憧れのトルコ☆浮かれて行って浮かれて帰ってきました

憧れのトルコ☆浮かれて行って浮かれて帰ってきました


今回の出張は憧れのトルコ!アジアとヨーロッパの架け橋トルコ!美味しいごはん!世界遺産!!お買いもの!!!うきうきと浮かれる私に友人は言った。
「トルコってあれやろ、ヒッタイトやろ?カイル王子やん!」
いや、誰やねんカイル王子。
よくよく聞けば、古代へタイムスリップ系の名作少女マンガがあるらしい。そんなこと言うたら、我が家にあるのは「王家の紋章」で、ヒッタイトの王子といえばイズミル王子で、と討論になり。そして世界史の教科書を引っ張り出す事態になり。結局は「難しいな、ヒッタイト…」で終わっていったが、少女マンガの舞台になるくらい魅力ある地であることがよく分かった。
そんなこんなで、歴史ロマン(?)と女子の憧れがぎゅっと詰まった人気のトルコへ行って参りました!

夜明け前のブルーモスク

カッパドキア

今回の行程は、イスタンブール→パムッカレ→コンヤ→カッパドキア→マラティア→ネムルート→ウルファ→イスタンブール。これらを7日間で周る盛り沢山コース!その中でも特に印象に残った旅の後半の3都市:ネムルート、ウルファ、イスタンブールについて書きたいと思う。


☆ネムルート山☆
世界7不思議に続く8番目の不思議と呼ばれるトルコの世界遺産、ネムルート山。
その山頂には、未だ未発掘の墳墓と10体の大きな石像が並んでいる。山頂の東と西、それぞれ五体ずつ並ぶ石像は地震のため首が転げ落ちてしまったらしい。
地面に並ぶ首と、その奥に並ぶ首のない石像。そんな、なんだか不思議な光景をみるためにネムルート山へ。

ネムルートの石像

登頂前のお土産屋さんにネムルート関連のお土産が売られていた。
その中でもインパクトがあったのが地面に落ちた首をモチーフにしたリアルなキーホルダー。これは…。
怖くて、購入は断念した。一体だれがどこにこの首をぶら下げるのだろうか。謎。
山頂への道のりは整備されていて、歩き易い。駐車場から山頂まで、延々と続く登り道を少し歩く。

お土産

山頂への道

山頂からの景色はもちろん、とても美しい。遠くにはユーフラテス川も見える。
ベストポジションをキープして、サンセットを待つ。寒い。とてもとても寒い。私が訪れたのは11月上旬、カッパドキアで初雪が降り、またネムルートは極寒だった。2人むこうに座るお兄さんが紙コップに温かいチャイを淹れて配り始め、私にもくれた。トルコの人々は優しい。この旅では次々と優しい人々に出会ったように思う。また、親日家が多いことも嬉しい。なんやかんやとしている間に山頂は人で溢れてゆき、そして日が沈みはじめた。
沈みゆく太陽と光を受けて輝く石像、眼下に広がる雄大な景色!
寒くても寒くても、待ってて良かった。太陽が沈みきるまで、ずっとずっと、眺めていられた。

夕日を待つ石像

ネムルートの夕日

ネムルートの夕日

☆ウルファ☆
シリア国境にも近い、ちいさな町シャンルウルファ。現在は「ウルファ」と簡単に呼ばれることも多いこの町はエデッサ(Edessa)の名でも知られ、歴史にたびたび登場するらしい。宗教上で大切な地であり、そして伝説が囁かれる町なのだという。

ウルファでお散歩

そんなウルファの町並みはとてもいい。トルコ国内でもロマンチック~な街並みの1つらしい。
この日は日曜日。たくさんのご家族がピクニックをしたり、お茶をしたり、みなさま仲良く素敵な休日を過ごしていた。有名なモスクがあるのだと聞き行ってみる。ここはアラブ人もクルド人も訪れるらしく、イスタンブールでは見なかった厳格なイスラム教徒もよく見かける。モスクにはたくさんのひとがいた。無宗教でしかも浮かれポンチな観光客(私)が見学できる雰囲気ではなかったため、そとからそっと様子を見させていただいた。

モスク

モスク周辺にて

モスク周辺にて

その後、池の近くにあるカフェへ向かう。ウルファには、私以外の東洋人は見なかった。観光客も非常に少ない様だ。珍しい東洋人の女に、ウルファの皆様は興味津々のご様子。見渡せば目が合い、歩けば後ろから着いてくる。子供たちは「HELLO!HELLO!」と手をふってくれるし、話しかけてくれるチャレンジャーも現れる。
「どこからきたの?」「なにしてるの?」「おなかすいてない?」
カフェでのんびりお茶をしていたところ、お隣のお姉さま方から呼ばれた。「パン当番」「甘味当番」「野菜当番」などなど、メンバーで役割をきめて女子会を開いているのだそう。手ぶらの私も緊急参戦。とても美味しい手作りのパンをいただいた。中身はチーズやハーブ、ひき肉など。本当に美味しい。こんな美味しいパンを焼けるその女子力!ごちそうさまでした、そしてお土産までいただいた。やっぱりトルコの人々は優しい。

どこでもチャイは欠かせない

女子会INトルコ

ウルファは金物屋やスパイス屋も有名らしく、たくさんの店が並んでいた。チャイを淹れるトルコ独特のやかんに水タバコ、茶菓子の容器。たくさんの商品がずらりと並べられている。イスタンブール等の都市よりも安い。
また、忘れてはいけないのは、ウルファ名物レバーのケバブ!せっかくなので、昼食はそれをいただいた。ガイドさんもドライバーさんも、ここでしか食べられないから…とおかわり!おかわり!「だいじょうぶ?おかわり食べない?日本かえったら食べられないけどだいじょうぶ!?」いえ、ひとつでお腹いっぱいです。美味しかったです。ウルファに来たら、これを食べなきゃ絶対あかん!とのこと。皆さまも是非おひとつ。そして是非おかわりも。

金物屋さん

名物:レバーのケバブ

☆イスタンブール / カドキョイ散策☆
一通り旧市街を観光した私は、ちょっと遠出してみようとガイドブックを開けてみた。
ボスポラス大橋のたもとにあるオルタキョイはアクセサリーショップや露店、カフェがずらりと並ぶのだというオシャレスポット。これは是非行きたい、しかし週末しか露店がたくさん出ないらしい。平日は閑散としているかも…と現地スタッフさんからのアドバイスをいただいた。残念、じゃあ次のページにでてきた、下町情景が楽しいと噂のアジア側の町:カドキョイに変更!

カドキョイの町並み

カドキョイへ行くためにはエミノミュから船に乗る。ちょうどお昼前だったので名物サバサンドとオレンジジュースを買って、乗船。運賃は片道2TLくらい。自動券売機でジェトンを買って、改札へ向かう。乗船したら、ちょっと寒かったけれども景色の見える屋外の席へ。遠足気分でサバサンドをかじりながら出発した。この日は晴天、フェリーからの景色は旧市街も新市街も見えて素晴らしい。

フェリーからの景色

名物サバサンドを買う

30分くらいでカドキョイに到着。さっそく街歩きを開始。たくさんのカフェ、雑貨屋、市場などが路地にずっと並び歩いているだけで楽しい。かなり楽しい。市場では元気な声と活気を感じて、カフェの通りでは無理な客引きをしない穏やかな雰囲気を楽しみ、そしてかわいい雑貨屋を覗きながら歩く。なかでもアンティーク店が並ぶ通りが面白い。おじ様たちは売る気があるのかないのか、軒先でチャイを飲みボードゲームを楽しんでいる。店頭にどさりと置かれた品々もおもしろいし、ちょっと古い町並みも素敵だ。観光客をいい感じにほっておいてくれる、このローカルな雰囲気がまた嬉しい。

美味しいコーヒーを淹れてくれる

アンティークが並ぶ

活気溢れる市場

ぐるんぐるんとカドキョイを散策したのち、サンセットを狙ったものの失敗したフェリーで旧市街へ戻る。あと少し遅い便だったか、残念。旅の最後には、美味しいと評判のセブンヒルズのレストランへ行ってきた。このレストランはアヤソフィアもブルーモスクも見れる絶好のロケーション、そして旧市街で一番おいしい料理で有名なのだとか。ここで食事をする際には必ず事前予約を。あまりに人気のため連日満席になったりする。
こうして美味しい料理と美しい夜景で旅を終えることができた。

美味しい食事と夜景@セブンヒルズ

セブンヒルズからの夜景

トルコへ出かける前から浮かれていた私は、こうして、もっと浮かれて帰国した。歴女ではない私は、歴史ロマンが得意ではなかったけれども、たくさんの「すごい!」「たのしい!」「きれい!」に出会えた。憧れの国トルコは、世界遺産も観光も絶景も食事も街歩きもお買い物も、素晴らしく素敵だった。
何よりもこの旅を素敵にしてくれたのは、やはり優しいトルコの人々たちがいたからこそ!
出会った皆様、どうもありがとうございました。

オヤを売っていたおばあさんと

人懐っこい遠足中の子どもたち

村で出会った家族

2013年10月 増井
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