サルベーションマウンテンに憧れて…ノープランで人任せの無責任旅in LA☆

サルベーションマウンテンに憧れて…ノープランで人任せの無責任旅in LA☆

最近社内で人気沸騰中のアメリカ!
今まで辺境ばかりを旅していて、王道のアメリカを旅するのはほぼ初めて。
数年前からSNSなどでサルベーションマウンテンという場所が気になっていた。
でも、調べても広いアメリカの砂漠のど真ん中にあるという事で、どうやって行くものかと手をこまねいていた。
そんな私に朗報が!ファイブスタークラブを卒業された大先輩がその砂漠の近く(と言っても車で数時間走っていただく)に住んでいるというではないか。
先輩にも会えて、憧れの地に行くこともできて、まさに一石二鳥!いや、二鳥以上の価値がある!
約1年計画を温めてついにこの秋、実行に移す時が来た~~~!
ロサンゼルスとその近郊のみで5日間という、比較的コンパクトな日程のため、LAの観光はギュッと1日に濃縮。
早くから朝食を摂りにサンタモニカへ向かった。
イメージしていた通りの青空とヤシの木の並木道に、心が弾む。

サンタモニカの街並み

先輩オススメのオシャレレストランFIGにてオシャレブレックファスト。
朝からボリューム満点でとっても美味しく、雰囲気もスタッフのサービスもよく大変満足な朝食だった。

FIG

エッグベネディクト


優雅なひと時を過ごした私たちはサンタモニカピアを目指すべく、ビーチ沿いをお散歩。
この美しいビーチを写真に収めようとカメラを探すも、なんと先ほどのレストランに忘れていた!
でも優しいスタッフさんの手により、カメラはちゃんと保護されていてほっと一安心。
無事カメラが手元に戻り、サンタモニカのお散歩仕切り直し!

サンタモニカビーチ沿いをお散歩

そしてサンタモニカピアの桟橋へ。

サンタモニカピア

このアーチをどうしても写真に収めたかった私。
このショットって誰でも一度は目にしたことがあるのではないか?
アーチをくぐり、桟橋へ。1909年にできた桟橋は木造でとっても雰囲気が良い。また桟橋の上には遊園地もあって驚いた。
アメリカについては本当に全く知識の無い私。ここサンタモニカがかの有名なルート66の終着点とは知らなかった。ルート66はバイカー憧れの地らしく、マッチョなバイカーたちが記念写真を撮っていた。

バイカーたちを盗撮

サンタモニカピアにて

青空、ヤシの木、桟橋、バイカー、ビーチ、遊園地、路上ライブをする人・・・この雰囲気、楽しすぎる!
そしてショッピングも楽しみにしていた私。日本未上陸のセレクトショップをハシゴしてもらう。
それにしても、なんの下調べもせずにアメリカまでやってきた私たち。
アテンドしてもらった先輩頼りで、お店を探すのもすべて丸投げ…。旅行会社失格であります。

日本未上陸のセレクトショップ、アンソロポロジー

かわいい内装のショップ、あれもこれも持って帰りたくなるようなセレクトに、お店にいるだけで心もハッピー。
これで満足しない私たちは、続いてウェストサイドへ。
ウェストサイドはかの有名なUCLAやビバリーヒルズなどがある、セレブの街。
ビバリーヒルズ青春白書好きの私は、ここにブランドンとブレンダが引っ越してきて、ディランマッケイとあんなことがあったり、ケリーとそんなことがあったりしたんだな~…とか、そういえば途中から主役級のブレンダが無理な設定で姿消したよな~…などと思い出さずにはいられなかった。日本帰ったらまたシーズン1から見直そうかな。
といっても、やはり庶民の私には縁遠い街。

ロデオドライブ

液体窒素でアイスを作ることで有名な、ICE CREAM LAB で一休み。

アイスクリームラボ

まだまだLAの観光は終わらない!
〆に向かったのはハリウッド。
ハリウッドスターの手形があることで有名なチャイニーズシアターを目指して歩いていると、ハリウッドスターに遭遇。マリリンモンローと一緒にドゥドゥッピドゥー♪

マリリンモンロー

チップはしっかり取られる。

ウォーク・オブ・フェイム

チャイニーズシアター

チャイニーズシアターの前にはいろいろなハリウッドスターの手形、足形がたくさん。
ジョニーデップ、トムハンクスなどの大スターだけではなく、ドナルドダックやスターウォーズのR2D2、C3POなどもあって遊び心を感じられる。

とりあえず手を合わせてみる

ドナルドダックの足形

スターウォーズ

こうしてめまぐるしいLA1日観光は幕を閉じた。
そしていよいよ、サルベーションマウンテンを目指す日。
LAを出発したのが朝の8時過ぎ。
ハイウェイをひた走り、途中LA発祥のバーガーチェーン、IN & OUT でアメリカらしいジャンクフードを堪能。日本のバーガーと違って、肉、トマト、レタス、オニオン、それぞれの存在感がすごい!大味かと思いきや、ちょっとした塩味も効いていてとってもおいしい。日本のファストフードよりレベル高い!

ジャンクフードに食らいつく

イン&アウト

途中休憩を挟みつつ、14時前に念願のサルベーションマウンテンへ到着。
周りに何もなさすぎて(ただの砂漠が続いていた)、本当にこんなところにあるのか?と不安になるが、遠くにカラフルな山が見えると思わず車を止めて写真を撮ってしまった。
弾む心を抑えきれず、そのカラフルな山へ近づいていく…
ここからはもう、想像以上のかわいさにため息の連続。どこもかしこもフォトジェニック!!











サルベーションマウンテンをたった一人で、28年もの歳月をかけ作り上げたのはレナード・ナイト氏。彼はもともとキリスト教の信仰があったわけではない。自動車整備工として生計を立てていたが、ある日突然、信仰に目覚める。神からの啓示があったのだろうか。
1984年に旅行で訪れたこの地を気に入り、神の言葉を広く世に広めたいと思った彼は、この土地で一人、神への愛・神の言葉を表現し始めたのだ。
これはアートではなく、彼の信仰の表現なのである。
砂漠の中に突如現れる色彩に満ちた山。思わずかわいい!と声を上げてしまうが、それだけではない魅力がここサルベーションマウンテンにはあるように我々は感じた。
この土地には、レナード氏の神への愛が満ち溢れていた。信仰心の無い私だけれども、ここにいるだけでパワーをもらえるというか、ピースな気持ちになれるというか、なんだかとっても神聖な気持ちがおりてくる。とても細かいところまで鮮やかなペンキが塗られ、メッセージが描かれている。いつまでの飽きることなく眺めていられる…
砂漠の中の過酷な環境故、放っておけばいずれ崩壊する運命にある。
レナード氏は2014年82歳で亡くなったが、今ここは数名のボランティアと寄付によって守られている。
サルベーションマウンテンから車で少し走ったところに、スラブシティと呼ばれるエリアがある。
スラブシティは政府からは認可されていない街だ。そのため、電気、水道のインフラはもちろん、ごみの収集や、警察も存在しない。
住民はトレーラーハウスに住んでいる。つまりホームレスという事だ。
彼らはこの地に集まり、独自の秩序をもって生活している。
こういう人たちを一般的にヒッピーと呼ぶのだろうか。
少しだけ彼らの街の入り口にお邪魔したが、それがなんとも独特な場所だった。

靴のなる木


おかしなトラック

一本の木にたくさんの靴がちりばめられていたり、へんてこなトラックがあったり、荒れた無人トレーラーがあったり、異様な雰囲気だ。へんてこトラックには何百個もの缶のプルトップ、ドライヤーや扇風機の網、バケツ、貝殻などのガラクタが張り付けられていて、100ドルで売りに出されていた。

無人トレーラー

無人トレーラーの中

スラブシティの入り口

これはアート?狂気?
あまりの独特さに気圧され、うすら寒い気持ちでスラブシティを後にした。
この近くにある、死にゆく湖、ソルトン湖もまたかなりユニークな場所。
湖というから、リゾートなのかと思い行ってみると。。。
車を降りた途端、臭い!くっさい!!
なんだこの匂いはと思い、湖に近づいていくと匂いはどんどんキツくなっていく。
見ると大量のお魚が打ち上げられ、干からびている。
臭いのもとはこれか。

大量の死んだ魚

魚の下にあるのは砂地に見えるがすべてブジツボの殻だ。フジツボの殻と死んだ魚が延々と続いている。
ソルトン湖は農業用水の氾濫でできた湖で、水が流れ出る川もない。
そのため、砂漠の強い日差しで水が蒸発し、塩分濃度もどんどん高くなり、有害物質が出ているのだとか。
今後死にゆく湖なのだ。
臭さと大量の魚の死骸に騒いでばかりで、肝心の湖の写真が一枚もないことに気付くのは帰国後…。
なんだかテンションが下がるけど、そんなときは、サルベーションマウンテンを思い出して、気持ちをあげていこう!
さて。これで今回のLA旅行で楽しみにしていたミッションはすべて終了だ。
この日はサルベーション~LAの途中にあるパームスプリングという砂漠のリゾートで休息をとった。
翌日はLA最後の日。
スーパーマーケットで食材を買って、先輩宅でホームパーティー。これまた楽しいひと時であった。

スーパーでお買い物


ホームパーティー

あっという間で、中身の濃い5日間だった。
社員旅行以外ではほとんどが一人旅だが、こうやって食事も感動もシェアできる友人がいると旅行の楽しさは何倍にもなるのだな、と今さらながら、気づかされた旅であった。
サルベーションマウンテンで心を洗われたのか、感謝の気持ちが溢れ、清らかな心で帰国の途に着いた。
(…嘘です、機内食のメニューと映画の少なさと、私の席の画面だけ画像が汚い事に悪態つきました)
ロサンゼルス★★★★★ サンタモニカ、ビバリーヒルズ、ハリウッドなど、買い物も観光も飽きることなし!
サルベーションマウンテン★★★★★ どこを切り取っても絵になる、まるでお菓子の国!
(2016年10月 久保井奈々子)
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