サバンナだけじゃない!魅力いっぱい、ケニアの旅

サバンナだけじゃない!魅力いっぱい、ケニアの旅


ケニアといえばサバンナの印象が強いが、森林が広がる国立公園がある。それがアバーディア国立公園だ。標高は約2,300m。ここではサバンナのサファリとは全く異なる動物観察が楽しめる。
アバーディア国立公園内にあるロッジは、「TREE TOPS」と「THE ARK」の2つのみである。今回の滞在はTHE ARKだ。
アバーディア国立公園内には、決められた車両しか入ることができない。ここがまず他の国立公園と異なる。宿泊者はそれぞれ、国立公園外にあるロッジでチェックインの手続きを済ませる。
この時、大きな荷物はこのロッジに預けていく。国立公園内のロッジの部屋は狭いのだ。
必要なものは1泊分の着替え、朝晩は冷え込むので上着、虫除けスプレーなど。



20人ほど乗れる車でロッジへ向かう。到着すると、地面から高いところにある木の通路を通り、ロッジへ向かう。


客室はベッドとシャワーのみで決して広くないが、動物を観察するためのロッジと考えると十分な広さがある。

ロッジの各階には動物を観察できるスペースがある。そう、アバーディア国立公園では、サバンナを車で駆けて動物を探すサファリよりも、ロッジにゆっくり滞在し、集まってくる動物の姿を観察するのが主流なのだ。

動物たちはロッジの前にある泉に集まっている。(泉の近くには塩もまかれている。)温かい部屋で、コーヒーを飲みながら、ゆっくり動物観察ができる。

感動するのはその迫力。通常のサファリでも車から動物に接近できるが、こんなに近付けることはなかなかない。昼はゾウ、ヒヒ、イボイノシシ、バッファローなどがよくやってくる。夜はライトアップされていて、サイやライオンがやってくることもあるのだ。


森に囲まれているので、鳥も非常に多い。朝に夕にたくさんの鳥の鳴き声を聞くことができる。

就寝前には、是非ベッドの横のブザーをオンにして就寝するのがおすすめである。このブザーは泉に動物がやってくると知らせてくれる、お知らせブザーなのだ。ベル1回はゾウ、ベル2回はサイ、ベル3回はヒョウ、ベル4回はその他の動物の合図となっている。今回の滞在でベルが鳴ったのは、残念ながら就寝直前の1回のみ。ベル2回でサイの合図であった。
さて、アバーディア国立公園は素晴らしかったが、やっぱり草原を駆け抜けるサファリも体験しなくては!!ということで、旅の後半に訪れたのはマサイマラ動物保護区。ここは、私たち日本人が思い描くアフリカのイメージそのままの場所。大阪府ほどの広さにケニアで最も多くの種が生息しているといわれている。見たい動物がいるならスタッフに希望を伝えておくのがおすすめだ。もちろん100%とはいかないが、一生懸命探してくれる。
今回は、ずっとライオンに会いたいと言い続けていた私に、ガイドさんとドライバーさんがライオンを探してくれ、たくさん見られた。
お父さんライオン

お母さんライオン


子どもライオン


ライオンのハネムーン?!

念願のライオンに会えた後、次に出会いたかったのは、マサイ族であった。マサイ族の村はマサイマラ周辺にいくつもあり、訪問が可能なので、今回はその中の1つの村を訪問した。
村に到着すると歓迎の歌を歌ってくれる。

そして、ジャンプを見せてくれる。誰がより高く飛べるか競うのだ。マサイの人々は放牧をして暮らしている。毎日たくさん歩くので、身体は強く、しなやかなのだ。

マサイ族は火をおこすのも上手。


ここで驚いたのはマサイ族の食事である。マサイ族は野菜・果物を一切食べないらしい。牛の血や肉、山羊や牛のミルク・ヨーグルトで暮らしているとのこと。それでもマサイ族は強く、現在では80歳ほどまで生きる人もいるそうだ。うーん、不思議!!
駆け足ではあったが、いろんなケニアに出会えた今回の旅。このほかにもたくさんの動物に出会えた。



ケニアへの旅はサファリを楽しむものが中心である。サファリの楽しさは、何回サファリをしても、見られる動物が違ったり、天気が変わったり、時には動物たちの驚くようなドラマに出会えたり、いつもドキドキワクワクする気持ちを味わえるところにあるのではないだろうか。
女子一人でも大丈夫。アフリカに行ってみたいけど、、、動物を見たいけど、、、と迷っているなら、ぜひケニアをおすすめしたい。
2012年10月 西田

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