マサイのおっちゃんとアドベンチャー

マサイのおっちゃんとアドベンチャー

タンザニアはサファリだけじゃなかった!
そこには、めちゃめちゃおもしろいアドベンチャーがありました。

ドーハで乗り換え、キリマンジャロへ。
蒸し蒸しとした暑さ。数日前、大雪だった東京から来たもので久々のアフリカの暑さにときめく。
キリマンジャロ空港というくらいだから、飛行機を降りたらあの有名なキリマンジャロ山がどーんと目の前に!という期待は見事に裏切られ、機内からキョロキョロしていたが、キリマンジャロの姿はどこにもない。
空港に迎えにきてくれたガイドさんに、率直に質問をぶつけてみると、ほとんど雲の中に隠れているらしい。かろうじて裾野の稜線だけ見える。
午前中は、運がよければ雲がきれて見えることもあるらしい。
6000m級の山だから、さぞかし大きいものだろうと妄想だけで我慢。





1日目は、アルーシャから車で走ること約3時間のマニャラ湖にて1泊。
素敵なセレナホテルに泊まる。サービスもロッジの雰囲気もとてもよい。
プールから見下ろすマニャラ湖国立公園は最高。


翌日、ナトロン湖へ向かう。
日本ではほとんど知られていない。ガイドブックにも載っていない場所だ。
点々とするマサイの家と、牛の放牧と巨大なアリ塚を眺めながら2時間ほど走ると、活火山のオルドイニョレンガイ山が見えてくる。マサイ語で「神の山」と言う意味のタンザニア唯一の活火山だ。

それから約1時間30分のでこぼこ砂利道はかなりハードだ。
だが道中で早速、象、キリン、シマウマを間近で見られた。
サファリ気分が一気に盛り上がる。


ナトロン湖で宿泊するレイクナトロンテンテッドキャンプに到着。
ワイルドでナチュラルな宿だ。
テント風の室内は蚊帳で覆われたベッドがふたつ。
奥には手作り風のバスタブとトイレ、さらにその奥にアウトドアシャワーもある。
ロウソクと蚊取り線香が置いてあり、ワイルドな雰囲気たっぷり。
もちろんテレビもなく簡易電灯があるだけ。10時頃には消灯してしまうので、懐中電灯を持っていくと便利。カメラや携帯を充電したい時は、お願いすればレストランで可能。
レストラン、レセプションは茅葺屋根で壁はない。
ますますワイルド。
目の前にはナトロン湖へと続く草原が広がり、湖からの風が心地よい。




ランチを食べたら、ガリセロウォーターフォールへ出発。
滝へ行くとか聞いてなかったけど、パンツまで濡れるなんて聞いてなかったけど、
これがものすごくおもしろいアクティビティだった。
Gパン、スニーカーのままで滝を目指して、川の中をじゃぶじゃぶ進む。



切り立った山肌をマサイのおっちゃんと手をつきながら登ること片道約1時間。
ちょっとー、エンゼルフォールなみに秘境じゃない?と思いながら
ガリセロの滝へ到着。


突然目の前に現れる巨大な滝!
欧米人は続々と水着姿で、滝の奥へ。
もちろん、水着なんて持って来ていないので、ここで断念。
次に行く人は、その先に何があるか見てきてください。
真っ暗な滝壺で泳げて、さらに絶景が待っているそうです。
水着をお忘れなく。

ガリセロの滝観光の後は、ナトロン湖へ。
インターネットで、ナトロン湖と検索してみてください。
死の湖、とか、入った動物はそのままの姿で固まって死ぬ、とかすごいことが書いてあります。怖すぎです。


しかし、そこはフラミンゴの楽園だった!
動物が全然いないのは、約6年前に湖の背後にそびえたつオルドイニョレンガイ山が噴火したからだとか。その時、動物はほとんど死んでしまったそう。
今は、山の向こうからシマウマやヌーがわずかにやってくるだけだとか。
湖の淵に行くには、ぬかるみが多いため徒歩のみ。
恐る恐る恐怖の塩水に足を踏み入れる。
マサイ族のおっちゃんいわく、単なる塩水なので問題ないとのこと。
おっちゃんと手をつなぎ、塩とヌルヌルした川に足をとられながらこんもりした岩山に登ると、フラミンゴでピンク色に染まるナトロン湖を見ることが出来た。


ンゴロンゴロへ。
世界でも珍しいクレーター内でのサファリ。
展望台からクレーターを見下ろすと黒く点々としたゴマ粒ほどの動物が。
まわりをぐるりと火口縁にかこまれていてどこか安心感がある。


そして、動物はサファリカーに慣れていて
全く逃げない。驚くほど近くで見ることができる。
シマウマ、ヌー、バッファロー、象が混在して仲良く草をはんでいる。
ピースフルな景色。





木陰で食べるランチボックスもまたおいしい。


フラミンゴが飛来するンドゥトゥ湖へやってきた。
ここは雨季になるとヌーの群れが移動してくることで有名。
またアカシアの木が生い茂る森ではキリンを間近に見ることができる。

ヌーの子供を啄ばむハゲタカの群れを発見。

無防備なライオンの昼寝姿。


この日は、ンドゥトゥサファリロッジに滞在した。
ロッジの目の前にシマウマやヌーが草を食べにやってくる、というこれまたナチュラルなロッジ。シャワーの水はンドゥトゥ湖からひいていて、ミネラルを多く含み少しぬめりがある。しかし、このミネラル分をたっぷり含んだ草を求めてヌーは大移動をしてくる。
そしてここはヌーの出産場所でもある。ここの草を食べると子どものヌーが早く成長するからだ。
部屋はシンプルで清潔感がある。




大木を切らずにレストランを建てているところなど、ナチュラルさをとことん追求したロッジで居心地がよい。


翌日、ゲームドライブをしながらセレンゲティへ。
その名の通り、果てしなく続く草原。そして、果てしなく続くヌー!
地平線がヌー!360度ヌー!!
ちょうど雨季に当たる今、草を求めて北上するヌーの大群に遭遇した。
ヌーは、遠巻きにこちらをじーっと見てくる。
ガン見されている感じがたまらない。






最後はヌーでお腹いっぱいになり、タンザニアの旅を終えた。
2014年 2月 山本みな
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