ど~せ、インドに似てるんでしょ?とすでに行った事のあるインドと比べて旅行準備をしていた私は、出張を終えたあと大きな間違えに気付きました。なんといっても全てがマイルド?!人々も、カレーも、天候も・・・ 国立公園のサファリで象やヒョウを見る事ができたり、世界遺産の仏教遺跡を観光したり充実のスリランカでした。
<気候>
基本は暑いです。赤道近くにあるので日差しも強烈。普通の観光でも結構焼けます。湿度は時期によりますが、今回は少なめなので過ごしやすいことは過ごしやすいですが、女性の方は日焼け止めを忘れずに。またヌワラエリアはえ~!?と思うほど涼しくなります。朝・夕は長袖必要なくらいに。キャンディーなどから来るとその涼しさがなんとも心地よく・・・但し油断すると風邪引きます。
<食事>
基本カレー。3食カレーです。
ココナッツベースのカレーが比較的多いような気が。メインのカレーのほかに野菜のカレーなどいくつかのカレーが来るのでボリューム満点。
はらぺこヤングも大満足のボリュームです。さらにあまり辛くない。で聞いたところによると観光客はあまり辛いと食べれないそうで加減してくれているそうです。
”本場の辛さにして!”と頼んでしてもらいましたが、そこまで強烈には辛くないので是非興味ある方はガイドにお願いしてみてください。また最近ヨーロッパ人の旅行客が多いようで、各レストランではサンドイッチなどの洋食(?)もできるよう。カレーの国に来て何でサンドイッチやねん!と思いはしますが、カレーに飽きたらサンドイッチもね!といった感じでエスケープも可能。但し別料金になるようです。
<ホテル>
コース利用のスタンダードクラスは可もなく不可もなく。清潔で使いやすいホテルが多いです。暑がりな私としてはエアコンの効きに不満があったものの、まずまず及第点。今回スリランカを巡る合間にいろいろなホテルも見学してきました。個人的にその中でもこいつは!と思うホテルを紹介させていただきたいと思います。
○エレファントコリドール(シギリヤ)
シギリアにあるデラックスホテル。まあホテルの敷地がめちゃでかい。周りにある国立公園に水場があり、ちょうど象の移動経路に当たる為お部屋から象が見れるとの事!夕方近辺が移動時間との事で今回の見学では見れませんでしたが、ホテル敷地内が小さい国立公園のように水牛がいたり、孔雀がいたりとまあ大変なことに。野鳥もたくさんいるとのこと。さらにお部屋もプライベートプールがあったりプライベートBBQがテラスでできたりとやりたい放題。1棟ヴィラなのでプライベート感も抜群!室内もシックかつ高級感がありなんとなく贅沢な気分。せひ2泊以上がおすすめです。1泊だと良さが分からない可能性が・・・
○アマンウェラ(ウェリガマ)
世界的な高級リゾートチェーン。スリランカ南部のウェリガマにあり全室ヴィラタイプ。何がいいってインド洋に面したプライベートビーチ。見学の日はその前後非常に暑い上に天気もよく、ビーチを目の前に何もできないのが歯がゆかったほど。ハンモックやビーチベッドも完備しており、時間あればゆっくりしたかった・・・お部屋には大きめのプライベートプール完備。さすがアマンと思わせるような高級感があってシックなお部屋はも~大満足。まああの”アマン”ですので設備に問題があるはずもありません。プライベートビーチにはレストランもありサンセットディナーもできます。ぜひ最低2泊以上で。
○ライトハウス(ゴール)
ジャフリーバワ作の建築にこだわったホテル。何とも感動したのは断崖絶壁を間近にレストランやフロントがあり、開放感がめちゃあること。見学は午前中でありましたが、夕日の時間にはと考えるとぜひ見てみたかったです。朝は朝で朝食から海を見ながらなんて贅沢ですよね。このホテルにはプールが2つあり、プライベートビーチにあるプールは大きさも十分。またスパも設備が非常によく大変満足できそうです。お部屋は普通の広さですが、バルコニー付きで海も十分見えます。バスタブも広く大変満足できそうなホテルです。
<観光>
今回は国立公園のサファリがメイン。シギリアの近くにあるミネリア国立公園と南部にあるヤーラ国立公園でサファリ体験。すでにケニアでサファリを体験している私にとっては、どーせスリランカのサファリなど・・・と高を括っていましたが、これがどうして非常に良かったです。
まずミネリア国立公園は象の宝庫。
入り口から10分も走るとすぐに象の家族に出会いました。それからもいろいろな象の家族が。またに群れからはぐれて1頭だけいる象もいるのですが、はぐれ象らしく近寄ると非常に危険との事です。
また家族の象もあまり近寄るとボスが威嚇してきます。結構走ると早いそうです、象さん。運がよければ鷹なども見学できます。
次にヤーラ国立公園。
こちらは鳥類は始め、いろいろな種類の動物を見ることができます。象や水牛、ワニいのししなど夕方1回のサファリだけでしたが、たくさんの種類の鳥や動物を見ることができました。
なんとヤーラにはヒョウもいて、個体数が少ない為見るのが難しいそうです。肉食なので昼間はお昼寝。夕方日没近くにそろそろ帰ろうとしているとき、ヒョウはやっぱり見れないかな~?と思っていたところ、ドライバー急停車。運転荒いな~と思っていると運転手が笑顔で指差し。おっと、いましたヒョウが!鎮座されているじゃないですか?!
ここまで近くで見れるのは珍しいとのこと。2分くらいで優雅に立ち去りましたが、急いで写真を撮らせていただきました。正直なめてました、スリランカのサファリ。ヒョウが見れて大満足でした。
その他世界遺産の仏教遺跡やシギリヤロック、紅茶園など結構バラエティーのある観光ができるので、飽きずに非常に面白いです。
<お土産>
う~ん、なんといっても紅茶じゃないでしょうか?リプトンなど日本で有名なメーカーも原産地はスリランカだったりするようです。コーヒーよりも紅茶、スリランカではほとんどコーヒーを飲む機会がないくらいでした。グレードの高いオレンジペコでも1箱220円とか、日本で買うよりも3分の1くらいです。
<まとめ>
インドのデリーでは空港の外に出たとたん人に囲まれましたが、それを想像して降りたコロンボの空港では囲まれるどころかいたって静か。これをスタートにスリランカのイメージが徐々にインドと離れて行きました。食事もインドほど香辛料が強くなく、スリランカ人用の辛いカレーはさすがに辛いもののどの食事も非常に食べやすいのが印象的でした。人も穏やか、食事も穏やか、さすがに赤道近くの日差しがきついですが、すばらしい仏教遺跡やきれいなビーチ・さまざまな動物など非常に面白い観光要素を持ったスリランカは非常にオススメです。インドはちょっと・・・というかに是非行っていただきたいと思った今回の出張でした。
2010年3月 菅原