6日間でコーカサス2か国周遊!異文化と美食にふれる2019年社員旅行

6日間でコーカサス2か国周遊!異文化と美食にふれる2019年社員旅行

今年は近年テレビ番組などでも注目を集めて人気上昇中のコーカサス2か国を訪れる3泊6日の社員旅行に行って参りました。こちらはA班の旅行記です。


トビリシの町並み


雄大な雪山

●日程●

1日目 関空&成田発
2日目 ドーハ乗り継ぎでバクーへ バクー泊
3日目 バクー観光後トビリシへ トビリシ泊
4日目 トビリシ郊外終日観光 トビリシ泊
5日目 B班と合流しトビリシ市内観光 トビリシ発 機中泊
6日目 関空&成田着

国際線はカタール航空を利用。席が広めでアメニティやサービスも行き届き、人気の理由がわかります。近年導入されたビジネスクラスのQ suiteは早めの予約がおすすめです。


乗り継ぎ地のドーハ空港内にある巨大ベア


ドーハ空港のイートインスペース


出発ゲートで待機中


「行ってきま〜す!」

★1日目〜2日目

深夜成田空港を出発し、ドーハで乗り継ぎ最初の目的地アゼルバイジャンのバクーへ到着。


バクーの空港に到着!

アゼルバイジャンに入国の際はビザが必要ですが、日本人はアライバルビザが無料で取得出来ます。実は親日国としても有名なアゼルバイジャン。歓迎されている気がして嬉しいです。

ビザというと面倒な手続きがあるのかと思いきや、取得はとっても簡単。ものの1分で終了です。到着ターミナルの階段を上がるといくつも機械が設置されており、これを使ってビザを発給します。

機械の近くには何人か係員の方が立っており、取得の際に手伝ってくれたためスムーズに出来ました。パスポートを読み取って、滞在目的や電話番号、メールアドレス、滞在先を入力するだけ。小さな紙が出てきますが、それがビザとなります。出国の際まで失くさないように注意が必要です。


近代的な空港内部


ガラス張りの外観も綺麗


タクシー乗り場

入国後、市内観光へ。

ちなみにアゼルバイジャンの通貨はマナト。両替は空港で可能ですが、市内の両替所の方がレートは良い傾向です。なお日本円からの両替も空港では可能ですがレートが悪いため、どちらで両替するにしてもドルやユーロから替えるか、ATMからのキャッシングが良さそうです。

SIMカードは空港で購入可能。ただし料金が高いため、必要な場合は市内の携帯電話ショップなどで購入する方が良いです。

アゼルバイジャンは車利用が多く、近年ではUberのような配車アプリ「Bolt」が主流とのこと。渡航前にダウンロードしていけば便利に利用が出来ます。

その他公共交通機関ではメトロも利用可能。Suicaのような事前チャージ式のカードで利用出来ます。バスもありますが、慣れないと難しいようです。

空港から市内までは車で約40分!


バスへ乗り込みます

フレンドリーで親日家の方が多いアゼルバイジャン。

宗教観はトルコに似ており、イスラム教でもシーア派が主流なため飲酒などのルールも厳しくありません。クリスマスのイベントが行われることもあるようです。

物価は日本の3分の2ほど。ペットボトルの水が60円、缶ビールが100円くらいのイメージです。

市内に到着後、まずは昼食へ。

■Cizz Bizz

旧市街Gosha Gala Gapisi近くのレストラン。クラシカルな内装で落ち着いた雰囲気が素敵な、アゼルバイジャン料理を楽しめるレストランです。テラス席も素敵。


外観


バーカウンター


クラシカルな内装のなかインコの声も聞こえてきます


座席に座ってスタンバイ!

前菜のパンに新鮮なチーズ、スープ、葡萄の葉でラム肉を包んだ「ドルマ」に加え、メインはボリュームたっぷりの野菜や肉のグリルプレート。


チーズなどの前菜


大きなパンもついてます


スープ


ドルマ


グリルプレート


バターライス

ここのシシトウがとっっっても辛かったです。それを無表情で食べていたとある先輩に驚かされつつ、可愛らしいグラスで出てきた紅茶を飲み干し、いざ観光へ!


厨房も見ちゃいました

丈夫そうな城壁に囲まれた旧市街へ入ります。


旧市街へ入場!

■シルヴァン・シャフ・ハーン宮殿

13〜16世紀にかけてこの地で栄えたシルヴァン・シャー朝により築かれた宮殿。


入り口


敷地内からフレイムタワーが見えます

入り口には猫がおりました。


大人しくて人懐こいにゃ。


猫と天使のツーショット

バクー旧市街は、「城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔」として世界遺産に登録されています。その宮殿がこのシルヴァン・シャフ・ハーン宮殿です。


真剣に説明を聞いています

15世紀に王都をバクーに移した際に建設されたイスラム風の宮殿で、内部には王族の霊廟、モスク、ハーレム、ハマムなどの建物があります。

宮殿内は一部博物館のようになっており、シルクロードの中継点として栄えた当時の刀剣類や絨毯、楽器、食器類、アクセサリーなどが展示されています。古いコーランの書物も展示されていました。


絨毯


刀剣


イスラム風の内装


こんな映像で当時の再現

シャバカと呼ばれるカラフルで美しいステンドグラスも展示されていました。


ステンドグラス

さらに奥にはバクー旧市街のジオラマ模型も飾ってあります。

宮殿内には、中東風のグラスなどが置かれた土産屋も入っていました。


大きなジオラマ模型


ちゃんと町に明かりが灯っています

シンプルだけれど細やかな壁の装飾が美しいシャーモスクでは、一族の墓を見ることも出来ました。


シャーモスク

それから外に出て壁を見ると、重要な遺跡らしき重厚な石のかけらが飾られていました。これは、水没してしまった夏の離宮から発掘されたものだとか。


重そうな石版

さらに、外へ行くとハマム跡があります。
ハマムとは中東地域に広まった公衆浴場。
古代ローマ遺跡のようなハマム跡は必見です。


ハマム跡

宮殿をあとにし、風情ある旧市街の街を探索しながら乙女の塔に到着しました。


旧市街をぷらぷら


旧市街の街角

■乙女の塔

同じく世界遺産に登録されている史跡です。


巨大な塔

もとは紀元前に建てられたゾロアスター教寺院でしたが、12世紀に再建。どちらかというとどっしりとして荘厳な雰囲気の塔に、なぜこのようなロマンティックな名前が付けられているか。諸説あるうちのひとつに、当初政略結婚を迫られた王女が、この塔からカスピ海に身を投げたという伝説があるそうです。現在塔の下は陸地ですが、12世紀当時は海岸だったとのこと。名前はロマンティックですが、事実であれば悲しい出来事ですね。


いざ入場!


階段をのぼり終えると

螺旋階段をのぼって、屋上からはバクーの市内とカスピ海を見渡す事ができます。
あいにく雨模様です。


屋上


フレイムタワーも見えます


雨降りですがせっかくなので集合写真の準備!


ハイ、チーズ!

塔をおりて、旧市街を出る前にシェマハ門へ。ただわかりやすい写真が撮れなかったため説明のみ、記載します。

■シェマハ門

12〜14世紀につくられた石造りの門で、シルクロードを移動する商人キャラバンが通った門です。キャラバンサライ(隊商宿)もほど近くにあったとか。キャラバンと聞くとワクワクするのは私だけでしょうか。この門は現在1つですが、もとはもう1つ重なって計2つの門があったそうです。外敵から攻撃された時に外側の門を燃やして怯ませるためだったとの話。市民たちを守る城壁の一部としても重要な役割を担ってきました。

旧市街を離れ、印象的なフレイムタワーの近くにやって来ました。

■フレイムタワー

バクーでもひときわ目立つ高層ビル群。「火の国」の異名を持つアゼルバイジャンを象徴するような、3つの近代的なビルです。夜には赤々と燃える炎のようなライトアップが楽しめます。ライトアップというよりはプロジェクションマッピングのようなイメージでした。


高くそびえる近代ビル

フレイムタワーのほど近くに、目的地がありました。

■殉教者の小道

1990年1月20日、ソ連によるバクー侵攻(黒い1月事件)によって亡くなった人々の名前が刻まれた墓地です。白い大理石のような石の上に、黒い銘板と肖像画が並んでいます。


ずらりと並ぶ銘板

近くにはナゴルノ・カラバフ紛争で亡くなった人々の共同墓地もあり物静かな雰囲気です。
小道を真っ直ぐ進むと、永遠の炎が燃えたぎる慰霊塔Shahidlar Monumentがあります。


慰霊塔には永遠の火が灯る


暖かい炎が揺れる内部

この近くの広場はカスピ海とバクー市内を見渡せる高台に位置し、夜景も綺麗に見えそうです。フレイムタワーもすぐ近くに見えます。

@E 005
カスピ海


フレイムタワーも


ここでも記念撮影!


移動途中に立ち寄りI LOVE BAKU!

夕食は名物、チョウザメのグリルをいただきました。

■Darya Fish House

カスピ海沿岸の大規模なシーフードレストラン。目当てのチョウザメは一見、鶏肉のような見た目でしたが食べてみると、適度な歯ごたえのある淡白な白身魚でした。美味しいです。


こちらがチョウザメ!


美味しくいただきました

食後ホテルへ戻り就寝。

■Grand Hotel

市内中心部の4つ星ホテルです。部屋は広くて快適。冷蔵庫、金庫、歯ブラシ、ドライヤーやボトルウォーターのサービス、ポット、その他スリッパもありました。


ダブルルーム内装


トイレ&シャワー


洗面台

★3日目

この日はバクー郊外の観光後、ジョージアへ向かいます。

まずはじめにヤナルダクへ。市内から車で45分ほどかかります。

■ヤナルダク

アゼルバイジャン郊外で燃え続ける山。地中から出る天然ガスが自然発火し、雨が降っても消えることなく2,000年以上もの間燃え続けています。


こんなゲートがあります


テーマパークのよう

入り口は綺麗に整備されて、テーマパークの入場口のようになっていました。

劇場のような階段が設置されています。


燃えている!


赤々とした炎

近くに行くと、、、、あつい!


そーっと近づいて


美味しいお餅が焼けそうです


恒例の記念撮影!

この日は寒かったので丁度良いストーブ代わりになりましたが、とても熱いです。これがずっと燃えているなんて、不思議な場所です。


こんなインスタ映えスポットも?!

■拝火教寺院

拝火教とはつまり一般的にはゾロアスター教と呼ばれる、火を神聖なものとして信仰する世界でも古くからの歴史ある宗教です。現在ではイスラム教国となりましたが、イスラム化が進む前(10世紀前後ころ)まではアゼルバイジャンでもゾロアスター教徒が多数派でした。

ただ、イスラム教の流入によってこの地を追われたゾロアスター教徒がインドへ逃れ、シヴァ神信仰と混合をしつつヒンドゥー教の影響を受けながら再度アゼルバイジャンにもたらされた拝火教の寺院が、このアテシュギャーフ拝火教寺院となります。


入り口


中央に祀られる永遠の火


周りの部屋には人形などで教徒の人々の様子を再現

現在は寺院としての機能はなく、当時の様子を展示する博物館として公開されています。


病院として使われていた部屋の人形はちょっと怖いかも?


とてもシンプルなつくり

ゾロアスター教の寺院に入ったことははじめてでしたが、他の宗教のように豪華に飾られたりすることはなく、簡素なイメージでした。簡素で、そして中央で火が燃えている。

シンプルだからこそ、火の神聖性が際立つように思えます。


永遠の火に集う


ヒンドゥー教のシヴァ神にも影響を受けた

■Atasgah Restaurant

拝火教寺院に隣接している、大きな修道院風のレストランです。ステンドグラスが素敵。

ここでもたっぷりの野菜や肉のグリルが出て来ました。


内装


ステンドグラスも美しい

その後この日は歴史博物館に行く予定でしたが休館だったため、代わりにマーケットへ!


マーケット外観


魚が横たわっています


瓶詰めの野菜や


肉もありました


これはチーズ


ドライフルーツがたくさん!


山のように積まれています


野菜も大きい

野菜やフルーツ、魚や肉、ナッツやジャムなど様々な商品があるなか、名物のキャビアを発見!小さな缶に入れられています。


こちらがキャビア缶

キャビアなんて初めてちゃんと見ましたが、なんと試食をさせていただきました。


ドキドキ!キャビア試食待ちで歓談中


ナイフでとって一口分のせてくれます

程よい塩加減で美味しい・・・。

これがキャビア!

マーケットをあとにし、最後の目的地へ。

■マルダキャン要塞

シルヴァン朝時代の見張り台として12世紀に建てられた要塞跡。頑丈な石造りです。所々にあいている穴は貯蔵庫として利用されていたのだとか。要塞の中心にある塔の中にはかつて地下通路があり、外に繋がっていたそうです。塔の上にも登れますが、階段が暗く狭い様子。今回は外側の城壁に登りました。


高くそびえる中央の塔


下から撮るとこんな風にのけぞらないと上まで写りません!

ちなみにこちらのカメラマン先輩のすぐうしろには、こんな穴があいていて


これが貯蔵庫として使われていたようです。


外壁の上はこんなかんじ


ぐるりと一周出来ます


けっこう高めの外壁

アゼルバイジャン最後の夕食を終え、空港へ。

■Gala Bazaar Restaurant

空港近くに位置する、シックな内装のレストランです。パンやサラダなどの前菜を頂き、メインは大きな黒い鉄板に乗って出てきたグリル。ポテトと茄子、中央に肉が綺麗に配置されて運ばれて来ました。


内装


旗を広げて記念撮影!


今年の旗のクオリティが高いと絶賛されております


野菜たっぷりのヘルシーメニュー

夜、空港からジョージアへ向かいます。


ガイドさんたちありがとうございました〜!

■The Biltmore Hotel

ラグジュアリーな雰囲気のホテル。部屋も広く、各アメニティも充実。歯ブラシはありません。朝食も種類豊富です。


ツインルーム


トイレ&シャワー


バスタブ

★4日目

朝食後、郊外の観光へ。この日は朝から曇り空で山を越えられるか心配でした。

まず、古都ムツヘタ地方のジュワリ聖堂へ向かいます。市内からは車で40分ほど。

向かう途中にガイドさんがジョージアの国旗についての話をしてくれました。

ジョージアの国旗は、白地に赤い十字架が5つ描かれています。一説によると一番大きな中央の十字架は聖ゲオルギの十字架、小さな4つの十字架は東西南北を表しているとのこと。ガイドさん曰く、もう一つの説で一番大きな十字架はキリスト、小さな4つの十字架は新約聖書を書いた4人という解釈もあり、国内では後者の説の方が人気のようです。

そんなお話を聞きながら聖堂に到着。


小高い丘の上に見えてきた聖堂

■ジュワリ聖堂

ムツヘタの丘の上に建つ聖堂で、名前は「十字架」を意味している世界遺産の建造物です。伝説によるとこの丘にはもともと異教徒の神殿跡がありましたが、キリスト教の伝道師である聖ニノがここに木製の大きな十字架を建て、それが名前の由来になったのだとか。テトラコンチ(集中式四葉型)と呼ばれる建築様式の典型例で、ジョージア国内には同様の建造様式で建てられた聖堂が多く存在します。この建築様式はつまり、上から見ると建物が十字架のかたちになっています。現存する建物は6世紀末に建てられたとされています。

伝説の聖ニノが建てたとされる十字架は、聖堂内で見ることが出来ます。


大きな聖堂です


ものすごい強風の日でした


教会内部の十字架


ミサの最中で牧師さんを見ることができました


これは一番はじめに聖ニノがたてた十字架のレプリカと言われるもの


大勢の信者の方が来ていました

訪れた時はちょうどミサの最中で、中からは聖歌が聞こえてきました。神聖な雰囲気の聖堂内はとてもシンプルで自然的なつくり。

教会内部には、中央に例の十字架が鎮座していました。ただ、現在の十字架は伝説のオリジナルではなく新しいものです。ど真ん中に十字架がある教会は、はじめて見たかもしれません。ドーム状の天井の真下に静かに佇む木の十字架。素朴だけれど重厚で神秘的な空間が広がっていました。


ドーム状の高い天井も特徴的

この聖堂がある高台からは、ムツヘタの町並みを見渡すことが出来ます。


川のむこうに町が見える

ジュワリ聖堂から約20分で、もう一つの世界遺産スヴェティツホヴェリ大聖堂に到着です。

■スヴェティツホヴェリ大聖堂

かつてイベリア王国の首都であったムツヘタ。キリスト教が王国の国教となったあと、王宮の庭に最初に建てられた木造の聖堂跡地に建てられたとされています。


外観

トビリシにあるサメバ大聖堂に次いで、ジョージアで2番目に大きな教会とのことです。名前は「生きた柱」という意味があります。ここでも伝説のニノによる祈りで、もともとあった木造聖堂の柱が直立したという話に因んで名付けられたそう。外壁には命の木の彫刻があり、キリストの弟子の名前も彫られているのだとか。


命の木の彫刻がある外壁

読めませんが、ヌクスリという文字だそうです。

またある外壁の一部に赤い彫刻がありますが、この部分はぶどうの木で彫られているそう。


赤い彫刻

内部は高いドーム型の天井が特徴的な、重厚な雰囲気のつくり。奥の方にある壁画が印象的でした。


高い天井の内装


奥の壁にある壁画

かつて時代は、星座によってわけられたと言われ、最初の時代は魚座からはじまりました。円の部分の上の、太陽の隣です。


円の部分

円の左下でラッパを吹く大天使は、最後の審判について知らせている場面。伝説の動物が映る左側は地獄を表し、右側は天国が表される壁画でしたが現存していません。壁画の下の方には最後の審判を待っている人たちが並んでいます。

神話的な要素が詰まった不思議な壁画には、しばらく見とれてしまいました。


その他の内装も美しい

ここでは、王の葬式も行われていました。

足元を見ると大理石などの上に王の名前や紋章が描かれた墓があります。


足元には所々に大理石などが埋め込まれています

聖堂までの道のりは、土産屋なども多く散歩も楽しめます。

教会をあとにし、朝から心配されていたカズベキへ向けて出発です。前日に降った雪の除雪が間に合っていないそうで、とりあえず行けるところまで行ってみます。

その途中でアナヌリ教会に立ち寄りました。

■アナヌリ教会要塞

ジンヴァリ湖の湖畔に建つ教会です。最初は要塞として建築がはじまり、城壁内に2つの教会が建てられました。現在公開されている教会は17世紀〜18世紀に建てられたもの。教会の壁には大きな十字架と、命の木の象徴とされるブドウの木が彫られています。教会内部には多くのフレスコ画が残されています。


外観


ジンヴァリ湖が見える


内部のフレスコ画

カズベキへの道は、ジョージアとロシアを繋ぐ軍用道路を利用します。

トビリシからカズベキを通り、さらにロシアのウラジカフカスへと続く約200キロのアスファルトの道で、1799年にロシア帝国が侵略のために作ったものです。

この道路を利用し、ジョージアに侵略した歴史があります。現在は品物の輸出入に利用しており、トラックなどが多いようです。

ここでガイドさんより、ロシアとジョージアの歴史について一部、説明してもらえました。

ロシアがジョージアに興味を持ち始めたのは18世紀末のこと。

地方に王国が林立し、西南地方はトルコにおさえられ、かつイランにも侵略されてジョージアが弱くなっている時代でした。

人口も250万人くらいしかおらず、兵士の人数も減っていました。

18世紀のエレクル2世が何度もヨーロッパ各国に助けを求めましたがなかなか救済がなく、結果同じ正教を信仰するロシアに助けを求め、ギオルギエフスク条約が結ばれました。この契約は簡単にいうと、ロシアがジョージアをイランやトルコから守るかわりにお金を渡すといった内容です。しかし、イランとの戦いの際にジョージアは一度見捨てられてしまいます。

次のゲオルギ12世が再度、この条約を復活させましたがロシアに騙され、契約条件が変更となりました。その変更内容は、ジョージアの王族が王族でなくなるという契約です。すると次の王族がジョージアから亡命し、実質ジョージアからは王族、つまり国を治める組織が不在となります。そこでロシアが侵略を進めることとなり、ロシア帝国の時代が続くこととなりました。

王族が不在となり、ばらばらだった地方はロシア帝国として1つにまとまりました。

20世紀に入りロシアで革命が行われソ連が成立します。

1918年、ジョージアは一度独立しますがソ連が再度侵略に来て、ソ連の一部になります。

1978年4月14日、ジョージア語を守るためデモを起こしたところ、国家語として認められました。今もこの日は祝祭日とのこと。

と、歴史にはまだ続きがありますがそんな話を聞いているうちに昼食会場へ到着。

■グダウリスキー場 マルコポーロホテル

このあたりは標高2,000〜2,200メートルくらいに位置するスキー場です。白く染まった山が近くにそびえます。綺麗なホテルのレストランでブッフェを楽しみます。


ホテル入口


雪が沢山積もっています


ブッフェスタイルの昼食


可愛い雪だるまと


先輩の力作です!

昼食後、いよいよ山超えへと向かいます。

が!

若干雪も降ってきて不安な天候です。


ものすごい雪山

とりあえず山道をのぼって行きますが、途中で車の長い長い列が見えてきました。カズベキへの道が除雪されるのを待っているようです。


途中までは頑張って


山を越えようとしましたが、、

しばらく我々の車両も待機しましたが、途中で通過が難しいと判断し断念することに。残念ですが絶対にリベンジに行こうと思います。次に行った時の楽しみをとっておきます。

それでも、白い雪に覆われた雄大な山の景色を堪能できてよかったです。

トビリシの方へ戻り、夕食へ。

■Chashnagiri

木造の民族風な建物の中で、生演奏も行われている風情あるレストラン。ジョージアの伝統料理ヒンカリを美味しくいただきました。大きな小籠包のような見た目で、胡椒をかけて頂きます。少しかじると、肉汁がぶわっと出てきます。


彩り豊かなサラダ


ヒンカリ


お友達もできました!

最後の滞在を満喫しました。

★5日目

この日はB班との合流日!

午前中は、前日にカズベキに行けなかったからと気を使ったガイドさんが追加で入れて下さった国立博物館と美術館を見学し、昼食へ。


博物館の見学中


美術館にはユニークな絵画が飾られています


美術館のエントランスはお洒落な雰囲気

■Maspindzelo

通り沿いに建つカジュアルなレストランです。ここでもヒンカリが登場!ジョージアはやはりどこも、料理が美味しいです。


みんなで食事


肉じゃが風の料理も

食後B班が待つメテヒ教会へ!毎年恒例、感動の再会です。

みなさん遠くから手を振っています!


遠くから手を降っています


アップしてみると・・・!

揃ったところで、記念撮影。


全員集合

ここからは合同市内観光へ。

■メテヒ教会

市内を流れるムトゥクヴァリ川のほとりの丘にある教会です。5世紀に建立され、周囲に要塞もありますがこれはシルクロードを渡るキャラバン隊を守るためにつくられたもの。帝政ロシアの時代に監獄としても利用され、文豪ゴーリキーが幽閉されていた場所としても有名です。ソ連時代は劇場としても使われましたが、1991年の独立後に再度教会として樹立。高台となっているためトビリシ市内を見渡せます。


丘の上にある教会


綺麗な景色を楽しめます

5世紀後半の王であり、首都をムツヘタからトビリシに移したゴルガサリの騎馬像も立っています。

■ナリカラ要塞

ケーブルカーに乗って、要塞まで向かいます。周囲を見渡す高台に位置するナリカラ要塞は4〜5世紀頃から砦として利用されました。メテヒ教会よりも高台に位置しているため、さらに遠方までの景観を楽しめます。


ケーブルカーに乗り込みます!


今日は良い天気


頂上に到着!


美しい街並みが眼下に広がります


要塞からの景色


素敵な髪飾り!

帰りは石段を降ります!


帰りの石段

そこから市街地探索へ!

■焼きたてパンの試食が可能な古くからある窯焼きパン屋

焼きあがったばかりのパンを試食!

ジョージアは基本どこも料理が美味しいですが、パンも抜群に美味。そんなジョージアのパンの老舗で頂く焼きたてパンは最高です。以前パン屋でアルバイトをしていた経験から申しますと、当たり前かもしれませんがパンが最も美味しいタイミングはどうあがいても焼きたてです。普段の生活でも手作りパン屋の「焼きたて」に勝るパンはないと思います。(※あくまで個人の主観です)是非食べていただきたいです。


窯焼きパン!


試食待ちのみなさん


窯焼きパンに興味津々!

■シオニ教会

6世紀創建のジョージア正教総本山。再建を重ねて13世紀ころに建てられたものが現在に至ります。名前は、エルサレムのシオニ山に由来。内部に天井までびっしりと描かれたイコンは圧巻。上品でカラフルな色合いが壮麗な空間で、思わず息をひそめてしまいます。


教会内部の美しいイコン


とても神聖な雰囲気

そのまま市内を散策し、トビリシ市内でも異様な存在感をもつ橋へ到着です。

■平和橋

かねてより気になっていた橋です。トビリシには魅力的な近代建築物が多々あり、観光する上で歴史的建造物との共存も見逃せない点のひとつですが、その中でも見ておきたい場所です。ムトゥクヴァリ川に架かる橋のなかでもひときわ目立つ、曲線の美しいガラス張りの橋。イタリア人の方が設計されたユニークで近未来的な形。これは通らずにはいられない!どこから写真を撮るのが良いか試行錯誤を重ねながら撮影。中から見てもそのデザインは秀逸なもので、どこかにワープ出来そうな印象。この橋以外にも、市内には近代建築物が点在しています。新しいものをどんどん取り入れた当時の大統領に感謝です。


見えてきました


不思議な入り口


近未来感


橋からは綺麗な川が見えます

そんな橋をあとにし、最後の夕食会場へ。

■Restaurant Old Metekhi


入り口

ケーブルカー乗り場から少し坂をのぼったところにある伝統的なレストラン。大きな窓からは市内の眺望を楽しめる素敵な空間です。ここでは、もうひとつのジョージア名物ハチャプリを堪能!大きなパンにたっぷりのチーズが乗った、いわゆるチーズピザ。これが非常に美味しかったことを今でも覚えています。しばらくたっても温かく、チーズがしっかりとのびます。ただ、食事に夢中でハチャプリの写真を撮り忘れてしまいました・・・!
ジョージアに来たら是非、ワインとヒンカリとハチャプリは必ず召し上がることをお勧めします。

社員旅行最後の夕食後、しばし歓談しB班とお別れ。短い合流でしたがやはり、大人数で食卓を囲むとより美味しく食事ができて良いです。


最後に空港で記念撮影!


今年の添乗員さんおつかれさまです!

今回は同じコーカサスの国でも表情の異なるアゼルバイジャンとジョージアの2カ国を周遊しましたが、1週間あれば十分にまわることが出来ます。まだまだ日本から渡航される方は少ないですが、ありきたりな場所にはもう飽きた!雄大な自然を感じたい!未知の遺跡を訪れたい!美味しいワインや料理を堪能したい!そんな方におすすめの国です。

最後までありがとうございます。


名残惜しい!ガイドさんとツーショット★

2019年12月 山口

★★★★★

シルヴァン・シャフ・ハーン宮殿 ★★★★
ヤナルダク ★★★
拝火教寺院 ★★★
ジュワリ聖堂 ★★★★
スヴェティツホヴェリ大聖堂 ★★★★
ナリカラ要塞 ★★★★
シオニ教会 ★★★★★
平和橋 ★★★★★
ヒンカリ&ハチャプリ ★★★★★

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