アメリカの大都会ニューヨークとラスベガス&大自然グランドキャニオンの欲張り旅

アメリカの大都会ニューヨークとラスベガス&大自然グランドキャニオンの欲張り旅




どちらかというと雨女のわたしがこれまで行った出張は雨がめったに降らないという時期でも雨の日が数日はあったのだが、今回の出張はずーっとお天気。雲一つない青空を何日も見ることができるなんてナバホのパワーをもらったおかげか。日本では10月なのに冬のような寒さと言われていたころ、あたたかな日差しの中、超大自然と大都会の両極端な街を訪れアメリカの広さ、大きさを実感したのだった。
超大自然のグランドサークルツアーの前にラスベガスへ
ランドキャニオンを含むグランドサークルへはラスベガスが拠点となるためツアーの前後に宿泊した。ラスベガスといえばカジノの街というイメージ通り飛行機を降り立ったとたん空港にもマシンがあることに驚いた。いきなり遊んでいる人もいて見ているだけでも面白い。そして日中はどこか幻のようだった中心地ストリップ通りはネオンがともり始めるととたんにエネルギーに満ち溢れ、街を歩く人たちはみんな楽しそう。各ホテルはそれぞれ趣向をこらしテーマパークに来たような高揚感を感じた。


サーカス・サーカスのピエロ

ベラッジオの噴水ショー

キラキラネオン

ホテル巡りやショー、買い物などお楽しみはいろいろ。食事はバフェという日本でいうバイキングも数多くあるので食べ比べも楽しいかも。カジノはしないけれどリピートする人がいると聞いたことがあったのだが、わかる気がした。
そしていよいよメインのグランドサークルへ。今回は2泊3日の盛沢山ツアーに参加した。夜明け前に出発し、まず到着したのはアンテロープキャニオン。1931年にナバホ族の羊飼いの少女が巨大な裂け目を発見したのが始まりで、水の力によって削られた美しい曲線の渓谷に太陽の光が差し込み真っ赤な岩が時間や場所によりどんどん変化する。



渓谷はアッパーとロウアーがあり、アッパーは約150m、ロウアーは約400mをトレイルするのだが、途方もない月日をかけて造られたこの風景を感慨深く思いにひたっている暇はない。今や世界中から観光客が訪れる大人気のスポットで、人一人がやっと通れる道幅のためどんどん進まないと後ろがつかえてしまうくらいなのだ。アッパーのほうではナバホ族のガイドさんが写真ポイントを教えてくれる。

ハート型

ジョーズの口に見える

ロウアーの細い出口

トレイルの後はホースシューベントへ。こちらでも車を降りて15分くらい歩くのだが最初は「どこにあるの?」という感じの一面水平で何もないように見えたが、崖の近くにきて目に飛び込んでくる光景に「すごい」としか言葉がでてこない。その名の通り馬の蹄の形を描くアンテロープとはまた違った岩質で、高さが約300mもあるのに柵も何もないので迫力満点だ。足元を覗き込むと足がゾワゾワする。

歩き出して最初に見える風景


翌朝はアメリカの原風景とも言える西部劇でおなじみのモニュメントバレーで朝日鑑賞。季節によって太陽が昇る場所が少しずつ違うのでガイドさんがベストな場所を教えてくれる。

特に有名な3つの岩が左からティーポット、ミトン、シュガーポットに見えると教えてもらったのだが、私は左の2つの岩が向かい合って右手を挙げて「ヤァ」とあいさつしているように見えた。

日の出鑑賞のあと、ナバホ族のドライバー案内するジープツアーでさらに多くの奇岩たちに巡り合える。どこまで続いているのかわからない、写真では伝えきれないこの広大さ。ぜひ現地で体感してほしい。


親指岩

そしてこれまでの風景はグランドキャニオンへも通じる。グランドキャニオンは全長約446㎞(東京から京都くらい)の渓谷。すべて水や風などの自然現象で数百万年という月日で創られ現在でも浸食を続け地形は変わっている。ここでも「すごい」としかいいようがない圧倒的な存在感。ここでは夕日鑑賞も楽しんだが、日の傾きによる影の形が刻々とかわっていくさまも素敵だった。




パワーというと、日本でも人気があるのがセドナだ。全米一美しいと称されるこの地は「神が住む土地」とネイティブアメリカンの人々に信じられていたが、最近ではスピリチュアル的な町として知られている。アップタウンにはパワーストーンのお店がいくつかあるのでお気に入りを探すのも楽しい。

ベルロック

エアポートメサからの眺め

セドナはアートの町でもある

ツアーの最後に訪れたのはセグマリン。「ルート66」というほうが有名かも。アメリカ大陸を横断するメインストリートだったルート66は西部の発展に貢献した重要な道路で映画「カーズ」の舞台にもなった。現在は廃線になってしまったが、ここを復活させようという動きがありその立役者が、今はお土産屋さんになっている(昔は散髪屋さん)店主のエンジェルさん。訪れたときはちょうどエンジェルさんが散髪をしてもらっていたところで「なかなか見られないですよー」とガイドさんは興奮気味。店内にはところ狭しと観光客が残した手紙や写真、名刺が貼られみんなに愛されている土地なんだとほのぼのした。


エンジェルさんと



ルートビアはシップの味(?)

名物ソフトクリーム

そしてラスベガスへ戻り、走行距離約1800km(青森~山口くらい)の大自然ツアーは終了となる。ドライバーガイドさん、安全運転をありがとう。
大都会ニューヨークへ
ラスベガスをあとにし、摩天楼のニューヨークへ。フリーで動けるのはたった2日!どこへ行こうか迷ったが、あちこち欲張る時間もないので「ニューヨークといえばここ」と思い浮かぶ名所巡りに出かけることにした。自由の女神、エンパイアステートビル、タイムズスクエア、セントラルパーク、最近人気急上昇のハイライン。そしてグランドゼロにも黙とう。ニューヨークの人は歩くのが早いと聞くが本当に早く、活気に満ちあふれ自分まで元気になったような気がした。

リバティ島から見たロウアーマンハッタン

ハイライン

ハイラインから見えるエンパイアステートビル

ハイラインの線路跡


エンパイアステートビルから見た夜景

セントラルパークのリス

池の向こうは高層ビル街

お勧めのチーズプレッツェル

ブルックリンではダンボ地区やウィリアムズバーグ地区へ。イーストリバーの対岸から見るマンハッあタンのビル群はとても美しい。ダンボ地区とロウアーマンハッタンを結ぶアメリカ最古のブルックリン橋を歩くのもお勧めだ。

ブルックリブリッジとマンハッタン



ラスベガス・ニューヨークでの移動手段について
到着するとまず迷うのがホテルへの移動手段だが、少人数でタクシーを利用すると高くついてしまうので、乗り合いのシャトル(空港シャトルやスーパーシャトルなど呼び方はいろいろ)だと時間はかかってしまうが定額なので安心。インターネットの環境があればUBERのアプリを利用するのも手だ。タクシーよりも安いしチップの心配もないが、空港だとタクシーなどの乗り場と違うことがあるので要注意。そしてタクシーの注意も。ラスベガスのタクシーは道を知らないと思うと遠回りをして高い料金を取られることもあるので道を把握しておくことが肝心。
マンハッタンではやはり地下鉄が便利だが、ブルックリンでは南北に移動する線が少ないので、イーストリバーフェリーの利用が便利だ。
アメリカは学生の時にアナハイムのディズニーランドとハワイしか行ったことがなかったが、なぜ多くの人が引き付けられるのか少し分かった気がした。それぞれの場所もよかったけれど、出会った人々が優しかったという印象も強い。明るくおおらか、居心地よい国だった。

お勧め度
ラスベガス ★★★★ ネオンにワクワク
グランドサークル ★★★★★ 大迫力の自然にびっくり
ニューヨーク ★★★★★ 活気があって元気になれる
(2017年 平田真美)
このエリアへのツアーはこちら

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