中国雲南省・元陽棚田とベトナム・サパ少数民族を訪ねる旅

中国雲南省・元陽棚田とベトナム・サパ少数民族を訪ねる旅

棚田を照らす朝日を見学最近はフライトが長く、遠い場所ばかり行っておりましたが、今回はベトナム・中国を
旅してきました。すでにファイブスタークラブのコースには今回と同じコースがありますが、企画担当者として自分の目でツアーを見てきました。今後今回の工程を踏まえ、ツアーの改良をする予定です。詳しいことはぜひお尋ねください。今回のツアーの魅力は何といっても元陽の棚田とサパの少数民族の村の訪問。棚田は朝日・夕日が条件さえあれば非常に素晴らしく、感動的な風景を醸し出します。サパでは少数民族の村の訪問や少数民族のマーケットを観光します。比較的ポピュラーな行先の中国・ベトナムですが、まだまだ魅力のある観光地いっぱいです!


1日目
成田からベトナム航空でハノイへ。直行便で5時間なのでラクラクです。午前便と午後便
の日がありますが、午前便であれば16時にはホテルに入れるので、夕食からベトナム
を満喫できます。今回は視察も兼ねているのでいろいろホテルを見学。現地手配会社の
スタッフと夕食を食べ、今後のツアーなどの相談も。いくつかのデラックスホテルが安く
なっているとのことで今後ファイブスターの商品にも発表予定なのでお楽しみに。
2日目
元陽が目的地ではありますが、まずフライトで昆明へ。雲南省というと日本からかなり遠いイメージですが、ハノイから約1時間30分。意外に近いです。今はベトナム航空で行くとすごくお得な料金なのでベトナムと組み合わせがお勧めです。さて昆明到着は夜。元陽までは長い道のりなので、到着後途中の建水まで移動。約3時間ですが高速道路がちゃんとできているので長い車の移動もあまり苦ではありません。中国は高速道路に街灯が
ないため、走っていても真っ暗で何も見えません。ボーとしながら建水に到着。ホテルに
入って就寝です。ちなみに今回のホテルは建水酒店。インターネットも有線ですがお部屋できちんと使えます。ベトナムはインターネットの普及がすさまじくほとんどのホテルで無線・有線どちらかが使えます。中国は建水以外は町一番のホテルでもダメでした。
3日目
いよいよ元陽へ!その前に建水で観光してからの移動です。建水には中国建築史上でも
有名な橋”双龍橋”という橋があり、これを見学。現在は既に地形が変わっているので
橋の下を流れる川はありませんが、昔は2つの川がその橋の下を流れていたそうで
とても立派な橋でした。また建水には昔の古城の城壁も残されており、北京の故宮より
古い建築物だそうです。古城の周りには昔の街並みが残っており、すごく雰囲気のある
町です。ぷらっと歩きながらの観光がとてもぴったりです。
さて午前の観光を終え、いよいよ元陽へ。途中昼食を食べつつ約3時間の道のり。
今の時期は日暮れが7時くらいなので到着後に夕日鑑賞も可能です。たまたまいくつか
ある棚田への道が時間制限で工事をしており、有名どころの棚田には行けなかったので
穴場的な棚田へ。絵葉書などをみるとすごく素晴らしい棚田の夕日が写されてますが、
今回は残念ながら見えませんでした。でも日が暮れていく中、水牛が草を食べてたり
アヒルが田圃で水浴びをしてたりととてもゆったりとした時間が流れていてすごく落ち着くひと時でした。元陽は標高が少し高いので朝夕は思っている以上に冷え込みます。今回
基本的にはあったかいもしくは暑いところが多いですが、サパなども朝夕冷え込むときも
あるのでフリースなどをもっていくといいかもしれません。日暮れまでゆっくり見学してからホテルへ。早めの夕食を食べてから夕陽を見に行きます。明日は早起きして朝日観賞!
4日目
棚田を照らす朝日を見学朝5時半出発。有名な多依樹景勝区で朝日観賞です。さすがに中国でも有名なだけにライバルがたくさん。ちなみに今回はフリースを着て防寒しましたが、それでも寒いくらい
でした。絵葉書のような幻想的な風景を期待して待つこと1時間。ようやく朝日が上がってきました!残念ながら絵葉書のような朝日は見れませんでした。今回はすごく晴れていて夕日が一直線に照らしたため、見えなかったそうです。霧など出ているときに光が反射
すると幻想的な風景になるそうです。気象の条件も合わないとなかなか見れないそうです。
やはりお勧めは2泊ぐらいするといいそうです。今回のツアーもアレンジできますので
お気軽にご相談ください。さて、残念ながら朝日は見えませんでしたが少数民族が店を
出している元陽の市場を観光してからベトナムとの国境、河口へ向かいます。河口へは
高速道路が途中からあるので約3時間くらいで行けるはずなのですが、何と工事がまだ
終わっておらず、高速道路の下の旧道を使ったため6時間もかかってしまいました。
途中小さな村をいくつか通り気づくとあちらこちらにバナナの木が。南国らしい雰囲気に
変わってくると河口が近くなってきます。河口は特にこれといった観光地もないですが、
紅河を境に中国・ベトナムの国境があります。昔はハノイまで列車が走っていたそうですがお客さんがいないため廃線。今は貨物だけとなり人間は国境に架かった橋を渡って移動
します。国境沿いにレストランがありそこで夕食。元陽の朝は寒かったのに河口は半そで
で少し汗ばむくらい。気温の差にちょっとびっくりします。ベトナム人も国境を越えてくるのでベトナム料理もおいしいらしいですが、今日は中国最後なので中華料理で夕食です。
5日目
ベトナム国境へは橋を歩いて渡ります。さあベトナムへ入国!ホテルは河口賓館というホテルに宿泊で、国境まで歩いて3分。
ガイドさんと歩いて国境へ向かいます。中国国境ではあっけないくらい簡単。パスポートを出して普通通りの出国手続き。特に問題もなく約5分くらいで出国。今まで歩いて国境を抜けたのはタイ・ラオスの国境ぐらいか?なんか歩いて国境を渡るっていいですよね!
ホントは写真を撮るとだめらしいけど、公安に聞いて写真撮りました。別に止められないけど一応確認したほうがいいみたいです。歩くといっても川にかかっている橋を1分歩くだけでベトナムへ。橋を渡って税関へ行くとこちらも約5分くらいで手続き終了。なんかすごくあっけないです。個人的な感想ですが中国のちょっと尖った印象からベトナムに入るとほんわかした雰囲気に一気に変化。橋を渡るだけで面白い感じ方をしました。ベトナムにはいるとすぐにガイドさんが待っていてくれます。今回のガイド、マンさんとあって車でサパへ。ファイブスタークラブのツアーは英語ガイドでご案内してます。ご希望で日本語ガイドをハノイから呼んで今回の私の視察のように日本語ガイドでご案内も可能です。
ハノイまでの寝台列車も席は違いますがご一緒しますのでお勧めです。
少数民族花モン族の衣装さてサパまでは山道を30分くらい。今日は早速少数民族の村を訪問します。サパはフランス植民地時代の別荘地。ベトナム・フランスの戦争で植民地時代の別荘はすべて破壊されてしまったそうですが、今は高原リゾートとしていくつものホテルが建つすごく雰囲気のいいリゾートになってます。ちなみに外国人が非常に多く、町の中にはベトナム料理のお店を見つけるのが難しいほど西洋料理のレストランが多いです。サパでは少数民族の村を見学しつつトレッキングもできるので外国人に人気の観光地だそうです。私もガイドさんおすすめのトレッキングを少ししながら村を見学してきました。織物や刺しゅうなどを売ることで生計を立てている少数民族も多く、村に行くと小さい織物や刺しゅうなどを持って観光客に寄ってきます。でも押し売りではなくソフトな感じ。買わなくてもちょっと英語ができるので話しながら村の観光をするとすごく面白いです。観光用の村ではなく実際に少数民族が生活をしているので、豚が道路に寝てたり子供たちが水浴びをしてたりと、実際の生活の雰囲気が味わえてとてもいいです。子供の写真も撮れますが、恥ずかしがって逃げちゃう子も。そのときはガイドさんに相談してみてください。うまく写真を撮らせてくれます。今回は4つの村を訪問しましたが通常は3つ位のご案内となりますが、トレッキングを組み合わせて村を訪問するようにアレンジもできます。ただし山道を結構登ったり降りたりするので2時間くらいは確実に歩きます。ただ棚田や村を見ながらのんびり歩いてきますのでこれもお勧めかも知れません。
6日目
今日はちょっと早起きして少数民族の市場がでるコックリーへ。日曜日はバックハー、
火曜日はコックリーを曜日に応じて少数民族の市場が出ます。今回はコックリーへ
行きましたが、ちょうどダムの工事のため来ている少数民族も少なめ。ダム完成時は
市場の場所が移ってしまうとのことでお勧めはバックハーの日曜市です。規模もかなり
違いバックハーはみているだけでも十分楽しいので、ご旅行の予定が合えばバックハー
の日曜市が見れる火曜日出発がお勧めです。コックリーも小さいながら十分楽しかった
ですけどね。さて市場では畑で作ったトウモロコシやコメ、唐辛子などの農産物を売って
生活用品を買う少数民族が来ています。中には水牛の売買もしておりこちらも見るだけ
で十分楽しめます。またモン族やタイ族などのいろいろな民族衣装を着た人も見れます。
中でも花モン族のお祭り用の衣装はレアらしく、たまたま見れましたがすごくきれいな
衣装でした。こういうときもやはり日本語ガイドがお勧めです。いろいろ話ながら写真を
取る手伝いをしてくれたりします。市場見学の後は、さらに少数民族の村をいくつか
見ながら途中クルーズなどをして、今夜寝台列車に乗るラオカイ駅へ。寝台列車は
上下2段の4人乗りコンパートメントでエアコンも完備しているので結構快適です。
熟睡できるかどうかは・・・ちなみに私の時は結構揺れました。
7日目
朝ハノイに到着。まだ暗いハノイ駅からホテルへ移動。ホテルはすぐ使えるように
なっているので、お部屋に入って仮眠します。通常のツアーであればこの日には
夜の出発までフリータイム。ゆっくり寝てから観光やフリータイムでも大丈夫ですし
お好きな時間をお過ごしいただけます。今回はあくまで出張なので少し仮眠して
新しいホテルなどを見学。ホテルや観光地のツアー用写真を取りつつ、夕食を
食べて空港へ移動。空港へは大体21時前後になりますのでほぼ終日ハノイを
楽しめます!
ファイブ・スター・クラブではメジャーなベトナムですが、まだまだサパは日本人の
観光客も少なくお勧めのスポット。今回は少数民族を訪ねましたが、日本の軽井沢
のような避暑地なので高原リゾートとして旅行するのもお勧めのスポットです。
陸路で国境を越えるなど面白い体験もできるのが売りのひとつです。今回は
中国・ベトナム2国でしたが、ご希望のアレンジもできますのでお気軽にお問い合わせ
してみてください。
2009年4月 菅原

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