イエメン社員旅行 後半編

イエメン社員旅行 後半編

ハジャラB班のたどるルートはA班とは全く逆である。
サナア到着後にすぐに市内観光。サナアに1泊したのち、ムカッラへ。少々スリリングなドライブ移動を経てワディドゥアン渓谷・世界遺産のシバームへ。2日目の宿泊はサユーン。3日目にサユーン観光後、サナアへ。4日目はサナア近郊の村へ。イエメンの山岳部族に出会い、サナアに戻る、というルートだ。


11月22日<イエメン1日目>
前日夜に羽田を出発し、関西空港・ドバイ空港で乗り継ぎ、ようやく待ちに待ったサナアの空港に着いた。私たちを迎えてくれたのは、なんとも言えないアラビアの空気と、入国審査をのんびりと待つ人々の長い列、そしてなんだかとっつきにくそうな人たちであった。これからの旅が楽しみな反面、ややフライトに疲れた私たちを出迎えてくれたのは、やたら明るいガイドのタハーさん。
4台の車に分かれ、市内へ出発!!
サナア旧市街で最初に車が到着したのはサナア旧市街の中心にあるバーバルヤマンというかつての城壁の名残の門とスークだ。そこでA班と合流し写真を撮ったのだが、とにかく人が多い。物売りの人々がほとんどだが、日本人が珍しいのか、私たちが写真を撮っているとどんどん人々が集まってきて、「スーラ!スーラ!(写真!写真!)」と一緒に写真を撮りたがるのだ。
アラビア半島の国で、イスラム教国で、こんなにも人々が人懐こいのかと驚いた。想像していたよりも、ずっとイエメンは旅しやすいのではないか、と思えた瞬間だった。(現地の方、特に女性を無断で写真に撮るのはお控えください!!)
11月23日<イエメン2日目>
早朝、少々肌寒いサナアの町をあとにして、国内線でムカッラという町へ飛んだ。到着したとたん、暖かい空気が私たちを包み、砂漠に囲まれた空港のまわりに咲く鮮やかな花々が目に入った。
ここでも4WD車に乗り込み、砂漠、巨大な岩、美しい渓谷を見ながら、“世界最古の摩天楼の町”と言われる世界遺産のシバームを目指した。
ワディ・ドゥアン渓谷ワディ・ドゥアン渓谷
シバーム早朝にサナアを出発し、シバームに到着したのは夕方近くであった。土づくりのレンガでできた5~8階のビルが町に密集している。砂漠の広い土地なのだから、なぜこんなにも家々を密集させ、路地を狭くさせる必要があったのかと不思議になるが、高い建物が城壁の役目を果たし、町を守っていたと聞くと納得である。

11月24日<イエメン3日目>
アルムフダールモスク昨日一日、護衛についてくれた警察官と別れ、サユーン、そして近郊のタリムという町を観光した。王宮・モスク・スーク、町を形成するあらゆるものがのどかで、懐かしく、でも少し刺激的でもあった。このあたりの家々の壁に使われているレンガを作っているところも見せていただいた。
そしてあっという間のトリップを終え、私たちはサナアに戻った。

11月25日<イエメン4日目>
いよいよイエメンの観光最終日!!今日はサナアから西のマナーハ・ハジャラという山岳部族の暮らす町へ向かう日であった。私たちは皆、とても大きな期待を胸に、再び4WD車に乗り込んだ。なぜそんなに期待していたのかといえば、先に旅行を終えたA班のメンバーが口を揃えて「よかった!」と言っていたからだ。 標高が少しずつ高くなるのを感じながら、サナア曲がりくねる山道を登ると、美しい山々が目に飛び込んできた。 段々畑と集落と緑、サナアともシバームとも違う、3つ目のイエメンの表情を見たような気持ちになった。また、ハジャラに暮らす人々、特に子供たちは本当に笑顔がかわいかった。
昼食時には、イエメンの伝統料理とともに、ジャンビーアダンスという、地元の男性達によるダンスも見せてもらった。
こうしてイエメンの旅を終えたが、イエメンを旅して感じたことは、人々の人懐こさと笑顔が素敵だということだ。
イエメンは笑顔に出会える国、そして笑顔になれる国だ。
2008年11月 西田

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