ヌーとの遭遇。
初めてのアフリカ大陸、初めてのケニアでのこと。マサイマラ動物保護区での2日目、サファリ中に突如ガイドのサムさんが、サファリカーを川へすすめる。そこには1台のサファリカーが何かを待っているのみ。エンジンを切っており、辺りには静寂が......「あ。カバだ。」なんて呑気にカメラをかまえていたら、対岸になんと黒々としたヌーの大群が!何百頭、何千頭!じわり、じわりと川岸に向かうヌー。先頭の1頭がそろりと川を覗き込む。
「あ~、じれったい!早く入ってしまえ。」と思うが、クロコダイルでもいたら大変、食べられてしまう恐れもあるのだからそこは慎重に。なかなか入ろうとしない。みかねた?後ろの1頭が入った。すると、後は数珠つなぎに続々とヌーが川に入って行く。次から次へと。もうもうとたちあがる砂埃。辺りに響き渡るヌーの足音。川岸からくだるもの、川を渡るもの、川からあがっていくもの。そこは一面、ヌーの黒い帯で埋め尽くされる。圧巻!!無事、全員渡り終え、ヌーは1頭も後ろを振り返ることなくサバンナへ消えていった......ものの5分のこと。一体何頭いたのかさっぱり分からない。自然の神秘を感じたひとときだった。運がよければ、マサイマラ動物保護区でヌーの川渡りに出会えるかもしれません。
旅行期間 2005年10月17日~24日 山本みな