これであなたも気球マスター!?<大人気「気球ツアー」を徹底解説>絶景カッパドキアを天から見下ろす感動体験!

これであなたも気球マスター!?<大人気「気球ツアー」を徹底解説>絶景カッパドキアを天から見下ろす感動体験!

2018年秋、ターキッシュエアラインズからご招待をいただき、
人生初のトルコ訪問のチャンスを手に入れた。
夏の繁忙期でヘトヘトになっていた私に、突如舞い降りたトルコ旅というご褒美。
それだけでも気分はかなりハイになっていたが、送られてきた日程表の中に、
「カッパドキア気球ツアー(※ご希望の方のみ。費用は別途現地支払い)」
の文字をみつけた瞬間、興奮のあまり思わず鼻息が荒くなった。

ご希望の方だって・・・・?
そんなの、そんなの、ご希望するに決まってるではないかぁ!!

出発前から興奮が止まらなかった私だが、すでに帰国して数か月経っている今でさえ、
カッパドキア気球ツアーでの数時間を思い出すと、ああ、胸がドキドキする。
是非あなたにもこの感動を味わってほしい。切にそう願う。

さあ!ここから気球ツアーの徹底解説!保存版!はじまりはじまり。
皆様、メモとペンをご用意あれ。

①まずは目的の地カッパドキアまで行こう。
トルコの首都アンカラを出発し、どこか殺伐とした大地をひたすら眺めること4~5時間。
徐々に「おお!これぞカッパドキア!」と言いたくなるような奇岩が現れてくる。

無数に立ち並ぶキノコ状の岩。
神秘の地カッパドキアの歴史は、はるか数億年前に起きたエルジエス山の噴火から始まる。
火山灰と溶岩が積み重なって層となり、その後、雨風に打たれて侵食が進んだ結果、独特な形状の岩が出来上がった。

大自然が生み出した奇跡の絶景を前に、まずは記念撮影だ。
まぶしい日差しに負けないくらい(?)陽気なポーズで、はい、チーズ!

②翌朝の気球ツアーに備え、良い子は早めに眠ろう。
泊まるなら断然、洞窟ホテルがおすすめ。
わたしは「ウチヒサール カヤ ホテル」に宿泊。
素朴で可愛らしい内装が、雰囲気満点。
まるでファンタジー映画に登場する小人になったような気分だ。

③早起きをする。他のツアー参加者の迷惑にならないよう時間は守ろう。
今回はAM5:30にホテルを出発。

④パン(トルコの代表的なゴマパン、シミット)とジュースが配給された。
突然渡される謎の朝食セットだが、これにはちゃんと理由がある。
気分をアゲるよりも気球をアゲるよりも・・・まずは血糖値をアゲるため!!

どうも聞くところによると、血糖値が上がらないまま気球に乗ってしまうと体調を崩す恐れがあるそうだ。カッパドキアの早朝は容赦なく寒く(約9度)、すっかり身体は冷え切っていたが、気球ツアー会社の行き届いた配慮のおかげで、ハートはほっこり温まった気がした。

⑤気球が膨らむのを待つ。
大きなファンによって内部に空気が送り込まれ、徐々に膨らんでいくその様子に、
見守る人々の期待も膨らむ。

⑥膨らみ切った気球のカゴの部分へ乗り込む。
乗り込む際は、割とアクロバティックなポーズ(大股開き)を求められるので、
女性の皆様はスカートよりパンツスタイルがおすすめ。
さぁさぁ、覚悟を決めたら、あとは、操縦士さんの腕を信じて!

⑦空高く、あがっていく気球。

朝日と、気球のシルエットのコントラストがなんとも幻想的。
まるで絵本や映画のワンシーン。しばらくの間、シャッターを切る手が止まらない。

⑧45分ほど経ったところで無事着陸。

⑨なぜか始まるシャンパンシャワー。互いの生還を祝いあう。

⑩お片付けまでが気球ツアー。みんなで、気球を押しつぶして、空気抜き。

過去にはちらほらと事故の話も聞いたが、
最近は、政府の許可がおりた日のみ気球ツアーは催行されている。
風が少しでも強いと、許可がおりず、催行不可になる。
せっかくカッパドキアまで来て催行不可と言われてしまうのはとても残念ではあるが、
これ以上悲しい事件を繰り返さぬように努める政府と気球ツアー会社の誠意として、
何卒ご理解いただきたい。

なお、参考までに2018年9月の状況としては、
一か月のうち22日は催行可能日で、残り9日は残念ながら催行不可日であった。
カッパドキアで何が何でも気球に乗りたい!という方には、
カッパドキアで2連泊することをおすすめしたい。
催行不可日にあたってしまうことも想定し、チャンスはなるべく多い方がよい。

メカニカルな時代となった今、
ドローンを駆使すれば、下界をカッコよく見下ろす写真だってお手の物。
さらに言えば、実際にその場に行かなくたって、
グーグルやインスタグラムは美しい景色をサクサクっとわたしたちに見せてくれる。
“便利”という名の豊かさは、日々進化し続けている。

・・・けれどもわたしは信じたい、どんなに時代が進んでも。
この目に焼き付ける、生の景色の素晴らしさにかなうものは無いと。

“旅”という名のドラマがもたらす豊かさを、わたしはカッパドキアの空で噛みしめた。

おすすめ度:
<カッパドキアの気球ツアー おすすめMAX!★★★★★>
トルコに来たら間違いなく体験してほしい。天から見下ろすカッパドキアの絶景は忘れられない思い出に。

<洞窟ホテル ★★★★☆>
まるでファンタジー映画のような世界観が、
カッパドキアの旅をよりいっそう盛り上げます。

<トルコの定番シミット(ゴマパン)★★★★☆>
日本人にも親しみやすい、やさしくて、どこか懐かしい味。
シミット食べて血糖値アゲアゲ!さあ、健やかに空高く舞い上がりましょう。

2019年2月 中村未来

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