今回モンゴル出張が決まって思ったこと。
それは、
「どうしよう。羊肉が食べられない。」
です。
私はひつじ年生まれですが、羊肉が苦手です。
あの独特なにおい、味がどうにも好きになれず。
そのせいかモンゴルには苦手意識があり、
あそこは絶対に行くことのない国だと、約四半世紀思っていました。
羊肉苦手って言ったらモンゴル人に白い目で見られそうだし・・・
ですがなんと今回の旅で、「モンゴル=羊肉」という印象はすっかりなくなりました。
羊肉が苦手だから絶対にモンゴルには行けない!そう思っているあなた!
朗報です。羊肉以外の料理の豊富さにびっくりしますよ!
あれ?楽しいぞ、モンゴル。思ってたモンゴルと違うぞ?モンゴル。
私が感じたそんなモンゴルの魅力をお届けできたらなと思います。
▼▼▼旅のスケジュール▼▼▼
1日目 成田⇒ウランバートル ウランバートル泊(フラワーホテル)
2日目 ウンドゥルシレット泊(リバーサイドツーリストキャンプ)
3日目 ブルド泊(ホヨルザガルツーリストキャンプ)
4日目 ブルド泊(ハンハルオールツーリストキャンプ)
5日目 ウランバートル郊外泊(HSハーンリゾート)
6日目 ウランバートル泊(コーポレートコンベンションセンター)
7日目 ウランバートル泊(プレミアムホテル)
8日目 ウランバートル⇒成田
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という行程で、時計の針を1時間戻して8日間のモンゴル旅スタート。
◇1日目◇
日本からモンゴルへはMIATモンゴル航空の直行便で約5時間。(14:40→19:10)
機材によってモニターがない場合があるので、暇つぶしグッズの持参をおすすめします。
ビーフORチキンのチキンの方
すっきりして美味しいモンゴルビール「アルタンゴビ」
モンゴル料理(※左下だけ羊肉。それ以外は牛肉)
モンゴルでは素材本来の味を生かしたシンプルな味付けが基本です。また小麦粉をよく使うので、
ボーズ(蒸し餃子)やホーショール(揚げ餃子)やツォイワン(モンゴル風焼きうどん)が代表料理としてあげられます。
空港からウランバートル市内までは車で30~45分です。
市内は渋滞がひどいので、ラッシュ時はこれ以上かかります。。
◇2日目◇
この日はウランバートルから車で約4時間かけて、ウンドゥルシレットに向かいます。
いざ、大草原の世界へ!
空と馬と地平線
大都会ウランバートルからちょっと走っただけで、
360度大パノラマの大草原が目の前に広がります。
わたし、モンゴルに来たんだなあ、と実感する瞬間でした。
リバーサイド・ツーリストキャンプ
ゲル内部
お湯とコップとろうそくがあります。
ウンドゥルシレットは虫が多いので、虫よけグッズを持参することをおすすめします。
レストランにはモンゴルに関する日本語の本がたくさん
今回ウンドゥルシレットでは、リバーサイド・ツーリストキャンプに泊まりました。
ここのオーナーさんはモンゴル人遊牧民と結婚した日本人女性の方で、
日本語でキャンプの説明をしてくれます。
お湯が出るのは19~21時まで。電気が使えるのは21~23時までです。
日の入りは大体21時なので、23時を過ぎると強制的に真っ暗です。
夕食のボーズ(牛肉です)
小学生の時に読んだスーホの白い馬を発見
夕食後は釣りへ
夕食後は道具を借りて、歩いてすぐのトゥーラ川で釣りをしました。
釣り初挑戦!
絶妙な小競り合い
何も釣れないのでジャンプ遊びに変更
夕陽をつかんでみる
ちょうど日没のタイミングだったので、綺麗な夕陽が拝めました。
周りに建物が一切ないので、地平線に広がる太陽がとても神秘的。
思わず手を合わせたくなる
◇3日目◇
この日は乗馬体験&遊牧民のゲルを訪問しました。
朝食
はじめての乗馬体験
ポニーさんなら乗ったことはありますが、馬は初めてです。
ビビったら馬になめられると言われたので、必死に上から目線な態度を心がけました。
ヘルメットと馬銜(ハミ)は貸してくれます。
馬上からの景色
引っ張ってってくれるので操作は不要です
遊牧民のゲルに到着!
40分ほど乗馬をして、遊牧民のゲルに着きました。
お茶をいただきながらしばし休憩
女性はゲルに入ったら右側に座ります
みんなで記念撮影
お茶やお菓子をいただきながら、遊牧民の人たちと触れ合いました。
少し休憩したあとは、再び乗馬を楽しみながら、ツーリストキャンプへ戻ります。
馬上からの景色
お世話になった相棒「たてがみイケ子」と一緒に
ランチはツォイワン(モンゴル風焼きうどん)
伝統衣装でお出迎え
乗馬を楽しんだあとはウンドゥルシレットから車で3時間かけ、ブルドへ。
この日泊まるホヨルザガルツーリストキャンプに着くと、
伝統衣装を着たスタッフの方がお出迎えしてくれました。
ゲル生活2泊目 ホヨルザガルツーリストキャンプ
キレイすぎるゲル内部
お湯はいつでも使えます
ここのキャンプはお湯・電気共にいつでも利用可能です。
設備がしっかりしていて、お手洗いもシャワールームもとてもキレイでした。
広々としたレストラン
洗面所もちゃんとお湯が出ます
朝食はブッフェ
◇4日目◇
この日はエルスンタサルハイ大砂丘とカラコルム遺跡観光へ。
モンゴルでは珍しく、暴風雨でした。
エルスンタサルハイ大砂丘にいるラクダさん
お世話になったラクダの「コブ子」
エルスンタサルハイ大砂丘ではラクダに乗りながら観光することもできます。
10,000MNT(日本円で約500円)でした。
なんともいえない愛らしい表情
後ろから見るとちょこん。
微妙に入ってくる相方のコブ男
エルデニ・ゾー寺院
その後1時間ほど車に乗り、カラコルム遺跡へ。
かつての首都であったカラコルムには、仏教大寺院群であるエルニデ・ゾーをはじめとした多くの遺跡や史跡が残っています。
ラプラン寺
マニ車 時計回りに回しましょう
マニ車は、回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。
亀石と2ショット
モンゴル帝国記念碑
雨風に見舞われながら必死の1枚
エルニデ・ゾーから車で10分ほど走り、土地の神として祀られている亀石、
オルホン渓谷を一望できるモンゴル帝国記念碑を訪れました。
ランチは鶏肉料理 つけ合わせの野菜がおいしい~
ゲル生活3泊目
ハンハルオールツーリストキャンプ ゲル内部
観光後、車で1時間半ほど走り、ハンハルオールツーリストキャンプへ。今日はここに泊まります。
シャワーは、浴びる1時間前に言えばお湯が出るように準備してくれます。
レストラン
夕食は牛肉料理。ビーフシチューのような味付けで、すんごーくお肉がやわらかくて美味しかった!
行儀よく並んだゲルたち
◇5日目◇
この日は車で約3時間かけ、ホスタイ国立公園へ向かいます。
ホスタイ国立公園 入口
野生馬タヒの剥製
資料館
ここには、一度は絶滅しかけた野生馬のタヒをはじめ、おそよ50種類もの哺乳類が生息しています。
運が良ければ放牧しているタヒに出会うことができます。
拠点となるホスタイツーリストキャンプ
公園内は車でまわります。
拠点であるホスタイツーリストキャンプでランチを済ませ、
資料館を見学した後は、車にていざ公園内へ。
ん?とおーーーくにタヒ発見?
走り始めて、5分。ガイドさんの視力5.0並みの目で早速タヒを発見しました。
しかし、遠い。私には見えない。モンゴル人の視力は、すごい。
さて、記念撮影です。
遠くのタヒと3ショット(失敗バージョン)
無事タヒと3ショット(私の右腕下あたりにタヒいます)
ずーーっと続く果てしないホスタイ国立公園
広すぎるホスタイ国立公園。しかし結局その後はタヒに出会えず、、、
公園をあとにし、この日宿泊するHSハーンリゾートへと向かいました。
モンゴル唯一のラグジュアリーリゾート
この日宿泊したゲル
中に入ると広さ120平方メートルの極上空間が広がる
外観はゲルの形をしているので、今まで泊まったゲルを想像して中に入ったらびっくり!
広さ120平方メートルの開放感あふれる空間が広がります。
広い、広すぎる
部屋の真ん中にはお風呂
ベッドには、これでもか!って数の枕
夕食はフルコース
客室ゲルはすべてエグゼクティブスイートで、
部屋にいながらにして地平線の彼方を一望できる大きな窓や独立したバス・トイレ、
ウォークインクローゼットにバーカウンターなど、贅沢で充実した設備が整っています。
ここに来たら、リゾートって海だけじゃないんだなあ、と感じます。。
夕食レストラン
モンゴル牛タンのブレゼ
夜仕様に変身したお部屋
夕食を終えて戻ると、お部屋は夜仕様に変身していました。なんてロマンティックな雰囲気・・・
オーディオコンポからはジャズが流れ、
お風呂に浸かりながらウェルカムワインを片手にほろ酔い気分。
あぁ、何泊でもいられそう。
部屋にWI-FIはないけれど、そんなもの、いらない。
贅沢な入浴タイム
夜は幻想的な雰囲気
◇6日目◇
朝食は日本食!味噌汁が全身に染み渡る
モンゴルノマディックキャンプ
この日はハーンリゾートから車で約1時間かけ、モンゴルノマディックキャンプを訪れました。
ここは遊牧生活を再現したモンゴルノマディックショーを鑑賞できるエンターテイメント施設としても人気があり、今回参加してみました。
遊牧民が家畜に乗ってお迎え
ラクダのコブ太に乗って遊牧民の家まで向かいます
モンゴルの伝統衣装に身を包んだ現地の方が、馬やラクダ、ヤクに乗ってお出迎え。
そして好きな動物に乗って彼らのゲルに向かいます。
てくてく
遊牧民決めポーズ
全員で15人ほどの遊牧民の人たちが、歓迎してくれました。
手作りのお菓子や乳製品をいただく
馬頭琴とホーミーの演奏
家畜から採れる乳製品の作り方の紹介や、馬頭琴やホーミーの演奏を見学します。
低い音と高い音を同時に出す、ホーミーの演奏は圧巻です。
チーズやミルクを作っている様子
馬乳酒に挑戦!
たーくさんの家畜たち
ヤギや羊の家畜の軍団の中に、ぐいぐい入っていく遊牧民のひとたち。さすがです。
子ヤギのヤギ子を確保
私もヤギ子を確保
家畜のヤギを抱っこさせてくれました。
無表情のおとなしいヤギ子さん。うぅ。可愛いです。
ヤク(牛のロン毛バージョン)にも乗らせてくれました
遅れないようについていく
ラクダ・ヤク・牛車などの家畜を使った遊牧民の移動風景も見学しました。
ショーは夏季限定で、毎日10~12時半まで開催されています。
高さ約15mあるテレルジのシンボル 亀石
テレルジロッジ
おちゃめなトイレマーク
ショー鑑賞後は、車で約2時間半かけ、テレルジ国立公園へ。
テレルジの風景は火山帯であった名残から岩山や奇岩に囲まれているのが特徴です。
岩山には登ることが出来るので
ハイキングやロッククライミングの人気の場所としても知られています。
テレルジの町並み
◇7日目◇
この日はウランバートル市内観光へ。
ザイサンの丘へは15分ほど階段をのぼる
ザイサンの丘
頂上からの景色
まずは定番スポット ザイサンの丘へ。
頂上の広場からはウランバートル市内を一望でき、カップルのデートスポットとしても人気です。
あいにくの曇り
ボグドハーン宮殿博物館
迫力ある目力
アップ版
その後モンゴル帝国最後のエンペラー、
ボグドハーン8世が暮らしていたボグドハーン宮殿博物館へ。
数多くの文化的重要資料が展示されています。館内は写真撮影禁止です。
スフバートル広場
チンギスハーン像と2ショット
ウランバートルを代表するスフバートル広場には、
モンゴル革命の指揮者のひとりスフバートルさんの騎馬像が置かれています。
結婚式や卒業式の撮影スポットとしてにぎわっていました。
ここがモンゴルの真ん中!
食料品ザハ
野菜・肉・調味料なんでもそろう
モンゴル最大の市場ザハには食料品から日用品、文房具まで、あらゆるものが売られています。
日本の100均もありました。
お土産に人気のフェルトスリッパ
細かい刺繍が可愛い雑貨屋さん
モンゴル唯一にして最大の規模を誇るノミンデパートには、なんでも売っています。
1階から6階まであり、最上階にはお土産コーナーがあります。
1階にはスーパーマーケットがあるので、雑貨は6階で買って、食料品は1階で買って・・・と、
このデパートだけでお買い物が済ませられるので便利です。
モンゴル民族舞踏コンサート鑑賞
最後は火鍋レストランでお肉三昧!(羊肉は入れないでもらいました)
羊肉しかないと思っていたモンゴル。絶対体重激減で帰ってくると思っていた私。
そんな私の予想を大きく覆し、牛肉・豚肉・鶏肉の料理の豊富さにとても驚きました。
味付けもさまざまで全く飽きがこない。
そして羊肉のメニューがあったとしても、牛肉や鶏肉に快く変更してもらえます。
私のような羊肉苦手な人も歓迎してくれる、人々の温かさがありました。
また肉ばかり食べていると思われがちですが、
生活スタイルが都会化してきているので野菜もしっかりあります。
いつも100%お腹を壊す私ですが、今回は一度も壊さず帰ってきました!
どこまでも続く大草原、果てしない地平線、満点の星空、気さくな遊牧民や動物との触れ合い。
田舎に電波はないけれど、心の充電は満タンになりました。
そんなこんなで、見事に体重増加して帰国したのでした。
【スタッフおすすめ度】
●ホスタイ国立公園 ★★★★
運が良ければ野生馬のタヒが見られるかも!
●モンゴルノマディックショー ★★★★★
遊牧民との触れ合いが楽しめる体験型ショーは一生の思い出に
●HSハーンリゾート ★★★★★
モンゴルに行くなら1泊だけでもしてほしい!極上のラグジュアリーリゾート
(2018年6月 酒井優紀)