「子供たちに笑顔のシューズを贈ろう」スマイル・アフリカ・プロジェクト~ケニア・ナイロビ~

「子供たちに笑顔のシューズを贈ろう」スマイル・アフリカ・プロジェクト~ケニア・ナイロビ~


5月23日(日)ケニア・ナイロビで「SOTOKOTOマラソン2010」(ハーフマラソン)が地元ランナーやキッズ・ランナーたちを中心に総勢3,000人以上が参加し盛大に開催されました。今年は第2回大会。昨年に引き続き高橋尚子さんがプロジェクト・リーダーを務められ、今年はさらにサファリラリーで有名な世界的ドライバー・篠塚建次郎さんがソーラーカーに乗りランナーたちを先導しました。今回の旅の最も大きな目的はその大会に参加し完走することでしたが、当日、コンディション調整に失敗し途中棄権という結果となってしまいました。任務を果たせずとても残念。この傷跡は深いです。
また、サファリカーに乗ってケニアの大地で生きる動物たちを観察する「ゲームドライブ」で多くの動物たちに出会うことができました。シーズンオフと言われる雨季真っ只中ではありましたが、雨季ならではのその美しさは想像を遥かに超えたすばらしいものでした。
(写真左上:SOTOKOTOマラソン2010ゼッケンと参加賞、写真右上:前夜祭〔ナイロビセレナホテル〕、左下:スタート前のランナーたち、右下:大会終了後のイベントの高橋尚子さんとケニアのオリンピックメダリストたち)



物珍しさもあってランナーたちからも多くの注目を集めたソーラーカー
スマイル・アフリカ・プロジェクトは、「子供たちに笑顔のシューズを贈ろう」を合言葉に、子供たちのサイズが合わなくなったシューズを「回収」し、素足や素足に近い状態での生活を余儀なくされている途上国の子供たちにシューズを贈るプロジェクトです。このプロジェクトのイベントとして、第2回SOTOKOTOマラソンが開催されました。
2010年もこのイベントを通じて、走ることの楽しさや素晴らしさを伝えるとともに、「子供たちに笑顔のシューズを贈ろう」の合言葉どおり、日本国内から集められたシューズが贈り届けられました。これまで贈り届けられたシューズの数は15,000足を超えています。また、贈られたシューズの数に合わせケニアの大地に緑の樹木が植林されます。スマイル・アフリカ・プロジェクトは、シューズを贈ることを通して環境保全に貢献することと途上国の問題への理解を深めるプロジェクトです。

SMILE AFRICA PROJECTとは・・・

 

(※クリックすると大きな画像でご覧いただけます。)


(画像左)パンフレットの表紙
(画像中央)笑顔で走ることができる安全な環境を子供たちに
(画像右)プロジェクトメインキャラクターの高橋尚子さんからのメッセージ



昨年行われた「SOTOKOTOマラソン2009」記事(朝日新聞)

マラソン大会の前夜祭で高橋尚子さんにお会いすることができました。日本から参加するランナーが座る我々のテーブルにわざわざ来てくださりランニングのアドバイスやケニアでの活動のお話、そして記念撮影までさせていただき感謝感激でした。見事に日焼けされている理由を尋ねたところ、シューズを配り歩いているからとのことでした。よく見ると、SOTOKOTOの代表でいらっしゃる小黒一三さんはじめ大会関係者の皆さんもお顔が真っ黒。皆さんの大きなエネルギーを肌で感じることができました。それでも私は完走できなかった・・・。恥ずかしい限りです。

人口60万人とも80万人とも100万人以上とも言われる、ケニア最大のスラム街・キベラにも高橋尚子さんらの手により多くのシューズが届けられた
大会実行委員長のワキウリさん(ケニア出身。1988年のソウルオリンピックのマラソン銀メダリスト、ダグラス・ワキウリ氏)は前夜祭には参加されませんでしたが、その前日にマラソンのゼッケンと参加賞を受け取るために大会本部を訪問した際に少しだけお話することができました。聞いてはいましたがその流暢な日本語にビックリでした。目を瞑って聞いたら間違いなく日本人だと思ってしまうでしょう。ワキウリさんが若かりし頃は日本でマラソン修行をしていらっしゃったそうですが、今尚続く日本との太くしっかりしたパイプの存在を感じます。

(写真左上:石垣の陰に隠れ休憩中のライオン、写真右上:群れで移動するゾウ、左下:豊富な水と緑に溢れるアンボセリ湖のフラミンゴ。乾季はこの水が全て干上がる、右下:2年前の大干ばつで命耐えたゾウの頭蓋骨)
完走できずに沈んだ心を解きほぐし癒してくれたのはアフリカの大地でした。ケニア訪問前の情報では夜間は雨続きで気温もかなり低くなるというということだったのですが、私の滞在中に関しては、ほとんど雨は降らず天気は上々。気温も安定しとても過ごしやすかったです。また、アンボセリ国立公園でのゲームドライブ中もゾウ、ライオン、バッファローなど多くの動物たちに出会うことができました。水と緑が豊富で非常に綺麗でした。

(写真左上:美しいシルエットのキリマンジャロ。夕闇迫るテントロッジから、写真右上:きれいな空、左下:ロッジ内の焚き火広場。ここで南十字星などの星を眺める、右下:早朝のキリマンジャロの勇姿)
これがシーズンオフなのかと戸惑ったくらいです。さらに、キリマンジャロも日没間際になってやっと頂上が顔を見せてくれ、また、翌日の出発時には瞬く間に雲が覆いかぶさるぎりぎりのタイミングでキリマンジャロの勇姿を撮影することができました。走ること以外はラッキー続きの旅だったのではないかと思います。
ファイブスタークラブでは引き続き「スマイル・アフリカ・プロジェクト」の主旨に賛同し、次回の「SOTOKOTOマラソン2011」ツアーの企画・募集を行う予定です。
2010年5月 森

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