ヨーロッパ旅行の定番の国、イギリス。誰もが人生で一度は訪れたい国の上位に入る国のひとつだと思います。
私は先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのハリーポッターの世界を体験してきたばかりなのですが、まさか本場のイギリスに行けるなんて!!
更にずっと昔から行きたかった美しい村々が点在するコッツウォルズ地方も周れるという、夢のような機会に恵まれました。
スコットランドから始まり湖水地方、コッツウォルズを訪れる旅。私にぴったりな欲張りな旅の始まりです。
日本を出発し、乗り継ぎを経て最初の到着地、エディンバラ。まさにこのエディンバラがハリーポッターの著者が1作目を書き上げた場所なのです。撮影のセットのようなTHEイギリスといった感じの建物が並び、映画の世界に入り込んだような街並みで圧倒されます
。
エディンバラのメインストリートはエディンバラ駅(ウェイヴァリー駅)の南側で、エディンバラを代表する2つの見どころ、エディンバラ城とホリルードハウス宮殿を一直線で結ぶ通りです。この通りはロイヤル・マイルと呼ばれ、緩い傾斜がずっと続いています。
このロイヤル・マイルを歩き、西側のつきあたりまで行くと、エディンバラ城が見えてきます。
そしてハリーポッターに出てくる「ホグワーツ城」のモデルが、このエディンバラ城だといわれているため、注目度も年々高くなっているのではないかと思います。
城内は博物館や展示室が多数あり、軍の活動をしていた時の様子がよくわかりますし、中心部で高台にあるため、エディンバラの街を一望することもできます。
もうひとつの見どころ、エディンバラ城とロイヤル・マイルでで結ばれるホリルードハウス宮殿は、毎年エリザベス女王が滞在する宮殿として有名です。素敵な門の先は宮殿です。今回時間切れで宮殿内には入れませんでしたが、美しい中庭、装飾が豪華なお部屋も多数あり時間があれば入るべき宮殿のひとつです。
そんな魅力満載のエディンバラですが、ここまで来たので北スコットランドまで観光してみようということで、日帰りのバスツアーに参加しました。
日本語イヤホンガイドがあることと、写真ストップや休憩が比較的多く快適なバスツアーです。簡単なガイドもするドライバーさんが、乗客を盛り上げバス内も楽しい雰囲気に包まれます。
行き先はグレンコーやハイランド地方、ネッシーが住むネス湖です。グレンコーはかつて虐殺事件があった村ですが、今はそのような事件の面影はなく、大自然と峡谷が広がる地域となっていいます。
ネス湖ではぜひクルーズに参加してください!ツアーのため、アーカート城で下船はできませんが、アーカート城が折り返し地点です。静かな湖を約1時間クルーズした後は、エディンバラへ帰路につきます。
次の目的地は湖水地方。エディンバラから列車で湖水地方の基点となるオクセンホルムへ。
1泊のみの滞在のため、こちらも半日のツアーに参加しました。
湖水地方はピーターラビットの故郷なので、ツアー内容もほぼピーターラビット関連で、もっと予習をしていけば良かったなぁと少し後悔しました。
緑が広がり、常に羊と牛が視界に入ってくるような湖水地方は、イギリスといえば大都会とイメージしていた私にとって衝撃的でした。
もう少し湖水地方をじっくり見て周りたい方は、2泊するのがおすすめです。湖水地方にもB&Bは数多くあり、雰囲気の良いB&Bばかりなので街歩きの散策も楽しめます。
次に向かうのはチェスターです。チェスターが組み込まれたツアーはなかなか見かけませんが、果たしてどんな街なのか今回の旅で一番気になっていた所です。一言で言うと、「黒と白のショッピングの街」です。
大きく注目される見所こそないものの、城壁に囲まれ、ローマ時代からの白壁に黒い梁が特徴的な木組みの建物が美しい街です。
チェスターの中心部は、2階・3階建ての建物が並び、建物の2階部分はずーっとつながっています。雨の日でも傘いらずでショッピングが楽しめるというわけです。こちらもローマ時代からずっと引き継がれたもので、昔の人もよく考えたなぁと感心してしまいます。
中心部を囲むように城壁が築かれていて、城壁の上を散策するのも趣があって良いです。
旅もいよいよ終盤、チェスターから列車を2~3回乗り換え、コッツウォルズに向かいます。私が今回の旅で一番楽しみにしていたのがこのコッツウォルズなのですが、さすが期待を裏切りません。マルタ島の景色にも似たはちみつ色の建物・家が素敵です。このはちみつ色の正体はコッツウォルド・ストーンとよばれる石ですが、コッツウォルズの家々は主にこの石を使って家を建てているので、どの村も美しいです。
コッツウォルズの小さな村々にはもちろん列車は走っていません。移動手段はバスになりますが、バスもルートによっては1日3本程度しか運行しておらず、1泊や2泊の観光で利用するのは効率的ではありません。少々高くなっても車をチャーターし、いろいろな村を見て周ることをおすすめします。
コッツウォルズ地方には有名なイングリッシュガーデンがたくさんあり、大都市のようなあわただしく観光地を見て周ることもないので、ゆっくりと散策できます。
大都会というイメージだったイギリス、今回の旅でイギリスの田舎な部分をたくさん周ることができ、また憧れのコッツウォルズのほんの一部の村ですが周遊し、イギリス大好きになって帰ってきました。一人旅をしていると、よく現地の人に声をかけられますが、イギリス人も同様、フレンドリーに話しかけてくれる人が多く良い印象をもちました。
スコットランド ★★★★ ロンドンよりイギリスらしさを感じます。ここまで来たらハイランド地方やネス湖ツアーも外せません。本物のネッシーに会えるかも?!
湖水地方 ★★★★★ 大自然!イギリスらしいB&Bがたくさんあり、故郷ゆえにピーターラビットにまつわるお店、ギャラリー等が集まります。
チェスター ★★★★ 他の都市では見られない木組みの建物が特徴的で美しい。中心部は地下、1階、2階とお店がずらりと並ぶ、ショッピングの街。
コッツウォルズ ★★★★★ 「イングランドで最も美しい村」であるバイブリーを含め、はちみつ色のコッツウォルド・ストーンで作られた家が魅力的。イングリッシュガーデンも数多くあり、1日では足りません!
10月 栗山智美
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