『いったい いつから海外旅行は行けるのでしょうか?』
お客様からそんなご質問をいただくことが多いので、実際に海外旅行に行って調査してきました。
結論から言うと『海外旅行は今でもいけます!』
ただし、日本帰国後に14日間の自主隔離という大きな壁を越えなくてはいけません。
行き先選びも重要です。
今回私の旅の行き先は【マルタ】にしました。
行き先を選ぶ条件は3つあります。
①入国後の自主隔離がないこと
②ロックダウンなどをしていないこと
(どの国も国内旅行に力を入れているので、ロックダウンをしていなければ観光地はオープンしている国が多いです。)
③入国の際にPCR検査の証明書が不要なこと
次は利用航空会社の選び方
①PCR検査の証明書が不要なこと
②乗り継ぎ地がマルタの指定する入国制限の国に入っていないこと
(乗り継ぎであっても、入国制限のある国から入る場合はPCRなどの規定があるので注意しましょう。直行便がある国であれば直行便で行くのがベストです。)
マルタは入国制限国を3つのグループに分けています。
①制限なしで入国可能な国(入国後自己隔離なし)
②新型コロナウィルスの陰性証明書の提示が義務付けられる国(入国後自己隔離なし)
③入国禁止の国
日本は何の制限もない①のグループになります。
日本からマルタに行くには、中東系航空会社か欧州系航空会社を利用します。欧州系航空会社は、まだ日本への乗り入れがほとんどありません。中東系航空会社のカタール航空は、乗り継ぎ地のカタールが入国制限国なので利用できません。エミレーツ航空は乗客全員にPCR検査の証明書を求めているので条件をクリアしていません。
唯一中東系で条件をクリアしたのが、トルコ乗り継ぎのターキッシュエアラインでした。
乗り継ぎ地であるトルコも①の入国可能な国になっています。
さぁ出発です。いつもは5歳の娘との子連れ旅行ですが、今回娘はお留守番。(本人は納得していませんが・・・)
5年ぶりの一人旅。実際私が見てきた空港、機内、現地での様子をご紹介いたします。
この旅行記が皆様の新たな海外旅行への第一歩を踏み出すきっかけになりますと幸いです。
23時発のフライトに乗るため、21時に空港へ到着。都内の自宅からは定額タクシーを利用しました。ちなみに、オンラインチェックインをしようとしたら、空港チェックインのみ対応と出てしまいました。
ターキッシュエアラインズのカウンターのみ混みあっています
ソーシャルディスタンスをキープ
【羽田空港の様子】
出国前の空港ロビーの様子ですが、江戸小路のレストランは閉まっていました。
モスバーガーなど軽食を扱う店は19時から20時半頃まで営業しているようです。私が訪れた21時には全ての店が閉まっていました。
両替はオープンしていましたが、保険の店は営業していませんでした。
【出国ロビー】
暗くて閑散とした出発ロビー
出国ロビーの両替所はクローズ、保険は端末のみ稼働していました。
免税店は、一店舗のみ22時まで営業していました。
各店舗に店員さんはいません。レジにしか店員さんはいませんでした。
化粧品はテスター禁止。
ハイブランドのお店はCHANELのみ17時までで営業しているようです。
化粧品を買って、航空会社のラウンジにむかいました。
スターアライアンスのラウンジは2つのうち1つだけオープンしていました。
ラウンジオープン状況
【ラウンジの様子】
個室のように仕切られています。
脇にはソファー席があります。
食事はひとつひとつラップにくるまれています。
暖かい食事は、注文ベースになっていました。フードコートのようにカウンターで注文して、ブザーがなったら取りに行きます。
ラウンジで軽食を済ませてゲートにむかいます。搭乗は検温とマスクチェックのみでスムーズでした。
【機内の様子】
飛行機の入り口に衛生キットが置かれています。
マスク、除菌シート、除菌ジェルが入っていました。
乗客は30%程度といったところでしょうか。観光客というより、ビジネス客という感じの人がほとんどでした。機内誌は置いていません。おしぼり、ウェルカムドリンクのサービスはありませんでした。スリッパ、アメニティ、毛布は個々に配られます。
機内では食事中以外はマスクが必須になります。時々乗務員の方が注意をしている様子が見られました。トイレもこまめに掃除をし、感染対策はきちんとされているなぁと感じました。
機内食はボックスのコールドミールのみ。お酒はありましたが、暖かい飲み物の提供はありませんでした。
【イスタンブールでの乗り継ぎ】
国際線乗り継ぎの手荷物検査は、めちゃくちゃ混んでいました。親子連れのツーリストなどの姿も見られました。ヨーロッパ内は比較的、人の往来が頻繁な様子がうかがえました。
プライオリティレーンはありません。30分ほどかかりました。
マスク着用、キープソーシャルディスタンスのアナウンスが流れています。
イスタンブール国際線の出国ロビーは、羽田に比べると賑やかでした。朝6時台でしたが、免税店もほとんどオープンしていました。
人の多さにびっくり
乗り継ぎ時間は2時間弱ありました。手荷物検査後は、ラウンジでコーヒーの一杯くらい飲みたいところでしたが、時間がないのでそのままゲートに向かいます。イスタンブールの空港はとっても広いので、意外とゲートへ行くのに時間がかかるので注意です。
イスタンブールからマルタへの飛行機は80%ほどの搭乗率でした。ここでは特に検温もなく通常通りに飛行機に乗り込みました。こちらでも衛生キットの配布がありました。
【マルタ入国】
機内で健康チェックシートが配られ、記入後乗務員の人に渡します。飛行機を降りる前に、記入したシートはチェックが済まされるようです。そのため飛行機が到着した後、少しだけ機内で待機時間がありました。
滞在先や健康状態を記入します。
どこの国から来たか係員に聞かれます。
ヨーロッパから渡航者は陰性証明書のチェックを受けていましたが、日本人である私は、係員にどこの国から来たか聞かれるのみで、検温などはなくあっさり入国検査は終わりました。
入国後ガイドさんから滞在中の注意点を聞きました。マルタは家の外ではマスクの着用が義務付けられています。マスクをしていないと100ユーロの罰金を取られてしまいます。鼻が出ていただけでもアウトとのこと。かなり厳しいです。
【マルタの様子】
旅のスケジュール
1日目:日本(羽田)→イスタンブール乗継ぎ
2日目:→マルタ 船でゴゾ島へ移動
3日目:ゴゾ島観光
4日目:船でマルタ島へ移動
5日目:マルタ観光
6日目:マルタ→イスタンブール乗り継ぎ
7日目:日本(羽田)抗体検査と入国審査
<ゴゾ島>
予定よりも早く入国できたので、予定していた1本前のゴゾ島行の船に乗ることができました。週末だったのでゴゾ行きの船にはマルタの人々の姿が多く見られました。11月はシーズンオフにはなりますが普段であればもっと利用者は多いと思います。やはりコロナの影響は大きいようです。
船内もソーシャルディスタンスをキープ
10時半にはゴゾ島で宿泊予定のケンピンスキーホテル サン ローレンツへ到着。まだ部屋は使えないので大きな荷物はクロークに預けてホテル内で過ごします。ケンピンスキーホテル サン ローレンツはゴゾ島の中心地であるヴィクトリアから車で10分ほど行ったサン ローレンツと呼ばれる小さな村にあります。30,000 m²の庭園に囲まれた素敵なホテルです。
ゴゾの農家を現代風にアレンジしたケンピンスキーホテル サン ローレンツ
スパが有名なので部屋が利用できるようになるまでスパをしようと思っていました。早速予約をしに行ったところ、今はクローズしていてプールしかオープンしていないとのこと。がぁーーん。ショックぅぅぅ(悲)長いフライトで疲れた体をスパで癒そうと思っていたのにぃぃ・・。太陽がじりじり照り付ける中、スッピンに日焼け止めだけ塗った顔で外を出歩くのも嫌だし・・。
とりあえずスパはあきらめてホテルでランチを取ることにしました。
11時半からランチはオープンのようで、少し早かったためかまだ準備中だったのですが、快く席へ案内してくれました。日陰のソファー席を選びとりあえず赤ワインを注文。
おいしいマルタの赤ワインを堪能していたところ、スタッフの方がこっちのほうが景色が良いからとパラソルを立てたテラス席を用意してくれました。
ポークサラダは前菜メニューでしたが、ボリュームがありこれ一品で満足できました。
素晴らしい景色を見ながらの~~んびりランチを楽しんだ後フロントに行ってみると、ちょうど部屋の準備が終わったところでした。
お部屋のテラスからの眺めも最高
部屋でしばらく休憩した後、着替えと化粧を済ませてホテルがあるサン ローレンツ村を散策することにしました。娘と一緒の子連れ旅行であれば、プールでのんびりするか、このままお部屋でのんびりするかになりますが、一人旅の良いところは到着日からフットワーク軽く動けることです。
ホテルの周りは田園と小高い丘に囲まれたとても静かなところです。
田園の中にぽつんとたたずむタピーヌ教会を目指します。タピーヌ教会は奇跡の教会として知られています。「1833年、教会の近くを通った農婦が聖母の声を聞いた後、人々の病気を治したといわれている」ことが所以となっています。カトリック教徒であるマルタの人々にとってこの教会はとても重要な聖地なのです。マルタ中の人々が巡礼のためにこの教会に集まります。1990年には教皇ヨハネ・パウロ2世もこの教会を訪れました。
白を基調とした落ち着いた雰囲気の教会内部
世界中から送られてきたたくさんのお礼の手紙が飾られています。
願い事を書いてポストに入れます。
教会の入り口には消毒液が置かれ、マスク着用を案内するプレートもおかれています。ここでも感染対策はしっかりされています。
土曜日だったので多くのマルタ人がお祈りに訪れていました。タピーヌ教会は裏から見た景色もフォトスポットなので訪れた際はぜひ裏側からの写真も撮ってみてください。
タピーヌ教会の外に出てみると、鐘の音が村中に響き渡っています。何かに呼ばれた気がしたので、鐘を鳴らしている教会に行ってみることにしました。タピーヌ教会から歩いて15分ほどの村の中心地に立つアーブ教会から鐘の音は鳴っていました。
シンプルな外観
外観に反して、中は豪華絢爛なアーブ教会
<ケンピンスキーホテル サン ローレンツでのコロナ対策>
ホテルの朝食はブュッフェスタイルでしたが、ホテルのスタッフに注文して取ってもらう形式になっていました。翌日は宿泊客が少ないからか、アラカルトのみの取り扱いでした。
プロがお皿に盛ってくれるので自分でやるより美しい盛り付け
ホテルには至る所に消毒液が置いてありました。スタッフは皆マスクをしています。宿泊客もテラス以外は部屋の外ではマスク着用が義務付けられています。お部屋の掃除もいつもより念入りに行っているのか、チェックインの時に時間がかかっているといわれました。感染対策をきちんとされているので、宿泊していて安心感がありました。
部屋のアメニティにも消毒液がありました。
フロントもアクリル板で仕切られています。
<ゴゾ島中心地 ヴィクトリア>
マルタの移動は基本バスです。島内に電車は走っていません。UberのようなタクシーアプリのeCabsをいれましたがゴゾ島では使えませんでした。ホテルのスタッフにバスでヴィクトリアまでの行き方を聞いたところ簡単そうだったのでバスで行くことにしました。ケンペンスキー⇔ヴィクトリア間は311と312番のバスが運行していますが、312は帰りは遠回りになるので往復311が便利です。マルタで複数回バスを利用する予定がある場合は、バス停のQRコードからアプリをダウンロードすると運行状況が分かり便利だと思います。マルタのバスは時間通りに来ない。特にゴゾは注意。とガイドブックにありましたが、行きは時間通りにバスはきました。乗客は私一人でした。チケットは運転手から購入します。どこから乗っても1.5ユーロですがおつりはもらえないので注意です。かならずレシートももらいましょう。検察がたまにきて、レシートがないと無賃乗車となり罰金を払わされます。
マルタといえば猫バスのモデルとなったレトロなバスが有名ですが、残念ながら2011年に廃止されてしまいました。今は観光用として数台だけ走っているそうです。見られたらとてもラッキー♪
ヴィクトリアに到着後、まずは大城塞(ザ・チタデル)に向かいます。急な坂道を登り切った小高い丘に建つのがチタデルと呼ばれる城壁に囲まれた小さな街です。城壁は中世に造られましたが、17世紀のマルタ騎士団時代に度重なるオスマントルコ軍の侵攻に備えるためにより強固に再建されました。城壁の通路からは、はちみつ色のゴゾの建物の景色が広がります。
街の入り口には大聖堂が建っています。この大聖堂はイタリア人画家アントニオ・マヌエルによって描かれた遠近法を使っただまし絵となっている天井画が有名です。あたかも天井がドームになっているように錯覚します。
いかがでしょうか?ドームに見えますでしょうか?
私がだまし絵ではなく別の天井にある絵をずっと熱心に眺めていると、教会にいた係の女性が天井にある絵について説明してくれました。そこには教会を作った偉人とマリア様が書かれているそうで、ここはマザーズチャーチと呼ばれているとのこと。彼女はこの絵がお気に入りだそう。私もだまし絵よりもブルーがきれいなこの絵に惹かれていたので、思いがけず説明が聞けてうれしかったです。
緑の中にはちみつ色の建物の教会がぽっこり顔を出すゴゾの風景
シタデル内にはレストランやゴゾレースのお店、ゴゾ島の塩やオリーブオイルなどを売る土産物屋があるのですが、全て閉まっていました・・・
いつもは観光客で賑わう通りも人っ子ひとりいません・・
ランチはCafé Jubileeで今日のおすすめのチキンピラフを食べました。
トマトで煮込んだチキンは柔らかくとても美味しかったです。マルタの食事はボリュームがかなりあります。「スターターサイズ」「リトルポーション」とオーダーすると、少なめにしてもらえます。
これは普通の一人前。残した分はお持ち帰りもできます。
Café Jubileeのテラス席は観光客と地元のお客さんで賑わっていました。
ゴゾでお土産を買うのであれば、Café Jubileeのお隣の系列のお土産屋さんJubilee Foodsがおすすめです。自家製のジャムやはちみつ、トマトソースを購入できます。
Café Jubilee とJubilee Food
サボテンの実のジャム
ゴゾの塩
ゴゾ島中心地のヴィクトリアは、お店もレストランも80%ほどはオープンしていました。
ケンペンスキーホテルの近くにTa’ Dbiegi Artisan Villageというクラフトヴィレッジがあります。ゴゾガラスやゴゾレース、フィリグリー(糸状にしたシルバーで作るジュエリー)などの工房が立ち並ぶ村です。工房にはショップが併設されています。ゴゾの伝統食品などのショップの他、土産店・カフェ・トイレもあり、WIFIの利用も可能となっています。日曜日は全店お休みです。
チタデルで買おうと思っていたゴゾレースの店がクローズしていたので、クラフトヴィレッジのお店をのぞいてみました。家族で経営されている『MARIA’S LACE & YARN』というお店です。そこでアンティークレースを見つけました。お店のおじさんが、これは自分のひいひいおばあさんが編んだもの。博物館で飾られるほど古いレースだ。数百年前のレースでベリーベリーオールドと自信満々で話してくれました。マルタはレースで有名ですが、マルタレースとゴゾレースの2種類があるそうです。レースの技術は騎士団がイタリアのジェノバから持ち込みました。当時、レースは糸の宝石と呼ばれるほど貴重なものでした。レース編みは何十本もの糸を操り編んでいくとても高度な技術で、かつては島のどの家庭でも女性たちがレースづくりをして家計を支えていたそうです。今でもゴゾ島を中心に伝統技術を継承していくためのスクールが開かれています。
この道具(ボビン)を使ってレースを編んでいきます。
アンティークレース90ユーロ
アンティークレース各35ユーロ
4日目の朝は大雨。今日はマルタ島に船で移動する日です。船がマルタ島に到着するころには晴れに変わっていました。晴れ女のパワー発揮です。11月のマルタは冬ですが、今年は暖冬で20度前後の暖かい日が続いていました。10月までが一般的には旅行シーズンですが、10月は雨が多いので天候が安定する11月のほうがベターです。
本日の宿泊はセントジュリアン地区にあるインターコンチネンタルです。インターコンチネンタルはホテルから徒歩3分くらいの場所に人口の砂浜ビーチを持っています。マルタは地中海のリゾート地ですが、海は岩場のビーチがほとんどなので砂のビーチは貴重です。
セントジュリアンはナイトクラブやカジノが集まるエリアで夜はとても賑やかです。しかし、マルタの感染状況が悪化し、ナイトクラブなどの営業は禁止されていたため、閑散としていました。お店やレストランは3割ほど営業をしていました。
<インターコンチネンタルホテルのコロナ対策>
お部屋には衛星キットが置かれています。マスク、手袋、除菌ティッシュ
お部屋以外ではマスクの着用が義務図けられています。
食事は全て蓋がされています。
フルーツも1つ1つラッピングされています!
ビュッフェも係員にオーダーして盛り付けてもらいます。
<マルタ島 観光>
マルタ観光の初日はワイナリーに行きました。雨も止んで太陽が顔を出し、気温も20度ほどに上がり観光しやすいお天気になりました。ワイナリーはイムディーナ近くのMeridiana Wine Estateに行きました。ここは、かつて第二次世界大戦中は飛行場だったという歴史を持つ少し変わったワイナリーです。かつての飛行場は、今はワイン畑と変わりました。
25ユーロでワイン4種のテイスティングができます。
チーズなども軽食も付きます。ミニトマトが今まで味わったトマトで一番おいしくて感動しました。
2,000年以上の歴史を持つマルタワインですが、ほとんどがマルタで消費されるため日本ではめったにお目にかかれません。マルタならではの品種、Gellewza、Ghirghentinaはマルタに来たならぜひ飲みたいワインです。私は今回赤、白それぞれ2本ずつ購入しました。1本20ユーロ位~でした。日本でネットで買うより半額以下で買うことができます。ちなみにマルタのスーパーなどでは1本5ユーロ位からマルタワインは購入できます。ただテイスティングはできないのでワイン好きであればワイナリーに行くのをおすすめします!
買うならマルタ産のぶどうのみから作られたワインを買いたいですよね。これらのワインは”DOK MALTA”や”DOK GOZO“というラベルがついていますので、購入の際はチェックを忘れずに!
地下のワインセラー ここで赤ワインは2年ほど寝かします。
BALTISという生産数が少ない希少なワイン(25ユーロ)
マルタ観光2日目は専用車で島内観光をしました。マルタ島は見どころが複数の場所に分かれていますので、効率よく見たいのであれば専用車でいっきに観光するのがおすすめです。
イムディーナ
マルタ島中部に位置するイムディーナは、ヴァレッタに首都がおかれる前まで首都として多くの貴族たちが住んでいた城塞都市でした。首都の移動に伴い人が少なくなったこの町は『静寂の町』と呼ばれるようになりましたが、今では多くの観光客でいつも賑わう人気の観光地となっています。朝10時頃に私はこの街につきましたが、観光客の姿は見えずひっそりとしていました。まさしく静寂の町イムディーナの姿を見ることができました。日本人ガイドさんもこんなイムディーナの姿は初めてとおっしゃっていました。
イムディーナのメインゲート
ひっそりとした路地裏
中世の時代そのままの姿の古都イムディーナ。
大聖堂
煌びやかな内装の大聖堂。厳かな雰囲気に包まれていました。
マルタ観光のメインの一つであるブルーグロット(青の洞窟)。
残念ながら前日の雨のため洞窟巡りのボートは運休。上から眺められるフォトスポットに行きました。洞窟内に入るボートは比較的天候が安定している午前中に行くのがおすすめです。ゴゾ島のアズール・ウィンドーは2017年に崩壊してしまいました。今はこのマルタ島にある青の洞窟のみになります。洞窟近くのハジャーイム神殿は木曜日から日曜日までの営業になっており今回はいけませんでした。各観光地では時短短縮など通常と営業時間が異なるので、観光へ行く際は事前に確認されるのをおすすめします。
数千年の波と風でつくられた美しいアーチ
スリー・シティーズ
スリー・シティーズはヴィットリオーザ、セングレア、コスピーワクの海辺に広がる城塞都市の総称で、マルタ騎士団当初の本拠地となった街です。大きな商業施設などはないのでのんびりとしたマルタらしい雰囲気が楽しめるところでした。ベンチがところどころある海辺をゆっくり散歩するのがおすすめです。はちみつ色をしたマルタストーンでできた家々はどの家も出窓の色やドアノブ、プランターなどでそれぞれ個性があり路地裏散策が楽しいところ。騎士団の紋章、マルチーズクロスが入った騎士団ゆかりの建物も多くあるのでお見逃しなく!
両脇の目と耳で監視する監視塔ヴェデッテ
監視塔ヴェデッテからみたヴァレッタ。まるで海に浮かぶ巨大な石の軍艦のよう。
ヴィットリオーザ(ビルグ)の路地裏コラッキオ
玄関先に飾られたレリーフ
マルサシュロック
マルタ島最大の漁村 マルサシュロック。普段は静かな漁村ですが、毎週日曜日には大きな魚市場が開かれます。海沿いにはおいしいレストランが並びます。その中の一つミシュランにも掲載されたレストラン『Tartarun』でランチをいただきました。ここは人気店なのでランチでも予約をして行くのをおすすめします。
よく映画の撮影でも使われる広場
ミシュランにも掲載されたレストラン『Tartarun』
脂がのっておいしい白身魚にトマトを煮込んだソースがマッチしてとても美味しかったです。
港にはお土産物屋さんが出ています。
<マルタの首都 ヴァレッタ>
マルタで宿泊するのに一番おすすめのエリアはヴァレッタになります。バスの発着もすべてヴァレッタなので観光に便利です。ただホテルの数が少なく割高なところがマイナスポイントです。世界遺産であるヴァレッタの街並みは碁盤の目状に道が通り、少し路地に入るとカラフルな出窓やかわいらしいドアが印象的な家々に出会えます。
The坂の街と呼ばれるほど、急な坂道が多いヴァレッタ。
メイン通りから1本奥に入るとかわいらしい家々が並んでいます。
そしてヴァレッタで見逃せないのが聖ヨハネ大聖堂です。騎士団の修道院として建てられたこの教会は、簡素な外観からは想像もつかないほど内部は息をのむほどの美しさを持つ教会です。さまざまな国の人々からなるマルタ騎士団。教会には8つの国の礼拝堂が中央祭壇を取り囲んでいます。遠く離れた祖国を想いながら亡くなった騎士団員たちの想いがつまった教会です。受付で日本語のオーディオガイドを受け取り、ぜひ詳細な説明を聞きながら見学をしてほしい教会です。あまりにも素晴らしい教会だったので、気づいたら1時間半も滞在していました。
床一面に敷き詰められた色大理石でできた墓碑
2階テラスからは見事な天井画が近くで見れます。
聖ヨハネ大聖堂美術館
カラヴァッジョの傑作『聖ヨハネの斬首』
フランス騎士団の礼拝堂
中央祭壇
ヴァレッタは首都だけあって街も賑やかでした。観光客の姿は少なかったですが、ビジネスマンの姿など地元の人々の姿は多く見られました。
賑やかなヴァレッタの街の様子
テラスでは多くの人がランチを楽しんでいました。
<フェニキア マルタ ホテル The Phoenicia Maltaのコロナ対策>
フェニキア マルタ ホテルはヴァレッタ城壁入り口すぐそばに立つ、昔の貴族の邸宅を改装したホテルになります。マルタで最初のラグジュアリーホテルとして1939年に建てられました。目の前はバス停になっており観光にも便利な立地です。2020年に全面改装を終えたばかりのため、お部屋内もとても綺麗で古い建物のホテルとは思えないほど快適に過ごせました。
かわいらしいロビーラウンジ
ブルーとピンクが可愛いお部屋
部屋のテラスからの眺め。シービューのお部屋がおすすめです。
朝食はアラカルトのみになります
お部屋にはブローシャーはなく、すべてQRコードを読み取る形式
お部屋には衛星キットが置かれています。マスク、手袋、除菌ティッシュ
エレベーター内にも消毒液が置かれています。
<マルタで出会った可愛いもの♥>
MDINA GLASS inイムディーナではかわいいマルタガラスが購入できます。
マルタガラス
マルタガラスのピアス
マルサシュロックの海沿いのレース屋さんのおばあちゃん
レース屋さんのおばあちゃんが編んだレース 2ユーロ
レースでできたポプリ入れ 1つ1.5ユーロ
Republic Streetにはフィリグリー(銀線細工)のジュエリーショップが並んでいます。
かわいいピアスをget♪
ヴァレッタの路地裏で見つけた雑貨屋さん
かわいいTシャツやエコバッグがありました。
<マルタで出会った美味しいもの♪>
ローマ風大衆食堂『ZERO SEI』 in ヴァレッタ
お店で一番人気のカルボナーラ
マルタのご当地ビール CISK BEER
老舗カフェ『CAFFE CORDINA』in ヴァレッタ
趣のある店内
フェラテ&リコッタチーズのケーキ
【マルタ空港の様子】
出国手続きは特に健康チェックもなくスムーズに終わりました。
マルタの空港は手荷物検査の後、免税店やラウンジ、レストランがあるフロアに出ます。
パスポートコントロールはゲートの手前にあるので、時間に余裕をもってパスポートコントロールを通るようにしましょう。ただしゲートのあるエリアにはお店などはありませんので、食事やお買い物はパスポートコントロールを通る前に済ませる必要があります。
ターキッシュエアラインズのカウンターは混みあっていました。
免税店はすべてオープンしていました。
椅子はソーシャルディスタンスをキープ。
マルタ空港のラウンジ。係員に席を案内指定されます。
食事は係員にオーダーします。
【日本入国】
2020年11月現在、全ての国・地域から入国される全ての人に下記のことが義務づけられています。
□自宅などで入国の次の日から起算して14 日間待機すること
□到着する空港等から、その待機場所まで公共通機関を使用せずに移動する手段を確保すること
□入国後に待機する滞在場所と、空港等から移動する手段を検疫所に登録すること
加えて、入国した日の過去14日以内に『入国拒否対象地域』に滞在歴のある人は下記が義務付けられています。
□新型コロナウィルスの検査を受けること
□検査結果が出るまで、原則、空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等で待機すること
<機内にて>
機内で健康チェックシートが配られます。飛行機到着後、シートに記入漏れがないか検疫所からのアナウンスが流れます。
自主隔離中の待機場所を申告します。
<抗体検査>
機内を降りた後は、検査会場に向かいます。
シートの記入漏れチェックを行います。
唾液による新型コロナウィルス検査会場(これ以降は撮影禁止)
唾液検査の後、帰宅方法や待機場所などの質問を受けて待機所で結果を待ちます。
自分の番号がでたら受付に結果を聞きに行きます。
陰性証明書をもらい、検疫所で証明書を見せパスポートコントロールを通って無事入国です。
飛行機を降りてから結果が出るまで45分ほどでした。
帰宅後は毎日ラインにて厚生労働省から健康チェックの質問が来ます。
【コロナ渦での旅を終えて】
空港、飛行機内、ホテル、各観光地での感染対策はしっかりされていて、安心して旅行ができる状況であるというのが率直な感想です。なんだか空港などもいつもより綺麗な印象を受けました。マルタの島中いたるところに消毒液が置かれていて、感染対策はかなり厳しいと感じました。握手禁止の張り紙もあり、ハグや握手をする文化のあるマルタならではの注意喚起も見られました。人とのスキンシップは人間関係を築くうえでとても大事なことです。早く気兼ねなくスキンシップができるようになってほしいです。
そしてやはり私にとって旅することは人生で大きな意味があるとしみじみ感じました。世界中の人々が旅する心を忘れないでほしいと思います。
さぁ旅にでかけよう!
スタッフおすすめ
★★★★ ゴゾ島・・・マルタに行くならゴゾ島もかかせません。日帰りではなく宿泊をするのがおすすめです。
★★★★★ケンピンスキーホテル サン ローレンツホテル・・・最低2泊はしたいホテルです。スパも有名です。
★★★★★ヴァレッタ聖ヨハネ大聖堂・・・圧巻の素晴らしさです。まさしくマルタの宝です。