ペルシャへの旅 イラン

ペルシャへの旅 イラン

ペルセポリス遺跡ペルシャ文化の中心、イランへ行ってきました。高校時代、世界史でさんざん勉強したペルシャ文化。
そのペルシャ文化の中心、イランに行けるなんて出発前からテンション上がりまくり!
今回は現地の新しい手配会社の視察と挨拶を兼ねて行ってきました。イランなんていうと悪いイメージがどうも先行しがちですが、国に入ってしまえば平穏そのもの。アメリカと仲が悪いのでアメリカ製品はなかなか探せませんが、食事も飲み物も普通というよりかおいしい!ただし・・・お酒だけは国全体が厳格なイスラム教徒のため飲めません。これだけはつらかった!けれどもそれを上回る遺跡や博物館などあったので十分楽しめました。
私は男性なので特に洋服などの制限はないですが、女性は外国人であろうと人前に出る際はベール着用が必要。ちょっとだけ男性で得!って思いました。女性だからといって旅がしにくいというわけでもないそうなのでご興味ある方ぜひ!イランへ!


旅のスタートはシラーズから。羽田からエミレーツ航空でテヘランまで。テヘランで乗り継ぎでシラーズへ。
エミレーツ航空はエコノミークラスでもシートモニター完備のうえ、500番組から選べる映画や音楽が魅力。結構時間もつぶせました。到着後はホテルへ直行。たくさん飛行機に乗ったのですぐに寝ちゃいました。
翌日は世界遺産にも登録されている”ペルセポリス”へ!ペルシャ時代の王様のレリーフやその当時の文化を彫刻にしたものなど見所十分。さすが世界遺産。神殿など建物は柱が残されているだけのところも多いため、一見すると廃墟のような感じもありますがそこらかしこの彫刻は非常にすばらしい。
花いっぱいのエラーム庭園春先にもかかわらず日差しはかなり強いです。サングラスや帽子などは必須かも。観光後王様のお墓を見学してシラーズへ。シラーズではというよりイラン全体にいえることだけど、どこにも花が一杯。ちょうど春先の時期ということもあるのか博物館やモスクもきれいな花で埋め尽くされてました。いろんなモスクや庭園を見学しハーフェズ廟へ。
占いしてくれましたハーフェズはイランで人気の高い詩人で彼の本を祈り事をしながらおもむろに開くとそのページに祈り事の回答が書かれているという占いにも使われるくらい高名な人。実際は14世紀の人ですが、ハーフェズ廟では遠足の子供たちや大人も含めて占いしている人ばっかり。 で私もやってもらいました。占い事は内緒ですが、回答が非常によかったので満足して観光終了。見ず知らずのイラン人に頼んだら快くやってくれました。
シラーズを後にし一路エスファハーンへ。チャイハネで一休み”世界の半分がここにある”と称えられ世界文化遺産にも登録されている”エマーム広場”を中心に、青いドームが特徴的なモスクやアッバース1世というペルシャの王様の宮殿など豪華かつ荘厳な建物が一杯!世界の半分とはまた大きくでたな!と思いますが迫力も見所も十分!また近くには市場の”バザール”もありここならフリータイムも十分楽しめるかなって感じです。イラン人はペルシャの末裔。 アラブ人ではないためバザールも客引きなどは少なく日本人向きです。まあ多少はいますが・・・イランに行ったらぜひチャイハネも体験してください。
エマーム広場の夜景チャイハネとは平たく言えば喫茶店。水タバコやチャイが楽しめます。初めての方でも気軽にトライしてみてください。エスファハーンでは絶対夜景も見るべき! 特にエマーム広場は夜のライトアップがあり、モスクや宮殿などただでさえ荘厳なのにライトアップでさらに荘厳に!私は夕暮れ前から日暮れまでボーっとライトアップされるエマーム広場を見ていました。 ちょっと寒かったですが、感動ものでした。
翌日は2つの町を経由してテヘランへ。途中アメリカともめてる核関連施設などを内緒で写真撮影しながら通り抜け(施設はかなりはなれていますが警察車両がいたるところにおり、隠しカメラなどで撮影してるとのこと。写真撮影が見つかるとまずつかまるそうです・・・)カーシャーンとゴムという町へ。
カーシャーンではフィーン庭園を見学。やはりここも花がいっぱい。カーシャーンは薔薇が名産だそうで薔薇のエキスを水にいれた”薔薇水も”も飲めます。結構おいしいです。その後ゴムではこの旅で意外に感動したものが。
イスラム教シーア派の聖地のひとつとされており、ここのハズラテ・マアスーメというモスクは非常にすばらしい!
ハズラテ・マスーメの聖域
小さな町ということで期待していなかったですが、すごく満足しました。しかしここも写真撮影が禁止なのでガイドさんに隠れて撮影。ちなみにイランでは日本語ガイドさんがお世話しますので説明などもちゃんと日本語で受けられます。この点もイランがお勧めの理由です。さて2つの町を見学しながらテヘランへ。
やっぱり大きい町です、テヘラン!最近では渋滞も激しく、市内中心への車の立ち入りは制限されているそう。また地下鉄も1部作られてますがまだまだ車が移動の中心。ただしタクシーに乗る際は要注意。
日本のように目的地まで行くのではなく、通りを端から端まで走るだけだそう!?しかも相乗り。
そのため目的地に着くにはいくつかのタクシーを乗り継がなければならないそうで、ガイドさんも苦労してるとのこと。もちろん別途料金で目的地まで行くことも可能だそうですが、できればガイドと車を手配して観光するのがテヘランはお勧め。渋滞も激しいですし。考古学博物館・テヘランテヘランではホテルの視察や博物館など見学。圧巻はじゅうたん博物館。世界的にも有名なペルシャじゅうたんの博物館で年代物などかなり価値の高い品物が展示。中には値段もつかないもののあるらしいです・・・。また写真撮影のできない宝石博物館も必見。ただし見学時間が非常に限られてるので要注意です。
見学を終えて今夜の宿はホームステイ。イランのガイドさんのおうちへ1泊2日です。ガイドさん以外奥様や子供たちは日本語が分からないものの、そこはなんとかなります。ガイドさんを間にいれて
日本とイランのお話。イラン家庭料理も日本人に合う味で大満足。ホテルに泊まるのもいいですが、本当に気さくなイランのホームステイはお勧めです。子供たちと夕食
翌日はホテル視察などをして、ついにイランを出発して日本へ帰国。
8日間と限られた旅ながらも非常に満足した視察でした。怖いイメージがあるイランは行ってみればそんな雰囲気まったくなし。
お酒が飲めない制限はありますが、食べ物もおいしいしフルーツなども非常に豊富。また人々もやさしい方ばっかりで途中遠足などの子供たちにも何度も話しかけられました。もちろんペルシャ語なんで分かりませんが、やっぱり子供の笑顔はたまらないですね。ビザを取ったりする手間もありますが、ペルシャ文化の残るイランへの旅は非常にお勧めです!皆様もいかがでしょうか?
2008年4月 菅原

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