イギリス&ドイツ 思いっきり・一人を満喫!! 列車の旅

イギリス&ドイツ 思いっきり・一人を満喫!! 列車の旅

今回はイギリス・ドイツの旅行に行ってきました。
初の西洋と呼べる地域への一人旅でした。
出発日は3月19日、世界中が戦争の雰囲気が漂っている頃です。
戦争賛成国のイギリスと戦争反対国のドイツと言う事でそれぞれの国民がどのような感情を持ち、そしてどのように暮らしているのかということに関心を持ちつつ飛行機へと乗り込みました。
ルフトハンザドイツ航空に乗り約12時間、ようやくフランクフルトへ到着しました。
フランクフルトの空港はかなり広く乗り継ぎをして別の都市に行く場合は早めに移動をしたほうが良いでしょう。
ターミナル移動中カジノを発見!内なるギャンブラー魂に火がつきそうになりましたが、乗り継ぎ時間もあまり無かったので我慢をしました。
乗り継ぎの時間は結構暇を持て余してしまうものですが、お時間が有れば是非お楽しみいいただければと思います。(但し旅費がなくなるまではお勧めしません。ご利用は計画的に・・・)


さて、飛行機を乗り換えてロンドンへ・・・・
ヒースロー空港到着後市内までのアクセスはいくつかありますが、私はヒースローエキスプレスを利用し市内まで行く方法を選択しました。イギリス版の成田エキスプレスと言ったところでしょうか?
空港・市内間を15分でつなぎ乗り心地も極めて良好です。(料金は片道13ポンド)
地下鉄ピカデリーサーカス線を利用した場合は7ポンドくらいなので料金は倍位になりますが時間は1/3に短縮されます。
自宅を出てから24時間後ようやく宿泊ホテルであるANNAホテルに到着。
ケンジントン公園のすぐそばで環境もそこそこ良いホテルでした。
外観・内装共にビジネスホテルといったところでシングルルームはやや狭い感じがしたがツインルームの部屋は広く快適に過ごせると思います。
翌日、時差ぼけが酷く5時に目がさめてしまいケンジントン公園に散歩に出かけてみました。
朝靄の中、公園内に入るとそこは緑の芝生が一面に覆われたゴルフ場のような公園で、朝早かったのですがマラソンをする人や犬の散歩をする人など思い思いに過ごしていました。
気分良くホテルへ帰った後順調だった旅が・・・・・・
7:55発の定期観光に参加する予定だったが時間に5分ほど遅れてしまいバスは別の場所へと去った後でした。
ホテルのスタッフに「バスはどこへ」と尋ねたところ別のホテルに行ってしまったとのことで、そのホテルまでバスを追いかけたが追いつけず自力観光となってしまいました。皆さんも時間には気をつけてください。
ロンドン滞在時間が少なかったが、バッキンガム宮殿・ロンドン塔・タワーブリッジ・ウエストミンスター寺院・ビッグベン等の観光地はロンドンバス・地下鉄を駆使し観光が出来ました。
ウエストミンスター寺院国会議事堂とビッグベン
心残りがあるとすればバッキンガム宮殿の衛兵交代と大英博物館に行かれなかったことですね。
ロンドンバス・地下鉄はワンデーパスポートを持っていれば1日中乗り放題なので持っていると大変便利です。
知っていましたか?ロンドンバスに乗るときに格闘のようになる事を。
ビックリしましたが、ロンドンバスは日本のバスと違い総座席数+5人しか乗れないのです。
つまり5人立っている人がいたら次の停留所で待っているお客さんは乗れないのです。
もしも無理やり乗ろうとすると、車掌さんに蹴り落とされるのです(目撃しました)
紳士・淑女の国でこんな事が・・・
ウエストミンスター寺院を観光中、その日は残念ながら戦争がはじまった日でした。
この国にもたくさんの人たちが平和を祈り、デモ集会を行っている事に安心感を覚えました。
バスでのふれあい結果的に定期観光バスに乗り遅れてしまったのですが、公共交通機関を利用して観光をした方がより人とのふれあいが多くなり生のロンドンが体験できる事ができたと思います。
しかしながら今回のバタバタ旅行はこれだけでは済みませんでした。
2日間のロンドン滞在を終えてドイツへと向かうまでは良かったのですが、フランクフルトの空港で荷物が出てこないというハプニングが発生。
ロンドンで搭乗券をもらったとき別人の搭乗券が出てきたのである。
航空券は交換してもらい荷物タグはベルトコンベアーで奥に行ってしまったので交換してもらうように伝えてその場を離れてしまったのが失敗でした。
私の荷物はフランクフルト経由で関西空港へ行ってしまうところでした。
大急ぎフランクフルトで荷物を取り戻そうとルフトハンザのオフィスへ行き事情を説明したが、列車の時間が5分後と迫っている。
結局、荷物を取り戻す事を諦め駅へ急行・・・・出発ギリギリで飛び込みセーフでした。
荷物の無いままフランクフルトの駅へ。
荷物が少なくなって身軽になり動きもスピーディーになったところでフランクフルト駅でフランクフルトを食べました。
これはうまい!
あまりのおいしさにもう1本購入し、口の周りをケチャップとマスタードだらけになりながらフランクフルトを頬張りました。最後に電車で食べる為に更に購入。
おいしいフランクフルトと共にハイデルベルグへの列車の旅に出かけることにしました。
都市部のフランクフルトを出発し30分もすると高層ビルはなくなりそのうち牧草地が広がってきて、私の心の中には「世界の車窓から」のメロディーが流れ始めていました。
今まではあまり列車のたびをしたことが無かったので、ヨーロッパの列車のたびは心地よかったです。
2時間ちょっとでハイデルベルグに到着。
ハイデルベルグはロマンチック街道の街の一つで、学問で有名な街である。
駅は特に変わり映えのないものであったが、中心部に行くとそこは中世の街並みが広がり本当に中世の時代にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。
ハイデルベルグに到着したのが夕方近くだったので入場観光があまり出来なかったが外から見ても歴史を感じさせる建物が多かった。
時間ギリギリで入場できたハイデルベルグ城は広くて全ては見れなかったが、高台にそびえ建ってるので景色は最高!
夕焼けの頃だったのでネッカー川とカールテオドール橋を上からゆっくりと沈んでいく太陽を眺めていると「ああ・・ヨーロッパの田舎町にきているな」としみじみと思いました。
時間の流れがゆっくりとした感じで気持ちも穏やかになっていきます。
大きな街ではないので観光は足早にすれば1日でもできます。
私の気持ちからするともう少しゆっくりとしたい気もしましたが・・・・
さて、ドイツといえばビールとハム・ソーセージを思い浮かべると思いますが、私も同じです。
ホテル近くのスーパーで生ハムとビール・パンを買いました。
ビールの種類は多種多様で缶を見ただけではどれがおいしいのかもわからない状態たったので適当に買いました。
ハムやソーセージは日本ではパックになっているものが普通なので目の前でスライスしてもらうのは気分が良かったです。
それでは地元の味をいざ賞味!
生ハムは塩味も適度にあり、しっとりとしていておいしかったが、適当に買ったビールは非常にまずかった。(ハーブが入っているらしくビールの味ではなかった。)
ビールのまずさで自分の荷物が無い事を思い出し洗濯をする事を決意!
洗って干していたところにフロントから連絡があり荷物がホテルへ届いたという吉報がやってきました。
翌朝早くローテンブルグヘ出発しましたが、電車1本ではローテンブルグにはたどり着けないのでハイデルベルグーフランクフルトービュルツブルグーローテンブルグと乗り換えて行きましたが、今度は荷物があるのでスピーディーには動けなくなりました。
ロマンチック街道は街の道路が石畳なのでできれば荷物を少なくして旅行する事をお勧めします。
時間に正確なドイツ鉄道が珍しく遅延をしたことによりローテンベルグの到着も遅れてしまいここでも一部の教会・博物館しか見ることが出来ませんでした。
夏場はもう少し開館時間も長いので良いのですが冬場は観光客も少なめなので閉館の時間が早いのです。
ローテンブルグもロマンチック街道の街の1つです。
ここが一番見所の有る街だと思いました。
城壁に囲まれたローテンブルグは中世のおもちゃの街のような印象を受けました。
警察・消防署・学校等などは城壁の外にあり一歩城壁の中に入るとそこは、昔ドラゴンクエストというゲームがブームになりましたが、その世界が広がったような感じです。
1年中クリスマスツリーを売るお店や人形とおもちゃの博物館・ミニチュアの雑貨・おもちゃを売るお店などユニークなお店がたくさんあります。
夜になってもショーウインドウがライトアップされてキラキラと美しく輝き別の様子を見ることが出来ます。
先ほども書きましたが警察・消防など城壁の外に設置するくらいなので治安も全く問題ないです。
仕掛け時計おもちゃの町のメインシンボルであるマルクと広場にあるからくり時計で、1時間おきに時計の窓が開き人形が動き出します。
このからくり時計は昔本当にあったお話の一部を再現していて、100年以上も前に作られた時計なので動きはぎこちないのですが銀座マリオンやディズニーランドのからくり時計よりも良いと思いました。
ローテンブルグは多くの人種が移り住んでいるので食に関してもイタリア料理・中華料理・ドイツ料理などバラエティーに富んでいて味もおいしいです。
翌日もまた移動の為早めに寝ることに・・・
聖ヤコブ教会市庁舎
次の日はフュッセンに向かった。
フュッセンはディズニーで御馴染シンデレラ城のお手本となった有名なお城でノイシュヴァンシュタイン城のある町である。
ローテンブルグからはアウクスブルグで乗り換えて行きます。
また、フュッセンはロマンチック街道の終点で綺麗なアルプス山脈も見所の一つです。
アルプス山脈の近くなので雪も所々残っていましたが、私がフュッセンに着いたときは天気も日本晴れ?(ドイツ晴れ)で暖かくアルプス山脈も綺麗に見えました。
町中にオープンカフェがあり日曜日でもないのに沢山の人たちが思い思いの時間を過ごしていました。
聖マンク修道院私はメインのお城を見る前に周りの市内散策へと出かけてみると、本当にちっぽけな町なのに聖マンク修道院は素晴らしかった。
特に宗教とかに興味はないのだが修道院の中に一歩足を踏み入れたとたん寒いわけではないのに体中鳥肌が立つくらいのわけのわからない衝撃を受けました。
その他ホーエス城に行きましたが500年以上も前の建物なのに今なお日時計の時間のズレが殆どないのにビックリしました。
また、フュッセンの観光案内所には日本語の観光資料もあるので行ってみると良いと思います。
最後の締めくくりはノイシュヴァンシュタイン城とホーエンシュヴァンガウ城です。
フュッセンの駅前からバスに乗り田舎道を10分ほど行くとそれぞれのお城の麓の村に到着します。
バスを降りてすぐに見えるのは豪華絢爛白亜のノイシュヴァンシュタイン城が見えてくる。
遠くから見てもかなりの大きさがあり王の権力があったことを物語っていました。
はやる気持ちを抑えつつホーエンシュヴァンガウ城から見ることにしました。
外観は豪華絢爛というわけではなかったのですが中に入るとやはり豪華な飾り物や絵画その他部屋の細部までこだわりのある部屋ばかりで次に行く本命!ノイシュヴァンシュタイン城が更に楽しみになってきました。
ホーエンシュヴァンガウ城ホーエンシュヴァンガウ城
ノイシュヴァンシュタイン城ノイシュヴァンシュタイン城と反対側にマリエン橋からもノイシュヴァンシュタイン城の別の顔が見えます。
こちらからの方が写真は撮りやすいかも知れません。いよいよ入場かと思いきや、やはり超有名観光地の為ディズニーランドのように長い事待たされました。
待った甲斐あって入場したときの感動はより倍増しました。
柱も壁もその他細部に至るありとあらゆるところにこだわりと大金がつぎ込まれていて、城内に人口の洞窟までありました。
一つ残念だったのは一部改装していてカバーがかかってしまっていたことですね。
フュッセンはお城を目当てにするだけであれば1日あれば十分ですが、他には療養を目的でいわゆる日本でいう湯治場の役割をしています。
ホブフロイハウス運良く体も健康なのでお城だけを見て次はミュンヘンへと移動しました。
旅も終わりに差し掛かり最後の仕上げにおいしいビールを堪能しようとホブフロイハウスというレストランへ行きました。
このお店は昔、王族専用のビール醸造所だった歴史がありかなりの期待をもちつつ行きました。
大きなドーム型のお店に質素な木のテーブルと長いすが並んでいるだけなのだが席ほぼ満席状態で何とか座る事が出来ました。
とりあえずビールを注文し、日本の生中くらいを想像していたのですが出てきたビールは一杯1リットルのそれは大きなジョッキで出てきました。
まぁ酒は好きなので良いのですが・・・・
さて味はというと、はっきり言ってうまい!
ジョッキが重たいので両手で持ってぐいっと飲むと口の周りは泡だらけになりました。
一杯目を飲み干し2杯目、だんだん周りも陽気になり生演奏でホールで踊る人・歌う人など酔っ払いが増えてきて、私もどういうわけか隣に座っていた地元のおじいちゃんと話し始めそして向かいのBMWの社員とも話していました。
この店のビールは1リットルサイズがスタンダードなのかと質問するとどうやらそれがスタンダードだと言う事でした。
戦争の話もしてみたがこちらは口をそろえて平和が良いよと言っていました。
そんな話をしているうちに1ヶ月限定のビールが今あると言う事でドイツ人に薦めれら3杯目ついでにソーセージも注文しました。
待っているうちに後ろに座っていた女子大生とも話し始め、私たちはテーブルを囲み知らない人同士で会話をしていました。
3杯目が届き皆で乾杯!
そのうち女子大生とホールで踊る事になり訳もわからず踊っていました。
3杯目も終わりに差し掛かる頃注文もしていないのにまたビールが届きました。
BMWの社員のおごりで4杯目を乾杯。かなり酔っ払いました。
その後もう1軒どう?と誘われましたがさすがにホテルへ帰りました。
皆で会話をしましたが言葉があまり通じてないので内容の半分くらいは理解できていないです。
新市庁舎世界中皆同じなのかもしれないですが酔っ払いは酔っ払いということです
すごく楽しい時間を過ごしました。
翌朝はやはり二日酔いでした・・・・・・
二日酔いの中ミュンヘンの市内を観光が少しできたので新市庁舎・レジデンツ宮殿を観光しそのまま空港へ日本へと帰えりました。
今回の旅行はいろいろな事があり、毎日移動というバタバタとした旅行になってしまったので、もう少しゆっくりと是非もう一度行きたいと思います。
山下 尚宏
2003年3月

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