前に心から落ち着けるホテルです。
*利用航空会社*
香港ドラゴン航空
キャセイパシフィック航空
(2016年10月山口優)
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