インドネシア・ロンボク島へ!

インドネシア・ロンボク島へ!

ロンボク島関西空港からガルーダインドネシア航空に乗り約7時間。バリ島、ングラライ空港(通称デンパサール空港)へ到着。そこから約50km東に位置し、デンパサール空港から飛行機でたったの30分程でお隣の島、ロンボク島マタラムのスラパラン空港へ到着。


ロンボク島近いとはいえ、バリ島との間を隔てる海峡にはウォーレス線という生物の分布境界線が通っており、ロンボク島はオーストラリア区に属し、その乾燥した風土はバリ島と大きく異なる。確かにロンボク島へ着いた時、カラッとした風を感じた。そして、宗教。バリ島では島民の90%がバリ・ヒンドゥー教を信仰しているが、 ロンボク島では他のロンボク島インドネシア地域と同じくイスラム教を信仰している人が大半。 だが、 私も学生時代に中近東のイスラム諸国をいくつも訪れたが、まるで雰囲気が違う。南の島で、Tシャツ・短パン・サンダルの人々が歩いている町中にアザーンが流れていることに不思議な感じがした。というか、アザーンも1、2度しか耳にせず、モスクも1つしか見掛けなかった。しかし、自分でもすっかり忘れていたのだが、ロンボク島私が付けていたネックレスは 以前イエメンへ行った際に購入した、アラビア文字で“アッラー”と書かれた物。 このラッキーアイテム(?)のおかげで、滞在中10人程からお声がかかった。「さっきからずっと見ていたのだが、君のソレはもしかして!?」「君がソレを買うに至った理由を5W1Hで答えてくれ!」「おぉ友よ!とりあえず握手をしてくれ!」・・・・。 身をもってこの島はロンボク島イスラム教徒の多い島なのだと実感することが出来た。
ロンボク島へ行って現地の人と触れ合いたいが、 なかなか自分からは話しかけられない。 そんなあなたもコレさえあれば大丈夫!おすすめの一品です。 空港を出発し、市街地に出たかと思うとあっという間に奥行きのある景色に変わる。道沿いに数件の家があり、その奥はひたすら田んぼ、ひたすら原っぱ、ひたすら山!ホテルまで30分足らずの間にロンボク島の自然の多さに驚いた。
翌日は、一日かけて各エリアのホテルインスペクション。
まずはロンボク島随一のリゾートエリア、スンギギ。天気がいいと海の向こうにバリ島のアグン山が見え、夕暮れ時にはアグン山に沈んでいく夕日を見ることができる。
【ザ・サントサ】
ザ・サントサ
昨年から建て替え工事中。ロンボク島ではこのホテルの、完成したばかりのバンガローに宿泊。白を基調にした室内には、持って帰りたくたくなるようなかわいいソファー。流行の“大人かわいい”雰囲気のホテル。

【スンギギ・ビーチ】
スンギギ・ビーチスンギギ・ビーチ
岬に建ち、三方向が海に囲まれている。海の見晴らしがとにかく良く、敷地内は緑も多い。コテージゾーンはアットホームで落ち着く雰囲気。ラグーンタイプのプールを囲むヴィラは高級感溢れる内装。2階の窓からは緑豊かな中庭が見え、ハネムーナーにおすすめ。
【シェラトン・スンギギ】
シェラトン・スンギギシェラトン・スンギギ ビーチとキレイに手入れされた中庭を囲むようにビルディングタイプの6つの棟が建つ。室内は広々としてモダンな内装で、バルコニーからは中庭と海が一望できる。プールには大仏の頭のようなスライダーがあり、ちびっ子にも大人気。

ギリ3島
スンギギから北へ約20km。途中、ロンボク島北西部に浮かぶサンゴ礁に囲まれたギリ3島(メノ・アイル・トラワガン)を一望できる丘を越え、ムダナビーチへ。

【ジ・オベロイ・ロンボク】
ジ・オベロイ・ロンボクジ・オベロイ・ロンボク
某・財界の有名一族もリピーターという、隠れてはいないが大人の隠れ家リゾートといった感じ。石垣で囲まれたヴィラは、高級感と自然が融合され、洗練された雰囲気。ビーチからは、ギリ島へのボートが出ている。
次は一気に南下。内陸部に広がる広大な農業地帯の後ろにそびえるリンジャニ山を眺めながら、南部に位置するクタへ。同じクタでもバリ島のクタとは比べ物にならないほど静か。主にサーファーに人気があり、東へ4km程行けば “インドネシア一美しい”と言われるタンジュンアンビーチがある。
【ノボテル・ロンボク】
ノボテル・ロンボクノボテル・ロンボク古くからロンボク島に住むササック人の伝統家屋をイメージしたホテル。茅葺屋根や、ココナッツの素材を使った家具など、とてもユニークでかわいい。ホテル前には白砂のビーチが広がる。
アヤン・タリワンこの日の夜はロンボク島の郷土料理アヤン・タリワンをたべにマタラムへ。地鶏の炭火焼にタリワンというロンボク島の人々がこよなく愛するソースがかかっている。普段、外食へ行く時の80%が焼鳥屋の私は“地鶏の炭火焼”という言葉に非常に弱い。量が多いよ、というガイドさんの言葉を聞き流し3品注文。いただきまーす♪・・・かっ辛ーーーーい!!そう、この『ロンボク島』とは『唐辛子の島』と言う意味。島の洗礼を受け、辛い物がさほど強くない私はソースの大半を削ぎ取らせていただいたが、鷲掴みで完食。後から聞けば、辛いタリワンソースと甘いタリワンソースがあったらしい・・・。
7日目。フリータイム♪ロンボクといえば海!ガイドさんに、人気のギリ3島や南西部に浮ぶさらにきれいな海といわれるギリ・ナング島を勧められたが、私が選んだのは山!ロンボク島の北部にあるリンジャニ山は霊峰として信仰されている。標高3726m。インドネシアで3番目に高い山で、富士山のてっぺんが二股になったような形。赤道直下のきれいな海に囲まれた島にきて登山?と思ったが、写真を見るとなかなかの絶景!スナル村それもそのはず、火口縁から火山でできた直径4kmにもなるカルデラ湖を眺める景色は、インドネシアの旧1万ルピアの紙幣に描かれていた景色なのだ。シーズンは乾季の6月から10月くらいまで。2~4日間かけて山頂を目指す。私のフリータイムは夕方まで・・・。 泣く泣く登山はあきらめたが、登山口にもなっているスナル村へ向かう。空港からは車で3時間。海をバックに美しい棚田が広がり、目の前にはリンジャニ山がそびえる。ここには2つの滝がある。ウォーターフォールガイドさんに導かれ、木々が生い茂るジャングルの中の、帰り道は筋肉痛になりそうな階段を10分程下る。Sedang Gillaあっとゆう間に1つ目のSENDANG GILLAの滝に到着。落差75mでロンボク島一だ。この滝は周りを完全に木々に囲まれ、緑の中に水が流れ落ちる姿はジャングルの中のオアシスだった。思いっきり深呼吸をし、マイナスイオンを全身に行き渡らせ、いざ!2つ目の滝・TIU KELEPへ!今回この滝行きを決めた理由は、長さでは1つ目の滝には劣るが見た目もきれいだし、なによりもこの滝は滝壺で泳ぐことが出来ると聞き即決♪私は田舎の山育ちだからか、海で遊ぶよりなぜか山の中の川遊びに惹かれてしまう。途中、両手でよじ登ったり、登らせてもらったり。川を横切ったり、ヘビに横切られたり。木々の間から滝の姿が見えた時は感動だった。滝までは30m。大きな滝の下に小さな滝がカーテンの様に連なっている。それにしてもしぶきがすごい。さらに滝へ近づく。・・・痛い!とゆうか1つ目の滝と高さも変わらない気がするのは気のせいか?こんな滝の滝つぼへ行っては危険なのでは!?そんな私の不安を知る由もなくガイドさんに手を引っ張られ滝つぼへ迫る。・・・無理だ!痛すぎる!!全身にしぶきが突き刺さる。ヒーヒー言いながら滝から離れる。お腹がすいたのでお弁当に持ってきたナシチャンプルを頂く。ヒーー辛い!!自然の中で水遊びをしてご飯を食べて。大満喫できました!
Tiu KelepTiu Kelep
ロンボク島は、「10年前のバリ島」とよく言われているが、どのエリアも10年前どころではないくらいのどかだった。また、今回はロンボク島の西側を駆け足で回ったが、東側にはまだまだ観光化されて無い場所がたくさん残っている。いつの日かまた、ゆっくり時間をかけて旅してみたい。大自然とビーチをとにかく静かに満喫したい!という人におすすめです!あ、あと登山と辛い物好きの人にもおすすめです!
2008年4月 冨樫

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