魅惑のドバイ

魅惑のドバイ

ドバイ政府観光・商務局さんとキャセイパシフィック航空さん共催のドバイ研修旅行に参加させていただいた。まず感想から述べると、ドバイはなんだか「追いかけたくなる!」国である。街を見渡すと、日々の変化が大きく、非常に忙しい街なのだが、そこに暮らす人々に会うとみんな朗らかで、のんびりした気分になる。そしてそんな街も人も「・・・ちょっと待って!!」と、追いかけたくなるような国なのだ。
ドバイについては、これまで他のスタッフも紹介してきているので、私からは、『最新・ホテル事情』と『おすすめレジャー施設』をキーワードに、ドバイの魅力をお伝えしたい。


1.最新・ホテル事情
ドバイを語る上で欠かせないのがホテルである。豪華ホテルが数多く立ち並び、7ツ星ホテルと称される「バージアルアラブ」を初めとして存在の大きなホテルが多く、5ツ星ホテルといっても珍しくない。世界中を見渡しても、こんなにも豪華ホテルに溢れた街は他にないであろう。しかし驚くべきことに、ドバイはまだまだホテル不足の状態にあり、毎年どんどん新しいホテルがオープンしているのである。
<インターコンチネンタル・フェスティバルシティとクラウンプラザドバイ・フェスティバルシティ>
今年オープンした2つのホテル。
空港から車で10分ほどのクリーク(運河)沿いに建つ。客室はスタイリッシュで落ち着いた雰囲気である。ホテルの周辺は、大規模な開発が行われている。ホテルの隣には「ドバイ・フェスティバル・シティ」という巨大ショッピングセンターがある。現在、半分ほどしか完成していないらしいが、既にオープンしており、ショッピングや映画、食事を楽しめる。
<ザ・パレス・オールドタウン>

なぜホテルのコメントに工事中のビルの写真なのか・・・と思うかもしれない。しかし、これがホテルから見える風景なのだ。「オールドタウン」といっても古い町ではない。今まさに建設ラッシュの新しい町なのだ。その中でもこのホテルは美しい。海沿いに「ロイヤルミラージュ」というアラブ風の人気高級ホテルがあるのだが、この2007年オープンの「ザ・パレス」は、“シティのロイヤルミラージュ”と称されるらしい。

確かに、プールで泳いでいるとき、お洒落なバーでお酒を飲んでいる時に、工事中の風景が見えるのを気にする人がいるかもしれない。しかし私は、そんなドバイの風景を見ることも楽しく、進化し続けるドバイの中心にいられることが嬉しかった。また、このホテルの近くにも少し小さいがショッピングモールがある。さらにスキー場のあるショッピングセンター「モール・オブ・ジ・エミレーツ」やスークなどへのタクシーでのアクセスも悪くないので、シティでの滞在にはおすすめだ。
<アトランティス・ザ・パーム>
こちらは、ホテルのまわりが工事中なのではなく、ホテル自体が工事中なのである。しかし、とにかくすごいのだ!!スケールが想像以上なのだ。この2008年9月24日オープン予定の「アトランティス・ザ・パーム」は、アラビア湾に建設中の「ザ・パーム・ジュメイラ」の先端にあり、総客室数は1,539室、世界中から集まったセラピストが癒しを与えてくれるスパ、極上の料理が味わえるレストランがある。また、伝説の大陸をイメージしているだけあり、ホテル内に巨大水槽があり、海に沈む建造物や250種65,000匹以上の海洋生物を目にすることができる。(すでに水槽には多くの魚たちがのびのびと泳いでおり、暑い中工事をしている方々を癒していた。)
また、レジャー施設はかなり充実しており、サメの泳ぐラグーンの中をトンネルで抜けていく水上コースターや、イルカと触れ合える「ドルフィンベイ」、教育プログラムも多い「キッズクラブ」などができる予定だ。子供は夢中に遊び、学び、大人は時にはゆっくり過ごし、時には子供の頃を思い出して楽しめるようなサービスに溢れているのだ。とても期待できるホテルだ。
2.おすすめレジャー施設
ホテルの紹介をしながら、ショッピングセンターやアトランティス・ザ・パームのレジャー施設は少し紹介したので、少し違う施設を紹介したい。
<サハリーゲート>
バスタキア地区という、歴史的建造物を保護し、ドバイの歴史や文化を伝える街がある。その中にあるのがサハリーゲートという文化体験施設である。アラビアコーヒーやデーツ(ナツメヤシの実)をいただいたり、ドバイの歴史や文化の話を聞いたり、カリグラフィの体験をしたりできる。  このサハリーゲートは、まだあまり観光客が多くないが、気軽にアラビア文化に触れられるスポットでありおすすめしたい。
<砂漠サファリ>
ドバイは都会やビーチのイメージが強いが、車で1時間も走れば、砂漠にも行ける。今回は、ファイブスタークラブのツアーでも人気のある「砂漠サファリとバーベキューディナー」に参加させていただいた。夕方、私達を迎えに来てくれたのは、陽気なガイドのヤリフさん。途中のガソリンスタンドで、他のグループと合流し、20台ほどの車で砂漠に向かう。
とにかく喉がカラカラに渇くほど騒ぎながらも進むと、突然、砂漠の中にキャンプが現れる。そして、食事が始まるまでの間、ラクダに乗ったり、ヘナペインティングをしたり、民族衣装を着たり、水タバコを吸ったり、様々な体験ができる。食事を楽しんでちょっと落ち着いた頃にはベリーダンスのショーもあり、アラビアンナイトを思いきり体験できた時間であった。

このほかにも、今回の研修では、いろいろなドバイの魅力に触れさせていただいた。私が知り得たことはほんのわずかなことである。しかし、そんなほんのわずかな情報やちょっとした触れ合いから、どんどんドバイのことが気になってしまった。変化し続ける街も、変わらないであろう温かい人々も、見続けて追いかけていきたいと思った。
日本人がドバイに持つイメージは様々だと思うが、なんとなく高級ホテルやビーチやショッピングセンターやアラブの紳士などの漠然としたイメージが強いのかもしれない。しかし、アラブの紳士はともかく、ドバイという国は以前よりずっと私たちに近い存在になってきている。ぜひ、大切な人へのプレゼントとして、または何か特別な記念日にドバイを訪れてみてはいかがだろうか。
そのとき、キャセイパシフィック航空利用なら出発日当日にドバイに着けるため、1日目にゆっくりできるのが嬉しい。また、香港での乗継ぎ時間にちょっとリフレッシュできるのも身体には優しいのでおすすめである。

2008年5月 西田

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