サファリでは良くビック5なるものが話題に上がる。(ライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファロー)
これとは別にサンブル動物保護区 には サンブル5 というものがある。
サンブル動物保護区は北半球にあり、南半球の国立公園などでは見られない珍しい動物がたくさん生息している。
その中でサンブル5 とは アミメキリン、ベイサオリックス、グレービーシマウマ、ゲレヌク、ソマリアダチョウを指している。
今回はサンブル5全てみることができたが、どの動物もすごく美しかった。
アミメキリン、グレービーシマウマは他の地域のものと模様・大きさが違っている。
ベイサオリックスはレイヨウの一種でまっすぐに延びた長い角がかっこいい。サンブル5の中で私は一番気に入っている。
ゲレヌクはキリンカモシカという意味らしい。首が長いことからこの名前になっている。首が長いのでスラっとしていてスタイルが良い。
ソマリアダチョウは首が青いのが特徴のようだ。
サンブルはマサイマラのように大きな動物保護区ではないが、希少価値の高い動物も多く、連泊してサファリをしてほしい場所だ。
また、今回こんなことがあった。
到着数日前に大雨が降ったことから、川が増水しやすくなっており、少し雨が降ったら、通常渡れるところが渡れなくなってしまっていた。サファリのワゴン車は少しの川は渡ってしまうのだが、今回はそれができないくらい増水してしまっていた。
ドライバーは一生懸命、水の状況を観察。どうするのかとドライバーに聞くと、20分くらい待てば水が少なくなって通れるようになる、ということでみんなで車の中で待っていた。ただ、また雨が降ってきて水の引く様子がない。
少し待ってみたが、結局、レンジャーに連絡して、迎えに来てもらい4WDで引っ張ってもらうことになった。
向こう岸に渡れたときには真っ暗になってしまっていたのだが、そんな中でもケニアの人々は楽しそうで、こちらも安心させられる。もちろん、現地のドライバーやガイドはプロなので、慣れっこなのだろうが。
サファリの時間は減ってしまったが、こういったハプニングもケニアサファリにはつきものなのだろう。
みなさんもケニアを旅するときは、ポレポレ(スワヒリ語でのんびりゆっくりという意味) 精神で、のんびり楽しんでいただければと思う。
2010年3月 加藤明子