ゴザでも敷いて寝ときたい。 インドネシア

ゴザでも敷いて寝ときたい。 インドネシア

ボロブドゥール寺院全景
マレーシア航空の研修に参加させていただき、ジョグジャカルタへ行ってきた。クアラルンプールで1泊した後、インドネシアのジョグジャカルタへ向かう。

プランバナン寺院
プランバナン寺院。
インドネシア最大級のヒンドゥー教遺跡である。
残念ながら2006年の地震で一部が倒壊してしまっており、以前は近くで見学できた箇所も現在では立入禁止になっている。修復もなかなか進んでいない様子だ。
おなじみのシヴァやガネーシャの像が間近で見られないのが惜しい。早期修復を願う。

ボロブドゥール寺院内部
ボロブドゥール遺跡。
8世紀頃に建造されたとされる大規模な仏教遺跡である。
物売りの人達と格闘しつつ、国立公園内を進んでゆくと、特徴のある仏塔がいくつも並ぶ巨大な遺跡が正面に姿を現す。これだけ仏塔が並んでいる様は壮観である。階段を昇りきるとさらに視界が開け、四方が山と緑で囲まれていることが良くわかる。さて、じっくり遺跡細部を・・・と思っていたが、この日は週末であった。インドネシア全土から学生達の団体が来ており、大混雑だった。
ここはインドネシア国民の多数がイスラム教徒にも関わらず、遠足や国内旅行で訪れる観光地なのだ。特に週末は朝からいくつもの団体がやってくる。
撮影した写真はほぼ人の頭であった。

遺跡ばかりではない。ジョグジャカルタには王宮や離宮もある。
歴代スルタンの統治の下、長く栄えてきたこの土地の王宮文化が垣間見られる。
また、ジョグジャカルタは有名な古都であると同時に、大学が多く集まる学生の町でもある。
町の中心は予想よりも拓けており、近代的な大型ショッピングモールもある。一方でオランダ統治時代の建物がそのまま残っていたり、アジア特有のチープで怪しい感じの露店があったりと、おもしろい。
短い行程であったが、最後に思ったことをひとつ。
なにか、こう全体的にユルイのだ。良い意味で。
様々な宗教遺跡と歴史をもつ古都。一方で若者が集う学生の町としても発展している。しかし、古都としても都市としてもあと一歩なのだ。例えばアンコール遺跡のような圧倒的な規模と威厳に満ちているわけではない、かといってクアラルンプールのような大都市には及ばない。ローカルさとスロウさが抜けきれないのだ。
しかし、このユルさが良い。町もユルければ人もユルい。温厚でのんびりした人が多く、「テレマカシ~(ありがとう)」とか言いながらのほほんと会話していたら、色々どうでもよくなってくる。遺跡巡りの途中、その辺の木陰で休憩しているとうっかり眠りそうになる。
毎日の生活に疲れた方、是非ジョグジャカルタをおすすめする。色々物足りないこの感じが逆に癒しとなるはずだ。
・・・そして。幸か不幸かマレーシア航空であれば便によっては復路早朝に日本着の為、帰国日はそのまま出社可能。・・・上司と格闘して休暇を取る事をおすすめする。
2008年4月 松井

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