ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ!南部アフリカ4カ国周遊の旅

ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ!南部アフリカ4カ国周遊の旅


ビクトリアフォールズへ
世界三大の滝を見に行く初めての経験だ。私の行った3月は水量がもっとも多く、今年は例年に比べても多いそうだ。合羽をきて観光したが、ザンビア側はまるで暴風雨か、滝修行か・・・と思うほどのすごい水しぶき!塗装されている道は苔むしていて滑りやすい。轟音でガイドさんの声もかきけされてしまう。おおおぉぉぉ・・・とうめきながら、観光した。


ビクトリアフォールズで是非したいこと、それはヘリコプターに乗ることだ。とてもわくわくする体験で、滝はもちろん上から見渡す風景はきっと素晴らしい思い出になるだろう。


エレファントバックサファリもおすすめ。象の背中に乗り、茂みや川を越え、自然の中に小旅行へでかけるのだが、象たちはまさに道草をくいながら、進んでいく。その旺盛な食欲にはびっくり!我々を運ぶ象の中にはお母さん象もいて、その後を子象が必死についてきているのがなんともかわいらしい。


宿泊してこそ味わえるチョベの魅力
ビクトリアフォールズから国境をこえ、ボツワナのチョベ国立公園へ。ボツワナはダイアモンドもとれ、経済的にもアフリカをリードしている国だ。国境を越えた際にはっきり国力の違いが見えてしまう。それは例えば、イミグレーションの建物だったり、道路の違いだったり。
チョベは象の生息密度が世界一で、ジープサファリに加え、公園内を流れるチョベ川の水辺に集まる動物をボートから観察できる、というユニークな国立公園。沢山の象はもちろん、ライオンやインパラ、ワニ、”Chobe’s smile”と呼ばれるカバのあくびも見れることも!ビクトリア滝から日帰りで行くことも可能だが、アフリカの旅に急ぎ足は似合わない。チョベに宿泊すればより多くの動物に遭遇できる可能性が高くなるし、悠々と流れるチョベ川に面したレストランで昼食をとったり、庭やプールサイドでアフリカならではの鳥の鳴き声に耳を傾けたり、夜空に広がる満天の星空を眺めたり、とゆっくり時間を過ごすことで雄大なアフリカの自然をより感じることができるのだ。
私はラッキーにも他のお客さんがいなくて、ボートサファリも朝のサファリドライブも専用車扱いになった。好きなだけかばやライオン、フンコロガシ、ライラックブレステッドローラーなどたくさんの動物と触れ合うことができてとても楽しかった。








ケープタウンへ
ジンバブエやボツワナから来ると、えらい都会にきたなぁ・・・と、おのぼりさん状態。今回、いくつかホテルを視察したのでホテル紹介をしたい。
<ラグジュアリーなシティリゾート ~ペッパークラブ~>
ケープタウンで一番熱い通り、ロングストリートにあるペッパークラブは完璧な立地を誇る大人のラグジュアリーホテル。ロビーはオールドジャズが流れ、豪華で落ち着いた雰囲気が漂う。部屋は全室広々としたスイートルームで、バスタブ・シャワーブースはもちろん、キッチンには電子レンジ、エスプレッソメーカー、オーブンまで備え付けられ、完璧なファシリティーで快適な滞在が約束されている。バーやジム、スパ、なんとシアターや、テーブルマウンテンを望めるプールなどホテルライフを楽しむには十分な設備も自慢だ。完璧な立地、そして贅沢な時間と空間をも楽しみたい-そんなわがままに応えてくれる5つ星ホテルがペッパークラブなのだ。


<ハイダウェイで過ごすケープタウンライフ ~ホテル・ケンジントン~>
高級住宅の一角にあるケンジントンはわずか8部屋のスタイリッシュなブティックホテル。12歳以下は泊まれない、まさに大人のための隠れ家ホテルだ。なんと宿泊客の60%以上がリピーターである。その人気の秘密は小さなホテルならではのきめ細やかなホスピタリティーと、常にアップデートされるモダンで洗練されたインテリア、iPodステーション、パソコン、DVDなど豊かなファシリティにある。テーブルマウンテンを望めるプールで寛いだり、豊かな自然溢れる庭での食事を楽しんだり、自分の部屋でスパを楽しんだり、とホテルライフの楽しみ方は無限にある。静かで落ち着いた、あなただけのケープタウンの思い出をこのブティックホテルで作ってみてはいかが?


<ホスピタリティ溢れる邸宅ホテル ~アフリカンビラ~>
静かな住宅地にすっかり溶け込んでいるアフリカンビラはかつてのテラスハウス3軒を改築しホテルにした、言わば邸宅ホテル。インテリアや所々に飾られたオブジェにアフリカンテイストを取り入れ、スタイリッシュだが、どこか懐かしく、くつろげる雰囲気も漂わせている。その理由はこのホテルの歴史だけではなく、何よりもスタッフは私達をまるで我が家に招いてくれたように優しい笑顔で温かく迎えてくれるからなのだ。
部屋も広々とし、ファシリティーの充実はもちろん、シェリー酒やホームメイドケーキも振舞われる。周りは沢山のカフェやレストランもあり、待ち歩きにも便利。アフリカンビラで今までのホテルにはない滞在をしてみてはいかが?


これらがあるのはタウンエリア。若いエネルギーであふれているこのエリアを歩いて地元の人々の熱気を感じてほしい。治安は悪くないが、スリがいるので、できるだけかばん、財布は持ち歩かず、必要なお金のみをポケットに入れて、メインロードを歩こう。
ウォーターフロント
ウォーターフロントはまるでテーマパークのような美しさ!ここって・・・ディズニーシーやん!!と思うのは私だけだろうか。安心してぶらぶら歩けて買い物ができるのがよい。ここのスーパーでワインを買った。驚くほど安くて、しかもおいしい!ワイン好きにはここは天国だ。

ケープ半島は必見ポイント盛りだくさん!
このツアーに含まれるケープ半島を一周する観光は「世界に誇る、素晴らしいツアーだ!」とガイドは語る。1日でこれだけ充実したツアーはなかなか他にないからだ。あまりにも有名な喜望峰はもちろん、切り立った断崖と美しい白浜が織り成す世界で最も美しい海岸線、無数のオットセイを観察できるクルーズ、可愛いたくさんのペンギンのいるボルダーズビーチ、散策も楽しい世界遺産のカーステンボッシュ植物園など、自然、動物、クルーズを見逃せない観光ポイントが盛りだくさん!このケープ半島を訪れずしてケープタウンを語ることはできません。


ロベン島へ
モーガンフリーマンがマンデラを演じるインビクタスという映画を見てからロベン島に行ってみたかった。ウォーターフロントから出る船に乗っていく。波が高い日は欠航になることも。私の乗ったフェリーもかなり揺れ、よった。乗船前にたらふく食べたことを後悔した。以前、ナスカ地上絵のセスナ内で嘔吐する、という悪夢が頭をよぎったが今回は必死にたえ何とか吐かなかった。ロベン島に到着してから、何グループかに分けられ、バスに乗せられる。島内では自由行動ができない。ロベン島は美しい海に囲まれ、ここのきれいな景色のみからはかつて起きた悲劇を想像するに難い。バス一台ごとにガイドがいて、ロベン島についてガイドをしてくれる。が、政治的、歴史的な話を英語でとぎれることなく延々とするのでかなり英語力がある方でないと100%理解できない。英語力がある方以外は事前学習をおすすめします。難しい話はわからないが、ここで起こった過ちは人間の心の弱さから起こったことで、人種、国を問わず、どこでも起こりえることであるが、2度と同じ悲劇を繰り返さないでほしいといった熱いメッセージはバス内の観光客の心を大きく動かし、最後はスタンディングーオーベーションの嵐が巻き起こった。
監獄内はかつて監獄に収容されていた人が当時の様子を振り返りながら案内してくれる。収容されていた人は番号でふりわけられ、どのような労働を強いられてきたかという話や、マンデラさんが収容されていた部屋を見せてくれる。絶望の中で1通の手紙が希望を与えてくれた話はみんなに元気と勇気をくれた。震災から間もないときに旅行をして、私は被災してないが何となく気分が落ち込んでいたけれども、ロベン島を訪れて希望をもつ大切さ、のようなものを教えられた気がする。



今回の周遊の旅は自然、動物、人、町、歴史といろんな魅力に遭うことができ、とても充実していた。皆さんも一度南部アフリカにお出掛けください。
2011年4月 辻

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