地上の最後の楽園 セイシェル

地上の最後の楽園 セイシェル


今回の旅の目的はバード島。以前、テレビでエコツアーを紹介する番組があり、そこで初めてバード島を知ってからずっと行きたかった場所だ。


エティハド航空でアブダビ乗り継ぎでマヘ島到着。マヘで1泊し、翌日バード島へ向かった。バード島へはフライトで約30分。荷物は基本的に10キロまでなので、バード島滞在の間だけ使う荷物と分け、スーツケースは空港に預けよう。その日の乗客は私たち2名とバード島で働くスタッフ一人だけ!小さなプロペラ機に乗り、いよいよ出発!乗り込むと操縦席もすぐ目の前だ。

プロペラ機に乗りこむ

ものすごい轟音のため、パイロットの声はヘッドフォンから聞こえるようになっていた。飛行機から空と海の碧さに見入っていると、バード島がみえてきた。空からみるバード島はハート型のようにも見えてかわいい。

操縦席も間近

空からのバード島

ちなみに帰りのフライトはこれより少し大型の飛行機だった。 バード島は珊瑚礁と白砂のビーチに囲まれていて、わずか6k㎡しかない島だ。島にはたった26部屋のみのホテルが一つあるだけだ。到着するとまずは鳥たちの鳴き声で出迎えをうける。ふむ、さすがバード島、おびただしくいる鳥たちは可愛くさえずるというより、みんな一斉におしゃべりをしているようでとても賑やかだ。4月から10月にかけては、約200万羽もの鳥がやってくるが、その多くはカモメ科のセグロアジサシである。私は11月に滞在して、大群を見ることができなかったが、それでも多くの鳥たちをみることができた。

セグロアジサシ

人を怖がらない鳥はこんなところにも来る

ロビーでガイドにこのリゾートの過ごし方について簡単なレクチャーを受ける。

バードアイランドロッジのロビー

部屋に向かう途中、いきなり巨大な陸ガメに遭遇!てっきり、囲いの中に飼われていると思いきや、彼らは野放し、というより自然の中にあるがままにされているのだ。彼らの中には世界一大きい陸ガメ、エスメラルダもいる。

巨大な陸ガメ

他にもイルカやクジラ、ウミガメも姿を現してくれる。ここは彼らにとっても、まさに楽園そのもの!
ビーチには白砂とエメラルドの海が果てしなく続き、誰もいない砂浜はまるでプライベートビーチのよう。ビーチから海に入り、シュノーケリングをするだけで、のんびり泳ぐウミガメに遭遇することも。シュノーケリングは無料で貸してくれ、毎朝催行のエコツアーも無料だ。

誰もいない砂浜はまるでプライベートビーチかのよう

有料アクティビティはネイチャーボートツアー、ゲームフィッシングだ。私はネイチャーボートツアーに参加したが、イルカの群れに遭遇した。ネイチャーガイドはいつ、どこにイルカの家族がいるかを把握しており、周りの生態系についても教えてくれる。季節によってはクジラを観察できることも。
ロッジタイプの部屋はシンプルながらもかなり広いが、窓にはガラスがなく、天井は外とつながっていて、外の爽やかな風を室内でも感じられる。大きなテラスもあり、鳥の歌声を聞きながら昼寝や読書でのんびり過ごすのもよい。

解放感溢れるお部屋

一日中電気は使えるが、夜間は部屋からレストランへの道は灯りが一切ないため、各部屋一つずつ懐中電灯が渡される。夜、外にでると夜空は零れ落ちんばかりの星々がきらめき、南十字星や流れ星を見ることもできる。3食付で、昼と夜はビュッフェ形式。食事はとても美味しく、毎日メニューも変わる。特筆すべきがデザートで、日本人には少し甘いが、それでも小さな島でこんな本格的なケーキやプディング、アイスクリームが作れるのか、と驚いてしまうほどの味。

レストラン

バーにて

昼食もおいしい

よりよくこの島について知るために、ゲストのスケジュールに合わせてネイチャーツアーを催行している。ガイドは鳥や陸ガメ、ウミガメの生態を細かく教えてくれる。途中で、木の根っこに隠れるかわいい雛鳥をみせてくれた。フワフワしていてとてもかわいい。

ネイチャーツアーの様子

フワフワの雛鳥

木の根っこに隠れていた雛鳥

陸ガメさん、こんにちは

部屋には電話や時計、テレビはなく、都会ではありえない環境の中で、エメラルドに光る美しい海と貴重な自然を心から楽しむことができる。あなたもこの自然の楽園でのんびり休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

日が暮れゆくビーチ

夕日を眺めながら一日の終わりを過ごす

マヘ島ホテル紹介 ケンピンスキー
リノベーションを終え、生まれ変わったケンピンスキーはカップルもファミリーも楽しめるリ5つ星リゾート。
広大な敷地には充実した設備が備わり、ヘリポート、ジム、ビジネスセンター、ミーティングルーム、キッズクラブ、ビリヤード、ショップ、スパはもちろん、2012年9月にはカジノがオープンしたばかり。テニス、ビーチバレーボール、シュノーケリング、カヤックなどが無料で楽しめ、有料のアクティビティはネイチャーツアー、ロッククライミングなど多岐にわたる。
美しいビーチは穏やかな遠浅で、一年中海に入れるのも大きな魅力。お部屋も広々としていて、アメニティも充実。無料のミニバー、ipod用ドッキングステーションも備わり、ソファーで寛ぎながら映画も楽しめる。トリプルはデラックスルーム以上で可能で、バスタブもデラックスルーム以上で備わっている。ひとつランクが上のリゾートでセイシェルの休日を楽しんでみてはいかがでしょうか。

敷地内の沼

ホテル内には緑が豊かにある

敷地内のビーチも美しい

気持ちいい環境にあるプール

広々としたお部屋

ソファでのんびりくつろげる

コンスタンス エフェリア
東京ドーム25個分もの広大な敷地は宿泊者を運ぶ10分毎のシャトルカートが運行している。レストランも5つあり、メニューも日替わりでクレオール料理、イタリアン、フレンチ、インド料理、モロッコ料理、追加代金でロブスター料理などがあり、バーは6つあるのでその日の気分によって選ぶことができる。設備とアクティビティもかなり充実しており、無料のものと有料のものとがあるが、ジム、テニス、スカッシュコート、ウィンドサーフィン、釣り、クレオール語レッスン、ヨガ教室、サイクリング、ハイキングツアー、ジップライン、シュノーケリングツアー、ダンス教室、ロッククライミング、キッズクラブ、資生堂のスパなどたくさんのことが楽しめる。

ラウネー湾海洋公園のシュノーケリングツアー

解放感あるバー

広大な敷地内には自然が豊かにある

シークレットビーチでの夕日

部屋も一番下のカテゴリーのジュニアスイートでも62㎡の広さでテラスやバスタブはもちろん、mini mac、映画やWIFIも無料で利用できる。

ジュニアスイートのお部屋

遊び尽くせないほどの贅沢な環境にあるため、外に出るのがもったいないようなリゾートだ。また、どのスタッフも会う度に笑顔で挨拶してくれ、ソフト面でも完璧だ。ビーチも入り江にあり、年中泳ぐことができるのも大きな魅力だ。

穏やかなビーチ

セイシェルにはまだまだ美しい島がある。またいつの日かこの楽園に訪れたいと思う。
2012年11月 辻

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