地ビールを飲みつくす!!ビールとグルメのベルギー街歩き

地ビールを飲みつくす!!ビールとグルメのベルギー街歩き


ビールのおいしい季節がやってきた!ということで今回、2度目のベルギーにやってきた。前回はワロン地方中心だったので今回はフランダース地方へ。
フィンエアでブリュッセルへ。
日本から最短ルートで欧州へたどり着くことができ、ブランケットや食事のカップがマリメッコ仕様でかわいい。
ブリュッセル空港から列車で市内中心部へ。北駅まではなんと10分。長時間のフライト後、空港と市内の距離が近いのが嬉しい。19:30サン・カトリーヌ広場近くのホテルへ到着。まだまだ明るいブリュッセルの町。

荷物を置いたら早速、ベルギーグルメの超定番、ムール貝を食べに「シェ レオン」へ。


翌日は、ブリュッセルから電車で約1時間のアントワープへ。
フランダースの犬で有名な、ネロが焦がれたルーベンスの絵を見に行く。
アントワープ中央駅の素晴らしさにまず感動。そしてアントワープはモードの町。おしゃれなショップが大通り沿いに並ぶ。



仲良くチョコを買う老夫婦
続いて、市庁舎前の広場へ。巨人アンティゴンの手首を切り落とし、川に投げ捨てようとしているブラボーの像は、まさに勝利に歓喜するような躍動感が素晴らしく、一見の価値あり。

ちなみに、アントワープ唯一の地ビール『デ・コーニンク』のイラストはこれに由来している。その後は当然、オープンテラスのカフェで『デ・コーニンク』をいただく。
どの街でもベルギーの人々はオープンテラスが好きで、そこで飲むビールもまた最高!


アントワープから列車で約2時間。絵本のように美しいといわれるブルージュへ向かう。今日の宿泊はブルージュ。駅を降りホテルカッセルベルグへ。ブルージュの町は思った以上に広い。石畳をスーツケースを転がしながらの移動は少し大変だが、駅から中心のマルクト広場まではバスが出ているので、帰りはバスを利用した。



ホテル到着後は、まず運河クルーズへ。
18:00というのに陽射しが強いから、水辺を走る風が心地よい。
約30分の船旅だった。世界一小さい窓も船上から発見できて感激。


その後、ベギン修道会の中庭へ。街中の馬車と観光客の騒音が嘘のように、ここでは静寂が佇み、厳かな気分にさせられる。

マルクト広場のオープンテラスで夕食。ここではベルギーの家庭料理の一つ、『ワーテルゾーイ』を注文。魚介類入りのシチューという感じで、美味しい。
もちろんブルージュの地ビール『ブルージュ トリプル』も一緒に。21:00とは思えない明るさ。



翌朝、朝食後、風車をみに出かけ、観光客のいないひっそりとした町を散策。
運河クルーズもまだ開始していない時間なので、鏡のような静かな水面に映る家々が美しい。聖母教会では、思いがけずミケランジェロの作品『聖母子像』に出会えた。


鐘楼にのぼり、ブルージュの町を一望した後は、ビール醸造所『ドゥ・ハルヴ・マーン』へ。見学後の『試飲』としての一杯が格別においしい。そこでランチをとり、『試飲』のもう一杯。




ブルージュはブリュッセルから電車で約1時間なので、日帰りでも楽しめる。
だが、ぜひ1泊して早朝の美しい静けさをあじわいたい。
ブリュッセルに戻り一日町歩き。
地下鉄、バス、トラム乗り放題の一日券を購入して出発。まずは、以前から気になっていたジュ・ド・バル広場の蚤の市へ。早朝7:00からオープンのかわいい掘り出し物が満載のマーケットだ。食器や服、本、雑貨、家具など色々なもので溢れている。1ユーロ均一BOXもあり,ベルギー王室御用達の老舗陶器ブランド「ボック」の食器が見つかるかも。



蚤の市を散策した後は、南駅近くにあるブリュッセル唯一の醸造所「カンティヨン」へ。今や世界中でほとんど作られていない自然発酵のランビックビールの醸造過程を見学できる。
見学後はワインのような強い酸味のある独特なビールの原酒と、味付けなどを施されたグーズやクリークを試飲できる。これは好みが分かれるところか。



昼食は、サントカトリーヌ広場にあるお魚バー「メール・デュ・ノール」へ。魚屋さんが経営しているスタンディングバー。日本人には少し高すぎるバーは、背伸びしないと食べられない。イカのフリットと魚のスープ、そして6月中旬から解禁となるニシンの幼魚マーチェスにトライ。さすが魚屋さんだけあって、どれを食べても本当においしい。



軽めの昼食の後、ニューヨークタイムズで「世界中でもっともおいしい」と紹介されたフリッツのお店「メゾン・アントワーヌ」へ。オープン前から行列ができている。ソースは、定番のマヨネーズやケチャップの他、刻みタマネギが入ったスペシャルなど約30種類ある。二度揚げするのが秘訣のようで、表面はしっかりとカリットしていて、中はホクホク。フリッツのお供は近所のお店で購入した缶ビール。



バスとトラムでルイーズ広場へ戻り世界遺産のオルタ邸へ。ベルギーはアール・ヌーヴォーの誕生の地であり、アール・ヌーヴォー建築の聖地と言われるほど、貴重な建築物が多く残っている。

アール・ヌーヴォー建築のオルタが建てた自邸。

その名の通りみみずくをモチーフとしたみみずく邸。


螺旋階段の壁に美しい絵が描かれているアノン邸。
そして、今回チャレンジしてみたかったことの一つ、チョコレート有名店の食べ比べ。
サブロン広場には有名チョコレートショップが軒を連ねている。
アートなショップ「ピエール・マルコーニ」
1875年創業、王室御用達「ノイハウス」
日本でも有名な老舗「ゴディバ」
お手頃価格で庶民的な「レオニダス」


各店舗で3、4個ずつトリュフを買って食べ比べ。個人的には「レオニダス」に軍配。
グランプラスに戻り、世界遺産を眺めながらテラス席で夕食。
「ケルデルク」は伝統的なベルギー料理を手頃な価格で食べられる。特に、カルボナード、牛肉のビール煮込みは、お肉がほろほろと崩れ絶品。



最後にビアカフェで、ビールの薀蓄を語りながら旅の思い出を振り返る。
ベルギーは暮らすように旅することのできる町。
何度訪れてもまだまだ知らないベルギーがある。
そしてビールの銘柄は1,000種類ほどあるらしい…
ビールを語れる大人の女を目指し再訪したい。
おすすめ度
●ブルージュ ★★★★★
絵本のように美しい世界遺産の町。1泊して街歩きを楽しみたい。
●グランプラス ★★★★
世界で最も美しい広場と称されるブリュッセルの中心。
●アントワープ ★★★★
ブリュッセルから日帰りで楽しめる芸術とモードの街。
●ジュ・ド・バル広場の蚤の市 ★★★
雑貨好き女子にはたまらないブリュッセルのマーケット。
(2014年6月 山本 みな)
このエリアへのツアーはこちら

ヨーロッパカテゴリの最新記事