なんだかほんわか心温かくなる社員旅行だった (*^_^*) バングラデシュ社員旅行レポート・パート1

なんだかほんわか心温かくなる社員旅行だった (*^_^*) バングラデシュ社員旅行レポート・パート1



日本の国旗と色違いの国旗を持ち、世界最貧国と呼ばれ、そして1億4450万人が暮らす世界で7番目に人口が多い国・バングラデシュ。
そんなバングラデシュへ社員旅行で行ってまいりました。
首都ダッカの空港に到着。空港の外に集まるたくさんの人々に驚いた。本当にすごい人の数なので誰か有名人でも現れるのかと思い、ガイドさんに尋ねたところ、飛行機に乗って帰ってくるひとを皆で迎えるのがバングラデシュでは普通なのだと教えてくれた。
帰国する誰かを出迎えるべく集まった家族・親戚・友人たちが金網の向こうにひしめいていた。
入国早々、びっくり。
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バングラデシュに到着した私たちを待っていたのはダッカ名物・渋滞。
もはや進む道路が何車線あるのかも分からない。信号が見当たらない。鳴り続けるクラクションと暴走する無数のリキシャ、そして何故かボロボロのバス。



荒い運転にハラハラ・ドキドキしながら、世界一の渋滞に巻き込まれていった。
★ダッカ市内観光
まずはオールドダッカと呼ばれる旧市街の端にある船着場ショドル・ガットへ。
活気溢れる河港には、とにかく船がきっしり! わらわらと集まる人々とあふれかえる船を眺めた。


大きな船は朝に帰港したばかり、とのことで多くの船がお掃除中だったが潜入!
床に持参の敷物を敷いて雑魚寝するというデッキにびっくり。

まだ寝ている人も・・・お邪魔しました。

たくさん人が乗るんだなーと感心していると、「いつでも搭乗オーバーだよ」とガイドさんは笑う。
笑っている場合なのかと思ったが、沈む様子は無い。よかった、無事で何よりです。

こちらも重量オーバー・・・?
河港を出れば、そこは旧市街オールドダッカ。

立ち並ぶ古いビルの間を入り組んで延びる細い通りは見通しが利かず、一瞬で迷子になりそう。元気で騒がしいこの町はなんだか探検したくなる雰囲気だった。


そして次に向かったのはスターモスク。白いドームに無数の星のモチーフが目立つことからスターモスクと呼ばれている。外にあるポップな星型のプール?噴水?がかわいい。


19世紀に建てられたこのモスクは、1962年に地元のビジネスマンが改修、その後も何度か改修が繰り返されて現在の形となった。内外の美しい装飾タイルはぜひ見学したい。また、日本から輸入したという富士山のタイルも見られる。
★マイクロクレジットの村へ!
首都ダッカより東へ約75km、ノルシンディへ車で出発!
本日も渋滞は健在、このまま渋滞に翻弄され続けるのだろうかと不安がよぎる。なんとかNGOパプリ(PAPRI)に到着し、お勉強タイム。彼らの活動を教えていただいた。

パプリは、日本のNGOのサポートを受けながら、バングラデシュ人が運営、管理するNGO。パプリの活動は幅広く、マイクロクレジットから教育援助、障害者への支援、12才~18才の女性達を対象とした健康に関する活動、また、家族全員を対象とした健康・水に関する活動など、様々なことを行っている。

バングラデシュではNGOが力強く活動しているため、NGOを知ることはバングラデシュを知ることと言っても過言ではない。日本を代表する、あのファストファッションブランドもグラミン銀行と提携し、バングラデシュでソーシャルビジネスに取り組んでいる。
勉強ののち、マイクロクレジットの村を訪問。
待っていてくれたのは、とあるマイクロクレジットグループの女性たち。

※マイクロクレジットとは…
失業者や十分な資金のない起業家、または貧困状態にあり融資可能でない(商業銀行からの融資を受けられない)人々を対象とする非常に小額の融資です。これらの人々は担保となるものや安定的な雇用、検証可能な信用情報を持たず、通常のクレジットを利用するための最低条件にさえ達しません。貧困のどん底にある人々に小額融資をするこの仕組みにより、個人事業に従事し、収入を得て貧困を脱することを可能にしているのです。その多くは女性が主な対象となって女性の地位向上にも役立っています。マイクロクレジットはバングラデシュのグラミン銀行が起源と言われ、グラミン銀行はこの仕組みを作り「底辺からの経済的および社会的発展の創造に対する努力」により、ノーベル賞を受賞しました。
(弊社パンフレットより抜粋)


マイクロクレジットや現在の状況、最近融資を受けて行ったビジネスについて教えていただいたり、自己紹介&質問タイムをとったり。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。

質問!
「今、幸せですか?」
弊社スタッフがそう尋ねると、村の皆がうなずいた。その笑顔がとても印象に残った。
「借りて夜逃げしちゃう人はいないの?」
そんな質問にも「NO」と皆が首をふる。みんなご近所さんで、信頼しあって助けあっているから全く心配ないのだそうだ。

ここには私たちが遠い昔に忘れてきてしまったものがあるような、そんな気がした。なんだか懐かしい雰囲気。


バングラデシュでは「観光する」よりもこのようなNGO訪問や農家訪問、ボランティアがオススメ。
なんだか懐かしくて、あたたかなバングラデシュを感じることができる。

「バングラデシュはお金持ちの国ではありません、でも“心”持ちの国です。」
現地旅行社の方もそう教えてくれた。
なんだかほんわか心温かくなる社員旅行でした。
2011年11月 増井
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