「初心者歓迎 ドバイ」<アラブ首長国連邦>

「初心者歓迎 ドバイ」<アラブ首長国連邦>


ドバイといえば?
大富豪。庶民には到底手が届かない。中東?治安は大丈夫なのか?
そういうイメージが世間一般に先行している気がする。かく言う私自身もどちらかといえば同じような先入観があった。だが、実際に訪問してみて実感したので断言する。
ドバイは庶民でも手軽に行けるし、治安も抜群に良い。
偏ったイメージだけで今まで敬遠していたとすれば、今後はドバイも旅行先として是非考慮していただきたい。
では、ドバイについて少し紹介してみたいと思う。



そもそもドバイとは?
アラブ首長国連邦(UAE)の内のひとつで(首都ではない。首都はアブダビ。)、アラビア湾に面しており、UAEの中では最も発展している首長国である。急速に進化する観光業で近年注目を集めている。
最近の一番の話題でいえば、世界一の高さのビル、バージュ・カリファがある。地上828m・160階建てで、東京スカイツリーが完成しても、このバージュ・カリファは抜けない。
私も行ってきたが、124階の展望台はかなり見通しが良く、高所恐怖症の方には堪えると思う。
それでも上を見上げるとまだまだビルには続きがあり、一体頂上部分はどうなっているのだろう?と思った。

展望台入場は予約制(1時間毎の区切り)で、だいたい毎日完売している。普通に予約をして入場すれば100ディラハム(日本円で約2,500円)だが、予約なしでも当日400ディラハム(!)を払えば入場が可能。
また、バージュ・カリファを取り囲むようにエリアの開発が進んでおり、モールやホテルがある。ドバイファウンテンでは毎晩噴水ショーが見られる。5分間くらいの短いものだが、キレイだった。
そして、隣接のドバイモール。これが、まさに桁違い。規格外。とにかく大きい!もはや形容するのも難しいくらいすごいモールだった。
広大な敷地に相当な店舗数が入っている。水族館やスケートリンクもあり、買い物客の数もかなり多い。
加えてドバイでは夏と冬に大きなセールを行っており、私が行ったのもまさに冬のセール期だったので、活気があった。
ドバイの物価は日本と同じくらいだが、セール期はお買い得になっており、ついつい購入が進んでしまう。しかし、それでもドバイモールの10分の1も見ていないと思った。
買い物好きの方は要注意。良い意味で恐ろしいモール。全部見て回ろうと思うと一体何日かかるだろう?そしていくら散財するだろう?
終日買い物をして、ホテルへ戻るのがついうっかり夜遅くになってしまっても心配無用。
治安が良いので、安心してタクシーに乗車していただきたい。
ドバイの物価は日本と同じくらいと前述したが、タクシー代だけは別。石油が安いのでタクシー代も安い。結構な距離を乗っても日本の初乗り運賃くらいで済む。
ドバイはホテル業も桁違い。
世界中のホテルブランドが名を連ね、もはや開業していないチェーンは存在しないのでは?とさえ思う。そして、そのどれもが素晴らしい内容のホテルばかり。
値段が自分の予算と合わないこともあると思うが、そこまで破格の金額を出さなくても十分にホテルライフは楽しめる。
シティホテル、ビーチリゾート、アラブ風・・・等。各ホテル趣向を凝らしている。選択肢がいくつもあるので、好みと予算に応じて選んでいただきたい。そして、今後も数々の新規開業が控えている。


買い物、ホテル・・・現代的な楽しみしかないのかといえば、そうではない。
ドバイに来たら是非砂漠サファリを!
日本人がイメージする通りの茶色い世界がある。四駆に乗ってジェットコースターのような走行を楽しみ、キャンプサイトではラクダ乗りやベリーダンス、美しい星空。
個人的にはこの砂漠キャンプが一番アラブらしい体験ができるので気に入った。
最先端の近代都市、充実のホテルライフ、幻想的な砂漠。
結論としてドバイとは、様々な要素が詰まったとても魅力的な都市だと思った。
最後に、個人的にどうしても触れておきたい事があるので、少し書く。興味のない人は無視を。
アブダビのフェラーリワールドに行ってきた!!!
F1ファンの自分にとっては最高にテンションの上がる場所だった。

昨年オープンしたばかりのフェラーリのテーマパークで、今回は開園前の時間を利用して見学したので、アトラクションがひとつも稼動していなかったのが悲しすぎたが(もちろん試乗もしていない)、それでもかなり興奮した。
園内は実車やパーツなどの展示が随所に見られた。

目玉は時速240kmの高速のジェットコースター(FORMULA ROSSA)。基本的に屋内型のパークだが、このコースターはレールが屋外へ伸びている。アロンソとマッサも揃って試乗したコースターだ。今回は動いているところを見ていないので一体どれくらいのスピード感かはわからずじまい。
F1マシンのシミュレーターもあった。アロンソ、マッサ、シューマッハが席別になっていたので、おそらく各個人別のセッティングが施されているものと思われる。
ライコネンまでの歴代王者のギャラリーも。フェラーリショップもかなり大きかった。
フェラーリワールドのすぐ近くにはヤスマリーナサーキットが見えた。
昨年ベッテルが史上最年少王者となり、ブリヂストンの最後のレースとなった場所だ。ここであのドラマが生まれたのか・・・と思うと、感慨深いものがあった。
ヤスホテルも少しだけ外観が見えたが、やはりあの形は遠くから見てもインパクトがあった。
いつかここで観戦して宿泊してみたいと思った。
ドバイからは車で約1時間半なので、興味のある方はアブダビも合わせて楽しんでいただきたい。
2011年1月 松井

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