~スぺイン周遊より、バルセロナとコルドバの2都市を~

~スぺイン周遊より、バルセロナとコルドバの2都市を~


太陽の国、食べ物がおいしく、闘牛やフラメンコ・・・スペインって色々なイメージがありますが、実際に行ってみる機会ができた。特に印象に残ったバルセロナ、コルドバの2都市について少しご紹介したいと思います。


バルセロナはカタルーニャ地方にあり、スペイン第2の都市で1992年にはオリンピックも開催されている。首都のマドリードはなにかと規模が大きく、機能的で大都会だが、それに比べてバルセロナの方がどこかあか抜けている様な印象だ。ピカソやガウディなど多くの芸術家を輩出した芸術の街だけあって街中には面白い建物をたくさん見つけられます。

最も有名なのは、サグラダ・ファミリア聖堂ではないでしょうか。1882年の着工後、ガウディが建設を引き継いで以来、今もなお、未完成のまま建設が続けられている。バルセロナを象徴するだけにいつも観光客でいっぱいだが、道路をはさんですぐ隣にある公園からだと全景の写真を綺麗にとれるのでおすすめです。
そしてカタルーニャ広場から北西へ続くグラシア通りも魅力的なところ。バルセロナのシャンゼリゼ通りとも呼ばれるらしい。中でも有名なカサ・ミラ。ガウディ建設の世界遺産にもなっている「家」であるが、その形状がかなりユニークです。山をテーマとした建築物で、曲がった外観で聳え立つ姿はかなり異色。内部は展示室の様になっており、エレベーターで屋上まで上ると不思議な光景を見られます。突き出た煙突で山の峰を表現しており、曲線で表現された屋上は一見の価値ありです。



このカサ・ミラから歩いて数分のところにあるのが、個人的には一番気に入った、カサ・バトリョ。こちらのテーマは「海」。建物の内部を海中に見立ててデザインされている。
みどころは2階の大きな窓にも表現されているようなガラスのモザイク。大通りに面しているので、いつも窓の下から写真を撮る観光客がたくさんいる。内部はかなり広く、ゆっくり見てまわったので1時間くらいは滞在したと思う。割とシンプルな造りでありながら、光を取り入れて綺麗に表現されているのはさすがです。例えばこの吹き抜けは、海底をイメージしており、上層部に行くほど、光の差込度が強くなっていき、まさに海底から水面を見上げるような気分です。この様な細かい演出が随所に見られます。


屋上には、カサ・ミラと同じように煙突のオブジェがあります。こちらは煙が風に揺らぎながら上がっていく様子を表現しているそうです。一見、恐竜の皮膚なんかにも見えたりはしますが。。。


今回は滞在時間の関係もあり、残念ながらグエル公園には行くことができませんでしたが、
それでも街中にあるので駆け足でなら1日だけでも結構見てまわれる事がわかりました。
そして、観光ももちろんですが、スペインはグルメも楽しむことができる国だけに、ヨーロッパの中では比較的日本人の好みの味も見つかりやすいと思う。パエリャやフラン(プリン)は代表的な食べ物でわりとどこの店でも置いており、その店によってかなり味や見た目も異なる。タパスもそうだと思うが、複数の店をはしごしてみるのもおすすめです。


そして今回訪れたもう一つの都市、コルドバはアンダルシア地方にある。セビリアの方が多くの人が訪れるかもしれない上、地味だがここの特徴はユダヤ人街が存在するようにイスラム文化が強く残されている事です。白壁の家が多く密集する地域もあり、中世にタイムスリップしたかのような気にもなれます。

この街を象徴するメスキータは、このユダヤ人街にある。イスラム教とキリスト教の融合する巨大なモスクを囲むように、オレンジが彩る中庭が迎えてくれる。

モスク内部は光があまり入ってこないために薄暗いのだが、白とピンクが交差する約850本もの柱がたくさんたてられている。他に祭壇や絵画や装飾品など、モスク内部は相当な規模の様である。




最も奥にはミフラーブという壁があり、これがメッカの方角を示している。この日もたくさんのイスラム教徒の方が祈りをしていた。
旅の最後を飾るのは、フラメンコ。昼間たくさん歩きまわって疲れた体には、迫力あるステップで踊るダンサーたちを、ビールでも頂きながらのんびりと鑑賞する。旅の楽しみをいろんな角度からたくさん見出せるスペインはやはり魅力的であった。

2010年 4月 南口

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