体感する世界遺産の旅!インド洋の真珠スリランカの5大世界遺産を巡って

体感する世界遺産の旅!インド洋の真珠スリランカの5大世界遺産を巡って

アーユボーワン?今回は機会あって、8日間かけて、スリランカにある7つの世界遺産のうち5つ(タンブラの黄金寺院、聖地キャンディ、古代都市ポロンナルワ、古代都市シギリヤ、ゴール旧市街)を訪れた。行程はニゴンボ一泊(サンセットビーチホテル)→タンブラ1泊(アマヤレイクホテル)→キャンディ1泊(アマヤヒルホテル)→ヌワラエリア1泊(ガルウエイ・フォレスト・ロッジ)→ゴール1泊(レディ・ヒルホテル)→ベントゥータ1泊(エメラルドベイホテル)→コロンボ・ニゴンボ経由で帰国である。日程順に内容をご紹介する。


一日目
今回の利用便はキャセイ・パシフィック航空。成田から香港乗り継ぎ・バンコク経由でコロンボへ。長時間のフライトだったが、快適で映画も見放題で時間をもてあますことはなかった。コロンボ到着は深夜だったが団体観光客でごった返していた。5年に一度の仏歯のご開帳とあって仏歯寺参詣が目的らしい。外に出ると深夜にもかかわらず蒸し暑い。ガイドさんと会いホテルについたのは深夜2時。シャワーを浴びて就寝。明日に備えた。

<ホテル情報>
サンセット・ビーチ・ホテル(ニゴンボ)
ニゴンボのビーチ沿いにあるエコノミーホテル。プール、レストランあり。
新しいホテルではないが部屋は清潔感あり。
シャワーのみ、TV,エアコン、石鹸(シャンプーなし)

二日目
ニゴンボからスリランカ最大の石窟寺院タンブラへ向かった。タンブラまでは車で約4時間かかる。途中休憩の為にレストランに立ち寄ると、地元の結婚式に遭遇した。合唱隊もおりなかなか本格的だ。レストランでの結婚式はスリランカではよく見られる光景だとか。キリテー(ミルクティ)を飲み、再び車で数時間。タンブラに到着。小さな町の一角に巨大な岩山があり、その頂上近くに石窟寺院があります。まず、岩山を登る前、金色の輝く大仏が目に飛び込んできますが、これは後で作ったものらしいです(ちょっとがっかり)。そして岩山を登ります(今回の旅、岩山を登ることが非常に多かったです。) 頂上の寺院入口では靴をあずけます。スリランカの寺院内は基本的に土足厳禁だからだ。これが意外と地面が熱せられていて熱い。観光客は靴下でもOKなので助かった。ちなみに袖なしの服やミニスカート、帽子などもダメ。それからもう1つ大切なこと。スリランカでは仏像と写真を撮る際、仏像に背を向けてはいけません。仏像にお祈りをしながら、そっと顔だけ後ろに向けるのが基本姿勢となるそうです。お気をつけ下さい。
この日は地元の学生団体が丁度遠足できていて混んでいた。全部で5ヶ所の窟があり、それぞれの窟に、仏像がところ狭しと並んでいる。ガイドさんによると、この窟の天井の壁画は、仏陀の生涯や、スリランカの歴史などが描かれているそうだ。私は特段仏像関係のものが好きということはないが紀元前一世紀に遡るブッダの壁画や仏像が洞窟内にびっしりと残されている様は圧巻だ。しかもその仕事は一つ一つ細かい。
 その後、車で約30分、もう1つの世界遺産のシギリヤロックへ向かう。シギリヤロックは火山マグマが固まってできた巨大な岩山で、テーブル状になっている頂上にはかつて王の宮殿があったそうです。ジャングルの中に圧倒的なスケールでそびえ立っている光景はそれだけで圧倒されます。ジャングル囲まれた岩のトンネルをくぐり、階段をひたすら登る。過酷な道のりに運動不足の体がノックアウト寸前だ。最後は工事現場みたいな螺旋階段を上り、やっとお目当ての1つ岩の中腹にある美女のフレスコ画を観賞。1500年以上も前のものとは思えないほど色鮮やかな壁画は本当に素晴らしい。ガイドさんによると、かつては500人ほど美女のフレスコ画が描かれていたらしいが、今は18人しか残っていないそうだ。父王を殺したカーシャパ王が霊を鎮めるために壁画を描かせたそうだ。フラッシュの撮影は禁止なのでご注意を。ここからさらに断崖絶壁の岩にへばりつくようにつけられた非常階段的な階段を登ると中腹の広場に出る。ここが「ライオンポウ」の広場。ここは“ライオンの入り口”と呼ばれているところで、かつては岩山全体がライオンの座像の形だったらしいが、現在は前足の一部が残っているだけ。ライオンの顔が残っていたら、迫力があったに違いない。入り口から続く階段を這い上がるように登るとやっと頂上だ。運動不足の体にはこたえたが頂上からの景色は絶景そのもの。しばし疲れもふっとんだ。広大なジャングルに計画的に作られた庭園が一望できる。頂上には木浴場跡が残っているがどこから水を持ってきたのかは謎だそうだ。今のように重機も何も無い時代に、どうやってこんな大きな岩の頂上に重厚な宮殿を建築したのか、当時の技術力の高さと人類の英知にただただ感動です。往復3時間の体感する世界遺産の旅。今日のビールは美味しく飲めそうだ。今夜の宿、アマヤレイクへ。

<ホテル情報>
アマヤレイク(タンブラ)
貯水湖畔に建つプチリゾートホテル。大半の部屋はバンガロータイプ。エコロッジ型(昔のスリランカ伝統家屋風)の部屋も数棟ある。部屋もかわいく清潔感があり、広さも十分。ちょっと早起きしてリゾート周辺の散策をしてみては。鳥のさえずりに包まれているリゾート内はマイナスイオンたっぷり。さらに5分ほど足を伸ばし、湖畔を散歩することも可能だ。自然の中に立つこのリゾートは全体的に雰囲気がよくハネムーナーにもお勧めだ。レストランやプール、テニスコート、アーユル・ヴェーダを受けられる施設もある。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,エアコン、シャンプー、ドライヤー

ガンダラマ(タンブラ)
タンブラの街から車で約10分。スリランカの有名建築家ジェフリー・バワの手がけた森の中にあるホテル。
建築自体は一見シンプル(森と一体化して気づかないほど)ですが、びっくりするのは既存の岩がそのまま残され、ロビーやリビングの随所に、そのまま埋め込まれている点です。また、貯水湖と繋がっているような錯覚を覚えるように設計されたプール含め、全ての施設が自然との一体感を意識して立てられているせいかどこか心地良い。階段にあるバワお気に入りのアーチストが手がけたフクロウの彫刻はこのホテルの守り神のよう。照明などは現代建築を取り入れた間接照明で、夜は昼とは違った独特の雰囲気がまたいい。部屋も清潔で広さも十分。昼間の観光で疲れた体を癒すには最適のリゾート。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,エアコン、シャンプー、セイフティーボックス

ジェットウィング・ヴィル・ウヤナ(シギリヤ)
ジェットウィング系列、全室ヴィラタイプの隠れ家リゾート。水にあふれている癒しの空間。部屋は場所の違いで4タイプに分かれる。部屋によってはプライベートプール付きの部屋もある。自然に溶け込み全体的に雰囲気がよい。清潔感、広さ共に申し分ない。個々のヴィラとレストランがあるメイン棟は離れているが送迎をしてくれるバトラーサービスがあるため安心。レストランにはヴィンテージワイン専用のセラー室があり豪華なひとときを楽しめる。アーユル・ヴェーダセンターやライブラリーもある。プライベート感溢れるこのホテルはハネムーナーにもおすすめだ。
シャワー、バスタブ、ミニバー、シャンプー

三日目
この日は3つ目の世界遺産ポロンナルワへ向かう予定だが、少し早起きしてエレファント・ライドを体験(個人的にはインドに次いで2回目)。象に乗って再度シギリヤロックを目指す。所要時間は往復約40分。象の背中に揺られ、シギリヤロックのベストビューポイントまでいき記念写真を撮って戻ってくるだけの単純な内容のツアーだが、料金もリーズナブル(確か$20程度)なので時間があれば記念に挑戦してみるものいいかも。その後、一路古都ポロンナルワへ。
ここは10~12世紀の間シンハラ王朝の都だったところで、当時の建築跡が多数残っており、世界遺産に登録されている。
11,12世紀の仏歯寺跡(仏歯とはブッダの歯(犬歯)のことで、インドからスリランカへと渡ってきました。スリランカでは王権の象徴とされ、大切に扱われ、王たちは壮大な伽藍を築いて仏歯を祀ったそうです。今はキャンディにある)や、当時は7階建てだったと言われているパラークラマ・バーフ1世の宮殿跡、格技場など、広大な敷地に広がる遺跡群の数々を見ると当時はどんな光景だったのだろうと想像するだけで、ちょっとワクワクします。原形をとどめないものも多い中、格技場跡の入口にあるムーンストーン(輪廻転生の意味を持つといわれている玄関マット)やガードストーンはじめ意外に残存状態がよい彫刻もあり、遺跡好きにはたまらない見ごたえ抜群の遺跡です。その後いよいよメインのガル・ヴィハーラ(座像・立像・涅槃像)へ。全て一枚岩からくり抜いて造ったというから驚きです。涅槃像だけでも14mもあります!

その後、キャンディへ。
夕方、仏歯寺付近に到着すると、仏歯寺に安置されている「ブッダの歯」が、5年ぶりにご開帳とあって、タイ含め近隣諸国から多くの人々でごったがえしていた。ガイドさんによると、反政府勢力LTTEとの内戦が終結に向けて進む中、「スリランカ、および世界の平和」を願っての特別公開との話でした。観光客以外は全て白装束姿(スリランカでは、寺院への参拝の際、白い服を着用)。ガイドブックをみて知ってはいたが、これだけ白装束の集団を見ると、やはりあっけに取られてしまう。しかも例によって裸足だ。以前のご開帳のときは朝から見られたそうですが今回は午後1時~5時限定。予想通り多くの参拝者で混雑し、徹夜までして並んだのに入れなかった人々のイライラがつのって現地は物々しい雰囲気に。入口付近に到着すると、既に危険回避の為、通常参拝も含めて本日の参拝は中止され、入口はバリケードで閉鎖されていた。よって、この日は仏歯寺参拝をあきらめ、すぐ近辺で行われたキャンディアン・ダンスショーを見ることになった。約1時間のダンスは想像以上に迫力があり意外とおもしろい。ダンスショーの本編終了後には炎を腕につけたり、口に含んだり、燃えている炭の上を歩いたりする。普段からの修行の成果なのか、なにか仕掛けがあるのかは不明です。ダンスショー鑑賞終了後、今夜の宿アマヤヒルへ。

<ホテル情報>
スドゥ・アラリヤホテル(ポロンナルワ)
ポロンナルワ近郊のホテル。エコノミーホテルだが、部屋は清潔。
レストラン、バー、プール、アーユル・ヴェーダを受けられる施設も完備。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,エアコン、ドライヤー(フロントでレンタル)

アマヤヒル(キャンディ)
町から8kmの山の上にあるキャンディアン王朝時代の建造物をモチーフに建てられた美しい山の上のホテル。プールサイドは夜ライトアップされ雰囲気がよい。スタッフがとてもフレンドリーで、部屋も広く、申し分ない。レストランでは毎晩バンド演奏が行われ、週末にはバーベキューメニューも用意される。朝、雲海を見ながらの朝食は最高!ハネムーナーにもお勧めのホテルです。
シャワー、バスタブ、TV,ミニバー、エアコン、シャンプー、ドライヤー

クイーンホテル(キャンディ)
仏歯寺前のコロニアル風のホテル。ペラペラ祭りの時には、一番の特等席(窓から通りが見えるので)になるため、宿泊費も高騰するそうです。ホテル一階ロビー入って目の前にある19世紀のエレベーターもアンティークの手動扉式で古きよき時代を彷彿させます。レストランは中華とアラカルトの2つ。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,ドライヤー(フロントでレンタル)

マハウェリ・リーチホテル(キャンディ)
町に近く、マハウェリ川沿いに立つホテル。
部屋は清潔で、広さも十分。デラックスルームはリバービュー。プールあり。
シャワー、バスタブ、エアコン、ミニバー、ドライヤー(フロントでレンタル)

四日目
朝昨日入れなかった仏歯寺へ向かう。ガイドさんから寺は入れるが、仏歯のご開帳が中止となったと聞かされた。危険回避との理由だそうだ。寺周辺に着くと、昨日からの徹夜組もいて相変わらず人でごった返していたが、なんとか通常参詣はできそうだ。5回ぐらいセキュリティチェックを受けた後、中に入る。
奥へ進み本堂に入ると、今度は階段を上ったり下りたり、トンネルをくぐったりと
なかなかややこしくなっている。ようやく回廊に出て、中央に仏歯堂が現れた。
仏歯堂1階には黄金の仏像が置かれ、2階には仏歯が納められている舎利堂があった
仏歯堂2階の扉が開帳され、金色に輝く仏舎利が現れた。皆順番に回廊を周って拝んでいった。本日見られるのはあくまで仏歯を入れたこの仏舎利まで。内部にある仏歯は開帳中止で残念ながら拝めなかった。
仏歯寺をあとにし、町を散策。
寺周辺には観光客向けというよりは、現地の人々の生活物資を取り扱う店が多く、市場には豊富なフルーツや新鮮な野菜がところ狭しと並び、活気に満ちていた。道端で宝くじを売るおじさんはとても気さくでした(ちなみに1等は日本製の車)
その後、ペラデニア植物園へ。ここは観光客のみならず、スリランカ人の憩いの場。お弁当持参でゆっくりといったスタイル。特にカップルが目立ちました。スリランカにしかない植物はじめ、珍しい植物がたくさん見られます。あの有名テレビCM「この木何の木、気になる~」という歌に登場するのと同じ種類だといわれる木もありました。すでに老朽化していてちょっと期待はずれでしたが(笑)。その後、キャンディをあとにし、世界的紅茶ブランド・セイロン紅茶の産地ヌワラエリアヘ。
ヌワラエリアへは車で山道を約3時間。夕刻到着するとそこは一面セイロン紅茶の茶畑。その殆どは植民地時代にイギリス人がつくったもの。ガイドさんによると、今の紅茶畑は、意外にも最初はコーヒー農園だったそうで、病害でコーヒー農園がだめになった後紅茶に切り替えられたそうだ。お茶は昼と夜の寒暖差が大きく,朝は霜が降りるような気候で,水掃けと陽当たりの良い斜面がいいそうだ.ここヌワラエリアやインド北部のダージリンはそのような条件に適う土地なのだそうである.茶工場へも立ち寄ったが日曜日の為稼働していなかった。隣接する喫茶店で紅茶をのみながら一休み。透き通るようなBOPの紅茶(無料)にはチョコレートケーキ(有料)があう。一息入れて今夜の宿へ。

ホテル情報
ガルウエイ・フォレストロッジ(ヌワラエリア)
紅茶畑のある山の中にある3つ星ホテル。アットホームな雰囲気のホテルでスタッフも親切。部屋も清潔感がある。ビリヤード場があるところが植民地時代避暑地だった名残を残している。団体客が入るとバンド演奏も。
シャワーのみ、ミニバー、TV,ストーブ(冷えるので)、ドライヤー(フロントでレンタル)

ティー・ファクトリーホテル(ヌワラエリア)
町から15kmの紅茶畑内にある紅茶工場を改装して作られたホテル。ホテル内にはインテリアとして機械が残っている。白を基調とした部屋はセンスのよさを感じさせる。茶畑を望む高台に立っておりが眺めも最高。敷地内には本物の紅茶工場もあるのでいれ立ての紅茶を飲んでみては。茶畑の中にあるホテルの為町からは離れているがこの地区に泊まるのなら断然このホテルがおすすめ。
バスタブ、シャワー、スリッパ、TV,ミニバー

グランドホテル(ヌワラエリア)
ヌワラエリアの街から近いコロニアル風ホテル。ホテルはオールドウイング(スタンダードルーム、スイートルーム)とニューウイング(リラックスルーム、スイートルーム)に分かれる。部屋は改装されていて清潔で古さはあまり感じられない。元々イギリス人の邸宅跡だったこともあり、イギリス基調のインテリアで統一されている。ホテル内にあるビリヤード場はアンティークなスコアボードが現在も使われている。メインダイニングの他に、24時間営業のカフェバーでも食事を取ることが出来る。ゴルフ場が併設されている。またホテル向かいにはインド料理専門レストランもある。街を散策したい人にお勧め。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,ドライヤー、シャンプー

5日目
朝食後、ホテル視察後、ヌワラエリアをあとにし、ゴールへ。
この日は途中休憩を挟みつつ、車で6時間ひたすらゴールを目指す。途中、大掛かりな道路工事に遭遇。ガイドさんによるとコロンボとゴールを結ぶ高速道路の工事だそうだ。この道路が完成すると、両都市間の移動が約1時間半(現在約3時間)で可能になるそうだ。
その後、ゴールの町から少し離れた高台のホテルに到着したのは夜7時過ぎ。すっかり日が暮れていた。夕食をとり就寝。
<ホテル情報>
レディ・ヒル・ホテル(ゴール)
ゴール市外の眺望が見渡せる高台にあるホテル。古い印象は否めないが、部屋は清潔で問題ない。メインレストランとは別に、屋上にファインダイニングがあり、ゴールの夜景を眺めながらディナーが楽しめる(要リクエスト)。
シャワー、TV,エアコン、ドライヤー(フロントでレンタル)

6日目
朝食後、ゴール市街地へ。ゴールは大航海時代、ゴア、マラッカと並んでヨーロッパとアジアを結ぶ海の道の要衝だった港町。17~18世紀、オランダ東インド会社がこの地に拠点を置いて香辛料などの交易を活発に行い、19世紀にはイギリスがそれに取って代わった。そんな歴史の縮図が残る街だ。堅固な城壁に囲まれた旧市街(世界遺産)は海に突き出た出島のような恰好をしている。旧市街への門をくぐるとタイムスリップしたように感じる。散策すると、東インド会社の面影をあちこちで目にすることが出来る。オランダ東インド会社の紋章「VOC」が、旧港から市内に入る城門、レストランの建物や窓ガラスにも何気なく刻まれている。当時は重要な建物だったのだろうと想像をふくらませながら、中世に迷い込んだような町歩きを楽しんだ。砦の外の海は意外ときれいでサンゴ礁が広がるほど透明でした。洒落た雑貨やカフェが立ち並び、仏教寺院が少なく、モスクや教会が多いのも、他のスリランカの町と違った雰囲気があり面白い。
ゴールをあとにし、ベントゥータへ。途中海烏保護センターへ。ここは亀の卵を生まれるまで保護し、生まれたら自然に帰す保護活動を行っている施設。生後一日目の亀は手のひらサイズでかわいらしい。この施設併設のショップで買い物をすると、その売り上げの半分が保護活動費用に当てられるらしい。ホテルを数件視察後、ホテルへ。

<ホテル情報>
アマンガラ(ゴール)
旧市街にあるスリランカ最古のホテル(ニューオリエンタルホテル)を世界のアマンリゾートグループが改装してオープンしたホテル。概観はあえてコロニアル調の建築をそのまま残しているが、中に入るとそこはさすがアマン。部屋はモノトーンで統一されているが、アンティーク風の調度品をつかっているせいか、どことなくノスタルジックな趣を残しているのが他のアマンと違うところ。泊まるなら、窓が多く明るい客室でありながらリーズナブルなチェンバールームがお勧め。備え付けのシャンプーやコンディショナー、ボディジェルや石鹸は、いかにも身体によさそうな高級なものだ。バスタブにお湯をはり、備え付けのローソクに明かりを灯しての入浴もお勧めだ。照明はすべて調光機能つきで、明るさを調節できる。また、ほかのアマンと同じで、各部屋に専属のバトラーがついてくれて、相談すればいろいろ面倒をみてくれる。部屋食にするには、まずメニューを持ってきてもらってオーダーすると、バトラーが中心になってセッティングしてくれる。バトラーが万が一つかまらなくても、居合わせたスタッフをつかまえて頼めば、OKというから安心だ。敷地は決して広くはないが、庭には花が咲き、木々にはリスやトカゲが生息し、いろいろな鳥たちがやってくる。庭には、ヨガなどのレッスンをするスペースも設けられていた。そんな自然にあふれたリゾートはアマンファンならずとも一度は泊まりたいホテルです。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,エアコン、ドライヤー

ゴールフォートホテル(ゴール)
アマンと同じく旧市街にある全室14室のプチホテル。部屋カテゴリーはロフトつきの部屋とロフトなしの部屋の2つ。広さ、清潔感共に問題ない。スパはなし。
シャワーのみ、TV,ミニバー、エアコン、ドライヤー

ジェットウイング・ライトハウス(ゴール)
ジェットウイング系列。ゴール郊外の絶好のロケーションにあるホテル。砦を模した特徴的なエントランスを抜けると、海に面したロビーがある。目の前の岩に波が砕ける様はまさに芸術的でそれを眺めながらのオープンテラスでの食事は最高。プライベートビーチも広く、スパも充実(アーユル・ヴェーダはなし)。部屋タイプは、リラックス(60ルーム)、スイートルーム(3ルーム)で、どの部屋も清潔で広さも十分。窓を開けるとインド洋の青い海が眼下に広がる。メインダイニングの他にファインダイニングがある。施設・サービス面共に申し分なく、ゴールに泊まるならこのホテルがお勧め。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,エアコン、ドライヤー

タージ・エキゾチカ・ホテル(ベントゥータ)
有名ホテルチェーン・タージ系列で、ベントゥータのナショナルホリディリゾート地区では最新の高級リゾート。ホテルは4ブロックに分かれ、全162ルームは全てバルコニー付き。部屋カテゴリーは、スタンダード、スーペリア、リラックス、スイートの4つ。スタッフも親切で、部屋も清潔、広さも申し分ない。ルームサービスは24時間。プールは敷地の比較的高い場所にあり、インド洋の景色を一望できる。もちろんビーチに下りてすごすことも可能。レストランは4つあるが、メインダイニング以外はディナーオンリー(シーフード、アラカルト)。都会的なセンスのよさとビーチリゾートの明るさを合わせ持つホテルはおすすめです。
シャワー、バスタブ、ミニバー、TV,エアコン、ドライヤー

エデン・リゾート(ベルワラ)
コロンボから南にある大型リゾートホテル。エデンの園を地球に再現することをコンセプトに造られたホテルで、広大なメインプールを取り囲む蹄鉄形に設定され、朱色の屋根と白壁のコントラストが印象的。広々とした客室は明るい雰囲気で、海または庭に面している。食事は3箇所でとることが可能。 1階のメイン・レストランでは、ビュッフェの朝食とディナー、また、週を通じてテーマに基づいた夕食が提供されている。 その隣りには、24時間営業のコーヒー・ショップがあり、プールを見渡す室内と屋外の両方の座席で軽食を楽しむことができる。 最後に、ワインセラーのある有名なグルメ・レストランがロビーの上階に位置する。スパも充実しており、本格的なアーユル・ヴェーダから気軽なエステコースまでいろいろなコースがある。開放感あふれる文句なしのリゾートです。
シャワー、バスタブ、ミンバー、TV,エアコン、ドライヤー
リヒニア・サーフ・ホテル(ベントゥータ)
エコノミーホテル。部屋はスタンダード、リラックス、スイートの3タイプ。スタンダードとリラックスルームにはバスタブがない。
シャワー、バスタブ(スイートのみ)、TV,エアコン、ドライヤー(フロントでレンタル)

エメラルド・ベイ・ホテル(ベントゥータ)
ワドゥにあるカジュアルホテル。部屋カテゴリーはスタンダードのみ。外観は古い印象だが部屋は清潔で問題ない。プライベートビーチを持つ。プール、レストランあり。週末はダンスショーも行われる。
シャワー、TV,ミニバー、エアコン、ドライヤー(フロントレンタル)

テンプル・ツリー・ホテル(ベントゥータ)
エメラルドベイのオーナーが2008年秋にオープンしたばかりのプライベートホテル。全10ルーム(リラックスルームが9ルーム、スイートルームが1ルーム)。プライベート感を重視したお客様を呼びたいそうだ。黒のモノトーンに統一された客室は広さ、清潔感共に申し分ない。メインダイニングがあるほか、ランチやディイナーのプライベートアレンジ(場所や内容をアレンジ)が可能とのこと(要リクエスト)。スパも充実しており、ゆっくり二人だけの時間を過ごすにはいいかも。
シャワー、バスタブ、TV,ミニバー、セイフティーボックス、エアコン、シャンプー

7日目
午前中ベントゥータのホテルを視察。その後、コロンボへ
到着後、コロンボ市内観光へ。実質上のスリランカの中心地ということもあって、ビルが立ち並び渋滞もすごい。都会に戻ってきてしまったというかんじ。時間の関係上、ホワイトハウスを模した国際会議場、独立記念ホール、シナモンガーデン地区、コロニアル建築が残るフォート地区など急ぎ足に車窓観光し、ニゴンボへ。夕方ザ・ビーチホテル視察後、スパ体験。その後、マネージャーも交えて夕食。帰国へ。

<ホテル情報>
ジェットウイング・アーユルヴェーダ・パビリオンホテル(ニゴンボ)
ビーチリゾート地区から少し内側に入ったところにあるジェットウイング系列のホテル。決して新しいホテルではないが、どことなく神聖な雰囲気がある。
各部屋には周囲を壁で囲まれた中庭があり、そこにあるアーユル・ヴェーダの設備で、プライバシーを守られながらじっくり施術を受けることが出来る。1ヶ月以上の長期的なプログラムから、忙しい人向けの3日間からの短期プログラムもある。ホテル内には日帰りでアーユル・ヴェーダ体験が受けられるセンターもある。医師もおり、アーユル・ヴェーダを徹底的に受けたい人やちょっと体験したい人にもお勧めのホテル。レストラン、プールあり。
シャワー、バスタブ、TV,ミニバー、エアコン

マウント・ラビニア・ホテル(マウントラビニア)
イギリス植民地時代の総督の住居として使われた建物をモダンなリゾートに改装したホテル。ホテルの従業員は植民地時代の兵隊服に身を包む。結婚式会場としても有名なホテル。83室あるスタンダードルームにはバスタブはないが、96室あるリラックスルームはバスタブ付きで全室シビュールーム。テラスからは息を呑むようなすばらしいインド洋とコロンボの市街地が一望できる。スイミングプール、バレーボール、ゴルフ、ツアーデスク、レストランなど設備が充実している。
シャワー、バスタブ、TV,ミニバー、エアコン、

ザ・ブルーウォーター(ワドゥワ)
コロンボ空港から車でおよそ2時間、市内から約1時間、ゴールデンビーチ沿いにあるホテル。有名建築家バワが手がけた最後のホテルで、エントランスを入ると、バワ建築の真骨頂、直線的なデザインと水の組み合わせがいたるところに感じられ癒される。
全室シービューで、緑のココナツ椰子の庭を望む各部屋には、ベランダがついていて、テーブルと椅子が置かれている。1Fの部屋だと、プールに直結できるのでお勧めだ。部屋カテゴリーはリラックスルーム(96ルーム)、スイート(4ルーム)に分かれる。プールはとても大きく、庭には椰子の木がたくさんあり、その下にはたくさんのビーチチェアーが置かれている。席を確保すると、タオルとマットを持ってきてくれる。中庭の池を望むようにカフェテリア、バー、レストランと並んでおり、海からの風があって心地よい。レストランはひとつだけだが、隣のカフェテリア(24時間)には軽食もあるし、レストランのメニューを頼むこともできるので問題ない。
癒しの空間に包まれたホテルはサービスも充実しており、ちょっと贅沢をしたい人にはお勧めのホテルだ。
シャワー、バスタブ、TV,ミニバー、エアコン、ドライヤー

ジェットウィング・ザ・ビーチホテル(ニゴンボ)
ニゴンボで最初に登場した5つ星ホテル(ジェットウィグ系列のホテル)
かつてジェフリー・バワが手掛けたリゾート「ロイヤル・オーシャニック・ホテル」をバワの弟子がリノベーションしたというだけあって、左右対称のロビーをはじめ、プールと組み合わせたコンクリート剥き出しのクールな演出など、バワ建築の片鱗が随所で光る。
部屋にはテラスがついていて、イスも置かれている。バスタブはガラス張りでベッドルームごしに海が見通せるような、とても開放的な造りとなっている。
プールも横長で大きい。泳ぐばかりでなく、ビーチソファーでのんびり過ごすのも悪くない。支配人によると、隣にある「ブルーオセアニックビーチ・ホテル」も同系列ホテルのため、両方の施設が利用でき、両ホテルの間には、アーユル・ヴェーダ・センターが完備されている。
メインダイニングは、夜になるとロビーから中庭にかけてライトアップされ、雰囲気がよい。バンド演奏も行われ、メニューも充実。日本で日本料理を修業したシェフもおり、てんぷらなどがメニューに加えられているのが嬉しい。のんびりするには申し分ないリゾートです。
シャワー、バスタブ、TV,ミニバー、エアコン、セイフティーボックス、
最後に・・・
あっという間の8日間であった。
前半は世界遺産三昧、後半は一面の茶畑など大自然に癒されながら空き時間にエステ三昧。本場のアーユル・ヴェーダもしっかり堪能した。ビールにあうおつまみも見つけ、すっかりスリランカ料理の虜にもなった。今は滞在中毎日飲んでいたキリテーの味が懐かしい。ちょと控え目なスリランカ人の人柄にも親近感を感じた。
世界遺産あり、美しいビーチあり、物価もリーズナブルで料理も美味しいスリランカ、是非お勧めです。今度はプライベートでゆっくり訪れてみたい。
2009年3月 渡邊竜一

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