10月初旬。今年の日本は台風が多くてじめじめした毎日でうんざりでしたが、幸運にもスイスではほぼ晴天!飛行機を降りたら少し冷たい冬の空気が迎えてくれました。
今回は欧州エキスプレス様とスイス政府観光局様のご招待にてスイスに行く機会を頂きました!
スイスインターナショナルエアラインで成田から直行で約12時間ほど。
10月末まではサマータイムなのでスイスとの時差は日本と比べて-7時間です。
日本より気温は低く、到着日のチューリッヒは日中15℃くらいでした。
私の人生で初めてのヨーロッパ!しかもスイス!!!
実は高尾山すら登ったことのない私が、富士山よりも高いところまで行くなんて!
高山病にならないか心配になりつつも、ヨーロッパの名峰をしっかりこの目に焼き付けてこなければ!と意気込んでいた。
*今回の旅程*
1日目 インターラーケン泊
2日目 ツェルマット泊
3日目 ツェルマット泊
4日目 サンモリッツ泊
5日目 機中泊→翌日帰国
6日間のコンパクトな旅程だが、スイスの観光ポイントをしっかりおさえた初スイスにはぴったりの旅程。スイストラベルパスを使って移動はほぼ列車利用。
スイスのすごいところは、出発時刻や到着時刻もほぼ正確なので日本と同じ感覚で列車に乗れる!とっても安心!
さらに、このトラベルパスはとても優秀で多くの列車・湖船・バスの乗車が利用でき、観光地へ行くチケットも割引で購入できたり、さらには国内490以上の美術館などの施設の入場も無料になるという!さすが観光大国スイス!
今回はこのパスを最大限に活用して列車三昧の旅を思いっきり楽しみました!(あとあと聞いたら全行程の24時間くらいは列車に乗っていたらしい。)
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スイスの空港はわかりやすいし、とっても利用しやすい。
空港から駅まで直結しているので、飛行機到着直後すぐに列車利用もOK。
ちなみにスーツケースをごろごろ転がして行ってもちゃんと列車内に置き場があるので安心です。
日本のような改札はなく、チケットは車内で車掌さんが全てチェック。
スイスパスをご利用の際はバリデーション(利用開始日のスタンプ)をお忘れなく。
初日はルツェルン乗換えでインターラーケンへ。(約3時間程)
インターラーケンはユングフラウ地方へのゲートシティなので、
到着日にここまで来てしまえば翌日のユングフラウ観光もとってもしやすい!
夕食はスイス名物のラクレットをお腹いっぱい食べた。
まだ薄暗い早朝6時。
ホテルを出発していよいよヨーロッパ最高地点の鉄道駅、ユングフラウヨッホを目指す!
この日はユングフラウ鉄道利用しました。(スイスパスを持っていれば割引あり!)
傾斜を登りどんどん標高が上がっていく・・・
列車に乗っているだけでこんなにも早く3000M級の山の上にたどり着いてしまうなんて。。
スイスの鉄道文化は昔から大変栄えていたようで、今から約120年前頃にはアルプスのでっかい山に穴をあけて列車を走らせる工事が始まっていたという。さらっと書いたが120年前というと日本は明治時代真っ只中!!スイスすごい・・・
終点のユングフラウヨッホ駅は洞窟のようだが、そこを抜けて展望スペースに行けば息をのむような絶景が・・・・!
プラトーテラスへ行けば雪の中をざくざく歩くこともできるが、晴れた日でもとてつもなく寒い・・・。指先は一瞬で感覚がなくなるくらい冷たくなるので手袋必須!あと雪の山はトレッキングシューズなどのすべりにくい靴で歩くのがおすすめ。
それにしても、そこは寒さを忘れるくらい本当に素晴らしい場所だった!
どこまでも続く白銀の氷河が広がり、アルプスの山々がそびえ立つ美しい風景を大パノラマで見ることができる!人生の中でこんな素晴らしい絶景に出会えるなんて!!!!
ユングフラウヨッホの施設内には他にも100周年を記念した見どころいっぱいの展示物もたくさんあるので、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅を思う存分楽しむことが出来るのも魅力のひとつ!
ちなみに、途中駅のアイガーグレッチャーには展望レストランもあって、アイガー、メンヒ、ユングフラウの3つの名峰がドーーーンと目の前に広がり、大迫力な景色とともにスイスの郷土料理などを召し上がれます!!!
ユングフラウ鉄道をあとにして、クライネシャイデックからグリンデルワルト経由でインターラーケンへ戻る。
インターラーケンウェスト駅からは遊覧船でシュピーツへ。(1時間20分程)
意外に知られていないようですが、これもスイスパスで乗船可能です!
トゥーン湖はスイスで最も美しいと言われる湖。
周りの緑、街並み、アルプスの山々、青い空・・・それが全て反射して鏡のように映る。
素敵な景色を見ながら優雅なひと時を味わうことができます。
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その後、シュピーツから宿泊場所のツェルマットへ列車移動。
ツェルマットはガソリン車が禁止されているのでとーっても空気が綺麗!
ツェルマットのまわりには4000M超えの峰がなんと29も集中している。
その中のひとつがヨーロッパの名峰、マッターホルン。
マッターホルンを見るのにとっておきの場所があるらしく、翌朝その姿を拝むために早起きして外へ。
メインストリートを少し外れた通りにある川に架かる橋がその場所だが、日本人観光客にはよく知られているようで通称「日本人橋」と呼ばれているとか。。
ツェルマットの南の方にはヨーロッパ最高地点の展望台「マッターホルングレッシャーパラダイス」へ続くロープウェイがある。
ロープウェイは合計3回乗りますが、1つ目のロープウェイは6人乗り、そのあとの2つのロープウェイはなんと120人いっきに乗れる巨大ロープウェイ!
私たちが行った日はちょうど週末の朝。地元のスキーヤーたちがいっぱいで、満員電車状態で山頂へと向かう・・・・この時ばかりはさすがに酸素が薄くて苦しくなった。
到着するとすぐにエレベーターがあり、そこからいっきに展望台へ。
展望台の標高は3883M。
しーんとした音のない世界に絶景だけが目の前に広がる。
富士山よりも高いこの展望台。
あのマッターホルンがなんだか小さく見える。
展望台の寒さで凍えたあとに、あったかいホットチョコレートをいただいた。絶景を横目に美味しいホットチョコレート・・・この上ない幸せです。
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続いてゴルナーグラートを目指す。
ツェルマットまで戻り、今度は登山鉄道に乗車。
トラブルがあって少し遅れたものの、無事ゴルナーグラートへ!
ここでは日本語のアナウンスも流れるのが嬉しい。
終着駅は多くの観光客が訪れており、ハイキングをしに来ている人も多数いた。
ゴルナーグラート付近には初心者にもおすすめコースもある。
ローテンボーデン駅からリッフェル駅までの1区間を1時間程で歩くコース。
確かに歩きやすいが、意外とアップダウンがあり、足場の悪い箇所も少々あったので、もし行く場合はハイキング用の靴と心配であれば杖などもあったほうがベター。
まるで絵葉書!リッフェル湖に映る逆さマッターホルン!
リッフェル湖はハイキングをスタートして約5分くらいで見ることが出来る。
ここでも天候に恵まれ綺麗に反射するマッターホルン様を拝めました。
↑ハイキングコースの目印にこんなマークがついた石がちょこちょこあります。
こちらは至る所に出現するツェルマットのゆるキャラ、WOLLIくん。ちょっとこわい。
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山だらけな日を終えて、ついに大注目の「世界で最も遅い特急」、氷河特急(グレッシャーエクスプレス)に乗りました!
ツェルマットからサンモリッツまで乗り続けると8時間。
そう、8時間乗りました、9時から17時まで!
コースのお食事を予約しておけばちゃんとひとりひとりお料理をサーブしてもらえます!
ちょっと高いかな~と思ったけれど、サービスも良いし郷土料理が味わえるし、何より氷河特急のコースメニューというプライスレスな付加価値がある!!
この体験は是非とも逃してほしくない。
おじさんが蒸留酒を大パフォーマンスで注いでくれる。
ダイナミックすぎてたくさんこぼれていた。笑
のどかな街並みや風景を見るのもよし、ライン川の流れを眺めるのもよし、乗り心地も良いのでうたた寝するもよし、いろんな時間を過ごせます。
サンモリッツが近くなるといつの間にか外が吹雪に・・・
本当は湖を見たり、展望台へ行く予定でしたが予想外の積雪のため今回は断念。
超ラグジュアリーホテル、ケンピンスキーに宿泊させて頂いたのでそのご紹介を。
今回は雪のサンモリッツとなりましたが、本来はとっても爽やかなマウンテンリゾートなのです!澄んだ空気の中で湖畔をのんびりお散歩なども良いでしょう。
ちなみにサンモリッツは本来年間300日が晴天らしく悪天候は相当珍しいとか。笑
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そんなこんなであっという間に旅程を終えて美しい湖を見ながらチューリッヒへ帰ります。
今回はスイストラベルパスのおかげで大パノラマの絶景に出会い、気持ちの良いハイキングで山歩きの魅力を知り、そして列車ののんびり旅で癒されて・・・思いっきり楽しむことが出来ました!
今回の旅行でもたくさんの新しい発見があり、スイスの優しい人々にも出会えてとってもキラキラした気分になれました。やっぱり旅は素晴らしい!
素敵な国、スイス。いつか絶対にまた訪れたい場所のひとつになりました。
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*ユングフラウヨッホ ★★★★★
4000m級のアルプスの山々とアレッチ氷河が目の前に!
*ゴルナーグラート ★★★★
スイスNo1の展望台!展望レストランでの食事もおすすめ。
*マッターホルングレッシャーパラダイス ★★★★★
いつもと違うマッターホルンを見れる!大パノラマの銀世界!
*リッフェル湖周辺のハイキング ★★★★★
ハイキング初心者でもOK!絵葉書のような素敵な景色がすぐそこに。
(2016年10月 柳)
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