冬のウランバートルの風景はどこか幻想的
韓国製品が目立つスーパー。辛ラーメンは飲みのシメには最高とのこと
有名人をスタジオに集め、ひたすら皆でお祝いの言葉を言い合うシュールなお正月番組
草原とか乗馬とかのんびりしたイメージのモンゴルですが、実は首都ウランバートルは世界一寒い首都といわれています。先日北海道でマイナス30度近くになったことがニュースになっていましたが、ウランバートルでは日常茶飯事だそうです。
弊社にはモンゴルの冬のツアーもありますが、今まで誰も冬のモンゴルを経験したことがありません。ツアーを企画しておいて、申し込まれたお客様から「マイナス30度ってどんな感じですか?」と聞かれて答えられないのはいかがなものか、、というわけで、企画担当者でありかつ極限系の旅行が好きなマゾヒストである私が適役かと思い視察に行って参りました。
さすがにせっかく行ってきたのに凍えてきた以外何も収穫がありませんでした、では困るのでいろいろ調べたところ、モンゴルにもツァガーンサル(白い月の意味)と呼ばれる旧正月があり、おもしろい風習もあるようです。せっかくなのでこれに合わせて滞在することにしました。
2月3日
北京からMIATモンゴル航空で夜ウランバートルへ。到着直前に機内で「ウランバートルの現在の気温はマイナス26度・・・」とアナウンスがありました。初日ぐらいはお手柔らかに、、と思っていましたが、容赦なく極寒の洗礼を浴びせてくるようです。
無事着陸してさっそく空港から外に出ると、一気に冷気が体に入り込んできました。今まで二十何年生きてきていろんな国にも行ってきましたが、間違いなく生まれて初めての変な感覚。
覚悟して着込みまくっていたので気絶したりすることはなく、車に乗ってウランバートル市内へ。道行く車のマフラーから白煙が立ちのぼり、なかなか消えずにずっと車にまとわりついていてなかなか幻想的でした。ちなみにウランバートル市内はなぜかやたらプリウスの車が多く、4,5台続けてすれ違うこともざらにあります。「もしかしたら市内の車の3,4台に1台がプリウスかも」とガイドさん。
凍え死ぬことなく無事今回のお宿・フラワーホテルにチェックイン。中級クラスですが日系ホテルで、スタッフは日本語を話せるため安心でした。日本人にはうれしい大浴場もあるとのこと。極寒からの大浴場なんて天国だ、滞在中一回は行かなくては!と思っていましたが・・・。
2月4日
モンゴル旧暦ではこの日が大みそか、モンゴル語でビトゥーン。旧正月は中国や朝鮮半島など東アジア共通の文化ですが、モンゴルの暦は他国と微妙に違い、今年の旧正月元日も中国と一日違いでした。偉いお坊さんが元日の日を決めるらしいのですが、結構ぎりぎりに決まることもあるとか。
この日の夜から旧正月の風習体験がはじまりますが、夕方まで郊外のテレルジ国立公園で犬ぞり体験をすることになっていました。海外で犬ぞりといえばカナダや北欧が有名ですが、モンゴルでもできると聞いて楽しみにしていたのです。
急速発展中の都会ウランバートルを出てまもなく、人家が見えない草原へ。とはいえモンゴルと聞いてイメージするような青々とした草原ではなく、真冬らしく枯れ果てた大地。意外と雪も少ないですが、ガイドさん曰く最近異常気象で雪がほとんど降らないそう。犬ぞりできるのか・・・と心配でしたが、凍結した川の上を走るため雪がなくても大丈夫とのことで安心です。
ウランバートルを出て2時間でテレルジ国立公園に到着。モンゴル随一の観光地で、モンゴル人観光客も多いため夏はホテルが取れないほどにぎわうとのことですが、もちろん今はオフシーズンのため旅行者の姿はほぼなし。それでも同じく犬ぞり目的でやってきた欧米人がちらほら見えます。彼らと一緒に、カチンコチンに凍結した川の上で犬ぞりを待ちます。
ドライバーさんが暇つぶしにドリフト走行してくれた
本来11時スタートのところ、20分遅れやっとで犬ぞりが到着。そり1台につき6頭の犬がつき、今回は5台ぐらいのそりがあるのでまわりが一気に犬だらけになり猛烈にやかましくなります。
あっという間に犬ぞりスタート。川が凍結してできた真っ白な道の上をひた走ります。
この日は現地手配会社が用意してくれた防寒用民族衣装デールがあるので寒さにはなんとか耐えられますが、写真を撮ろうと手袋を取ったら一瞬で手の感覚がなくなったのでやっぱり油断は禁物です。
それでも慣れてくるとかなりの爽快感!余裕が出てきて自分のそりを引っ張ってくれている犬をよく見てみると、なかなか行動が愛らしくて愛着がわいてきます。
隣に喧嘩を売りながら走る犬
気持ちいいのか地面を転げまわったり
あと目立つのが落とし物をしながら走る犬。落とし物ぐらいゆっくり落ち着いてしたいだろうに、ちょっとかわいそう・・・(笑)
あまりに爽快だったので時間がたつのを忘れていましたが、気付けば1時間も犬ぞりに乗っていました。モンゴルで犬ぞり、穴場ですが行く価値ありのアトラクションです。
モンゴルらしくない犬ぞりの次はモンゴル定番の乗馬です。
まずはゲルを訪問。
ゲルの真ん中に2本の柱がありますが、この間から家主(ゲル主?)にお土産を渡そうとしたら「ダメダメ!」とガイドさんに怒られてしまいました。この間は神様の空間とされているので、その間に物を通すのは絶対タブー!とのこと。おおらかなようで実は礼儀に厳しいモンゴル人。
テレビではずっと大晦日相撲大会の実況中継が流れていました。日本のように一対一で順々に試合していくのかと思いきや、体育館のようなところで同時多発的に試合が行われていました。うーん、なんだかシュール。
ここでさっそくランチをいただきます。お正月の定番料理、餃子やシュウマイに似たボーズ(以後モンゴル滞在中、もう見たくもないほど食いまくることになります)とサラダ、さっき商店で買ってきたビールはなんと2.4リットルボトル・・・。
さらにモンゴル名物、羊肉の塩ゆでも作ってくれました。羊をガツンと感じるにはこの上ないシンプルな料理で、羊肉が好きではない方にはきついかもしれませんが私は大好物なので最高です。
食事で温まったところでそろそろ乗馬体験。いつの間にか青空が無くなり雪まで降っています。
雪が舞い、雪山を見渡しながらの乗馬体験。馬も心なしか寒そうで、ある意味貴重な体験になりました。これもこれで楽しいですが、次はやっぱり青空のもと緑の大草原を駆け回ってみたい!
ウランバートルへ戻る途中、3回回れば願いが叶うという聖なる道標オボーに立寄り。てっぺんにはかわいい子犬が・・・
ウランバートルへ戻り、訪れたのは体育館。そう、先ほど実況中継をやっていた大晦日相撲大会を観戦しに来たのです。
今回は体育館での開催だが、通常は相撲宮殿という国技館的な施設で行われるとのこと
さっそく入ってみますが、なぜかガタイのいいガードマンが詰め寄ってきて不穏な空気になります。私もガイドさんもついさっき2.4リットルボトルビールを飲んでほろ酔い気味だったのですが、なんと飲酒した人は入場禁止とのこと。道路でも飲酒検問を度々見かけ、モンゴル人はお酒好きなイメージなのにやたら厳しいなあとは思っていましたがここまでやるとは・・・。「伊藤さん、ほんとゴメン」とガイドさんが本気で謝ってきました。去年までは皆お酒を飲みながら観戦していたのに、問題が相次いだのか今年から通告なく急に取り締まりが始まったとのこと。
結局ガイドさんが必死で交渉してくださり、偉いっぽい人をつかまえて事情を説明しなんとか入場が許されました。やれやれ・・・。
テレビで見ていた時は10組ほどが同時に取り組みをしていましたが、大会も終盤になりあと4組になっていました。
日本の相撲と似て非なるモンゴル相撲。ひじ・ひざ・頭・背中・お尻がつくと負けになりますが、手のひらはついてもOK。土俵は無く、周囲すべてがフィールドです。力士も日本の関取と比べるとスタイリッシュで、レスリング選手の体形に近い感じ。
この大晦日の相撲大会は、国じゅうが熱狂する夏の祭典ナーダムに次いで国内で2番目に重要な大会とのことです。
取り組みに勝つとフィールド中央の国旗で舞を踊り、敗者はベルトを外して勝者が伸ばした腕の下をくぐるのが一連の儀式
大会を盛り上げるコーラス隊(?)。BGMもすべて生演奏で厳粛な雰囲気
スクリーンでは勝ち上がった力士の紹介が。テレビゲーム画面みたい
クライマックスも近く、場内はかなりの盛り上がり。力士の一挙手一投足に歓声が飛びます。皆自分と同じ出身の力士か、魅せる技を持っている力士を応援しがちとのこと。これは日本の大相撲と一緒ですね。
そんなわけで豪快な技が決まると一気に場が盛り上がり、地味な勝ち方だとちょっとしらけムードになる。微妙な判定が出ると観客席一帯が騒然となり、「行司やめろ!」とヤジが飛んだり・・・。去年のサッカーワールドカップで流行したビデオ判定よろしく取り組みのリプレイがスクリーンで何度も流されるので、行司もプレッシャーに負けないよう必死です。
結局優勝候補が軒並み敗退して大関同士の決勝となり、大盛り上がりで閉幕。モンゴル人の相撲熱をひしひしと感じることができました。この大会から日本の相撲に挑戦する力士が出てくるのでしょうか。
この日の締めくくりは、ガイドさんのご自宅にお邪魔してお正月準備の見学。主な準備はこの日の昼に食べたボーズをひたすら作ること。モンゴル正月では友人や親戚宅等ひたすらご挨拶回りをしていきますが、そこでふるまわれるのが「皮で具を包みこむ」ことと「幸せを包み込む」ことをかけて縁起がいいとされるこのボーズ。訪問客が多い家だと1000個以上も作るとか・・・。
モンゴル家庭のリビングにはだいたいチンギスハーンが鎮座
訪問客はとにかくボーズを食べることが礼儀とされ、ガイドさん宅でも大量にふるまわれました。明日から胃袋が足らないほど食べまくることになるので遠慮したかったのですが、結局満腹になってホテルへ。
2月5日
さあお楽しみのモンゴル正月元日です。まずは夜明け前に起き、初日の出鑑賞へ向かいます。日本と同じくモンゴルでも初日の出は縁起のいいものだそう。
ウランバートルのまわりには8つの山があり、神社のごとく各山それぞれで運気を授かれるそうです。今回登る山はどんな運気が、と聞いてみると一般的なご利益があるとのこと。適当すぎて突っ込みたくなりますが、とりあえず山道を登ります。気温はついにマイナス30度を突破。
山頂にはすでに多くの人が集まっていました。まずは聖なる道標オボーのまわりを回って願掛け。
お菓子のお供え物、さらには松葉づえまで。回復したお礼に置いていったのだろうか
次にミルクを大地に捧げます。
そうこうしていると太陽が現れます。その途端、集まっていた人々が一斉に両手を広げ、願いを込めて「オーハー!」と叫びます。ガタイのいいモンゴル人たちが揃いも揃って腹の底から雄たけびを上げているのです。今まで経験したことの無い寒さの中にいるということもあって、本当に身が引き締まる思いでした。
さてどれが私でしょう?
さすがモンゴル、馬でやってきた人も
ここからガイドさんと一緒に怒涛のご挨拶回りが始まります。まずは再びガイドさんのご自宅へ。
離れた所に住んでいるガイドさんの弟さんのご家族もやって来て、一気ににぎやかになります。普段会えない人と会える楽しみは日本の正月も同じ。
家族アルバムを見せてくれた。どの家もこのようなアルバムを大切に保存しているとのこと
礼儀を大切にするモンゴル人、もちろんご挨拶回りにもルールがあります。家族や親戚の中で年長者がいる家に集まり、まずは年下が年長者や年上の元へ行き互いに両腕を差し出して(年上の方が腕も上)、「アマルバイノー?(明けましておめでとう)」と言いながら頬を近づけてご挨拶。このとき年下が青い布をもって挨拶を行うこともあります。
これだけはガイドさんにみっちりと教えられました。確かにこの挨拶は、どの家でも誰が来ても省略することなく、必ず行っているようでした。改めてモンゴル人の礼儀深さに恐れ入ります。
次に年長者からその家の嗅ぎ煙草を手渡され、においを嗅いだ後返します。
そしてお食事タイムとなるわけですが、必ずテーブルにあるのが例のボーズ(家庭によって微妙に形や味が違う)、羊や牛の丸茹で肉オーツ(お尻の部分がドカンと置いてあったりするのでインパクト絶大)、これまたドカンと置いてある揚げ菓子ヘヴィンボーブ(下から「幸せ・不幸せ・幸せ・・・」と数えるので必ず奇数の段)、あとは家庭によって牛タンとピクルスのオードブル、サラダなども出てきますが、見た目からしてとにかく豪華。私たちのおせち料理と同じく、見るだけでもお正月気分が味わえます。
ここから4軒のご家庭のご挨拶回りに同行させていただきましたが、どこのご家庭でも手厚くもてなされました。モンゴルではとにかくお客に食べさせること、飲ませることが最大のホスピタリティとされているようで(日本の田舎と同じような・・・)、ご挨拶の後はひたすら「食べなさい、飲みなさい」と言ってくれました。しかしあのボーズが難関で、ちょっとつまんでいてもあっという間におなかにたまってしまいます・・・。
最初に訪問したお宅は、名士といった感じの貫禄あるおじいさんが出迎えてくださいました。乾杯の前は、「日本から来てくれてありがとう。これからもモンゴルと日本の友好を願いましょう」という風に素敵なスピーチをしてくださりました。
羊の骨を使ったサイコロのような占いも見せてくれた
けれどやはりこのような立派なお宅はお客も多いようで、すぐに次の訪問客がやってきておいとますることに。お客が来るたびにスピーチを考えないといけないのか・・・。年長の方も大変のようですね。
次のお宅で嗅がせてくださった嗅ぎタバコ
3軒目ではお酒集めが趣味のようで、定番のモンゴルウォッカだけではなく珍しいお酒も振舞ってくれた
ラストのお宅ではガイドさんの幼馴染が大集合!恐縮ながら混じらせていただく
昼過ぎから出発して深夜までお付き合いさせていただきましたが、いきなり謎の日本人がやってきたにもかかわらずどこのご家庭でもとても親切にしていただき、モンゴル人の温かいホスピタリティを実感することができました。遊牧民のゲルに行くといつも歓迎してくれると聞いたことがありますが、都会のウランバートルでもおもてなしの心は全く変わらないのです。ウランバートルには国内の人口半分近くが住んでいるそうですが、地方出身者やルーツが田舎にある人が多いそうで、その文化がウランバートルでも根付いているのかと思います。
そしてこれも大切な風習とのことですが、心のこもったお土産を手渡してくれました。お菓子や財布、置物などなど・・・。相変わらず外は極寒ですが、ほっこりした気持ちでホテルへ。
2月6日
この日の午前中はウランバートル市内観光。モンゴルの観光といえばやはり草原、乗馬・・・、といったところですが、都会のウランバートルにも多くの見どころがあります。
国内最大の寺院、ガンダン寺
モンゴルが仏教国であることは意外と知られていませんが、やはりお寺に行くと熱心な仏教徒が多いことを実感します。歴史的な経緯からチベット仏教が信仰されており、五体投地をする姿は見られなかったものの境内でチベット仏教特有グッズのマニ車を回す参拝者やダライラマの写真を見ることができました。
巨大な観音像は2代目。初代の像は1938年にソ連に持ち去られたとのこと
境内を歩く少年僧
続いて訪れたのは国内最大の百貨店、ノミンデパート。
立派な外観ですが、お正月休みのため営業しているのは1階のスーパーマーケットとブランドショップのみ。そのブランドショップも、店員さんはずっとおしゃべりに興じており全く売る気がなさそうでした。
スーパーで見つけた力士カード
ウランバートル市民の台所である市場(ザハ)も観たかったのですが、やはり今はお正月休みのこと。私のようにお正月体験が目的でモンゴルに来ているならいいですが、通常どおり観光したい!という方はこの時期避けたほうがいいようです。皆車で挨拶回りをするので渋滞もすごいですし・・・。
最後にウランバートルの中心、スフバートル広場へ。
チンギスハーン像にご挨拶
ウランバートルの見どころをめぐって実感したのは、旧ソ連の暗い影です。ソ連の影響下で独立したモンゴルは以降当然のように社会主義国家となり、独立国にもかかわらずソ連16番目の共和国とよばれることもありました。
厚く信仰されていたチベット仏教は弾圧され、1000人もの僧侶が処刑されたといわれています。またかつてロシアがモンゴル帝国の脅威にさらされたことから、モンゴルが誇る英雄チンギスハーンの存在を消そうとしていました。
90年代初めに、ソ連や他の東欧諸国と同じく一気に体制が転換し民主化の道へ。スフバートル広場のチンギスハーン像は2006年に建てられました。
しかし今なお社会主義時代に教育を受けていた人々はロシア語を話せる代わりに英語が理解できず、チンギスハーンもよく知らなかったとのことです。
しかしまあ相変わらずとにかく寒いこと。この日は市内観光をしていたのでひたすら車から外に出て、また車に戻って、、を繰り返していたのですが、車や建物から外に出ると一気に冷気が体に染みわたり「あぅ」とか変な声が出てしまいます。
午後からはまたまたご挨拶回りの同行。
この日お邪魔したのは2軒だけでしたが、最後のお宅がすごかった。
通常このとき飲ませてもらうお酒はモンゴルウォッカ、といいつつロシアのウォッカと何ら変わらない「アルヒ」と、モンゴルらしく家畜の乳を蒸留させた「シミンアルヒ」があり、アルコール度が高いアルヒはほどほどに、口当たりの良いシミンアルを何杯かいただく、、という感じでしたが、ここのお宅はとにかくアルヒ1本攻め。あっという間にフラフラになってしまいました。
フブスグル湖産魚の燻製もいただく。お酒にぴったり!
流れでその隣のお宅へもご挨拶に
ひたすらボーズとウォッカのおもてなしを受け続け、この日も深夜にホテルへ。結局楽しみにしていたホテルの大浴場に入れなかった・・・。でも丸2日間ずっとモンゴル人の熱いおもてなしを受け続け、お風呂に入らなくても十分温まった気がします(笑)
2月7日
完全に二日酔いなモンゴル最終日。もうお正月料理もお酒も見る気すら起きませんが、ウランバートル市民は今日もぐるぐる挨拶回りをしていることでしょう。
都会のウランバートルがこの風習が続いているだけでも十分すごいのですが、田舎はさらに豪快で親族一同集まり一日中食べ飲み続けているのだとか・・・。
二日酔いのなか空港へ向かう途中、HARUMAFUJI SCHOOLの文字が目に入りました。文字通り先日引退した日馬富士関が開いたプライベートスクールで、なんとこの間の入試倍率が10倍だったそう。こうして日本とモンゴルとの架け橋がどんどん増えていくのはうれしいですね。
モンゴルの偉人が見送ってくれるウランバートル空港
上空からゴビ砂漠を眺める
たった3泊の滞在でしたが、とにかく濃厚だった今回の旅。犬ぞりやお正月体験といった冬ならではのモンゴル体験は大満足で、極寒でも十分楽しめる!ということを身をもって体感できました。日本ではなかなか体験できない寒さですから、たとえば理科の実験のように果物を凍らせて釘を打ってみるとか、シャボン玉をとばしてみるとか、アイデア次第で楽しみ方が増えそうですね。もちろん寒さ対策は万全に・・・。
【スタッフおススメ度】
●ウランバートル ★★★
乗馬やゲル宿泊体験はさすがにできないが、それでもウランバートル市内の見どころは意外と多い。ガンダン寺やスフバートル広場は歴史的背景を知るとより理解が深まる。
●モンゴルお正月体験 ★★★★★
日本と似て非なるモンゴルのお正月。モンゴル人の礼儀深さとホスピタリティに感心、感動すること間違いなし。年によって日付が違うのでご注意。
●犬ぞり体験(テレルジ) ★★★★
たぶん日本に一番近い海外での犬ぞり体験。たかがモンゴルと侮るなかれ。寒さも忘れる爽快感!
(2019年2月 伊藤)