ヴィーナス生誕の地 ラヴアイランド・キプロスへ

ヴィーナス生誕の地 ラヴアイランド・キプロスへ


2011年10月、サントリーニ島で3日過ごしたあと、デモで盛り上がるアテネに寄ってからメインの目的であるキプロスへ向かう。
ファイブスタークラブのスタッフでも行ったことある者が少ないキプロス。しかも北キプロスについては意外にも誰もいない!
まさに“社内前人未踏”の地に先陣を切って行かせていただくことになりとてもラッキーだ。この目で見て感じたことをしっかり伝え次に繋げるという思いを背負ってキプロス航空に乗り込んだ。



ところでキプロスってどんなところなのか? イメージは海がきれいなヨーロピアンのリゾート・・・
長年この仕事に携わっていても、恥ずかしながら実はあまりよく知らない国。
しかもお客様の手配をしたことが過去に1度もなく、自分の旅が初めての手配となった。
今回の予定は2日間。まず、アテネからキプロス国営航空(CY)で玄関となるラルナカ空港に入り そこから車で首都のニコシアまで北上して①北キプロスを日帰り観光②キプロスを1日観光をすることだ。
結果的には予想以上に時間が足りず、かなりの消化不良気味ではあったがそれでも非常に新鮮で興味深い旅となった。そこで初めて訪れる人を意識してキプロスの魅力を少し紹介したいと思う。
<キプロスに関して>
ギリシャ神話のヴィーナス生誕の地として有名で面積は四国のほぼ半分で地中海の島の中では3番目に大きい。
過去、様々な国の支配下に置かれていた歴史があり、(具体的には割愛するが)1960年に独立するまではイギリスの支配を受けていた。もともとこの島にはギリシャ系の人々とトルコ系の人々が混住していたが1974年のギリシャとの併合を望む強硬派によるクーデターをきっかけにトルコ軍がトルコ系住民の保護を目的に侵攻して島の北部3分の1を占領し、北部(トルコ系)と南部(ギリシャ系)に分断された。現在も国連が引いたグリーンライン(緩衝地帯)によって南北が分断されており国連平和維持軍が駐留している。1983年に北側は「北キプロストルコ共和国」の独立を宣言するがトルコ以外の国は日本を含め国際社会ではこれを認めていない。一般的には南側がキプロス、北側が北キプロスと呼ばれている。主要言語は南北それぞれギリシャ語、トルコ語、宗教もギリシャ正教、イスラム教と同じ島にあって全く異なる点がとても興味深い。
<ニコシアへ>
ラルナカ空港から車でおよそ40分。キプロス共和国の首都であるニコシアに到着。
フライトは遅れたがまだ明るいので街を歩いてみることに。
ニコシアはヴェネチア時代の城壁に囲まれた旧市街とその外側の新市街とに分かれる。
城壁には3つの門があり、その1つである東のファマグスタへ続くファマグスタ門まで歩いてみた。(15分)

現在はカルチャーセンターとして使われており自由に中に入ることができる。
門はこの他に西のパフォスへ続くパフォス門と北のギルネに続くギルネ門の3つの門がある。(ギルネ門だけは北キプロス)
ニコシアの歴史はこの城壁に囲まれた旧市街に凝縮されており、多くの教会や博物館、美術館がある。
ここに辿り着くまでに道を教えてくれたおばさん、会うなりいきなり手荒いハイタッチをしてきた床屋のオヤジさん、

パイプ屋のカップル、バーの女性・・・すれ違う人がみんなとてもフレンドリーで初日からこの国にとても良い印象を持った。
ホテルは旧市街にあるホリデイインに滞在。

外観は本当に4つ星かな?と疑うほど古く、また廊下がとても暗い。
ある意味、歴史を感じるが部屋はモダンに改装されており綺麗で快適。

また、地元でも人気の寿司食べ放題の日本料理店が1階にあり多くの“非日本人”カップルで賑わっている。
<北キプロス日帰り観光>
一夜明けて翌日は、北キプロスの観光へ(適切ではないが南側のキプロスと区別するため、以下”北“と表記)
北へはイスタンブールなど、トルコから飛行機で入る方法があり、実際ガイドブックもトルコの括りで紹介されているが、北から入った場合は南へは入れない。もし入った場合は不法入国とみなされてしまうので要注意。
南からならパスポートにラルナカやパフォスの入国スタンプがあれば自由に北への行き来ができる。つまり一度の旅行で両方訪れたいのであれば先に南から入らなければならないことになる。
2003年4月まではニコシアの外れのレドラパレスに一箇所しか検問所がなく、南に滞在中に1日に1回(8:00から17:00の間)行くことが許されていたが現在は24時間行き来可能で宿泊も可能で検問所も7つある。
ちなみに南の人たちは北のことをギリシャ語で“カテオメナ”(=トルコ軍に占領されている地域)と呼ぶそうだ。
今回ガイドをしてくれるのはキプロス在住30年、札幌出身のクリスチーナさん。なんとこの国でたった一人というとても貴重な日本語のガイドさん。非常に親しみやすく、またわかりやすい説明でガイドブックにないような貴重なお話もたくさん聞かせてくれた。
その観光ガイドだが、南から付き添うガイドが1回で案内できるのは4人まで、つまり家族、身内とみなされる範囲までで、それを超えるとライセンスを持った北のガイド(エスコート)をつけなければならない。観光地についての説明をする、いわゆるガイドは南のガイドで、北のガイドは何も話さない“サイレントガイド”となるケースが多いらしい。
ちなみにグループで入る場合は事前にネームリストを提出しなければならないが個人は当日に入国カードを記入すればよい。
続いて今回参加した日帰りツアーの内容を簡単に紹介したい。
まずはキレニア(トルコ語ではギルネ)へ・・
1:チェックポイント(検問所)

車でメテハン検問所へ。まず警察のチェックがある。ここから先は基本的に撮影禁止なのでこの1枚までが限界。車内からパスポートを見せ、次におよそ30メートル先の「検問所」で入国カードを提出しスタンプを押してもらう。ここで北のガイドさんと合流。但し彼女は同乗するだけで具体的な案内はほとんどしないサイレントガイド。時折英語で話してくれる程度だが同乗してくれたほうがいざという時はとても頼りになると日本語のガイドさんの説明を受ける。
しばらくすると左手にモニュメントが見えてきた。これはデングタッシュに捧げた自由記念塔で北を解放しキプロスを手にしたことを示している。

とても静かできれいな景色を眺めながら快適なドライブが続く。

検問所を通過してからおよそ30分で北の端、最初の目的地であるキレニアに到着。ここはフェニキア時代から商業都市として栄えた港町で 北キプロスで最も人気のリゾート地。
かつてイギリスの支配におかれていた頃はイギリス人の別荘地として多く使われていた。今でも多くのイギリス人が訪れる。
ヨットハーバーではのんびり食事や会話を楽しむ観光客の姿が目立つ。

初めに訪れたのがキプロスで最も美しい建造物といわれるベラパイス修道院

<b<ベラパイス修道院とは“平和の修道院”の意
イスラム圏にあって、今もなおキリスト教時代の面影を伝える貴重な建物。
元々は12世紀エルサレムを追われたアウグスティヌス派の修道士によって建てられた修道院で僧侶が白い服を着ていたことから“白の修道院”と呼ばれていた。14世紀に最も栄え、16世紀にはオスマン帝国によってギリシャ正教会として使われていた非常に歴史のあるゴシック様式の教会。

教会の裏手にまわって地中海を見下ろす眺めがとてもいい。

入口正面にイギリスの作家 ロレンスダレルのノンフィクション小説、“BITTER LEMMON “にも紹介されて有名になったTREE OF IDLENESSという木の名を冠したレストランがある、

ここは各国からの団体ツアー客がランチをとる定番のレストラン。
次に車で約5分。キレニア城へ。

城壁にはためくトルコの国旗が印象的で真っ先に目に入る。

とても静かな所でここからの眺めも素晴らしい。 天気の良い日はトルコの方まで見えるらしい。

この城はビザンチン時代(9C頃)にアラブ軍の侵入に備えて建てられ、そのビザンチン(4C-12C)からリュージニア家(12C-15C)→ヴェネツィア(15C-16C)→オスマン帝国(16C-19C)→イギリス統治下(1879-1960)と支配者が変わり行く中で徐々に強化されて、堂々とした堅固な城塞が築かれたという、非常に歴史の重さを感じる城だ。
城内には聖ジョージ教会と世界最古の難破船を展示した博物館がある。
1965年にキレニアの沖で発見されたこの船は紀元前300年頃に嵐で沈んだと思われる商業船で、残っていた食器などの数からおそらく4人乗りであったろうと推測されている。その姿は2000年以上も前のものと思えないほど迫力があり、必見。

ヨットハーバーから遠めに見えるセントヒラリオン城がきれいなので写真を撮るために山を途中まで車で登る。
この城はディズニーの白雪姫城のモデルとなったらしい(一般的にはスペインのセゴビアにある「アルカサール」と言われているがどちらが本家なのか定かではない)途中にトルコ軍の演習場などもあって兵士の姿が目立つ。もちろんこのあたり一帯は一切撮影禁止。過去にそれとは知らずに写真を撮っていた観光客が遠くから監視していた兵士に見つかってしまい、カメラごとデータを没収されたということもあるらしいので個人で行く人は注意が必要。


城までは上れなかったが途中からの景色は北キプロスで見た景色の中でナンバーワンのまさに絶景ポイント!
続いてニコシアへ。キレニア門の手前で車を降りてそこからは徒歩で観光。
キレニア門は現在インフォメーションセンターになっており貴重な地図が手に入る。

そこを越えて市内でもっとも賑やかなDERE BOYU通りに入ると

右手にヴェネチア広場が見える。このあたりからお店が増えてくる。覗いてみるだけでも十分楽しめる。


ブユクハーン(隊商宿)
オスマン朝の16世紀末に建てられた。その後19世紀の終わりまでは刑務所であったらしい。そんな意味のある場所(?)でランチを取る。 ここに限らずキプロスの食事はどれも美味しい。日本人の好みだといえる。


ブユクハマム(公衆浴場)

クマルジュラル・ハヌ(賭博場)
セリミエジャーミー

14世紀初頭に完成したゴシック様式の聖堂。もともとはキリスト教の教会であったが16世紀のオスマン朝に占領されてからイスラム教のジャーミーとなった。メッカに向かってお祈りをするのでメフラーブは南にある。

チェックポイント(検問所)

最初に南に入っているのでパスポートと入国カードを提示すれば何度でも出入りでき、カードにその都度スタンプが押されていく。

ここを越えて再び南に入りツアーは終了となる。
因みにブユクハーンとセリミエジャーミは南のホリデイインホテルから歩いて10分くらいの距離で簡単に行ける。
南側から入る際に見えるトルコの国旗が印象的だった。

僅か数メートルの距離しかないのだがそこに暮らす人々には計り知れない隔たりがあるのだろう。にわか観光客の私の目に、南は賑やかでちょっと都会的、対照的に北は静かで田舎的と映った。
<キプロス・2つの世界遺産めぐり>
キプロスには3つの世界遺産がある。そのうちの2つ、パフォス&キッコー修道院を目指し
タクシーチャーターによる日帰り強行ツアーを企画。(残る1つのヒロキティアは断念・・・)
到着時に早速ホテルの前でタクシーの予約。まずは料金交渉から入る。1日400ユーロぐらいといわれたが結局は300ユーロで話がまとまる。ついでに、ガイドさんのご自宅がパフォスで翌日にご帰宅されるそうなのでパフォスの街を案内していただくことに。これは非常にラッキーだった。
ドライバーさんは多少の英語は通じるが訛りがあるし、基本はギリシャ語なのでガイドさんがつけば言葉の不安を多少取り除いてもらえる。しかも不安なルートの打ち合わせも抜かりない。ところが後でわかったがプロのタクシードライバーといっても思ったほど道は詳しくない。効率良く、経済的に周ろうと思っても一人では限界があるなと感じる。やはり時間のない場面でのやや特殊な地域の観光はガイドがいたほうが絶対にいいと思う。
いざ出発。ルートは ニコシアーパフォスートロードスーラルナカ空港まで およそ8時間の予定。
8:00にホテルを出発 フリーウェイでおよそ2時間半の道のり

途中、ヴィーナス生誕の地と言われているペトラトロミオ海岸を訪れる。

岩(ロミオ)が海に突き出ている。ここが愛と美の神ヴィーナスが海の泡から生まれたとされている伝説の場所。
まず手前の見晴台から写真を撮るのが定番らしい。そして海岸へ。
車を停めトンネルをくぐってビーチへ

とにかく海は綺麗。綺麗というだけでなく伝説が絡んでいることもプラスされかつてない不思議な感動を覚える。さすが世界有数のロマンチックスポット、石でハートの形をなぞると縁起がいいらしいということで多くのカップルが訪れた跡が残っている。


因みにパフォスで挙式を上げ、ウェディングドレスを着てここで撮影というとても夢のある手配も可能なので。
興味ある方はファイブスタークラブにお問い合わせ下さい。
11:30 パフォスに到着
ヴィーナス崇拝の地として古くから栄えた地でニコシアの前のキプロスの首都。
1980年に町全体が世界遺産に登録されており、見所は盛り沢山。
①聖ソロモニのカタコンベ

キリスト教が弾圧されていたころ礼拝に使われていたとても小さな穴倉

日本のおみくじのように人々の願いがこめられた白い布切れが木にくくりつけられている。
その木の横の石段を下りて中へ。イコンが飾られている。かつては布をこの穴の中に流れる水につけて木にくくると目の病気が治ったといわれている。ひんやり、ひっそり、パワースポットにいるような気分になる。
とても重要な地にもかかわらず監視がいない。大丈夫なのか???
②聖パウロの柱

使徒パウロが縛られてムチで打たれという伝説の円柱。
先のカタコンベと同じで、普通の町の中にある公園の一部といった感じだがローマ法王がわざわざ訪れるほど由緒ある場所。4世紀に聖堂が造られたが7世紀にアラブ人に襲撃されて破壊されたままの状態で現在に至っている。

③パフォス城

港を守るために造られた砦。オスマン時代には刑務所として使われていたらしくその名残がある。屋上からパフォス港を見下ろす眺めが美しい。
④モザイク

ギリシャ神話を題材にしたモザイクが多く見られる、個人的にはパフォスの中でもっともお勧めでキプロスを訪れたら絶対外してはいけないポイント。
まず初めに1962年に作業中の農夫によって発見されたディオニソスの館


BC4世紀のモザイク
シスベとピラモスはロミオとジュリエットの原題ともいわれているほど内容が似ている作品。

次いで1967年に発見された テセウスの館

ローマ地方総督の館。部屋数が100を超える立派なもの
最後は1983年に発見されたエオンの館

美しい人物画の描かれたモザイクは地中海を代表するもの

遥か昔のものがすべて水の力で原色の輝きを取り戻していると聞きその自然の力に感動する。
実はこの付近にはまだまだ眠っているモザイクがあるらしい。一体何年後に発見されるのだろうか?
⑤王族の墓

紀元前3世紀の頃のもの。当時の支配者の権力が大きかったことを伝えている。
穴の中に神殿のような柱がある。

この5つは同じエリアに集中しているので一気に周れる
続いて、時間が無いのでゆっくりランチをとる間もなく12:00頃、キッコー修道院目指して出発
島の中央、標高1951Mのオリンポス山をはじめとする山が連なるトロードス地方
キプロスは様々な国の侵略を受けてきた。その歴史の中で人々は危険な海岸を避けてこの山中の村に暮らし、教会や修道院が造られた。そのギリシャ正教の教会群は世界遺産に登録されていて中世の面影を残す村も多く、旧くからのキプロスを感じることができる数少ない地であるらしい。そこまで途中の山道は30キロ以上延々と曲がりくねった道、同じ風景が連続し、久々の車酔いを経験する。これはちょっとつらい・・・

キプロスで最も名高い修道院、“キッコー修道院”にようやく到着

11世紀に建てられその後四度も火災に遭いそのたびに再建されており、現在の建物は1973年に建てられたもの。内部は撮影が一切禁止のため写真はないが聖母マリアのイコン(肖像画)は必見。そのうちの1つ、祭壇の左側のマリア像は1997年に南北の境界線を越えようとした際に射殺された事件の直後に涙を流したといわれている。残念ながら行った日は布で覆われており肉眼で見ることはできなかった。
廊下の壁に飾られているモザイクのイコンはどれも色鮮やかで目を奪われる。




修道院のすぐ近くにキプロスの初代大統領、マカリオス(MAKARIOS)のお墓がある

彼は南北キプロスの統一と自由を願い、生前から自らの墓をこの地に建てる事を望んでいた。
お墓に続く道の両サイドにも色鮮やかなイコンが飾られている

たまたまいた見張り兵に写真を頼むと任務中にもかかわらず気軽に撮影に応じてくれた。

日本から来たというと驚いていた。日本人は珍しいのだろうか?(ただし私は9割以上の確率で中国人か?と聞かれる)
もっとゆっくりしたいところだが時計を見ると予定をかなり過ぎている。
時間が無く、帰国便に間に合わなくなる恐れがあったのと残念ながらドライバーがあまり道に詳しくないという計算外のアクシデントも発生したため教会めぐりは断念することにした。せっかくこまわりのきくタクシーを手配したのに(普通の観光バスでは入れないらしい)もったいなかった。遠めに眺める教会をカメラにおさめるのが精一杯であったが

ここは最低でも丸一日時間をかけてまわるべきポイントだ。さらに宿泊するのも面白いかもしれない。
<キプロス旅行を計画されている方へ>
ある程度この国の持つ歴史的背景を理解した上で訪れるべきしょうが、通常の観光において現在は南北の”緊張“はまったく感じません。不安な要素はまったくありません。むしろヨーロッパの中でも珍しく(?)治安がよい国で、スリ、置き引きなどのトラブルも少ないそうです。
キプロスの観光資源は圧倒的に南に多く存在します。
今回は通り過ぎただけのキプロス第2の都市リマソル、ビーチリゾートのアヤナパなど他にも訪れたいところがたくさんあります。
74年に分断されたのを境にそれまでは何も無かった上記都市の開発が進み、急成長を遂げ、それにあわせて人々の暮らしも豊かになりました。それに比べれば確かに北キプロスは資源に乏しいかもしれませんが今回訪れたキレニア城をはじめと、かつての中心地ファマグスタなどそこにしかない貴重な資源も存在しています。
どちらが良い悪いではなく両方体験してみることが一番面白いと思います。例えば初めてキプロスを計画するのであればラルナカを起点にリマソルーパフォスートロードスーニコシアと周遊するのをお勧めします。
さらに北にも行きたいのであればそのニコシアから徒歩で北に入る、または車でキレニアやファマグスタまで足を伸ばすのも面白いでしょう。一度に南北両方を体験することでそれぞれ感じ方が違う旅になるのではないでしょうか?
個人で旅することももちろん可能ですがより安心な旅行をするのでしたらガイドのつくツアーの方が断然良いと思います。
特に修道院、教会などガイドブックや観光局の資料が乏しい地域はガイドのエスコートがあるとより楽しめます。
但し日本語を希望する場合、キプロスには日本語ガイドが一人しかいないので早めのアポイントメントが必要です。
北の海岸などを周遊するならレンタカーも便利です。キプロスは日本と同じ右ハンドル(左走行)なので運転はしやすいと思います。但し事故などのトラブルを起こすと面倒であることから(特に北キプロス)、タクシーをお勧めします。
タクシードライバーと交渉する際は料金だけでなく所要時間と地理のチェックをして下さい。また、多少は知識のありそうな人を探すほうがベターでしょう。日頃の業務範囲外のいわゆる“中距離”はすべてのドライバーが道路事情に精通しているわけではないので注意が必要です。ドライバーの知識と性格次第では効率の良い旅が見込めます。自分自身は非常に短い滞在でしたのでもっともっとキプロスを知りたいと感じて帰国してから本を探して読み始めています。それほど興味の湧く国なので
是非一人でも多くの方にキプロスの魅力を肌で感じて欲しいと願っています。
2011年10月 櫻本

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