ベトナム~ニャチャン・ダラットへ

ベトナム~ニャチャン・ダラットへ

今回縁あって、ベトナムのニャチャン・ダラットへの3泊5日の研修に参加することになった。今回の予定はまず成田発ホーチミン経由でニャチャンへ行き1泊(サンライズホテル宿泊)、次の日に陸路で、高原リゾートダラットへ2泊(アナマンダラ・ダラットに宿泊)し、帰路はダラットよりホーチミン経由で成田へという行程である。
ニャチャンはアジアの隠れ家リゾートとして、また有名なアナ・マンダラ・リゾートがあるところとしてファッション誌などでも紹介されており最近脚光を浴びている観光地である。これまでは日本からの同日乗り継ぎのフライトがなかった。しかし、この6月10日よりスケジュール改正となり、同日乗継が可能となった。この記念すべきフライトでまずニャチャンへ向かった。


約5時間のフライトで、ホーチミン・タンソンニャット国際空港到着後、荷物をピックアップし、両替を済ませ、国内線ターミナルへは徒歩で10分ほど。国内線チェックインも比較的スムーズだった。この日のニャチャン行きの飛行機には、比較的小さい飛行機だったせいもあって3-3の座席は満席で、ロシア人観光客が目立った。熱気に包まれたホーチミンを後にし、約1時間のフライトで定刻どおり17:30頃、ニャチャン・カムラン空港に到着。想像と違って気候がカラっとしていたのに驚いた。空港からニャチャンの市街地へは車で45分ほど。町にはいると、ビーチ沿いには、ヤサカ・サイゴンホテルやニャチャンロッジといったホテルやゲストハウスが数多く立ち並び、レストランも多数あった。その中でひときわ目立つ白亜の5つ星ホテル、サンライズホテルが今夜の宿。ライトアップされた概観は雰囲気がよく、開放的なロビーではピアノの生演奏が。到着した旅行者をリゾートライフへ導く心憎い演出である。
ホテルスタッフと挨拶し、早速ホテル内を視察した。このホテルは本館と別館に分かれ、スーペリア、デラックス、スタジオスイート、エグゼグティブスイート、サンライズクラブスイートなどの部屋カテゴリに分かれます。お勧めはデラックスのシービュールーム(要リクエスト)。天気が良い日のバルコニーからの眺めは格別です。また、エグゼグティブスイートやサンライズスイートは、眺めがいいのはもちろんのこと、ジャグジー付きのバスルームがなんとバルコーニーにあるほか、専用のラウンジ(エグゼクティブ・ラウンジ)で様々なサービスが受けられ、ゴージャス感を味わいたい方にお勧め。本館10階にはスカイラウンジ(17:00~24:00)があり、ニャチャンの夜景を見ながらカクテルを楽しむことが出来き、カップルにお勧めだ。別館にある資生堂出資のQIスパはメニューも豊富で1時間$30から(9:00~23:00)のプランもある。夜のラストオーダーが22:30までと遅くまでやっており、初日から旅の疲れを癒すことも出来る。夕食後早速行ったが、スタッフも親切でサービスもとてもよかった。レストランは本館ロビーにあるほか、別館には日本料理レストランやカップルに人気のおしゃれなアイリッシュパブがある。さらに一番のお勧めは同じく別館にあるオープンテラスのレストラン。ベトナム名物フォーなどを含む気軽なブッフェスタイルですが、味も比較的良く、フルーツなども豊富で、頼めば作りたてのオムレツなども食べられます。何よりもビーチを眺めながらの食事は格別です。その他、ギリシャの神殿を思わせるのプールや、テニスコート、ジムもある。また、キッズルームもあり、子連れ旅行者にも嬉しい施設が充実していました。
翌日、ニャチャンビーチにあがる朝日が見たくて早朝5時に起床。絶好のタイミングで部屋のバルコニーより朝日を拝むことが出来た。朝食まで時間があったので、ビーチ沿いを散策。カラっとしていて気持ちがいい。驚いたことに、早朝にもかかわらず、すでにビーチ沿いは人でごった返していた。ランニングやストレッチで汗を流している人もいた。
朝食後、近くにある市場チェ・ダムへ足を伸ばした。朝から活気に満ち溢れた市場内には食料品から衣料品・雑貨まで様々なものが所狭しと並んでいた。ベトナムの生活を肌で感じることが出来き、ビーチでのんびりもいいが余裕があれば足を伸ばしたい。もしかしたら掘り出し物にめぐり合えるかもしれない。
サンライズホテルチェックアウト後、次の視察先へ。
この日は、まずはアナマンダラホテルの視察へ。ニャチャンビーチの南側に位置するこのホテルの部屋は全て独立したヴィラタイプで、ビーチから奥まった位置にあるスーペリアヴィラ(ガーデンヴュー・シービュー)と、ビーチの目の前にあるデラックスヴィラ(全てシービュー)、ビーチフロントなどに分かれる。間接照明で雰囲気のある部屋には、蚊帳つきのベットがあり、フルーツやチョコレートのウエルカムサービスは女性に好評だとか。どうせ泊まるなら、手軽な値段でビーチの目の前という絶好の立地にあるデラックスヴィラがお勧めだ。また、人気のシックス・センシズ・スパはビーチを見ながらスパを受けられる施設があり、癒されそう。このスパ目的にくるリピーターがいるのもうなずける。その他、プール、ジム、ダイビングショップもあり、目の前のプライベートビーチにはシャワーもある。また、レストランはビーチバー含めて3箇所あるが、カップルにお勧めなのが、一日3名限定のプライベートディナー(要予約)。ビーチ前のテーブル席で夕食をとることが出来る。ハネムーナーにお勧めだ。
次はボートツアーでシュノーケルポイントのあるムン島へ。市内のボート乗り場へ移動し、ボートで40分ほどで到着。この辺りは比較的透明度が高く、様々な魚を見ることが出来ます。少々揺れるので、酔い易い人は、酔い止めのご用意を。ポイントにつくと、グラスボトムボートに乗り換える。船内の床の一部がガラス張りになっていて、シュノーケルをしなくてもガラス越しに、水中にいる様々な魚を見ることが出来ます(天候によります)。
その後、戻り、アミューズメントパーク・ヴィンパールランド行きのボート乗り場へ移動。この島にはレジャー施設にリゾートホテルが併設されている。スピードボートで10分ほど(ロープウエーでもいける)で到着。そこはまるでディズニーランドの敷地の様。リゾート専用ゴーカートに乗り込み、ヴィンパールリゾートへ。到着後、ロビー横のレストランで昼食を取り、その後、ホテル内を視察した。部屋はスーペリア、デラックス(シビュー/マウンテンビュー)、スーペリアスイート、リラックススイートなどに分かれる。ジャグジー付きの部屋もある。プライベートビーチはもちろんのこと、プールが広く、子供用プールもある。ジムやテニスコート、スパ(ヴィエット・スパ)もあり、施設は充実しており、清潔感も問題はない。併設されているレジャーランドへは別途チケットが必要ですが、決して高くはないので余裕があれば立ち寄ってみたい。ホテル自体は、ベトナムにいることを忘れてしまうほどリゾート感のあるホテルで、ゆっくり過ごす家族連れにお勧め。
その後、夕刻、陸路車で約5時間。高原リゾートダラットへ向かった。ダラットへ到着したのは、夜。ダラットの街はリゾートの町らしく華やいでいた。程なく、本格スパリゾート・エヴァソン・ハイダウエイ・アナマンダラ・ダラットに到着。2006年オープンのこのホテルは、ハイダウエイ(隠れ家の意)の名の通り、町から離れた森の中のひっそりとした佇まい。無駄遣いはしないコンセプトから照明も最小限におさえられているため、敷地内に街頭はほとんどない。間接照明のみ。それがひっそりとした雰囲気作りに一躍買っているのだが、滞在の際は懐中電灯を持参されることをお勧めしたい。18棟のヴィラはフランス統治時代の建物を改造したもので、間接照明で雰囲気たっぷりの室内には、蚊帳付きのベット、ウエルカムサービスのお菓子、猫足のバスタブ、暖炉が供えられていました。部屋はヴィラ・ストゥーディオ、ヴィラ・スイートなどに分かれ、1室のみのベルビュースイートはなんと部屋の入口にバスタブがあるカップル仕様。備え付けのアメニティーもかわいく女性に好評だとか。各棟専属のバトラーサービスが受けられます。各棟は2階建てでできていることが多く、1棟を貸切でグループで泊まるのも別荘感覚が味わえていいかもしれません。その他、温水プール、ジム、レンタサイクル(無料)などのゆったり滞在する為の設備は整っています。また、忘れてはいけないのがハイダウエイ仕様のシックス・センシズ・スパ。プランも数多くありこちらもお勧め。
翌朝、小鳥の囀りで目覚めると、森林浴。とにかく余計な音が何一つしません。オープンテラスのレストランでの朝食も格別です。サクサクのクロワッサンと新鮮なフルーツ、朝食の後のコーヒー。優雅でゆったりとした時間が流れていました。
朝食後、ダラット市内の観光箇所を視察へ。小雨の降りしきる中、まず、ロープウエーの乗って、家族連れが数多く訪れるチェックラム寺院、四季折々の花々が咲く庭園で地元のカップルに人気のミンタムガーデン、ダータンラ滝、グエン朝最後の皇帝バオダイの別荘、伝統工芸の織物ミュージアムを手早く回った。特に印象深かったのは滝と織物ミュージアムです。ダータンラ滝は入口からはるか下にあるため、手動のローラーコースター(往復35000ドン)か徒歩で降りていくのですが、このローラーコースターが意外に面白く、ベトナムの家族連れにも大人気。滝自体はどこにでもある滝だが、時間があるなら立ち寄るのも面白い。また、織物ミュージアムでの伝統の技にため息が出るばかり。まるで写真や水彩画のような芸術作品が全て手作業の刺繍で作られている。ベトナム人の器用さと根気強さには恐れ入った。
その後、お昼を挟んでホテル視察へ。5つ星のホテル・ソフィテル・ダラット・パレスは、ゴージャス感たっぷりで、まるで西洋のお城の様。さすが5つ星のホテルといった感じ。部屋はスーペリア、ラグジュアリールーム、ラグジュアリー・クラブ・ソフィテル、プレジデンシャル・スイートなどに分かれる。どの部屋も清潔感があり、スパやジムも充実している。また、向かいにある同じ経営の4つ星・ノボテル・ダラットは、ダラットパレスと比べると、部屋は狭い。スタンダード、スーペリア、ジュニアスイートなどに分かれる。どうせ泊まるなら、ソフィテルをお勧めしたい。
翌日は、少数民族の村ラット村で、民族音楽やお酒を試飲した後、ダラット駅、ダラットの市場などを散策し、ダラットを後にした。
5日間でベトナムの山と海を制する欲張り視察でしたが、ベトナムの魅力を感じるには十分すぎる内容でした。ベトナムの魅力は一言で言えばその素朴さです。都会のリゾートにはない魅力がニャチャンとダラットにはあふれてました。近いうちにふらっといってみたい、そんな国です。
2008年6月  渡邊

ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマーカテゴリの最新記事