こんにちはアメリカ、初めましてカルフォルニア 地球のスケールや明るいアメリカ人にびっくりの旅

こんにちはアメリカ、初めましてカルフォルニア 地球のスケールや明るいアメリカ人にびっくりの旅


今まで80か国ほど旅行をしてきたけれど、アメリカは中南米行きの乗継の際にエアポートホテルで1泊しかしたことがなくて、アメリカ国内をじっくり旅行するのは今回が初めて。日本への影響も大きく、憧れもあるけど恐れや怖さも感じるし、私にとって近くて遠い国だった。治安はいいのかな、私の英語は通じるのかな、など色々小さな不安を感じながらいざ出発!!
ラスベガスに到着して空港からシャトルバスに乗り込む。大きな黒人のお姉さんが大きなバンを運転していて、静かな車内の様子をみて「みんな、どうしたの?なんでそんなに静かなの?」と明るくみんなに話しかけて一気に車内は明るい雰囲気となった。
ラスベガスは10月上旬にアメリカで最悪の死者がでた銃撃事件があったばかりなので少しばかり心配していたが街中の雰囲気はそんなこと全く微塵にも感じさせないほどのにぎやかさと華やかさだ。きらびやかなネオンと高層ビルを見上げて「こんなところもあるもんだなぁ」たいそう感心する。眠らない街、ラスベガス。街中がエンターテインメントでその徹底ぶりにはびっくりした。今回は時間がなかったけど、いろんなショーも今度は見てみたいな。

ラスベガスはまるでおもちゃ箱をひっくり返したよう


翌日朝3:00。ラスベガスのホテルに日本語ガイドさんが迎えに来てくれる。1泊2日でアンテロープキャニオン、ホースシューベンド、モニュメントバレー、グランドキャニオン、セドナに行くツアーに参加するのだ。私はこの1泊2日の旅程だけど、日帰りの人や2泊3日での旅程の人との混載ツアーだが、ラスベガスからのスタートは11名。深夜の出発なのでガイドさんが簡単に自己紹介した後は次の休憩ポイントまでみんな車内でぐっすり眠っている。
朝8時ごろ。最初の目的地のアンテロープキャニオンに到着。ロウワーアンテロープを観光するが、アッパーアンテロープはまだ開いていないそう。赤い螺旋の幻想的な空間で急な階段をおりたりの探検はまるで異次元に迷い込んだかのよう。11名のうち、私を含め3人が女性の一人旅。こういったグループのツアーだと一人旅だと少し肩身が狭く感じることもあるのだけど、同じ一人旅の女性がいて嬉しい。今までの旅の感想や情報などお互いに話し合って何となく連帯感を感じる。日本語ガイドさんもそれぞれいろんなところから来た11人にそれぞれ気を配り、明るく話して場を盛り上げ、ほんの数時間の間で何となく連帯感が生まれたのを見てさすがプロだなぁ、とたいそう感心した。

ロウワーアンテロープはまるで探検のよう

次に訪れたのはホースシューベンド。ロラド川が馬蹄形の急カーブを描く断崖絶壁でダイナミックな風景。柵などないので高所恐怖症の方は要注意!!

断崖絶壁ホースシューベンド

次に訪れたのはモニュメントバレー。山下智久こと山Pがここで番組を訪れ、その時にとったポーズでパシャリ。ちょっと恥ずかしいけど旅の恥は掻き捨て、もとい、なんでもしてみて楽しんだもの勝ちなのだ。ナバホ族運営のジープツアーに参加。ガイドさんからナバホの言葉でありがとうは「アヘヘ」さよならは熱海ではなくて「ハコネ」だと教えてもらった。「アヘヘ」って言葉の響きがかわいい。

山Pのポーズでパシャリ

記念撮影も命がけ

本日の宿泊はナバホ族の居住区のキャメロン。居住区ではアルコールが買えないので必要な方は手前の街で購入しよう。ホテルに併設の巨大なお土産屋さんがある。晩御飯はガイドさんお勧めのナバホの郷土料理に挑戦!揚げパンの上に薄切りの牛肉を乗せデミグラスソースをかけたものだ。ボリュームたっぷりでうん、おいしい!!

ナバホ族の郷土料理

翌日朝は5時出発。グランドキャニオンのマーサポイントで朝日を見るためだ。1時間ほどして到着。この日はあいにくの曇りで赤く染まるグランドキャニオンの姿は見れなかったけれど噂通りの雄大さだ。

マーサポイントより

ブライトエンジェルロッジより

その後、セドナへ移動。世界三大パワースポットを言われるセドナだけれど残念ながら私にはパワーをはっきり感じることができなかった・・・・。セレブもよく来るそうでトムクルーズもプライベートジェットで足しげく来るそう。日本人も好きな人が多いそうで、有名な占い師などに見てもらうには予めアポイントを日本でとっているそうだ。パワーにあやかりたい、とパワーストーンのブレスレットを購入してみる。

セドナにお越しの際には我が家にもお立ち寄りください、なーんちゃって

ラスベガスの帰路に着く途中でルート66縁の街セリグマンで休憩。CARSの舞台にもなったそう。ノスタルジックでアメリカの原風景とも言える雰囲気がとても良い。(0225 ノスタルジックな感じが素敵)
この5大絶景巡りのツアーで圧倒的な地球のスケールを体で感じることができた。
次に訪れたのはサンフランシスコ。翌日にシリコンバレーにあるIT企業を巡るツアーに参加した。携帯は中国製のHUAWEIで、Apple製品の一つも持っているわけでもなく、機械音痴の私がどこまで楽しめるか・・・ 一抹の不安を心に抱きながら参加することに。 このツアーでは、Twitter、Facebook、Google、Apple、Intelなどの世界の最先端を行くハイテク大企業を訪問する。これらの本社の前での写真撮影を楽しみ、スタンフォード大学や企業の本社でロゴ入りグッズなどのここでしか買えないオリジナルグッズのショッピングも楽しめる。hp(ヒューレットパッカード)が創業をスタートしたガレージにも訪れる。シリコンバレーの発祥の地と呼ばれるこのガレージには明日の起業家達が先人の英知を学ぶため、またエンジニアやビジネスマン達が初心に戻るために訪れる聖地のような場所で、毎日この小さな小屋に訪れる人が絶えないそう。世界の最先端を感じ、新たな刺激を求める方にはぴったりのツアーなのだ。参加するのはSEやメーカーに勤務の方、APPLEなどが好きな人が多いとのことだが、日本語ドライバーガイドさんがわかりやすく楽しく説明してくれるので詳しくない人でも楽しく参加できる。

Facebookの本社前でいいね!

Googleの本社前にて

コンピューターヒストリーミュージアム

Apple本社

次に訪れたのはヨセミテ。バスやバンの移動が長いと車内も狭いのでどうしても疲れが出てきてしまうが、今回利用したのはサンフランシスコからマーセドまで快適なAmtrakの列車。マーセドからヨセミテは大型接続バスが運行しているので乗り換えもスムーズで簡単。 サンフランシスコのホテルにドライバーさんが迎えに来てくれて、サンフランシスコにあるTransbay Terminalまで送ってくれる。ここでエメリビル駅行きのバスに乗車する。エメリビルからAmtrakの列車に乗車。車内は座席も広々としていてお手洗いやエアコンはもちろんのこと、iphoneのコンセントやwifiが使えてとても快適。カフェテリアの車両もあるのでコーヒーや軽食をとりながら車窓を楽しむ、これこそ列車の旅の醍醐味!!快適で旅情あふれる列車の旅を思う存分楽しめた。

列車は快適!

車内にはカフェも

日帰りでヨセミテに行くツアーがあるが、サンフランシスコからヨセミテまでは直行のバスで移動しても片道約6時間もかかるので、ほんの数時間しかヨセミテで過ごせないので日帰りツアーに参加するのはなんとももったいない。今回ヨセミテに宿泊してみて本当に良かった。雄大なヨセミテの自然の中で身を置き、ゆっくり時間を過ごすことで、本当のヨセミテの素晴らしさが見えてきたように思う。
ヨセミテに到着した日は14時からスタートのVALLEY FLOOR TOURに参加。往路のAmtrakの中でヨセミテ国立公園のHPで予約しておいた。(接続バスは13:30ヨセミテ到着予定だが遅れることもあるのでツアーに参加できないリスクもあるので注意)バレービュー、ブライダルヴェール滝、トンネルビューなどをオープントラムで回る。レンジャーがガイドしてくれる。もちろん英語だがすごく早口で途切れることのないマシンガントークびっくり。本当は翌日午前のグレーシャーポイントツアーにも参加したかったのだけれど満員で、大型バス一台での催行なのでぎりぎりまでキャンセル待ちを試みたのだけれども残念ながら参加できなかった。必ず参加したい人は事前にネットで予約しておくことをお勧めする。帰りに一緒になった韓国人の旅行者にどうだった?って聞いてみたらやっぱり景色は素晴らしかったらしい。でもグレーシャーポイントまで行くのに片道1時間半車に乗っているのがちょっと・・・という感じで話していた。

バレービュー

トンネルビュー

ブライダルヴェール滝

ツアー中の様子 黄葉が美しい

秋まではこんなオープントラムでVALLEY FLOOR TOURが催行される

今日の宿泊はヨセミテロッジ!!公園内にあって、アムトラックのバスもツアーもここから発着するので何かと便利。お部屋は広くて、木のぬくもりが感じられて“cozy”という言葉がぴったりのお部屋。夕食には雰囲気のよいマウンテンルームレストランにて。部屋にあったホテルのインフォメーションブックによると服装はUPPER CASUAL でとのこと。実際行った見たら周りの服装はジャケットまでは着ていないけど男性は襟付きのシャツで、女性は普段着の少しおしゃれな感じの人がほとんどだ。なので山歩きの服装や、夏でもTシャツ、短パンは似つかわしくないのだろう。この旅行では早朝出発が続き、昼も夜も食事をハンバーガーやマフィンなどで簡単にすましていたので、レストランで落ち着いて食事する機会があまりなかった。なので、今日の夕食はどーんとステーキに決めた!メニューをみるとなになに、リブアイステーキは13oz(370gくらい)で1200kcal? うーん、カロリー高いなぁ・・・でもアメリカと言えばステーキだし食べちゃおう!あーーー美味しかった。

ヨセミテロッジ

ヨセミテロッジ

ヨセミテロッジのマウンテンルームレストラン

リブアイステーキ

朝起きてまだ少し薄暗い中、ロウワーヨセミテ滝まで散歩してみることに。朝靄の中の散歩はなんとも清々しい。(0445 朝の散歩は気持ちがいい)
朝ごはんを食べて、ヨセミテロッジにて自転車をレンタルすることに。1日で約30ドル。サイクリングのための道路は歩行者と一緒だが割とゆったりと作られていてちゃんと整備されている。坂もあまりなくヨセミテの風景を楽しみながら自転車をこぐのがすごく楽しかった。自分のペースでゆっくり自転車で回り、自分が止まりたいところで止まって、ハイキングができるトレイルがあるところには自転車を止めるスペースがあるのでそこに自転車を止めてハイキングをする。これが大正解だった。グレーシャーポイントのツアーは参加できなかったけど、その分自分の時間が長くとれてゆっくりのんびり自転車をこぎながら見たヨセミテの風景、感じた空気、過ごした時間は何にも代えがたい、貴重なものとなった。
今回は1泊だけしたが、他にもたくさんのトレイルに挑戦してみたいし、できることなら2泊以上したいと思った。またいつか訪れることができればいいな。

こんな景色の中のサイクリングは最高!

どこに行っても新しい景色に会える

ミラーレイク この時期は水が少ない

この景色は写真には納まらない

バーネル滝 ハイキングも楽しい

ハームドームがちらり

帰りはヨセミテロッジの前から16:00にバスが出発。マーセドからまた列車でエメリビル駅に22時ごろ到着。復路はここにドライバーさんが待っている。
旅行中ずっと感心していたのがとにかくアメリカ人が明るいこと。ホテルのエレベーター内で「そのピザどこで買ってきたの?」「ホテルのほんの近くのイタリアンレストランだよ」とお客さん同士が話してたが、知らない人でも話しかけ、気さくにおしゃべりする。列に並んでいて「どうぞ」と順番を一つ前にしてくれたり、さりげないレディーファーストも嬉しいし、“amazing!” と自分の感動したことを伝えてきたりして、日本では起こりえないことだから、慣れないこちらとしてもいきなりアメリカンジョークを言ってきても「え、私?」とびっくりするし、心構えが必要だったりするんだけど、一人旅でも寂しくないがよい。アメリカ人の明るさにびっくりもするけど、旅行中は何度もその明るさに助けられた。自然やエンターテインメントも素晴らしいけどアメリカ人の明るさが好きになった。近くて遠いアメリカが少し近く感じるようになった、そんな旅でした。
☆☆☆☆☆ グランドサークルツアー これを見ずして帰れるか?
☆☆☆☆☆ ヨセミテ 絶対宿泊しなきゃ良さはわからない!!
☆☆☆☆ IT企業巡りツアー 好きな人にはたまらない!そうでない人も楽しめる♪
(2017年10月 辻理恵子)
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