ちょっとそこまでホーチミンの旅~ベトナム~

ちょっとそこまでホーチミンの旅~ベトナム~

この度、ベトナム航空さんより、ホーチミンへ行く機会をいただいた。
旅のツワモノ揃いのファイブスタークラブに在籍しながら、実はワタクシ、ポピュラーな行き先であるベトナムをゆっくり訪問したことがなかったため、これ幸いと参加させていただいた。
ホーチミンで開催されるInternational Travel Expo(国際旅行エキスポ)を見てくるという使命のもと、一応気を引き締めた。


ホーチミンに到着しガイドさんと合流するや、エキスポ会場へ。大型体育館のようなコンベンションセンターに、インドシナ各国の観光局・航空会社・旅行会社・ホテル・出版社などのブースが出ている。弊社の提携旅行会社であるレフォンツーリズム社もパッと目を引く活気のあるブースで各地への旅行パンフレットを陳列していた。(この、旅行パンフレットを棚に陳列するという、日本の旅行会社ではごく当たり前の風景は、ベトナムでは目新しい試みだそうだ。)
この日は関係者のみへの開放日だったためか、さほどの混雑は見られなかったものの、活気あるインドシナ各国の観光業界の様子を目の当たりにすることができた。

初日にさっさと使命を終えたので、翌日はホーチミン市内を観光。
バイクの大群がドウドウと流れていく町中を、ガイドさんと一緒に散歩しながら観光。サイゴン大教会や中央郵便局は、植民地時代に建てられた趣のある造りで、特にサイゴン大教会は、結婚式を控えた新郎新婦が式衣装に身を包んで、教会をバックに写真撮影をするほど、美しい建物である。
散歩観光のシメには、シクロ体験ができる。ラウンジで無料レンタルしているアオザイに着替えて、シクロと一緒に記念撮影。普段ならこっぱずかしいはずなのだが、周りにいた現地の方の優しい笑顔に見つめられ上機嫌。通常はラウンジ周辺をシクロに乗って周ることができる。自力で料金交渉して乗るとトラブルが多いと聞くシクロだが、ラウンジ専任シクロドライバーの運転で安心して体験を楽しめるので、ぜひ利用してベトナム気分を満喫されてはどうでしょうか。
フリータイム中には、1人で市内を散策した。何百回と海外へ行っているベテランスタッフがスリに遭った町、ホーチミン。どれほど恐ろしい町だろうと構えて乗り込んでみたが、幸い1人で散策していても危険な雰囲気を感じることもなく、ホーチミン歩きを満喫できた。よほど恐ろしい形相で歩いていたのか・・!?

夜にはサイゴン川ディナークルーズに参加した。サイゴン川沿いにはライトアップされた数隻のクルーズ船が乗船客を待っていた。外国人観光客は2Fのデッキで料理とバイオリン&ギターの生演奏を楽しんだ。 クルーズに乗り込んでいるのは外国人観光客だけではなく、1Fには地元の人々が数多く乗船していて、皆クルーズ終了ギリギリまでカラオケに精を出していた。
最終日には、メコンデルタクルーズへ出かけた。ホーチミンから2時間ほど車で走り、ミトへ。ホーチミンからの幹線道路沿いにはフランスパンを売る屋台が出ている。大都会ホーチミンから田舎へ帰る人たちが地元へのお土産として買うのだそうだ。
ミトに着くと、早速ボートに乗りメコン河の島へ。島ではおいしい南国の(日本目線で言うと“南国の”ということになるわけだが)フルーツがたくさんとれるという。メコン河が茶色くにごっているのは、栄養分を豊富に含んでいるからで、その水がおいしい果物を育てるのだそうだ。観光の休憩中にそのフルーツをいただいた。 ドラゴンフルーツ、パパイヤ、リュウガン、ココナッツの砂糖漬けにいたるまで、どれもとてもおいしかった。
手漕ぎ舟に乗って、島内のメコン支流を下っていく。この舟で物を運んだり移動したり、島の人にとっては大切な交通手段である。女性も1人で櫂を漕ぎ、エンジン付きボートをも器用に操っていた。
昼食は、メコン河名物の象耳魚である。クセのないふっくらした白身でとてもおいしかった。ベトナム春巻きの皮に香草と一緒にその身を巻いて食べるのがベトナム流。この食べ方を滞在中に何度も経験した私は、ホーチミンのスーパーでその春巻きの皮を買って帰ったほどすっかりベトナム気分にはまってしまった。

ちなみに、ベトナムでは、エビがたくさん取れるそうで、毎食必ずメニューにはエビが出た。ひとつひとつが大きく新鮮で、蒸しただけのエビにレモン塩コショウをつけていただくというシンプルな食べ方がとてもイケる。ちなみに、日本でお刺身のエビは甘エビだが、ホーチミンではブラックタイガーほどのエビをお刺身でいただいた。甘くてプリプリしていてとてもおいしかった。
短い滞在ではあったが、目にもお腹にもホーチミンをたっぷり満喫できた。忘れかけていたが、そういえば、旅行エキスポを見に行くことが第一使命だったはずだが・・、結局印象に残ったものは食べ物のことかと、自分の能天気さには驚いた。
気軽に行ける距離となじみやすい雰囲気、実直で温かい人々と美味しい食べ物、ホーチミンがますます身近に感じた旅となった。
ホーチミン訪問の機会を与えてくださったベトナム航空さん、案内してくださったレフォンツーリズムのみなさん、本当にありがとうございました。
2009年10月 中島

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