列車の旅ってすごくわくわくしませんか?
長丁場になるからこの本持ってこ!おおっとつまみ買わなくちゃ!などと。
列車での旅は、移動の手段というだけではなく移動をすること自体の楽しみがあるから好きです。私は9月に鉄道の旅を経験してきました。どこでかというと… モンゴルで…です
8日間の研修旅行の中で、首都ウランバートルから中国との国境の町ザミンウデまでの
往復2日間の寝台列車の旅をしました。
16時過ぎ、ウランバートル駅に到着。いよいよ15時間ほどの長旅が始まります。
ホームはたくさんの人でごったがえしています。「旅が始まるなー!」私はこの、「出発する」という雰囲気が大好きです。人込みをかき分け、なんとか自分の部屋に到着。部屋は4人用のコンパートメントで、メンバーは私、ガイドさん、今時の女の子、イランで働いているおっちゃんでした。ところで、モンゴルの寝台列車ってどんなんだろう…と、決してどこでも寝れるタイプではない私は、多少、いや大いに心配していましたが、、、なんと、快適でした。部屋の暖房は十分効いていて、時に換気が必要なぐらいです。
また、ベッドの作りもしっかりしていて快適でした。ちなみに枕カバーやシーツカバーは、袋に入った状態で支給されるので清潔で安心でした。
ウランバートルを出発して30分もすればモンゴルらしい草原の景色になります。果てしなく続く草原を走り抜けて行きます。
何もない同じような景色が続いてくけれども、その中でヒツジの群れに遭遇したり、遠くの方にゲルを見つけたり。しかし、特に何もない景色を眺められることは、日本で暮らしている私達にとって
凄く貴重なことだなと思いました。同室のメンバーとは、最初はドギマギしてしまった私ですが、すぐに呑め呑め、食え食えと始まりました。私が持っていたガイドブックに興味を持ったおっちゃんは、遊牧民の家族の写真を見つけては『He is my father.ぎゃはは!』、チンギス・ハーンの肖像画を指しては『He is my uncle.ぎゃはは!!』う~ん、テンション高めで、旅は道連れ、やっぱり鉄道の旅っていいなぁと思いました。そんなかんだで日が暮れ始め、夕飯です。本日の夕飯は食堂車で販売していたお弁当。
ごはんにソーセージ、ボーズ(蒸し肉ギョウザ)などが入っていて、なかなかおいしかったです。ゴーゴーゴーと、列車は猛スピードで草原を駆け抜けていき、気付けば外はもう何も見えません。そろそろ寝るか~と、窓をしめようとふと外を見た瞬間、星星星!!!
大粒の星が、天空に張り付いています。日本で見る星とはまるで違って、まるでニセモノのような大きさ、輝き、そして、どこかひんやりとした輝きを持つ星たちでした。もう私は星の虜です。寝ちゃいられない!!どこからか、ゴダイゴのあの曲が聞こえてきそうな感じです。
もう、まさに銀河鉄道。このままレールを離れてどこか違う世界に飛んで行っちゃうのではないかな…。そんな気がしました。そして、一晩の中で私はとても大きな流れ星を3回見ました。
欲深い私は『モンゴル最高!』と思いました。
さすがに寒くなってきたので窓を閉めてベッドに入って目を閉じました。
目をとじてもあの大きな星たちの輝きが見えるような気がしました。
長堀雅子