マングローブの実は苦い?甘い?~ベトナム

マングローブの実は苦い?甘い?~ベトナム

051201_1.jpg入社後、初の海外研修とあって私はとても緊張していたが、この旅が思った以上に充実かつ満足なものと終わったので、さっそく紹介したいと思う。ベトナム・カンボジアの周遊旅行!(・・もちろんお仕事もしました!)
<ホーチミン>まず1日目のマングローブジャングル!なんてすてきな予感!動物・昆虫なんでもこい!!の私にとってジャングルっていろんな楽しいものを予感させるわくわくする場所。


051201_2.jpg現地係員のチュンさんに連れられ、ホーチミンシティから車と船で約3時間半とけっこうかかった。さっそくボートに乗り込み、さぁ、いざ出発!!き、きもちいぃぃ~。誰もいないマングローブジャングルの中をひたすらビュビューンとボートをかっとばす・・。たまに、赤貝を養殖しているおっちゃんがもの珍しげにこっちを見ているが、どーでもいぃ!この気持ちよさ!いやな事も悩み事も全部風とともにゴーゴーと流れてゆく。口の中がカラッカラになったところで、今度は小さな木船に乗り変えて、カニが養殖されているレストランでそのカニを釣ってお昼ご飯!その後、コウモリやコウノトリのサンクチュアリを散歩したり、ワニ園に行ってワニ釣ったり(これがまたすごい迫力。本気で私は食べられる覚悟をした)、川岸ではムツゴロウに出くわすなど、とにかく大自然をこれでもかぁっ!っていうくらい満喫。
もちろんベトナムは自然だけではない。女性にはたまらない買い物天国でもある。安いっ、とにかく安い!これ一体どこに置くのだというような木彫りのバケ猫を購入し、しばしホテルで後悔・・。まぁ、それもまたベトナム旅行の楽しさだと言えるだろう。そしてまたこれも女性にはたまらないアオザイを着て写真撮影。鮮やかな色のアオザイを着て原形が分からないくらい顔を塗りたくった写真撮影は、準備にも念入りでかなりの時間を必要とするが、撮影も半端ではない!このポーズで、この角度で!さぁ、次はこれを着て!バックは雪でいこう!!母ちゃん上から雪降らせぇ!と、延々1時間半格闘する。でもその写真撮影は、まるで自分自身が瀬○じゅん様(宝塚スター)にでもなったようで、正しく言えばそう勘違いさせてくれるようなすばらしい時間だった。できあがったアルバムを見ると誰もがこの撮影をして良かったと思うにちがいない。自己満足でも素敵な記念だ。
現地係員の人たちもみな親切で、ベトナム料理教室では、ヘタクソ!とみな愛を込めて叱ってくれた。もっともっとベトナムを知りたい・・と後ろ髪を引かれながらも、次はカンボジアへ。
051201_3.jpg<カンボジア>
18:35発の<ホーチミン>→19:35着の<シェムリアップ>までの道のりは夜という事もあってか、途中全く日本人には会わず、数名のアメリカ人団体客と一緒に目的地に到着。前々から私はアンコールワットにはとても興味があり、いつか訪れたいと考えていた。
アンコールワットは、ヒンドゥー神三大神のヴィシュヌ神に捧げられた寺院であると同時に、創建者であるスールヤヴァルマン二世を埋葬した墳墓でもある・・とまぁ難しい名前がたくさんでてくるが、私が驚かされたのはまず壁画の精密さと美しさ!!デバター(女神像)は一体一体、表情も髪型も違うし、アンコールワットの第一回廊はインド古代の叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」が描かれている。ぜひそのストーリーにそって見てほしい!話を知らなくても十分に分かるはず!(私がそうでした。そしてガイドさんの親切な説明がありますから◎)
カンボジアには豪華ホテルから気軽に泊まれるゲストハウスの様なホテルまで、実にさまざまなホテルがあり、今現在も続々と新しいホテルが進出している。これも観光地化が進んでいるからだろうか。カンボジアは今まさに、大きく変化しようとしている国だと思った。一方では観光地化が進み、そしてどんどん外国人が入ってくることにより新しいビジネスが成立し、新しい風が入ってくる。しかし、その一方では町からアンコールワットへ続く道を東に進んでゆくと、今でも高床式の椰子の葉っぱでできた家に住んでいる人々がたくさんいる。子供もみんな裸で泥んこで、各家に大きな水がめを持っていて、屋根に降った雨を集めて、蓄えて暮らしている。ガイドさんの話では、カンボジアの国民約20%にしか、水道や井戸水の提供がされていないそう。ほとんどの人は、浅井戸の水を飲んでいるために、こどもの死亡率がとても高いのだ。そしてまだ地雷さえ残っている場所もある。観光地化が進み、そういう人達にも国の政策や力が届いて安全で豊かな生活がくればいいと願う一方、決して裕福ではないがこののどかな生活風景がなくなってしまうのは寂しいな、という矛盾した気持ちがあった。
さて、仕事としてホテルの視察に行ってきたのだが、やはり5ッ星ホテルはすごい!得に私はル・メリディアン・アンコールが好きだった。アンコールワットの形を意識して作られたプールはさすが5ッ星ホテル。泳ぎたい・・。また来年スパがオープンとなる、ボレイ・アンコールのお部屋も素敵だ。ここはプールビューとガーデンビューの部屋が半分ずつあり、どっちにしようかとても迷う!!リゾート系でバルコニーが大きく、眺めも最高!食事も美味しいと評判だ。
051201_4.jpg他にもタプローム・東メボン・プレループ・プリアン(ここには普通のサイズの20倍くらいのでっかいヤスデがいた!ムカデではないので刺さない。)などを巡り、クメール文化の神秘に私はただ驚いてばかり・・!!そして、遺跡巡りの途中にハプニングが!なんと観光バスがぬかるみにはまり、身動きができなくなってしまったのだ。もちろんそこはプレループという遺跡の真ん前で助けは来ない・・。必死で連絡をとるガイドさんを尻目に一人ぽつんと座り、途方に暮れていると雨がポツポツ・・・ツイてない。すると遺跡の方から5、6人の子供達が、これ買ってくれぇ~っと一斉にかけて来た。私は旅先ではなるべくこういう時は買わないようにしている。でもそのかわりいつも持ち歩いているのが、アメちゃんと色ペンとメモ紙!この3点セットを持っていれば誰とでも(特に子供に有効)仲良くなれると思う。アメをほおばった子供達を手なずけ(?) 一緒にお絵かきをしていると、向こう側から救助のブルドーザーが・・。あぁ、あれでバス引っ張るんだー・・と思っているとゴォォォとものすごいエンジン音がしてそのブルドーザーもぬかるみにズブズブ・・。それを見ていた子供達は大はしゃぎ!!私はげんなり・・。その後、他のバスに合流してなんとか無事ホテルまで到着したのだった(注意:めったに起こりません)。
でもこのトラブルのおかげで、遺跡で物を売るたくましい子供達と友達になる事ができ、帰り道には雨上がりの素敵な夕陽が見れた!今思えば、いろいろな事があったけれど、どれもこれも素敵な思い出。私に覚えてもらおうと自分の名前とそしてメモ紙いっぱいにかかれた絵を見ると、あのほこらしげで、とても素敵な笑顔の子供達を今でも思い出す。私だってこの東京でたくましく生きていかなければ!!そういう強い気持ちにさせられた。
このコースは今月号の弊社のパンフレットにも掲載されているので、ぜひぜひ多くの人に体感してほしいと思います。
(旅行期間:2005/9/6~13)
尾形 奈都子

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