ルンルンの花畑を求めて南アフリカ共和国〜北ケープ州ナマクアランドへ〜

ルンルンの花畑を求めて南アフリカ共和国〜北ケープ州ナマクアランドへ〜

私が海外旅行に魅せられてしまってから約25年、なかなか訪れる機会がなかったアフリカ大陸ですが、今回花畑を見に行くと言う使命でとうとう初上陸する事になりました。
花畑と言うとどうしてもチラつくのが「花の子ルンルン」(ご存知の方、年齢近いです)。あの花畑が見られるのでしょうか。


南アフリカと言えばこんな半島?

今回利用したのはエミレーツ航空。東京からドバイ乗り継ぎでケープタウンまで飛行機時間合計21時間。機内エンターテインメントも豊富で、食事もなかなか美味しいので意外にあっという間にも感じます。

※さて、今回の旅の目的は「花」という事で、ホテルや定番の観光地については最後に追記します。

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【ワイルド・フラワー・ルート<3泊>】

①ケープタウン
・カーステンボッシュ植物園

②西ケープ州「ウエスト・コースト」
ウエスト・コースト国立公園

③北ケープ州「ナマクアランド」
・ナマクア国立公園
・グーギャップ自然保護区
・ナビバーブ

④北ケープ州 南部

⑤北ケープ州「ニューウッツヴィル」
・ハンタム国立植物園

⑥西ケープ州「ウエスト・コースト」
・ダーリン付近

ケープタウン

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さあ!ケープタウンを出発、「花」探し開始です。
《①ケープタウン》
8月のケープタウンはまだ春先。セーターにダウンが必要な気温です。さて、花探しでケープタウンで外せないのが「カーステンボッシュ植物園」。喜望峰自然保護区と共に世界遺産に登録されているテーブルマウンテンの南斜面に広がる植物園です。

園内では南アフリカの約9,000種類がここで栽培されています。珍しい様々なエリカやアロエなど遊歩道を歩きながら見ることが出来ます。ケープタウンで一番安全な場所との事。



《②ウエスト・コースト国立公園》
「花」を求めてケープタウンより約1時間半車で北上し、まずは「ウエスト・コースト国立公園」へ。天気が良かったので薄手のセーターで十分。


あ、ピンク!

大西洋の海岸沿いに長さ26キロ、幅6.4キロのラグーンが入り込み、様々な海洋生物や鳥が集まる広大な公園には春になると様々な花々でカラフルに染まります。今回は沢山のデイジーに出会えました。これぞルンルン!


ルンルン!


黄色も!


花に埋もれて・・

《③ナマクアランド》
さらに4時間半かけて車で北上、目指すは北ケープ州のナマクアランド。このエリアは乾燥した荒涼とした土地が広がり、普段は閑散とした町があるだけの静かなエリア。それが一年に一度、雨の多い春先に今まで眠っていた花達が一斉に開花し、素晴らしい花の絨毯となります。
その様を期待してスプリングボックに2泊し、花を求めてエリア内3カ所を巡りました。北なので暖かいのかと思いきや、内陸の荒野のため、気温2度〜10度とダウン必須。


ナマクアランド中心の町スプリングボック


穏やかな町

●ナマクア国立公園
スプリングボックから約1時間ほどのところにある国立公園。10キロ平方メートルもある敷地内は小高い丘になっており、7〜9月の春先にこの丘一面が花畑となります。


花畑(満開時)の様子(2015年9月2日)

しかし、残念ながら今年は例年より早く花が咲き始めてしまい、8月の中旬には終わってしまったとの事でした…。しかも今日はあいにくの雨、気温は9度、唯一の花達も顔を閉じてしまっていました。ルンルン出来ず…。


それでも頑張る花を


静かに咲く花


今回の花畑(天気も悪く唯一の花も閉じてしまっています…)

●グーギャップ自然保護区
こちらはスプリングボックから約30分のところにある自然保護区です。自然保護区と言っても緑はありません。とにかく荒野が広がります。その広さは約150キロ平方メートル!この広大な敷地内には様々な動植物が生息し、守られています。


アフリカの荒野


どこまでも広い

ここで見たいのはキヴァー・ツリー。北ケープとナミビア南部のみに生息するアロエ科の木です。ちょっとルンルンとは違う雰囲気。


これでもアロエ科


いくつも生えている

この広大な敷地内にも7〜9月の春先に黄色の花畑が一部現れます。
こちらも今回は残念ながら時期が終わってしまっていました…。しかも曇&雨…。


満開時の荒野に咲く花(2014年8月末)

●ナバビーブ
スプリングボックの隣町のナバビーブは昔鉱山があり沢山の人が住む町でした。今は鉱山も閉鎖され閑散とした町となっています。ただ、この町にもいたるところに花達が。


鉱山採掘跡


ところどころに花


健気に咲く姿がかわいい

今回、ナマクアランドでは時期のずれとあいにくの天気でしたので、思い描いていたカラフルなルンルンの花畑には出会えませんでしたが、この土地特有の荒野の雄大さ、また永遠と続く大地と空の広さにただ感動させられました。やはりアフリカは広かった!

《④北ケープ州南部》
ナマクアランドで2泊後再び南下します。途中、荒野に咲く花を見に立ち寄り。場所は北ケープ州と西ケープ州の境付近。国道を外れて荒地に入り込み、植物探しです。


国道を逸れると何もない道が続きます。

見渡す限り何もない荒野ですが、足元をよく見ると可愛い植物達が。



ルンルンの様な彩りどりの花々もいいですが、この様な荒地で健気に咲いている植物達にちょっと惹かれました。

《⑤ニューウッツヴィル》
ギリギリ北ケープ州に位置するニューウッツ、ヴィルにある「ハンタム国立植物園」。ここには球根植物が多く集まり、特にスパラキシスが綺麗に見られると人気です。


ただこの日も気温15度。20度以上にならないと花が開かないので、可愛い姿はあまり見られませんでした。


それでも一面黄色


こちらは一面ピンク

《⑥ウエスト・コースト》
1645年バスコダガマが発見したヘレネスベイに宿泊し、翌朝南下する途中、沢山のカラーに出会いました。日本でも人気のカラー、実は南アフリカ原産です。


野生のカラー


菜の花畑

今回3泊かけて西、北ケープ州「ワイルド・フラワー・ルート」を見て回りましたが、人も住まない荒地にも沢山花が咲いている事に植物の力強さを感じました。初め見た目はギョッとするような多肉植物も、だんだんその健気さが可愛く感じられてくるので不思議です。ルンルンの花畑にも出会え、子供のころ花言葉に一時期ハマった事を思い出し、もう少し花のことを知りたくなりました。


こんなかわいい鉢植えも売られています


多肉植物の鉢植えは地元でも人気

◾️ケープタウンで必見!
① 言わずと知れた「喜望峰」

喜望峰


ケープポイント

② ペンギンに会える「ボルダーズビーチ」

③ お洒落な安全エリア「ウォーターフロント」

ショッピングモールとレストランが集まり賑やか

◾️西ケープ州でいろいろ行ってみた!
①世界中のルイボスティーはここで作られていた!クランウィリアムの「ルイボスティーファクトリー」

ルイボスティーファクトリー

②国道7号線沿いのワイナリー「KLAWER」。何とボトル400円位から!試飲もさせて貰えます。

ワインテイスティング(無料)

③ダチョウに試乗⁉︎ダチョウファーム
ここではダチョウの特徴などを説明してくれ、最後にダチョウに乗って(跨って)見る事が出来ます。

ダチョウを撫でる

④チーターを撫でる⁉︎チーターオーストリッチ
あのチーターを撫でるだけなのですが、周りにいるレンジャーさん達に守られながらの撮影です


なでなで

⑤UVA MIRA
テイスティングは3杯でR60、5杯でR100とお手頃価格
ステレンボッシュの丘で一番高いところにあるワイナリー。試飲は眺めのいいテラスで。


眺めのいいカフェでテイスティング

◾️今回の宿泊ホテル
① City Lodge water frontシティ・ロッジ・ウォーター・フロント

※ウォーターフロントまで徒歩圏内。レストランのスタッフもフレンドリー!wifiもフリー。

② Masonic Hotel マソニック・ホテル
スプリングボック・ホテルの向かいにある姉妹ホテルです。

マソニック・ホテル


スプリンボック・ホテル

※スタンダードクラスですが暖房完備、お湯もたっぷり出るので申し分なし。wifiは残念ながらありません。

③ヘレネスベイ・リゾート
目の前に海が見渡せるリゾートホテル。

海側の部屋は眺めが最高です。
※バスコダ・ガマが見た風景を共有。

④Spiarスピアー
ワインランドのステレンボッシにあるお洒落なワイナリーホテル


※広大な敷地にはテイスティングの出来るショップやレストランなど併設され、とても素敵な雰囲気。ワインもボトル600円ほどから購入出来ます。

大自然・動物・植物・ワイン・・・こんなに沢山楽しめる南アフリカ。一生に一度とは言わず何回来ても楽しめる国でした。

(2018年9月能祖文子)

◼️スタッフおすすめ度
・ナマクアランド★★★★★S
時期が合えば一面花畑!

・ウエスト・コースト国立公園★★★★★
とにかく広く気持ちがいい!花だけでなく、湖、海もあり大自然が満喫出来ます。

・ハンタム国立植物園★★★★★
高地にあるので、そこに行くまでの道のりも絶景です!

・ワインランド★★★★★
絶対泊まりたい!

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