知られざるオマーンとセイシェル&ドバイ

知られざるオマーンとセイシェル&ドバイ


10月後半からオマーン・セイシェル・ドバイに行ってまいりました。
ドバイにはこれまで2回ほど観光で行ったことはあるのですが、ドバイ・メトロやバージュ・カリファができてからは今回が初めてです。
オマーンやセイシェルは日本人にはほとんど馴染みがなく行ったことがある人は少数派だと思います。しかしこの2国は隠れざる観光国なのです。


オマーン
アラビア半島でもいまいち地味なイメージがあるオマーン。確かにドバイみたいに華やかなイメージがあるわけでなし、メッカのように世界的に知られている都市やイエメンのように取り立ててユニークな建物があるわけでもない。だが実際はアラビアの国に行くのであれば真っ先に候補に挙げるべき魅力的な国なのだ。
ドバイやアブダビはオマーンより手軽に滞在できる都市ではある。しかし実際お店で働いている人々はインドやスリランカから来た出稼ぎの労働者であることが多い。その点オマーンは出稼ぎでは人はほとんど来ず、ネイティブのオマーン人が商売をしているので、その分旅行者慣れしておらずフレンドリーで真にローカルな体験ができる。
治安は非常によくドバイやアブダビと同程度で所持品に注意を払うなど最低限のことに気を引き締めて過ごせば問題はない。
それにイスラム諸国にありがちな厳しい服装の決まりやアルコール類の禁止もほとんどなくレストランでも手軽に飲むことができる。もちろんモスクの中は半袖・短パンは禁止、またマナーとして公共の場でアルコールを飲むことは控えたいが、それさえ頭にいれていれば、ストレスなく過ごすことができる。
オマーンで一番驚いたことは、非常にゴミがすくなく清掃が行き届いていること。ガイドさんは「シンガポールの次に綺麗」といっていたがそれは誇張でも何でもなく、事実ゴミをほとんど見ることがない。
現地の人を話すと皆さん本当にオマーンのことが大好きで、オマーンのことを誇りに思っている。自分の国のことを褒め称えるのは簡単なことだけれど現実にマナーも良いし謙虚なのだ。この空気感は日本人にとって大変落ち着くし、懐かしいものなのではないだろうか。
オマーン1日目
ドバイ乗り継ぎでマスカットに到着。
まずは入国時にオマーンのビザを取得しなければならない。
入国審査にはオマーン居住者、ビザを取得済みの人、ビザ未取得の人の3ルートに別れている。ビザは日本でも取得できるが圧倒的に現地取得が簡単で楽。シングルビザ20リヤル。2.0ではないよな・・・としげしげと目を凝らすが20リヤルに間違いない。私の持ってきたガイドブックには6リヤルと書いてあったが一挙3倍以上の値上げだ。日本円に換算すると約5000円程度である。ビザは両替所(TRAVLAX)で取得できるようになっており代金を渡すとビザ代金を差し引いた額を現地通貨で両替して渡してくれる。ちなみに日本円からは両替できなかった。
荷物をピックアップし入国ゲートをくぐると現地旅行社のルイスさんが出迎えくれた。
この日はホテルインスペクションとマスカットの観光をする。
<グランドモスク>
空港から約10分。スルタン・カブース・グランドモスクに立ち寄るも8時から11時の3時間の開館時間に間に合わず、結局この日は見られず翌日に観光した。
2001年に完成した、オマーン最大の比較的新しいモスクである。通常のモスクはムスリムでない外国人観光客は立ち入ることを許されていないがこのモスクは外国人でも立ち入りが許可されている。礼拝の部屋は男性・女性で別々になっており、どちらも入ることができる。男性の礼拝の部屋には豪華な巨大なシャンデリア(世界で2番目の大きさらしい)があり見応えがある。入場の際は長袖・長ズボン、女性はスカーフで髪を隠す必要がある。

<グランドハイアットホテル>
1987年創業、マスカット有数の5ツ星ホテルのひとつ。空港から車で約20分、各国の大使館が集まるコーロム地区、オマーン湾岸に位置する。アラブのお城のような特徴的な外観。吹き抜けになっているロビーの全長20メートルものステンドグラスからはオマーン湾が見渡せる開放的な作りになっている。イタリアンやインドネシアン、シーフードなど4つのレストランと巨大なプールを備えており、お部屋はグランドルーム、シービュールーム、クラブルーム、クラブシービュールーム、スイートの5つのカテゴリー。総数280部屋を誇り各自のスタイルで楽しむことができるホテルである。
クラブルーム以上のカテゴリーの宿泊客はフリードリンク、フリーアルコール(時間制限あり)の落ち着いたクラブラウンジを利用できる。また館内のWIFIも無料となる(一般のお客様は有料)。またスイートルームは最大4人まで宿泊可能でファミリーにもうってつけのホテルである。
ビジネスセンター、ジムなどの設備はもちろん、バスタブ、ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤー、バスローブあり。

<チェディマスカット>
カップルやハネムーンに一押しなのがこちらのチェディマスカット。白亜を基調としたオマーン建築でありながらどこかしら安らぎを感じる洗練されたモダンなデザイン。大切な人との時間をゆっくり過ごして欲しいとの願いから、ベッドタイプはダブルベッドのみ、子供の宿泊も原則お断りしている。部屋タイプは、スタンダード、デラックス、クラブルーム、スイートの4タイプ。特にオススメなのはヴィラタイプのスイート。1棟1部屋の離れで、周りに気にすることなくリラックスしたひとときを過ごすことができる。レストランはイタリアン、インド、シーフードなど6つあり毎日世界各国の料理を堪能できる。370メートルのプライベートビーチのほかに全長400メートルの中近東最長を誇るプールを含め3つのプールを備えている。また2011年現在、オマーン最大のスパ施設「THE SPA」ではオリジナルのトリートメントを揃えており、オマーンで最も魅力的なホテルの1つである。
こちらにもビジネスセンター、ジム、ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤー、バスローブ、WIFIあり。バスタブはなし。
空港からは約10分。オマーンの湾岸に位置する。

<アルブスタン>
かつては国際会議開催のために建設された由緒あるホテル。各国の国賓・ 公賓を招くだけあり山と海に囲まれたオマーンの素晴らしい風景美を堪能できるロケーションにある。38メートル高さを誇る吹き抜けのロビーでは巨大なクリスタルのシャンデリアが宿泊客を出迎えてくれる。フレンチにチャイニーズなど4つのレストランと2つのバー、1キロメートルものプライベートビーチに5つのプールと設備も最上級。一番のお勧めの部屋はブスタン・ラグーン・アクセス。コロニアル調の可愛らしいインテリアで部屋から直接ラグーンプールへアクセスできる。2008年に大幅な改装を終え、インターコンチネンタルからリッツカールトングループ傘下へと新しく生まれ変わった。2012年には中東最大のスパ施設が完成予定である。
ビジネスセンター、ジム、バスタブ、ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤー、バスローブ、WIFI(有料)あり。空港から約40分。1日2回のシティー行きのシャトルバスもある。

<エルファラジ>
ルイ地区に位置する観光に便利な立地。
140部屋はスタンダードルームとスイートルームの2種類。豪華さはないがシンプルで丁寧に手入れがされた客室は好印象。マスカット唯一の日本食レストランがホテル内にある。そのほかにインド料理など2つのレストランと、3つのバー(音楽、スポーツ、クルマをテーマにしたもの)がある。近くにレストランがあまりないので重宝できる。また2つのプールとジム、テニスコートなどの施設も充実しており、長期の滞在でも楽しめるホテルとなっている。
バスタブ、ミニバー、ドライヤー(古い)、WIFI(有料)あり。セーフティーボックスはない(部屋によってはあるらしい)。空港から約30分。

ホテルインスペクション後はマスカット市内を軽く観光。
オールドマスカット地区(官庁などオマーン政府の中枢を担う機関が集まるエリアです)

<アラムパレス>
国賓・公賓を招く迎賓館。広い敷地内にはゴミひとつ落ちておらず、オマーンの威厳を感じる。
<アラムモスク>
ブルーのミナレットが印象的なモスク。
<ミラニフォート>
アラムモスクのすぐ裏側にそびえる砦。
<ジャラリフォート>
かつては牢獄として利用されていたという砦。
ミラニフォートの裏から海岸沿いに眺める、アラムパレスとジャラリフォートの姿は切り立った岩山とのコントラストが非常に美しい。

マトラ地区(大きな港のある商業エリア)
<マトラスーク>
港町のマトラではいくつもの船舶が停船しており、古代から貿易の地として栄えたマスカットの歴史を感じずにはいられない。マトラは夜ともなると電飾がきらめきだし、マスカット随一の賑わいを見せる地区である。一本細い路地にはいると小さい商店が軒を連ねるマトラスークと呼ばれるエリアとなり、ここでは地元の人々の日用品やアクセサリーを買いに求めにくる。それまで女性の姿はほとんど見なかったが、ここではお洒落な服や靴などを探しに、頭まですっぽりスカーフを巻いた若い女性を大勢みかけた。

オマーン2日目
朝、エルファラジホテルの近くを1時間ほどぶらぶらと散歩する。
散歩して気づいたこと。
・ATMは街中に多く、見つけるのにそこまで困らなそう
・コンビニ的な商店がほとんどない。飲み物を買う時はレストランで買うのがいいかもしれない。
・ローカルのレストランもときどき見かけるが一般の旅行客には入りづらいかもしれない。
朝食をたべ朝9時にドライバーさんと集合し、ニズワとバフラ、ジャブリン城観光に出発。
<ニズワ>
ニズワはマスカットより車で約2時間の城塞都市である。
6世紀~7世紀にはオマーンの首都であり、その名残をのこすように街の中心には城壁で囲まれたスークとニズワフォートと呼ばれる巨大な砦が構える。
スークは現在でもニズワ市民の台所として親しまれており、野菜や果物、肉、香辛料などの食料はすべてここにあつまる。金曜ではヤギの取引が今でも行われているそうだ。
食料だけでなく、お土産屋さんや日用品なども売られており、冷やかして歩くのも面白い。
スークを抜けると、ニズワフォートが現れる。17世紀には内陸地方の統治の中枢として機能していたが、現在内部は博物館になっており、17世紀当時の様子を再現した展示されている。中でも見所は砦の内部には敵の侵入を防ぐための落とし穴や、上から攻撃できるような仕組みが満載となっている。幼いころに行った忍者村を彷彿させた。

<バフラ>
ニズワから車でさらに30分。
世界遺産に指定されているバフラフォートがある。
12キロもの城壁が砦を囲んでいる姿は圧倒的だ。
残念ながら2011年現在は改装工事のため外観しか見ることができなかった。

バフラ郊外に17世紀に建設された宮殿、ジャブリン城がある。
ここは王族の住居であったとともに、学校を城内部には構えており、教育の現場としても使用されていたそうだ。台所や貯蔵庫など当時の暮らしを偲ばせる造りになっている。白亜を基調としたオマーンテイストの内装は現在でも色あせることなくとても美しい。

<タヌーフ>
途中、タヌーフという古い街並みが残る村へ立ち寄ってもらう。
すでに建物は風化して崩れ落ちているものがあり、誰もいまではすんではいないが当時の面影を残している。

途中、バフラのローカルレストランにて昼食。
これが始めてホテル以外で食べるオマーンフードだ。
私はビリヤニという肉や魚が添えられたピラフのようなご飯と生野菜、野菜の入った塩気のあるヨーグルトの3つ、
ドライバーさんはインドのタリーのようなお米と薄いパンに2種類のカレーがひとつのプレートに盛られている料理を食べた。
オマーンの食事というとあまり想像つかないが、インドやパキスタンの影響が大きいようだ。

翌日、次なる目的地セイシェルへ。
セイシェル
セイシェルは110以上の島をもつ、手つかずの自然が魅力のリゾートだ。
中でも、首都ビクトリアを抱える最大の島のマヘ島、プララン島、ラ・ディーグ島の3島がアクセスしやすく人気も高い。セイシェルの魅力はなんといっても「インド洋の真珠」とも謳われるほどの美しい海とアイランドホッピング、そして陸ガメや双子ヤシに代表される豊な動植物、さらにローカルな人たちともふれあえるリラックスした魅力溢れる場所である。
マヘ島1日目
オマーン発の深夜のドバイ行き、そこから乗り換えてセイシェルに向かった。ドバイからセイシェルは4時間半の道のり。
セイシェル空港に到着。空港に着陸する時、真っ青な海が飛行機の中から見渡せ、否が応でも期待が高まる。
セイシェルの入国には、パスポートと入国カード、Eチケットが必要。また現地のホテルや手配会社のことを聞かれ、比較的チェックが厳しいと感じた。荷物を受け、税関を通り過ぎ、入国ゲートをくぐると現地会社のスタッフがお出迎え。
しばらく空港と飛行機の涼しい中で過ごしていたので、ムッとする暑さを感じる。さすが南国の島だ。セイシェルは5月から10月の乾期と11月から4月の雨期に分かれる。気温は1年を通してあまり変わらない。雨期は雨が多いがカラッと晴れる日も多い。
まずこの日はマヘ島の中でも首都ビクトリアに近く、空港までのアクセスもしやすいボーバロンベイの2ホテルをチェック。
<メリディアン・フィッシャーマンズ・コーヴ>
ボーバロンベイビーチの端に位置する、茅葺屋根で統一されたセンスのよいリゾートホテル。部屋タイプはスタンダード、デラックス、スイートの3タイプ全69室。全ての部屋からは海が見渡せるようになっており、開放感あふれる造りになっている。デラックスルームのほうがスタンダードルームよりも部屋が広く、海に近いためお勧め。2つのレストラン、2つのバーのほかにも海が目前に広がるプールや、スパ、ジム、ダイビングショップ、図書館など設備も充実。
部屋はすべてバスタブ完備、ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤーも用意されている。WIFIは宿泊者のみ無料で利用が可能。

<ペルジャヤ・ボーバロンベイ>
マヘ島で人気のエリア、ボーバロンベイビーチに位置する伝統的なホテル。白浜の美しいビーチにはダイビングセンターもあり、マリンアクティビティも充実、小規模だがカジノもある。ビーチサイドにはイタリアンレストラン、その他に鉄板焼き・中華レストランを備え食事には事欠かない。首都ビクトリアには車で10分程度、1日2本のシャトルバスが運行している。ホテルの近くにはいくつかの商店があり、簡単な買い物にも便利。部屋タイプはスタンダードルーム、スーペリアルーム、シャレーの3タイプ全180部屋。スタンダードルームは2階、スーペリアルームは1階で、設備は同じ。シャトーは独立した棟になっている(オーシャンビューの部屋はない)。
冷蔵庫(中身はなし)、セーフティーボックス、ドライヤー(古い)あり。バスタブはなし。WIFIは有料。

夜、食事をするために街へでる。
ボーバロンベイはホテルエリアだけあり、外国人観光客が気軽に入れるようなレストランがいくつかある。コーラルストランドホテルのあたりにあるボートハウスというレストランで夕食を食べる。ここはビュッフェ形式で、一人20ユーロ。セイシェル産のシーフードを沢山食べられる。

マヘ島2日目
ビクトリアの街と南側のホテルをチェックした。
<ビクトリア>
セイシェルの首都であるビクトリアはこじんまりした街だ。100mもないメインストリートにお店が連なるだけの繁華街である。
イギリスのビッグベンを模した時計台があるほか、地元の人達が集うマーケットがある。もちろんスーパーマーケットもあるのだが、こちらの市場の方が野菜の種類も豊富で、新鮮な生魚もある。またお土産屋さんもいくつもあるので覗いてみてもいいと思う。

<フォーシーズンズ>
2009年にオープンしたばかりの南の半島の端に位置する5ツ星ホテル。自然豊かな緑に囲まれた石造りのナチュラルな全67部屋は62部屋の1ベッドルームと5部屋のスイートからなる。71平米もの広さとプライベートプールをもつ1ベッドルームはそれぞれヒルトップ・オーシャンビュー・ガーデンビューの3タイプがあり、景観が低くなるにつれビーチに近くなる。日本料理レストランを含む3つのレストランと2つのバーを備える。プールバーにはビーチデッキのテラスがあり、広大なプールを眺めながら優雅にカクテルを楽しむことができる。もちろん、ダイビングセンター、スパ、ビジネスセンター、ジム、ヨガ教室、キッズクラブなど施設も充実。バスタブ、ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤー、WIFIも完備。

<シェ・バチスタ>
マヘ島のタカマカビーチに位置する11部屋のみのひっそりとしたナチュラルな造りのホテル。そのため非常に少人数でプライベート感あふれ、誰にも邪魔されることなくセイシェルらしいひとときを楽しむことができる。ビーチの目の前には感じのよいクレオールレストランと1つのバーがある。部屋タイプはスタンダード3部屋、スーペリア6部屋、スイート2部屋。バスタブ、セーフティーボックスはなし。プールは2011年現在建設中で、スパやジムなどの設備はない。

<メリディアン・バルバロン>
マヘ島の西側にあるメリディアン系列のモダンな豪華なホテル。コバルトブルーの眺望が広がる木造の大きなロビーが出迎えてくれる。124部屋もの部屋はコンパートメントとなっており全ての部屋がバスタブをもつ造りとなっている。海側の見える部屋はデラックス、ガーデンビューがスーペリアルームとスタンダードルームと景観によってカテゴリー分けされている。フランスブランドの「CINQ MONDES」の提供するスパ、2つのレストラン、ビジネスセンター、ジム、ダイビングセンターなどの設備も充実。ミニバー、セーフティーボックス、ドライヤーあり。

<コンスタンスエフェリア>
マヘ島の西端に位置する誰もが満足できる贅沢なリゾート。入江のビーチをもつため風の影響を受けることなくオールシーズン楽しめるつくりになっている。120ヘクタール(東京ドーム25個分)もの広大な敷地の中にはジュニアスイート、シニアスイート、ファミリーヴィラ、ビーチヴィラ、ヒルサイドヴィラ、スパヴィラなど目的に合わせたヴィラが267部屋用意されている。もっとも部屋数が多いジュニアスイートでも62平米の広さを持ち、6棟に1つ専用のプールがそれぞれ用意されている。特に素晴らしいのはスパヴィラ。1つの部屋に専用のジャグジーやサウナまである。また全ての部屋にMac miniが配備され、テレビやインターネットはもちろんビデオ・オン・デマンドや5つもあるレストランの日替わりプログラム、日替わりの無料エクスカージョンをチェックできる。ダイビングなど水中スポーツのアクティビティも充実している一方、雨の日用にヨガなど室内のプログラムが多彩なのが嬉しいところ。ホテル内に陸ガメをかっており、餌をやることもできる。18部屋をもつSHISEIDOスパ、2つのスカッシュコートをもつジムやキッズクラブなど至れり尽くせりの超豪華リゾートだ。


プララン島
ペルジャヤ・ボーバロンベイの朝食をたべて朝6時半にロビーに集合。
プララン島行きのフェリーに乗るためだ。
プララン島はセイシェルの内、マヘ島に次いで2番目に大きい島だ。
プララン島の魅力は何と言っても人の手がはいっていないナチュラルな海。それに世界遺産にも登録されているヴァレ・ド・メ公園が有名だ。入国スタンプのデザインにもなっているセイシェルのシンボル、双子ヤシが自生するのはこのプララン島か北のキューリーズ島のみである。
またラ・ディーグ島などその他の島への拠点となり、セイシェル観光には是非訪れたい場所である。
プララン島に行くにはフェリーか飛行機の2通りある。
今回は往復ともフェリーを利用した。
フェリーターミナルはビクトリアの街のすぐ近くにある。
すでに多くの人々がフェリーに乗船しようと列をなしている。
乗り場の近くにいくつかのカウンターがあり、荷物を預ける。
7時半にフェリーは出港。約1時間の旅路だ。
見渡す限り広がる真っ青な海が美しい。

プララン島に到着。
ホテルや旅行社、レンタカー会社の迎えが沢山きている。
今回はホテルやインスペクションを依頼している旅行社の方と合流。
いくつか代表的なホテルをチェックした。
<レムリアリゾート>
島の西端に位置するプララン島を代表する5ツ星ホテル。北側のビーチ、南側のビーチにもアクセスできるためオールシーズンアクティビティが楽しめる。外観は茅葺屋根のナチュラルな雰囲気でありながらも、充実した設備とこだわり抜いたインテリアは高級感が溢れている。部屋タイプはジュニアスイート、シニアスイート、プールヴィラ、プレジデンシャルヴィラの4タイプ。プレジデンシャルヴィラは最大8名まで宿泊可能。最もスタンダードなジュニアスイートでも52平米もの広さ。特筆すべきは断崖絶壁でのロマンティックディナー。絶好ポイントから日没を2人占めできる。プララン島で唯一ゴルフコースをもち、シュノーケリングやダイビングだけでなく、ヨガやピラティスなどのアクティビティが充実。プララン島で活動的に過ごすには最もお勧めだ。SHISEIDOスパ、ジム、テニスコートやレンタサイクルもある。
空港からは10分程度。バスタブ、ドライヤー、ミニバー、セーフティーボックス、WIFIも完備。
シービューの部屋はプールヴィラ以上のカテゴリーからとなる。


<ラッフルズ>
2010年にオープンしたばかりの、海が美しいコートドールと呼ばれるホテルエリア位置するモダンな5ツ星ホテル。合計82のすべての部屋は1棟1室のヴィラタイプとなっており、すべてビーチビュー。各部屋には専用のプールがある。周りを気にすることなく自分達だけの時間を過ごすことができるためハネムーンやカップルに大変お勧めだ。プララン島最大のスパ、インド洋最長のプールのほかにもビジネスセンター、ジム、ツアーデスクなどの設備も完備。キューリーズ島が目の前にあり、日帰り観光も可能だ。
空港からは30分。バスタブ、ドライヤー、ミニバー、セーフティーボックス、WIFIあり。

<アカジュー>
1996年創業のコートドールエリアに位置する木造の可愛らしいホテル。部屋数は32部屋とかなりこじんまりしているが、その分スタッフもフレンドリーで過ごしやすい。肩肘張らず、リラックスしたい方にお勧めしたい。部屋タイプはスタンダードルーム、スーペリアルーム、デラックスルームの3種類でスタンダードルームはプールビュー、スーペリアとデラックスはビーチビューとなっている。
プール、ジム、マッサージ、ビジネスセンターも完備。
空港からは約30分。室内にはバスタブ、ドライヤー、セーフティーボックス、WIFI、冷蔵庫あり。

<ペルジャヤ・プララン>
こちらもコートドールエリアに位置するホテルで、目の前のビーチはホテル客や地元客で賑わっている。ビザレストランを含む2つのレストランと2つのバーを備えており、豊かな緑とコロニアル調のカジュアルな雰囲気でリラックスさせてくれる。総数80の部屋はスタンダード、デラックス、スイートの3タイプ。海に近いデラックスルームがお勧め。ホテル近くには小さな商店や、お土産屋さんが軒を連ねており、買い物にも便利なホテルだ。ジムやスパなどはない。バスタブ、セーフティーボックス、ドライヤー、WIFI、TVはなし。冷蔵庫はあり。

<ココ・デ・メール>
フェリー乗り場からほど近い、アンス・マリー・ルイーズ地区に位置するコロニアル調のカジュアルなホテル。合計52部屋の小規模のホテルだが、一つ一つの部屋は大きくスタンダードルームでも45平米の広さ。また全ての部屋はバスタブとシービューのバルコニーがついている。特質すべきなのはジュニアスイートの宿泊客だけが使えるバーやラウンジ、プールがあり、気兼ねなくのんびりしたい方にはうってつけだ。ビジネスセンター、ジム、スパ、ツアーデスクあり。
空港や港からは車で約15分。室内にはバスタブ、ドライヤー、セーフティーボックス、WIFI、冷蔵庫あり。

<ヴァレ・ド・メ国立公園>
世界遺産に登録された90.5ヘクタールの広大な国立公園。プララン島の中心に位置するためどこからでもアクセスしやすい。
双子ヤシことココ・デ・メールは寿齢350年、実がある程度の大きさに育つためには10年ほどの時間を要するかなり成長がゆっくりな木である。中でも面白いのは根が地上でいくつも枝分かれしており、まるで下にむかって木が生えているように見える。プララン島に来たなら必ず一度はよりたいスポットだ。 公園内には展望台などがあり、全て見るには3時間ほどは必要だ。ちなみにお土産屋さんがこの公園の入り口にあり、双子ヤシを買うことができる。1つ165ユーロだった。かつて神聖な実として王様への貢物とされてきた木の実なので、思ったよりも安いのだなと感じたが、重いので持って帰るのが大変そうだ。

ラ・ディーグ島
ラ・ディーグ島へはプララン島からの定期便が頻繁にでているためプララン島からアクセスが便利だ。
ラ・ディーグはセイシェルの中で4番目に大きな島だが人口は2500人ほど、プララン島に輪をかけてこじんまりしている。
プララン島からはフェリーで約15分。
車も走っているが町自体は非常に小さいため、自転車が便利だ。レンタサイクルがいたるところにあるので、島内をサイクリングするのもいいだろう。道は非常に単純なので迷わない。またタクシー代わりに水牛タクシーがありユニーク。
ラ・ディーグ島の魅力は、何と言ってもローカル色が強くのんびりしていることだ。ラ・ディーグ島のあとプララン島に行くとプララン島でさえも騒がしく感じるほど。またプララン島でもなかなか見ることが出来ない陸ガメもここであれば簡単に見ることもできる。
このラ・ディーグ島でいくつかのホテルのインスペクションと、数少ない観光地のリュニオン・イステイトを訪れた。
<パタトラン・ヴィレッジ>
ラ・ディーグ島の北端に位置する部屋数28の小規模のフレンチ・コロニアル調のホテル。部屋タイプはスタンダード、スーペリア、デラックス、ハネムーンスイート、ジュニアスイート、ファミリーバンガローの5タイプ。各部屋とも高台に建てられているため美しいコバルトブルーの海が眺められる。特に海に面したプールからの眺めは、広がる限りの海で開放感が抜群。ビーチも小さいながら整備されており快適に過ごすことができる。ビジネスセンターやジム、スパはなし。部屋内にはセーフティーボックスはなし。バスタブは一部の部屋のみ。

<ドメーヌ・ドゥ・ロランジュレ>
ラ・ディーグ島で最もお勧めできる憧れの優雅な豪華ホテル。2004年のオープン以降、増築を繰り返し、今や日本のウェディング雑誌にも取り上げられるほどのセイシェル屈指のラグジュアリーホテルとなった。茅葺屋根の外観は非常にナチュラル。バリテイストの内装は非常に洗練されておりモダン。部屋数は45部屋と限られている。フェリーターミナルからほど近く、街の中心にも近いため買い物にも便利。部屋タイプはガーデンヴィラ、ヴィラ・デ・シャルム、ヴィラ・デ・シャルム・エレガンス、プレジデンシャルの4タイプ。特筆すべきなのは85平米の広さを誇るヴィラ・デ・シャルム・エレガンスと70平米のヴィラ・デ・シャルム。ヴィラ・デ・シャルム・エレガンスにはオープンエアのジャグジー、ヴィラ・デ・シャルムにはオープンエアのバスタブがそれぞれあり、ラ・ディーグ島の夜空を思い存分堪能できる。また2009年にオープンしたばかりのエデンロックスパでは独自のトリートメントを使用し、素晴らしい見晴らしの中スパを受けられる。冷蔵庫、セーフティーボックス、ドライヤー、WIFIあり。バスタブは一部にあり。


<リュニオン・イステイト>
フェリーターミナルから自転車で20分ほどの南になる大きな公園。入場するには100ルピー必要だが、ここには陸ガメが数十頭飼われており、餌をやることができる。またココナッツミルクの工場がある他、バニラのプランテーションや巨大な花崗岩が有名だ。土産物屋さんやレストランもある。またこの辺りのビーチは美しく、アンス・スース・ダルジャンと呼ばれ、ビーチには観光客や地元客のカップルで賑わう。


ラ・ディーグ島をあとにし、ドバイへ
セイシェルおまけ情報
<治安>
治安は概ね問題は無いが夜中の一人歩きは街灯がないため控えたい。
またへホテルに荷物を置いて外出する場合は貴重品はセーフティーボックスに保管するか、持ち歩くようにしたい。
<通貨>
現地通貨はルピー。
ユーロやドルはホテルでそのまま利用できるため特に両替は必須では無いがローカルなお店などは使えないことやお釣りがもらえないこともあるので機会があれば少額でも両替するとよい。
<食事>
ホテルでは魚料理、肉料理がメインのビュッフェが多い。ホテルによってはアラカルトのレストランをいくつか用意しているものもある。ローカルレストランだとピザ屋さんがいくつかある。
スパイシーな物が多いため、気になる方は食べ物を少し持って行くのもいいかもしれない。
<気候>
11月から4月は南東からの風が吹く雨期、5月から10月は北西から風が吹く乾期。風が吹く地域のビーチは波が高くなり、泳ぎにくくなる。
また雨期といえども数日間雨が続くことは多くなくカラっと晴れる事も多い。
<その他>
コンビニやマクドナルドはない。フェリーに乗る場合や山を越える場合は酔い止めがあった方がよい。虫は多くはないが、気になる方は虫除けスプレーやベープをもっていくのがオススメ。オプションでシュノーケングにいかれる方はギアを貸し出ししていないことがあるので日本からお持ちください。
ドバイ
途中ドバイに立ち寄り日帰り観光といくつかのホテルをチェックした。
<アトランティス・ザ・パーム>
パーム・ジュメイラの王の如く鎮座する古代都市「アトランティス」をモチーフにした巨大ホテル。
イーストタワーとウェストタワーからなる全1539部屋をもつこのホテルは、館内にショッピングエリアのほかに、宿泊者であれば無料に出入り可能な巨大な水槽が有名な水族館「ロスト・チェンバー」、アクアテーマパーク「アクアベンチャー」をもつ(入館時にキーを見せればよい)。日本料理「NOBU」を始め世界各国のレストランがなんと16店舗。もちろんビジネスセンター、ジム、資生堂のトリートメントを使用するスパなどもある。もはや枠に捉えられないテーマパークのような、子供から大人まで楽しめる豪華絢爛のエンターテイメントホテルである。

<リビエラ>
弊社御用達のデイラ地区のホテル。日本人スタッフもおり、経済的にドバイを楽しみたい方にお勧め。
朝食には味噌汁が出るなど、日本食レストランをはじめ、バスローブやスリッパ、中にはウォシュレットのある部屋もあるという初めてのドバイ旅行の方でも安心して滞在できるつくり。私も以前、宿泊したこともあるが以前と比べてテレビが薄型になっており、ミニバーの冷蔵庫が新しくなるなど設備が充実していた。

<スキー・ドバイ>
エミレーツモールにある人口のスキー場。屋内のスキー場ということもあり、甘く見ていたが割と広い(東京ドーム半個分)。リフトは2段階あった。でも人気なのはソリだったりする。中東の方たちは雪を見ることがほとんどないので、スキーはやらないのかもしれない。ちなみにボードもある。皆様自分のスキーウェアを持っていないので遠くから眺めるとスマーフやレミングスのようだ。

<バージュ・カリファ>
現在世界でもっとも高い建物。予約制となっており、私が行った日はすべてソールドアウトになっていた。世界最大のショッピングモールのドバイ・モールに入り口がある。442メートルの展望台、アット・ザ・トップの124階までエレベーターは高速で上昇する。このエレベーターの早さも世界最速らしい。中に入っている分にはそんなに早くは感じない。展望台は館内とバルコニーに回転ドアで仕切られている。風がビュービュー入ってくるバルコニーで地上を見下ろすのは足がすくむ。しかもバルコニーからはさらに全長が828メートルのため、頭上には386メートルものタワーが唯ひとつそびえる。「これはほんまもんのバベルの塔や・・・」。罰がくだらないように祈りながら後にした。帰りのエレベーターで行列がある。


<ドバイ・ファウンテン>
ドバイ・モールとアドレス・ダウンタウンホテルの間に位置する、世界最大の噴水。吹き上げる水の高さも世界一だという。夕方から30分おきに、流れる音楽に合わせ5分間噴水ショーがはじまる。
それにしても日曜ということもあるにしてもすごい人。お祭りのようだ。お勧めとしては平日、なるべく早い時間にアドレス・ダウンタウンのカフェに陣取って噴水ショーを堪能したい。

<ドバイ・アクアリウム>
現時点で世界最大の水槽をもつ水族館。最長のトンネルもみもの。爬虫類系の地上の生物もみることができる。


<ドバイ・モール>
現時点で世界最大のショッピングモール。ドバイ・アクアリウムのほかにも日本でも有名なキッザニアやセガの屋内遊園地もある。大人も迷子になること必須。世界一の水族館にスケートリンクもある。もうなんでもありだ。
<ドバイ・メトロ>
現在、レッドライン、グリーンラインの2線が運行中。パスモやスイカのような非接触のカードを駅窓口で買い求める。ちなみに空港まで運行しているのに、ハードスーツケースなど大きな荷物は持込が禁止されている。また飲食は禁止となっており、飴やガムも罰金の対象となる。格安で移動できるだけに気をつけて利用したい。

改めてドバイはスケールがでかいなぁと感じた。
1日で砂漠とスキーにいくなんてドバイだからこそできる楽しみだ。
オマーンではアラビアの情緒を感じ、セイシェルでは自然を堪能し、ドバイでは人類の叡智に触れるなんとも盛りだくさんな贅沢な体験となった。
2011年10月 橋本

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