今回キャセイパシフィック航空さん、航空券予約端末INFINIさんの研修で訪れたのは、ズバリ香港。週末3日間の弾丸渡航で、キャセイパシフィック航空の知られざる裏側に迫った。
現地に到着してその足で向かったのは、香港のフラッグキャリアキャセイパシフィック航空の本社CX CITY（キャセイシティー）。普段は関係者以外の立ち入りが禁じられているこの施設を、特別に見学させて頂いた。
CX CITYの名前の通り、まさに街のよう。パイロットやCAのOJTに使われるモックアップをはじめ、オフィスやミーティングルーム、クルー専用の宿泊施設やコンビニ、体育館などの保養施設や写真館、食堂やバーまで備わっている。建物の正面にはキャセイ航空史上二番目の航空機（通称NIKI）の姿が。
中でも興味深かったのは、キャビンクルーの出国手続きの様子。日々世界中を飛び回る彼らは、旅行者のようにパスポートで入出国をするのではなく、IDカードをPC端末にかざしてそれを行う。SuicaやPASMOなどのICカードを改札でかざして日々通勤する都会の現代人とは比べものにならないほどに、その姿はかっこいい！
彼らは出発の1時間ほど前に機内に到着し、お客様を迎える準備をする。
CAのトレーニングは非常時への対応から始まる。このセーフティエリアで、飛行機のドア操作から緊急時の脱出まで学ぶことができる。CAは乗務に関するライセンスを1年毎に試験を受けて更新する必要性があるため、ここはその試験会場にもなる。初めて見た脱出用シューターは予想以上に大きい。角度は公園の滑り台くらいだろうか。
サービスエリアでは、キャセイパシフィック航空のさまざまな座席のモックアップが一堂に集結している。特に注目したいのは、ビジネスクラス。キャセイパシフィック航空は、英スカイトラックス社が実施するワールド・エアライン・アワード2012年度において、ワールド・ベスト・ビジネスクラス賞を受賞。世界各国の航空旅客1,800万人以上が認める、スペシャルなシートだ。
隣のモックアップでは、CAの卵たちが教官の指導を受けていた。こうやって彼女らは世界中を飛び回るようになる。
次に訪れたのは空港内で働くグランドスタッフトレーニングエリア。お客様が空港を訪れて最初に行うチェックイン業務について学ぶ。お客様に気持ちよく飛行機を利用してもらうため、彼らの仕事はとても重要だ。ここで空港内の端末に接続し、お客様の予約状況を確認を行う。
最後に、パイロットのトレーニング。操縦操作を学ぶことができる。このモックアップは稼働率が高い。1日18時間以上動いているので、内部の見学はできなかった。
乗務員は、入社後オーストラリアで6週間トレーニングをし、ライセンス取得を目指す。取得後は香港のここ、CX CITYでのトレーニングを経て、機内で乗務できるようになる。しかし新機種の導入や、新クラスの導入(ビジネス、プレミアムエコノミー等)があった際は、再度香港に戻ってトレーニングを受ける必要があるのだとか。
責任を持ってお客様の命を預かるため、キャセイパシフィック航空は徹底したトレーニングを行っている。スタッフの努力に努力を重ねたサービスのおかげで、私たちは今日気持ちよく世界中を飛び回ることができるのだ。
ここで香港のホテルをご紹介！
●ランガム香港
ピンクを基調としたヨーロピアンな5つ星ホテル。上品で優しい気持ちになれるフラワージンジャーの香りと、フランス菓子の老舗ラデュレのようなかわいらしいデザインのオリジナルプロダクトが魅力で、女の子ならみな一目惚れ間違いなし！アニメティは同じランガムグループのスパ『川』ブランドを採用。
チムサーチョイのど真ん中、地下鉄（MTR）の駅から徒歩1分もかからないので、香港の中ではこれ以上ない好立地。
このホテルに泊まるなら、ぜひ館内のレストランTANG COURT（唐閣）を利用したい。ミシュラン二つ星のこのレストランのおすすめは、ズバリ美肌御膳！コラーゲンたっぷりで絶品なメニューは、日本でも注目を集めはじめている。個人的にはこのレストランオリジナルのXO醤がおすすめ！
●ランガムプレイス香港
ショッピングを思いっきり楽しみたい方におすすめなのが、ランガムプレース香港。マーケットの女人街のすぐそばに位置する5つ星ホテルで、ショッピングモールのランガムプレイスにも直結。若者の流行の発信地であるこのモールの地下にはスーパーマーケットもあり、お土産で悩む心配はゼロ。MTR旺角駅直結なので、観光への移動も楽々！
このホテルのレストラン、MING CORT (明閣)もミシュラン星付きの名店。一口だけでほっぺがどろどろにとろけてしまうような絶品のオンパレードだ。
●イートンスマートホテル
香港の4つ星ホテルでありながら、高いホスピタリティーと広い客室が自慢のイートンスマートホテル。MTRの佐敦駅から徒歩2分の立地。庶民的な活気溢れるこのエリアは、見どころがたくさん！夜市の男人街をはじめ、翡翠市場のジェードマーケット、天后廟など、香港の生活に密着した滞在を楽しめるはず。館内の日本食レストランYAGURAでは焼酎の品揃えが自慢。
最後に、キャセイパシフィック航空自慢のビジネスラウンジをご紹介。
●THE WING ザ・ウイング
香港国際空港内で一番大きいラウンジがここ。オリエンタルな雰囲気のスペースもあれば、世界中の航空機が集まる大パノラマも楽しめる。とにかく視界を遮るものがないので、解放感が抜群。
ここではキャセイパシフィック航空スタッフおすすめの汁なし担担麺を、ぜひ頂きたい。香港食い倒れ旅のシメに是非！
●THE CABIN ザ・キャビン
キャセイパシフィック航空乗継ぎカウンター近くのラウンジが、ザ・キャビン。
こちらは飛行機が見える窓側に通路があるため、飛行機が集まる光景を独り占め！というよりも、みんなで風景を共有するような雰囲気。搾りたてのフルーツジュースや中国のハーブティー等、ヘルシー志向のメニューを取り揃えているため女性からの人気を集めている。
●THE PIER ザ・ピア
搭乗エリアの北西コンコースに位置するラウンジが、ザ・ピア
こちらも飛行機を間近にゆっくりと過ごすことができる。ザ・ウイングよりもこちらの方が飛行機との距離が近く、個人的にはおすすめ。ここでも汁なし担担麺を味わうことが可能。
●G16
キャセイパシフィック航空の子会社、ドラゴン航空のビジネスラウンジ。キャセイパシフィック航空のビジネスクラスの乗客も、もちろん利用することができる。ラウンジの中から17,18,19番ゲートが見下ろせるため、これらのゲートから出発する場合、搭乗が始まるぎりぎりまでラウンジで過ごすことができるので便利。
●THE ARRIVAL ザ・アライバル
世界の空港でも数少ないアライバルラウンジ。香港入国、預け荷物受取後に利用できるのがここ。無料のビュッフェや、シャワー室があるのがうれしいポイントだ。
たった3日間の滞在ではあったが、眠らない街、香港で過ごすには十分過ぎるほど。マーケットの女人街や男人街は23時くらいまで開いているし、街中の飲食店も夜の1時まで営業、市内を走るメトロの終電も1時までなので、夜遅くまで楽しむことができる。日本のように、深夜を過ぎると人通りがまばらになるようなこともなく、日付が変わっても街には人が溢れかえっている。（むしろ早朝の方が人がまばらで危ない雰囲気なのだとか）メトロの終電が終わればタクシーでホテルまで帰っても初乗り260円くらいなので、全く財布は傷まない。
ミシュラン星付きのレストランでなくっても、どこで何を食べてもとにかくおいしい！料理で使われる食材もきくらげ、チキンスープ、鶏手羽、鴨足、豚の皮などコラーゲンがたっぷりなものばかりで、食べ歩きをするだけできれいになってしまう！（気がする…）
今回の研修では、より深く香港を、そしてキャセイパシフィック航空をとことん知ることができた。今まで飛行機の機材に特に興味もなかった私も、いつのまにか飛行機を見るだけで大興奮！次回はぜひプライベートで、週末弾丸香港食い倒れ旅を満喫したいと思った。もちろんお気に入りのエアライン、キャセイパシフィック航空を利用で。
2013年3月 仙波
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