世界の絶景シリーズ第14弾! 汗まみれで体当たり! 世界一過酷なダナキル砂漠3泊4日冒険旅行 ~ダナキル砂漠・ダロール火山・アサレ湖・エルタ・アレ火山・メケレ・アハメット・エラ・エルドルム・アマデラ・ラリベラ・アシェトン聖マリア教会・ティヤ~

世界の絶景シリーズ第14弾! 汗まみれで体当たり! 世界一過酷なダナキル砂漠3泊4日冒険旅行 ~ダナキル砂漠・ダロール火山・アサレ湖・エルタ・アレ火山・メケレ・アハメット・エラ・エルドルム・アマデラ・ラリベラ・アシェトン聖マリア教会・ティヤ~

エルタ・アレ火山(ダナキル砂漠)

アサレ湖の夕景(ダナキル砂漠)

極彩色のダロール火山(ダナキル砂漠)

アサレ湖の塩キャラバン(ダナキル砂漠)

干上がった大地、極彩色の火山・煮えたぎるマグマ。。。まるで地獄絵のようなそんな風景が広がる場所、それがエチオピアのダナキル砂漠です
今回機会あって世界一過酷だといわれるエチオピアのダナキル砂漠を視察する機会を得ました。この場所の売りは、ぐつぐつ煮えたぎるエルタ・アレ火山の火口・極彩色のダロール火山・天空の鏡アサレ湖という3大絶景を見ることができる点です。その1つ1つが存在感が半端じゃありません。噂通りの過酷なツアーでしたが、アドベンチャー好きの私の心を虜にする、非常に内容の濃い、充実したツアーでした。その様子を中心にご紹介いたします。


ツアーのハイライト!! エルタ・アレ火山トレッキング
活火山であり、絶賛マグマ放出中のエルタ・アレ火山。この火口を見に行くためのトレッキングが今回の研修のメインです。3泊4日のツアーのハイライトであり、もっとも過酷と言われている行程です。
<2017年03月17日>
朝アジスアベバから空路ダナキル砂漠ツアーの玄関口メケレへ。
この日は朝から山を越え、草原を抜け、荒野を走り、めくるめく変わるエチオピアの風景を眺めながらエチオピアの秘境、エルタ・アレ火山口を目指す。
エルタ•アレ火山とは?
標高613m。エルタ・アレとは現地に住む遊牧民族・アファール族の言葉で「煙の山」を意味する。山頂に2つの火口があり、そのうちの1つの火口内には世界的にも数少ない恒常的な溶岩湖がある。活動中の溶岩湖としては最も古く、地表にある火山の中では最も低いとされている。エチオピア国内で最も活発な火山で、現在も活発である。 wikipediaより
アビシニア高原のメケレから海抜0メートル以下のダナキル低地まで一気に降ります。昨今は中国系企業の進出で、道路が舗装され、途中まではスムーズな移動でした。車窓から見えるエチオピアの風景はとても美しく、様々な景色を見せてくれるので飽きない。途中専属コックとソルジャーと合流。車内はエアコンがしっかり効いていたので気づきませんでしたが、なんと外気温、45度。
気温42度の砂地にある村クルスワッド村にて、ランチです

クルスワッド村にて、ランチです(クルスワット村)

クルスワット村の子供たちと(クルスワット村)

数ランチ休憩後時間ほどの快適なエチオピアンドライブを終えると道路が無くなり、火山地帯に突入。我ら日本のトヨタが誇るランドクルーザーで荒れたオフロードを突き進む。縦揺れ横揺れが半端ない。ドライバーがいう「エチオピアマッサージはどうだい?」苦笑

ランドクルーザーで道なき道をつきすすむ(エルドルム近郊)

火山地帯に突入(エルドム近郊)

見渡すかぎり溶岩石と砂漠で竜巻が砂を巻き上げ渦巻いている。
しばらく進むと見渡す限り何も無い荒野のような砂漠をダチョウが走っていた。
何も無い砂漠を延々と走り抜け、時速数キロしか出せないようなボッコンボッコンの荒れ地を抜け、ようやくエルタ・アレ山の麓にあるベースキャンプ(エルドルム)に到着。朝から出発しベースキャンプに辿り着いたのは夕方前だった。石を積み上げただけの小屋が唯一の日陰。温度はなんと50度!!ここで日が暮れるまで休憩し、ちょっと早めの17時頃に夕食を食べ始める。この付近は冬場ですら日中は40度位になるので夕方から夜に掛けて登山し、翌日の早朝から昼に掛けて下山するのが一般的です。

ボッコンボッコンの荒れ(エルドルム)

エルタ・アレ山の麓にあるベースキャンプ(エルドルム)

灼熱のベースキャンプ(エルドルム)で休憩

ベースキャンプで夕食(エルドルム)

ベースキャンプで夕食(エルドルム)

ベースキャンプで夕暮れ前まで一休みして気温が下がってきたらいよいよエルタ・アレ山を目指して徒歩で出発。

エルタ・アレ山を目指して徒歩で出発(エルドルム)

ここではソルジャー2人とローカルガイド、アジスアベバから同行のスルーガイド、それにマットレスなどを運んでくれるキャラバンという大所帯が1グループとなります

マットレスなどを運んでくれるキャラバン(エルドルム)

無事に帰還したから書きますが、このエリアはとてもとても危険地帯。お隣エリトリアとの国境に近く、ボーダーをめぐる攻防や、地元のゲリラから守っていただくために、ソルジャーが必要なのです。数年前には、トレッキングをしていた旅行者が襲われ、命を奪われるという事件も起こっています。
そんなツアーですが、道のりは思ったより平坦で、序盤はそこまで傾斜はありません。日没直後でまだ明るいうちは、ほかの旅行者とおしゃべりを楽しみながら歩くことができます。

夕日に染まるエルタ・アレ火山帯(エルドルム近郊)

黒い火山灰の砂漠を徒歩で越えていくと溶岩の岩の道に辿り着く。次第に日が暮れ、ヘッドランプのみで登山を続ける。
頂上までの道のりは約3時間。それほど高低差はないので、登山というよりかはトレッキングという感じ。
この日は山頂で寝る事になるので、僕らが出発する少し前にマットレスや個人の荷物を積んだラクダが先に出発していた。はるか遠くにみえる山頂には溶岩に照らされた赤く染まる煙が確認出来る。

はるか向こうに赤々と燃える火山がみえる(エルタ・アレ火山帯)

暗闇の中、安定しない足元の岩山を登るのはなかなに骨が折れます。気温は約30度。ぬるーい風が吹き抜けてゆき、だんだんと口数も減ってまいりました。約30分ごとに休憩タイムがあります

日が暮れてきた(エルタ・アレ火山帯)

そしてこのツアーの一番恐ろしいところは、基本的に途中棄権ができないところです。
その場にとどまることもできませんし、キャンプ地に戻ることもできないのです。もちろん緊急時にはそれなりの対応がありますが基本は何が起きようと、とりあえず前へ進むしかないのです
汗をかいているうえに、砂交じりの風を受けて顔はザラザラ、不快指数もマックスです。
やっぱり噂通り「世界一過酷」なツアーです。
後ろからなかなか追いつくことができない参加者を待つために、休憩時間が長くなり、最初に聞いていた3時間という登山時間はとっくにオーバーしています。
もはや誰しもが無言。それでも歩くしかありませんので、一歩一歩前へ。少しずつではありますが、前方に赤々と燃える火山が近づいてきました。
約4時間の登山を終えてようやくエルタ・アレ火山の山頂ベースキャンプ付近に辿り着く。

山頂のベースキャンプからみた火口付近、赤々と噴煙がみえる(エルタ・アレ火山)

いよいよ待ちに待った火山口に行きぐつぐつと煮え立ったマグマを間近に拝めるはずだったのだが。。。
ここでガイドさんより衝撃の告白
「2か月前に大きな噴火があったばかりで、火山活動が活発で周りの溶岩も崩れやすいので火口には近づけない。」
なんだって・・・
ではどこまでいけるのか聞いたところ、
「ここから約1時間半ほど歩いたところに、少し離れたところから火山口を眺めることができるポイントがある。我々はそこを目指す」
とにかくここまできたら行くしかない。暗闇の中、ヘッドライトとはるか遠くにみえる火山口の光だけを頼りに道なき道を歩き火山口を眺めることができる丘を目指す。鋭利な火山礫や火山毛に道を阻まれながらのトレッキングはまさにアドベンチャー。まるでガラスの上を歩いているようなガリガリパリンパキパキという、今までに味わったことのない非常に心もとない感触の地面。この上を、懐中電灯の灯りだけを頼りに歩きます。真っ暗すぎてどこへ向かっているのかさっぱりわかりません。精神的にも体力的にもかなりハードなものでした。厚底のしっかりとしたトレッキングシューズとヘッドライトは必須です。鋭利な岩の上に手をつくと血だらけになりますので、不用意に手をつかないようにしましょう。
1時間半後ようやく展望ポイントへ。風も強く撮影も困難を極めましたが、確かにはるか向こう側に吹き上げるマグマを見ることができました。期待していたものとはだいぶ違いますが、日本では見られない風景に感慨深いものがありました。

展望ポイントからみたエルタアレ火山(エルタアレ火山帯)

展望ポイントからみたエルタアレ火山(エルタアレ火山帯)

展望ポイントからみたエルタアレ火山(エルタアレ火山帯)

約30分ほど滞在し、写真を思う存分とった後、再度1時間半の道を戻り今夜泊まる山頂のベースキャンプ付近を目指す。簡易ベットを設営してくれてましたが戻ったのは夜中の23:30。くたくたの中、野天泊しました。

頂上のベースキャンプにて(エルタアレ火山帯)

<2017年03月18日>
翌朝05:00起床。実は本来は早朝に再度展望ポイントへ行く予定でしたが、昨日ここに戻ってくる途中同行のソルジャーが窪地に落ちるアクシデントがあり怪我はなかったのですが朝のツアーが中止となってしまいました。よってこの日はコーヒーとパンで軽くおなかを満たした後、下山しました。
よくこんな道を真っ暗な中歩いてきたなあと思うようなゴツゴツガタガタした黒い溶岩地帯。つくづく過酷なツアーです。

エルタ・アレ登山同行のソルジャーと現地ガイド(エルタアレ火山帯)

ゴツゴツガタガタした黒い溶岩地(エルタアレ火山帯)

ゴツゴツガタガタした黒い溶岩地(エルタアレ火山帯)

ゴツゴツガタガタした黒い溶岩地(エルタアレ火山帯)

ゴツゴツガタガタした黒い溶岩地(エルタアレ火山帯)

朝日が昇ると同時に気温がどんどん上昇していきます。サンライズの淡い色合いが美しい。
8:00 エルタ・アレ火山の起点となる村エルドルムに到着。結局、下山とは言え2時間半もかかりました。到着してからは簡易シャワーを浴び、体を拭いたり顔を洗ったりして、すこしゆっくりしたら朝食です。
ダナキル砂漠北部・ダロール地区(海抜マイナス100~120m)のアハメッド・エラ・キャンプサイトを目指します。途中灼熱の中ピクニックランチ。車の中で食べればいいのに。。。なぜ外で食べるのか理解に苦しみましたが、早々に食事をすませ、クーラーの効く車内へ。
再び車を走らせます。
このあたりの景色は、枯れた山が続きます。あっついですからね。植物もなかなか生息しにくいんだと思います。

途中アファール族の家を訪問

途中アファール族の家を訪問

15:00頃明日からの観光のベースとなるアハメッド・エラの村Hamadellaに到着。
灌木で囲っただけの遊牧民の小屋が立ち並ぶこの場所が本日のキャンプ地です。
今日からはこの小屋の中に設営された、旅行社の用意した移動式テントに2泊です。

灌木で囲っただけの遊牧民の小屋(Hamadella)

旅行社の用意した移動式テント(Hamadella)

簡易トイレも完備(Hamadella)

電気も水道も電気もないペルーの山奥で生活したことのある私でも久々になかなか骨のある場所に来たなと感じました。エルタ・アレ登山に続きまたも試練です。ひとまず簡易シャワーをアレンジしてくれるというのでシャワーですっきりした後夕刻塩キャラバンを見に行きます。休憩が終わると、いよいよ本日の最終目的地へと出発。キャンプ地から出てすぐ、向こうからやってくるのは、塩を運ぶキャラバン。ラクダたちの背中に乗せられているのが、切り出したばかりの塩のブロックです。ここからメケレという町まで、片道7日かけて運んでいくそうです。このスタイルのまま。つまり徒歩です。あらためて言いますけど、ここ、気温、44度。想像しがたい過酷な道のりです

塩を運ぶキャラバン(Hamadella)

夕暮れ時塩を運ぶキャラバン(Hamadella)

夕暮れを迎えたHamadella村(Hamadella)

この日はこれでプログラム終了。日没後だというのに、気温は45度。こんな時はビールを飲むしかありません。ここHamadellaはイスラム教徒の村なので日中は禁酒、夜にアルミセンターという店でビールが飲めるというのでガイドさんに連れて行ってもらいました。久々のビールは格別でしたが、日本の我々からすると正直ぬるい。。。贅沢はいえません。

村随一の酒場アルミセンターで乾杯(Hamadella)

ビールを飲んだ後専属コックの作ってくれた夕食を食べ就寝。暑くて寝苦しかったのはいうまでもありませんが今となっては貴重な思い出です。
ここはナメック星か?!ダロール火山の”あの世”感にビビる
<2017年03月19日>
昨日は夜21時には寝ましたが、テント内が熱すぎて野天泊に変更。22時、24時、2時、4時と2時間おきに目が覚め、そして6時に起き上がり、朝食。すべては暑さのせい。真夜中ですら32度から下がることはなく、風もほとんどありませんでした。あれで砂嵐が来たら寝られません。もうダメかと思いました。
朝食を食べ本日の目的地は、この世のものとは思えない、世にも不思議な光景を見るためにダロール火山帯の最深部へと向かいます。舗装路をはずれて車を走らせていると、真っ白な塩湖の湖面に塩のマウンテンが現れます。そうして40分が経過したころ、いよいよ到着。
ダロール火山とは・・・
ダロール火山は高さ約50m程度の溶岩台地の小さな山で、玄武岩質のマグマが地中に侵入したことによって形成されたと考えられています。1926年、ダロール火山にて水蒸気爆発が起こり、直径約30mのクレーターが形成されました。これが近年ダロールで起きた最後の大きな現象です。しかし、現在も活動は続いており、熱された塩水が噴出することによってできた、想像もつかない極彩色の絶景が広がっています。まるで他の惑星みたいな不思議な光景を見た人はナメック星みたいと感動しています
7:40 ダロールの入り口。
初日のエルタ・アレ火山のトレッキングでも、ソルジャーのお世話になったのですが、本日もまた彼らが登場。
この場所も、お隣エリトリアとの国境に近く、ボーダーをめぐる攻防や、地元のゲリラから守っていただくために、ソルジャーが必要なのです。

ソルジャー同行で観光へ(ダロール火山)

地面が鱗のようにめくれ上がっためずらしい地形。

ダロール火山(ダナキル砂漠)

まず見えてきたのは、通称塩のマッシュルーム。キノコが生えているようです。

見るからにあやしい地面を、転ばないように細心の注意を払いながら歩き、ふと視線を前へ向けると・・・なんだか、変な色!!
蛍光の黄色は、自然の色ではないみたい。まさにそれは漫画ドラゴンボールにでてくるナメック星のイメージそのもの。

極彩色のダロール火山(ダロール火山)

極彩色のダロール火山(ダロール火山)

毒々しさは、まさにあの世の様相(行ったことはありませんが)。見渡す限りの奇妙な光景に度肝を抜かれました。
地面から熱湯が噴き出している場所もあります。

熱湯が噴出しているまるで地獄。。。(ダロール火山)

極彩色のダロール火山(ダロール火山)

極彩色のダロール火山(ダロール火山)

極彩色のダロール火山にて(ダロール火山)

ちなみにこの辺りは強烈な硫黄臭。なにか鼻と口を覆うものがあったほうがよいと思います。
約1時間ほどこの世のものとは思えない摩訶不思議な空間を歩きまわり、車に戻ります。
9:00 頃、続いて到着したのは温泉。しかし、温泉と言えどもゆっくり浸かってリラックスーみたいなものではなく、ものすごくものすごーく塩分濃度が高いお湯だまり。
塩分が高すぎて、オイルのようにどろっとしています。

ぶくぶくとどろどろのお湯が湧いている、まるで油のよう(ダロール火山)

水温はそんなに熱くはないのですが、人体に有害だそうで、味見とかしないでねと繰り返し言われました。確かにそれを飲んしまったと思われる鳥の死骸が横たわっていました。
恐ろしい。。。
眺めるだけの温泉を堪能したら、続いて向かうのは、塩の採取現場。
真っ白な景色の中車を走らせ、キャラバン部隊が塩を採取しているエリアへGO。
塩をとる仕事はムスリムの方々がほとんど。そのため、イスラム教の休日である金曜と日曜は、お休みしている場合が多いそうです。しかし、運が良ければ働いている人もいらっしゃり、その場合は、塩を切り出す作業を見ることができます。

岩塩の採掘エリアへ(ダナキル砂漠)

ロバも重い岩塩を運ぶ(ダナキル砂漠)

10:00 塩を切り出していらっしゃる方々のエリアに到着。気温は38度
酷暑、炎天下の中塩を採掘する、間違いなく世界ランキング上位を狙える過酷なお仕事です。ここでは1ブロック5ビル(約25円)ですが、これをメケレに運ぶと50ビル(約250円)と急に値段が跳ね上がります。10倍というのはなかなか魅力的ではありますがそれでも、ここから徒歩7日かけてメケレまで運ぶバイタリティーは、私にはありません。

岩塩を切りだす人々(ダナキル砂漠)

岩塩を切りだす人々(ダナキル砂漠)

岩塩をかじってみる(ダナキル砂漠)

11:00頃、 再びキャンプ地に戻り休憩。この時点で気温はもう45度に達していて、暑くて外には出ていられないレベル。日差し対策としては気休め程度にしかならない小屋の中で昼食を食べ、夕方までここでしばしの休憩を言い渡されますが、ただそこにいるだけで暑くてどうにかなりそうです。写真で温度を伝えられないのが非常に残念なのです。「ヒエピタ」のような冷却剤を持参されることを強くおすすめします。後で聞いたら通常は川沿いなど涼めるような場所で休憩するようです。どうにか乗りきってやろうという思いしかありませんでした。
夕刻最後の目的地アサレ湖へ。
休憩が終わると、いよいよ本日の最終目的地へと出発。キャンプ地から出てすぐ、舗装路をはずれ、地面にうっすらと塩が見て取れるある意味道なき道へと入って行きます。
向こうからやってくるのは、塩を運ぶラクダのキャラバン。

アサレ湖の塩キャラバン(ダナキル砂漠)

そうこうしているうちに湖が見えてきます。この時は曇り空でしたから、空も陸も白一色。
こちらが、アサレ湖。そう、塩湖です。何も言われなければ、雪景色みたい。

雪景色のアサレ湖(ダナキル砂漠)

雪景色のアサレ湖(ダナキル砂漠)

アサレ湖で塩の結晶をかじってみる(ダナキル砂漠)

アサレ湖をとおるキャラバン隊(ダナキル砂漠)

塩湖といえばボリビアのウユニ塩湖が有名ですが、ここエチオピアにもあるんです。
みなさん思い思いに塩湖を満喫。ちなみに気温は44度のまま。
日本人参加者は私のみでしたので、定番のトリック写真を撮っている人は誰もいません。
日本人はさ、こういう場所にくると、どうしてもトリック写真を取りたくなるんですよ、という情報を植え付けておきました。

トリック写真にチェレンジ 失敗編(ダナキル砂漠)

30分くらいたったころ、サンセットの時間です。淡い太陽光が湖に写り、なんだかとても幻想的。

アサレ湖の夕景(ダナキル砂漠)

雪景色ではなく、やはり鏡張りの風景が見たいと水が張っているところをドライバーさんにお願いして探してもらう。車で走ること5分、ありました。鏡張り。まるでウユニ塩湖(笑)。塩のキャラバンが湖面に映り幻想的です。とても哀愁を誘います。

鏡張りのアサレ湖(ダナキル砂漠)

キャラバンと鏡張りのアサレ湖のコラボレーション(ダナキル砂漠)

大満足で、Hamadellaに戻ります。しかし今日も日没後だというのに、気温は45度。しかもこの日は風もある。今日は「ウインディーだね。」とにやけるガイドさん。砂嵐の夜が待っている。。。その日の夜が壮絶だったことはいうまでもありません。
翌朝、朝食の前に塩キャラバンの隊列を見にいきました。壮大な数のキャラバン隊に度肝を抜かれました。ここから約7日間メケレへ向かれ出発するのです。

壮大な数のキャラバン隊(Hamadella)

簡易シャワーを浴び、朝食を食べHamadellaを後にしました。
毎日美味しいご飯を作ってくださったシェフのマンデラさんともここでお別れ。ツアーが過酷であればあるほど、ご飯って大事ですからね。ほんとうにありがたかったです。

専属コックのマンデラさんと(Hamadella)

村の子供たちと(Hamadella)

それから、アファール族のローカルガイドさんともここでお別れです。
とてもとてもしっかりとした人たちで、彼らのおかげで、ツアーは滞りなく進み、プログラムはかなり過酷だったにも関わらず、とても楽しく過ごすことができました。
感謝感謝です。お世話になった方々にお別れを言い、我々を乗せた車は一路メケレをめざし、空路で一旦アジスアベバへ戻ります

メケレのマーケットにて(メケレ)

メケレのマーケットにて岩塩が売られている(メケレ)

ジャカランダが咲き誇るアジスアベバ市内(アジスアベバ)

世界遺産ティヤ遺跡にて

世界遺産ティヤ遺跡周辺の子供達と

底抜けに明るいラリベラの子供たち(ラリベラ)

底抜けに明るいラリベラの子供たち(ラリベラ)

カンフーごっこをするラリベラの子供たち(ラリベラ)

聖ジョージ教会にて(ラリベラ)

カンフーごっこをするラリベラの子供たち(ラリベラ)

約1000年前のグス語で書かれた聖書(アシェトン聖マリア教会)

以上今回の冒険旅行の様子を簡単ながら報告させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
エルタ・アレ火山は2017年4月現在残念ながら火口まで近づくことはできませんが、また将来火口までに近づける日が来るものと思います。その機会を待つのもいいですが、ぼこぼこの溶岩台地内を歩く体験や極彩色のダロール火山、天空の鏡アサレ湖、塩キャラバンなどそれを除いたとしても十分参加しがいのあるツアーです。過酷とはもうしましたが少々の体力さえあれば十分参加可能です。弊社でもツアーを催行しておりますので是非ご参加くださいませ。経験豊富なスタッフのサポートもあり万全の態勢を整えておりますのでご安心下さい。
※この後一大観光地ラリベラに立ち寄っておりますがこちらは別スタッフがすでに丁寧なレポートを書いておりますので割愛させて頂きます。
極彩色のダロール火山 5つ星
まるであの世のような極彩色の風景に度肝を抜かれるはず
天空の鏡アサレ湖 4つ星
ウユニだけじゃない、エチオピアのウユニ塩湖は塩のキャラバンとのコラボレーションがGOOD!
エルタ・アレ火山の火口 3つ星
現在迫力にかけるが、カルデラを歩きや山頂に野天泊するアドベンチャーツアーは要体験
ラリベラ 2つ星
第二のエルサレム 聖地ラリベラの岩窟教会群は必見!
(2017年3月 渡邊竜一)
このエリアへのツアーはこちら

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