今回は南の島、マレーシアの3都市と、シンガポールを旅してきました。

今回は南の島、マレーシアの3都市と、シンガポールを旅してきました。

訪れたのはマレー半島の西に位置するランカウイ島、ペナン島、マレー半島の東、ボルネオ島のコタキナバル、そしてシンガポールです。

ランカウイの夕陽


★ランカウイ★
ランカウイは関西からマレーシアの首都クアラルンプールを経由して約9時間です。
クアラルンプールからは1時間のフライト。
淡路島ほどの大きさの島で、道には信号機が10台もないような、素朴な島です。
空港からホテルまでの道路も平坦で、空港からホテルまで信号には1回しか出逢わず、のんびりした雰囲気は全身で感じられます。
ランカウイではシュノーケリングツアーに参加。日本人観光客にはマングローブの森をカヌーでサファリするツアーが人気なようですが、私が体験したパヤ島のシュノーケリングツアーもかなりおすすめです。
パヤ島はコタキナバルの港から船で1時間、マレー半島の西海岸随一といわれるほど美しい海に囲まれた孤島です。

パヤ島へ向かう船の中は2階建て、船内は広々としています。
出発してしばらくすると、船上へ出て海を眺めることが出来ます。
カップルは海での2人の写真を撮ろうと必死でしたが、隣で私は負けじとパシャリ。

パヤ島への船からの景色



パヤ島ツアーといっても、島に船がつくわけではありません。パヤ島の沖に巨大な浮島があって、そこにランカウイからの船は到着します。この浮島が、昼食会場、兼、更衣室、兼、休憩所。つまり今日1日の基点がこの浮島となります。
更衣室は設けられていますが、あまり快適とはいえない空間なので、できればホテルから服の下に水着を着てくることをお勧めします。
パヤ島の海の透明度は非常に高く、熱帯魚も豊富に生息しているので、ダイビングやシュノーケリングにはピッタリな島。

シュノーケリングが初めての私、楽しみだった初体験に朝からテンションは上がるばかりで、ずっとニヤニヤしっぱなし。とはいえ、初めてのシュノーケリングに、ゴーグルの使い方が分かりません。「…これどうやって使うん??」英語が話せるスタッフもいますが、たまたま質問したのはゴーグルを渡してくれた英語が分からない係員の女性。
女性は英語がわからず、私はマレー語がわからず、何とも言えない身振り手振りの暖かい時間が流れる…と思いきや、答えは簡単でした。被るだけです。
細かいことは気にせず、とにかく潜りましょう。楽しい!楽しい!


海の底がキラキラしている

到着してスタッフによる簡単な設備やスケジュールの説明の後、すぐフリータイムになります。フリータイムは昼食時間をふくめれば4時間ほどありますが、レッスンなどはなく、技術はひたすら泳いで体得するのみ。ですがシュノーケリング未経験の方も大丈夫です、最初の1時間は慣れることに必死だった私も、昼食を終え、後半の2時間は夢中になってしまい、気がついたら集合の10分前で慌ててしまったほどでした。
救命胴衣をつけるので、簡単に浮けますし、泳ぎ疲れたら、ぷかぷか仰向けに水面に浮かんで空を眺めているだけでリゾート気分。


午後からはサメを見ることができる隣の浜へ案内してくれます。残念ながら私は見ることができませんでしたが、この他にも、星型のサンゴをボートで見せにいってくれたり、参加者が退屈しないように多々イベントが用意されています。
ランカウイで1番賑やかな街は島の南東に位置するクアであり、ぜひ立ち寄りたい街には違いありませんが、南西にあるバンタイ・チェナン、バンタイ・テンガー付近の街も島らしい落ち着いた雰囲気があっておすすめです。


街で1番人気の海鮮料理レストラン

この付近はもともとバックパッカーが集まって発展した地域で、安くて美味しいお店が並びます。1番人気は海鮮料理。また、ビーチが美しく、夕陽も本当に綺麗です。


入道雲が発達し虫の声が聞こえる、まさに夏休みを思わせます。あちこちで短パン、サンダルの観光客がいました。
★ペナン★
ペナンへ。ペナンはランカウイから空路で1時間。
ペナンはイギリスの東インド会社の拠点とされたこともあってヨーロッパ調の建物が多く見られます。ただマレーシアはイスラム教の国であるため、そのヨーロッパ調の建物の横をスカーフをまとった女性が歩く、なかなか面白くて旅情あふれる街の風景が楽しめます。中心部であるジョージタウンは、世界文化遺産に登録された街で有名です。
そのペナンで私が宿泊したのは、ペナンで屈指の高級リゾートホテル、ラササヤン。
ビーチも近いですがプール、スパなど設備も充実しており、私の予定は1泊でしたが1週間ほど宿泊してしまおうかと思った、素晴らしいホテル。特に朝食はぜひ楽しみにしていただきたいほどです。



ジョージタウンはその歴史的街並が評価され、2008年に世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録されている地区は広範囲で、その中にはリトル・インディアと呼ばれるインド人が多い地区や、チャイナ・タウンと呼ばれる中国人の多い地区も含まれます。


★シンガポール★
シンガポールは最近すごいことになっているとは聞いていましたが、まさかここまでとは。シンガポールの南に位置するセントーサ島は、まるで島全体がテーマパークです。訪れたのが日曜日ということもあってか、家族連れやカップルなどでセントーサ島はいっぱい。私はそのセントーサ島の中にある、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールへ。


ニューヨークゾーン

このテーマパークは5時間ほどで一通り回ることのできる手軽なテーマパークですが、アトラクションはお子様向けから絶叫マシンまで揃い、キャラクターによるショーやパフォーマンスも各所で行われているため物足りないことは決してありません。
また、私は日曜に訪れたため来園者数は多かったはずですが、乗り物に乗るため日本のように1時間も待つということはなく、快適でした。

セサミストリートのショー

そして、定番のマーライオン。
マーライオンへはぜひ、夜に行きましょう。昼は日陰がないため暑すぎますし、マーライオンから見る夜景は素晴らしく、マーライオン自体もライトアップされているからです。世界三大がっかり観光スポットに選ばれているマーライオン。私は色々な期待や想像をしながら行ってみました。

マーライオン

マーライオン付近の夜景

…すごいやん!!!!と思わず独り言。
結構大きい。そして口から出ている水の音量も人の声が少し聞こえにくいほどです。確かに、ライオンの口から水が出ているだけ、といえばそうなのですが、堂々たる雰囲気は、シンガポールの象徴として恥ずかしくありません。どうしてがっかりなんだ!
そしてマーライオンから見える夜景は横浜のように綺麗でした。
一度しか行ったことないけど、横浜。

シンガポール名物、チキンライス。タレが甘酸っぱくてとても美味しい。

★コタキナバル★
一応大阪という都会に住む私ですが、緑あふれる自然に身を置く方が性に合っているらしいです。この旅の最後に訪れた街は、マレー半島の東、ボルネオ島の北に位置する、コタキナバル。


コタキナバル市内は、こぢんまりとしていますが車の往来が激しく、都会的な印象。
しかしコタキナバルはその一方で、そこを起点に足を延ばせばオランウータンや珍しい植物に出逢うことも可能。今回私は、コタキナバルから車で2時間走ったところのキナバル山の麓、キナバル公園を目指します。
途中、車はナバル村という、キナバル山が美しく見えるポイントで停車しました。
新鮮な果物やお土産物さん、なによりキナバル山の美しい眺めが長時間のドライブの疲れを取ってくれます。

遠くに見えるのがキナバル山


犬ものんびり

山に慣れていない私。困ったのは服装です。
旅の前、どこからか、キナバル山には長袖長ズボン!という情報を仕入れた私は、素直に長袖長ズボンを着ていきましたが、おすすめしません。
確かにキナバル山は虫が多いため長ズボンは必要ですが、上半身は歩いていると暑くなるため半袖のほうがいいです。また、後に訪れるポーリン温泉付近は標高が少し下がるので、大変暑いです。1番いいのは脱ぎ着できる服装ですが、脱いだあと荷物になることを考えると、次回いくとき私はきっと半袖を着ていきます
キナバル公園内の道は日本の山のように整備されておらず、細い自然の道を進んでいきます。


樹を触ったのは何年かぶりでした。湿った苔がついていて、ヒンヤリとします。中で流れる樹液は「命」を感じさせました。あまりに気持ちよくて、何回も触っていたらガイドさんに変な顔をされてしまいました。

クワガタの赤ちゃん

ピンク・メリディアン


ウツボカズラはその香りに誘われて、自分の中に入ってきた虫を食べて生きている植物です。図鑑でしか見たことのなかった植物が、目の前にありました。

ウツボカズラ

キナバル山から1時間ほど走ったところ、ポーリン温泉の近くでは、咲いていれば世界最大の花、ラフレシアを間近で見ることができます。
ラフレシアは花の直径がおよそ90センチほど、重さは7キロにもなります。悪臭で有名なラフレシア、その悪臭をぜひとも体験したかったですが、残念ながら鼻の悪い私には距離があって体験することができませんでした。悪臭は、ハエを呼んで自分の花粉を運んでもらうことに役立っています。
通常は花びらが5枚のラフレシア。今回は偶然、珍しい6枚の花びらのラフレシアを見ることができました。

珍しい6枚の花びら

南の島に相応しく、どこも夏休みのような、のんびりとした平和な雰囲気に満ち溢れていました。入道雲がにょきにょき、虫もたくさん鳴いていました。
人のそばに美しい海があって、静かな森があって、澄んだ空があって、物は少なくてもここには人にとって本当に必要なものの全てがあるんじゃないかな、と考えるような旅でした。
2013年3月 楠本
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